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クリスとリューズ

7:クリスとリューズ

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「婚姻届って、そんなに書くことないんだね。」
「名前、年齢、住んでる町の名前、職業…か。確かにこれならすぐ書けるな。」
「同じ書類に夫婦で書くことに意味があるのかな?」
「多分。」

書類を書いてもらいに回るうちに、リューズと本当に結婚するんだって思えてきた!
父母騒動はきっと将来いい思い出になる。
リューズの家族とのことも。
これからの未来も。
全部リューズが一緒の、幸せな思い出になるんだよ!
明日、またリューズの家族と私の家族に書類を書いてもらわないとね~。
ちょっと手順が多すぎる。
面倒だけど、結婚の実感を持てるし…あえてかな?
まあ、いいか!
楽しいもの!

「リューズ!」
「ん?」
「私、すっごい幸せなんだよ!」
「そう?」
「うん!早く他の書類も片付けよう!そして幸せ生活!」
「そうだな。」




ーーーー次の日ーーーーー

『クリス、起きて。』
『ふふふ、もうちょっと一緒に寝よ?』
『そんなクリスには-』

「-様!起きて下さい、お嬢様!」
「ふへへへ~…うにゅぅ…。」
「はぁ、婚姻成立証明書を書いてもらわなくていいんですか?リューズさん、来てますよ!」
「はわっ!支度支度!簡単でいいよ!!」
「はぁ…分かりました。」

あれは夢かぁ~…。

「お嬢様、どんな夢を見ていたんですか?」
「ふぇ!?なな、どうして!?」
「気持ちの悪い笑い方でしたよ?」
「…えっと、リューズに起こされる夢。」
「本当にそれだけですか?」
「…すっごい優しく微笑んで、『クリス、起きて。』って耳元で言われて、もうちょっとって粘ったらチューされそうになるトコで起こされた。」
「えっと…本物にしてもらって下さい。」
「わかってるよ~!それよりも、婚姻成立証明書だよ!」
「そうでしたね。では、朝食を済ませたら、リビングに行きましょう。」
「はぁ~い。」

ふふふ、もうすぐだ!
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