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第四章 新たなる展開
4-10 打ち合わせ
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ミアラが静かに言った。
「お祖父様はあなた方を信用できる人だと言っていました。
ですから、母の言いつけを破ってお話します。
でも、秘密にしていただけますね。
そうでなければお話できません。」
「ええ、僕達も同じ秘密を持っていますから誰にも話はしません。
但し、僕達は同じ能力を持つ仲間とは秘密を共有しています。
そうして、仲間は僕達が何も言わなくても貴方が何かの力を持っていることに気づくはずです。
仲間には話してもいいですか?」
「貴方が信頼している方なら・・・。」
「僕は仲間を信じています。
そうして仲間は僕を信じてくれています。」
「わかりました。
人は信頼で結ばれているもの、貴方が信頼する人たちを私も信頼しましょう。
確かに貴方の言うとおり、私は人の心を読み取ることができます。
でも、母の心は読み取れませんでした。
お互いに心での話はできても、母が嘘をついたなら私には分かりませんでした。」
「お母様が嘘をつかれたことがあるのですか。」
「ええ、母が亡くなるとき、母は嘘をつきました。
ちょっと怪我をしたけれど大丈夫と。
母はその後間もなく亡くなりました。
私は傍に居なかったので知りませんでした。
家に帰ったとき、母が亡くなったことを知りました。
母は凶暴な肉食獣グロマリーに襲われた子供を庇って重症を負い、亡くなったのです。」
「そうですか・・・。
辛いことを思い出させてごめんなさい。
もう一つお聞きしましょう。
貴方はグァハッシマハルですが、一族の病気や怪我を治すこともされたりするのですか?」
「ええ、薬草を用いて治すことが私の仕事です。」
「薬草が無ければ病気や怪我を治すことはできないのでしょうか。」
「簡単な擦り傷程度なら治せますが、深い傷や重い病気は薬草の力を借りないとできません。」
「痛みをとってあげることは?」
「すこしならばできます。」
「貴方が治せない病気はありますか。」
「私が薬草で治せる病気は左程ありませんのよ。
体の中にできた悪いものは治せません。」
「今、そのような病気に掛かっている方はいるのでしょうか?」
「ええ、お祖母様がお腹の中に小さな悪いものを持っています。
多分、後半年ぐらいでお祖母様は亡くなるでしょう。
でも、私には痛みをとってあげることしかできません。」
「貴方はその部分に手を触れると分かるのでしょうか。」
「いいえ、触れずに翳すだけで大体分かります。」
「そういう病気は大きな病院に行けば治ることは知っていますか。」
「ええ、でも、とてもたくさんのお金がかかります。
私達にそれほどたくさんのお金は無いのです。」
「ミアラさん、貴方にたくさんのお金があったらどうしたいですか。」
「本当は、学校へ行って、大学に行き医者になりたいと思います。
でも、大学に行くお金も無いし、その能力もありません。
医者になる学校は難しいのでとても私では無理だと言われました。」
「誰にですか?」
「メラワシアスの分校の先生です。」
「そうですか。
でも私は貴方なら大学にも行けると思いますよ。
そのことについては、探索の旅から帰ってからお話しましょう。
ところで、ミアラさん。
私達の朝食の時間なんです。
もしよければ一緒に行きませんか。
貴方が朝食を食べてきたのは聴きました。
でも、お茶ぐらいなら飲めるでしょうし、少しぐらいならお腹に入るかもしれません。
貴方一人で待っていただくよりは、私達は貴方ともっとお話ししたいのです。」
「ええ、でも・・・。
私は、お金は持ってきていませんから。」
「私は、貴方のお祖父様であるワヒシさんに探索の間、必要なものを用意すると申し上げました。
打ち合わせから探索の旅は始まっていると思いますし、食べるものも必要なものの一つです。」
「分かりました。
では、御一緒いたします。」
5人は一緒に二階のカフェレストンに行って朝食を食べた。
但し、普通の人には無い能力の話は人前ではしないようミアラに注意を与えた。
朝食のメニューは決まっており、えり好みができない。
その代わり、たくさんの品物がトレイに載せられてきた。
ゆっくりと朝食をしながら、ミアラと話をした。
ミアラには5歳と3歳の弟が居るが、どちらも継母の子である。
ミアラの母方のお祖母さんに当たる人がグァハッシマハルであったらしいが、ミアラが生まれる前に亡くなっている。
