39 / 71
第三章 始動
3-16 シュターゲンの旅で得られたもの
しおりを挟む
シュターゲンの旅でモーリスとジャクソンは急速に接近していた。
6日間、ほとんど一緒に行動し、語らいあって互いを知り合うようにした。
モーリスがこれほど真剣に愛せる男は今までにいなかったし、ジャクソンもまた同じであった。
マイケルたちがアリーナで模範演技を披露している頃、モーリスはジャクソンからプロポーズされた。
モーリスはジャクソンをじっと見つめ、それから言った。
「ありがとう、ジャクソン。
私も貴方が好きよ。
貴方を愛している。
でも、ちょっと考える時間を頂戴。
明日の朝までには必ず返事をする。」
モーリスはホテルの部屋に戻って、迷い、悩んだ。
自分が一つ年上ということにこだわった。
カレック連邦では年上の妻を持つのは極めて稀なのである。
別に禁忌ではないが、珍しい故に、何故と思われ、疑いの目で見られる。
モーリスがそう見られるのは構わない。
だが、ジャクソンがそうした目で他人に見られるのは耐えられなかった。
悩んで、悩んで、悩みぬいて、モーリスはある決意をした。
同じフロアにあるジャクソンの部屋のドアを叩いたのは午後10時ごろである。
ジャクソンはまだ起きていた。
「モーリス・・・。」
ジャクソンは黙って部屋に入れてくれた。
「ジャクソン、今夜抱いてくれる。」
ジャクソンは少し押し黙った。
やがて返事をした。
「それは構わないが、さっきの返事は?」
「貴方が抱いてくれたら返事する。」
「じゃぁ、俺も言うが、モーリスがイエスと言ったら抱いてやる。」
今度は、モーリスが押し黙った。
「なんだよ、抱いたらノーというつもりか?」
モーリスは、返事ができなかった。
「モーリス、俺はお前と結婚するのならお前を抱ける。
だが、そうじゃなければ抱けない。」
「ジャクソン、・・・。
分かってよぉ。
私はあんたより年上よ。」
「そんなことは、はなっから知ってるよ。
知った上で、なおモーリスに結婚してくれと言ったんだ。」
「普通は、年下の女と結婚するものよ。」
「そんなことは他人様のことだ。
俺達は、俺達でいいじゃないか。
何か?
人のしていないことは全てしちゃいけないのか?」
「そんなことは言ってない。
ただ、結婚については、あんたが損をする。」
「年上の女を妻にしたら、どうして損をするんだ。」
「色々世間から勘ぐられる。」
「そんなことを言う奴は放っておけよ。
さっきも言ったように、他人様は他人様なんだ。」
「私はどう言われてもいい。
でもあんたには、・・・そういう目であんたが見られて欲しくない。」
「何でだ。
俺は別に構いやしない。
俺はお前が欲しい。
そのためになら何でもする。
だがそれは結婚するのが条件だ。
お前のためなら、死んでもいいとさえ思ってるぐらいだ。
俺はなぁ。
商売柄、腐るほど綺麗な女を見てきている。
だから上っ面だけ綺麗なのは飽き飽きしてる。
お前は、顔も綺麗だが、中身が綺麗なんだ。
だから惚れた。