ミアラのお母さんに兄妹は居なかった。
朝食を終えて部屋に戻り、探索の話をミアラと相談した。
ミアラも伝承は知っていた。
<パラレアヌの子ワキレアヌ、イヌスに命じ、ゲリオンの道を封じる。
ゲリオン、クタケより見下ろすハバルの谷、マイオンのムロにあり。
ベルディオルの冠、ムロのムロ、ノスメに3、ウエトスに2に至る>
ミアラはパラレアヌ、ワキレアヌ、イヌスは人の名だろうと思ってはいたが、それが誰かは知らなかった。
ゲリオンの意味はわからないという。
クタケはミアラも知っている山だが、クタケの遺跡に行ったことは無いという。
ハバルは水の吹き出るところという意味合いで源泉若しくは滝を意味するが滝の場合、比較的小さいものをさすと言う。
マイオンはわからないが、ムロは穴若しくは洞窟を言うという。
ベルディオルの意味は分からず、ノスメは北、ウエトスは東を意味すると言う。
この伝承はわらべ歌として残っており、子供が遊ぶ時に意味も分からず口ずさむものだと教えてくれた。
じっと考えていたマイケルは、ミアラに尋ねた。
「ゲリオンに近い言葉は何かあるかい。
例えばガリオン、グリオン、ゲルオンなど。」
「ええ、グリオンなら、狼のことよ。」
「それからマリオンに近い言葉はなにかある?」
「メリオンが近いかなぁ。
毒蛇の一種。
でもマルリオンもある。
こちらは煙や水しぶきの意味。」
「なるほど、狼に、水しぶきと考えた方がいいのかな。」
「ハバルという地名は残っていないの。」
「うーん、それは知らない。
アーベルならあるけれど。」
「アーベルに滝はあるかい。」
「いいえ、滝はないけれど、渓谷の凄い急流なの。」
「地図で見てどこかわかるかい?」
「ええ、分かると思う。」
マイケルは用意していた地形図と連邦国土地理局の詳細地図を出した。
クタケを中心にガレセット高原の半分ほどが入っているものである。
ミアラはクタケの西南西40メフォルほどの場所を指差した。
余り大きくない川が流れており、赤い河の支流に流れ込んでいるようだ。
「ウーン、二千五百年も経つと地形も変わってしまうからなぁ。
特に川の流れは変わりやすい。」
地形図と見比べていたメリンダが言った。
「ミアラ、アーベルは川の名?
それともこの辺一体をさすの?」
「川の名じゃないわ。
この川岸の北側の部分をさして言っているの。
ここには、岩場の溝みたいなところがあって、日陰の部分に珍しい薬草があるから1年に1度くらいは行くこともある。
でも遠いの。」
「ねぇ、兄さん、この川はまっすぐに支流に向かって流れているけれど、ここの地形をみると、川の縁からほとんど90度に近い形で曲がっている低い場所がある。
これは多分衛星から測地した結果を地形図に写したものだからかなり正確なはず。
ミアラが薬草を採りに行く場所はこの地溝帯だと思うわ。
きっと硬い岩盤か何かに突き当たって川の流れがかわってしまったの。
この地溝帯は何度か曲がってここに至る。
ここはクタケから見える位置にある。
もしここを水が流れていたらこの断崖から流れ落ちる滝に見えるはず。
その証拠に、この断崖の下の部分はかなり深い池になっている。
大きさの割りに水深が深いのがわかる。
だからきっと滝つぼだったのじゃないかしら。
川の流れが変わったので、取り残されてしまった池だと思うわ。」
「なるほど、可能性はあるね。
さっきのマイオンがマルリオンならば水煙の上がるところ、滝つぼの可能性もある。
その辺に狼岩でもあればいいのだけれど・・・。」
「狼岩ならあるわ。
でも遠くから見えるだけよ。
そこに行く道は無くなっている。」
「うん、無くなっていると言うのは?」
「階段状の道みたいなものがあるのだけれど、途中で崩れているの。
だからそこには渡れない。」
「それはどこ?」
「さっき、メリンダさんが言った池の少し上の方にあるの。
でも、全然狼に見えない丸っこい岩よ。」
「フーン、・・・。
サラ、悪いけれど、ネットでこの池の付近の衛星写真をプリントアウトしてくれる
それから、メリンダ、地形図では、この崖の上から池までの高さが分かるかい。」
「崖の高さは・・・・。
細かい数字は分からないけれど、多分、50フォルぐらいかな。」
「じゃぁ、50フォルのザイルが少なくとも二本は居るねぇ。
ヘンリー、何本用意したんだっけ。」
「一応4本、それに100フォルのが1本。」
「ミアラ、この溝みたいな場所の近くにできるだけ平らで、草地みたいなところはあるかな?」
「ウーン、1年近く行っていないのだけれど、ここには広場みたいなところがある。
草地と言うより、芝デリアの群生地なの。」
ミアラが示したのは地溝帯の崖から東に1メフォルほどのところである。
「お祖父様はあなた方を信用できる人だと言っていました。
ですから、母の言いつけを破ってお話します。
でも、秘密にしていただけますね。
そうでなければお話できません。」
「ええ、僕達も同じ秘密を持っていますから誰にも話はしません。
但し、僕達は同じ能力を持つ仲間とは秘密を共有しています。
そうして、仲間は僕達が何も言わなくても貴方が何かの力を持っていることに気づくはずです。
仲間には話してもいいですか?」
「貴方が信頼している方なら・・・。」
「僕は仲間を信じています。
そうして仲間は僕を信じてくれています。」
「わかりました。
人は信頼で結ばれているもの、貴方が信頼する人たちを私も信頼しましょう。
確かに貴方の言うとおり、私は人の心を読み取ることができます。
でも、母の心は読み取れませんでした。
お互いに心での話はできても、母が嘘をついたなら私には分かりませんでした。」
「お母様が嘘をつかれたことがあるのですか。」
「ええ、母が亡くなるとき、母は嘘をつきました。
ちょっと怪我をしたけれど大丈夫と。
母はその後間もなく亡くなりました。
私は傍に居なかったので知りませんでした。
家に帰ったとき、母が亡くなったことを知りました。
母は凶暴な肉食獣グロマリーに襲われた子供を庇って重症を負い、亡くなったのです。」
「そうですか・・・。
辛いことを思い出させてごめんなさい。
もう一つお聞きしましょう。
貴方はグァハッシマハルですが、一族の病気や怪我を治すこともされたりするのですか?」
「ええ、薬草を用いて治すことが私の仕事です。」
「薬草が無ければ病気や怪我を治すことはできないのでしょうか。」
「簡単な擦り傷程度なら治せますが、深い傷や重い病気は薬草の力を借りないとできません。」
「痛みをとってあげることは?」
「すこしならばできます。」
「貴方が治せない病気はありますか。」
「私が薬草で治せる病気は左程ありませんのよ。
体の中にできた悪いものは治せません。」
「今、そのような病気に掛かっている方はいるのでしょうか?」
「ええ、お祖母様がお腹の中に小さな悪いものを持っています。
多分、後半年ぐらいでお祖母様は亡くなるでしょう。
でも、私には痛みをとってあげることしかできません。」
「貴方はその部分に手を触れると分かるのでしょうか。」
「いいえ、触れずに翳すだけで大体分かります。」
「そういう病気は大きな病院に行けば治ることは知っていますか。」
「ええ、でも、とてもたくさんのお金がかかります。
私達にそれほどたくさんのお金は無いのです。」
「ミアラさん、貴方にたくさんのお金があったらどうしたいですか。」
「本当は、学校へ行って、大学に行き医者になりたいと思います。
でも、大学に行くお金も無いし、その能力もありません。
医者になる学校は難しいのでとても私では無理だと言われました。」
「誰にですか?」
「メラワシアスの分校の先生です。」
「そうですか。
でも私は貴方なら大学にも行けると思いますよ。
そのことについては、探索の旅から帰ってからお話しましょう。
ところで、ミアラさん。
私達の朝食の時間なんです。
もしよければ一緒に行きませんか。
貴方が朝食を食べてきたのは聴きました。
でも、お茶ぐらいなら飲めるでしょうし、少しぐらいならお腹に入るかもしれません。
貴方一人で待っていただくよりは、私達は貴方ともっとお話ししたいのです。」
「ええ、でも・・・。
私は、お金は持ってきていませんから。」
「私は、貴方のお祖父様であるワヒシさんに探索の間、必要なものを用意すると申し上げました。
打ち合わせから探索の旅は始まっていると思いますし、食べるものも必要なものの一つです。」
「分かりました。
では、御一緒いたします。」
5人は一緒に二階のカフェレストンに行って朝食を食べた。
但し、普通の人には無い能力の話は人前ではしないようミアラに注意を与えた。
朝食のメニューは決まっており、えり好みができない。
その代わり、たくさんの品物がトレイに載せられてきた。
ゆっくりと朝食をしながら、ミアラと話をした。
ミアラには5歳と3歳の弟が居るが、どちらも継母の子である。
ミアラの母方のお祖母さんに当たる人がグァハッシマハルであったらしいが、ミアラが生まれる前に亡くなっている。
ミアラのお母さんに兄妹は居なかった。
朝食を終えて部屋に戻り、探索の話をミアラと相談した。
ミアラも伝承は知っていた。
<パラレアヌの子ワキレアヌ、イヌスに命じ、ゲリオンの道を封じる。
ゲリオン、クタケより見下ろすハバルの谷、マイオンのムロにあり。
ベルディオルの冠、ムロのムロ、ノスメに3、ウエトスに2に至る>
ミアラはパラレアヌ、ワキレアヌ、イヌスは人の名だろうと思ってはいたが、それが誰かは知らなかった。
ゲリオンの意味はわからないという。
クタケはミアラも知っている山だが、クタケの遺跡に行ったことは無いという。
ハバルは水の吹き出るところという意味合いで源泉若しくは滝を意味するが滝の場合、比較的小さいものをさすと言う。
マイオンはわからないが、ムロは穴若しくは洞窟を言うという。
ベルディオルの意味は分からず、ノスメは北、ウエトスは東を意味すると言う。
この伝承はわらべ歌として残っており、子供が遊ぶ時に意味も分からず口ずさむものだと教えてくれた。
じっと考えていたマイケルは、ミアラに尋ねた。
「ゲリオンに近い言葉は何かあるかい。
例えばガリオン、グリオン、ゲルオンなど。」
「ええ、グリオンなら、狼のことよ。」
「それからマリオンに近い言葉はなにかある?」
「メリオンが近いかなぁ。
毒蛇の一種。
でもマルリオンもある。
こちらは煙や水しぶきの意味。」
「なるほど、狼に、水しぶきと考えた方がいいのかな。」
「ハバルという地名は残っていないの。」
「うーん、それは知らない。
アーベルならあるけれど。」
「アーベルに滝はあるかい。」
「いいえ、滝はないけれど、渓谷の凄い急流なの。」
「地図で見てどこかわかるかい?」
「ええ、分かると思う。」
マイケルは用意していた地形図と連邦国土地理局の詳細地図を出した。
クタケを中心にガレセット高原の半分ほどが入っているものである。
ミアラはクタケの西南西40メフォルほどの場所を指差した。
余り大きくない川が流れており、赤い河の支流に流れ込んでいるようだ。
「ウーン、二千五百年も経つと地形も変わってしまうからなぁ。
特に川の流れは変わりやすい。」
地形図と見比べていたメリンダが言った。
「ミアラ、アーベルは川の名?
それともこの辺一体をさすの?」
「川の名じゃないわ。
この川岸の北側の部分をさして言っているの。
ここには、岩場の溝みたいなところがあって、日陰の部分に珍しい薬草があるから1年に1度くらいは行くこともある。
でも遠いの。」
「ねぇ、兄さん、この川はまっすぐに支流に向かって流れているけれど、ここの地形をみると、川の縁からほとんど90度に近い形で曲がっている低い場所がある。
これは多分衛星から測地した結果を地形図に写したものだからかなり正確なはず。
ミアラが薬草を採りに行く場所はこの地溝帯だと思うわ。
きっと硬い岩盤か何かに突き当たって川の流れがかわってしまったの。
この地溝帯は何度か曲がってここに至る。
ここはクタケから見える位置にある。
もしここを水が流れていたらこの断崖から流れ落ちる滝に見えるはず。
その証拠に、この断崖の下の部分はかなり深い池になっている。
大きさの割りに水深が深いのがわかる。
だからきっと滝つぼだったのじゃないかしら。
川の流れが変わったので、取り残されてしまった池だと思うわ。」
「なるほど、可能性はあるね。
さっきのマイオンがマルリオンならば水煙の上がるところ、滝つぼの可能性もある。
その辺に狼岩でもあればいいのだけれど・・・。」
「狼岩ならあるわ。
でも遠くから見えるだけよ。
そこに行く道は無くなっている。」
「うん、無くなっていると言うのは?」
「階段状の道みたいなものがあるのだけれど、途中で崩れているの。
だからそこには渡れない。」
「それはどこ?」
「さっき、メリンダさんが言った池の少し上の方にあるの。
でも、全然狼に見えない丸っこい岩よ。」
「フーン、・・・。
サラ、悪いけれど、ネットでこの池の付近の衛星写真をプリントアウトしてくれる
それから、メリンダ、地形図では、この崖の上から池までの高さが分かるかい。」
「崖の高さは・・・・。
細かい数字は分からないけれど、多分、50フォルぐらいかな。」
「じゃぁ、50フォルのザイルが少なくとも二本は居るねぇ。
ヘンリー、何本用意したんだっけ。」
「一応4本、それに100フォルのが1本。」
「ミアラ、この溝みたいな場所の近くにできるだけ平らで、草地みたいなところはあるかな?」
「ウーン、1年近く行っていないのだけれど、ここには広場みたいなところがある。
草地と言うより、芝デリアの群生地なの。」
ミアラが示したのは地溝帯の崖から東に1メフォルほどのところである。
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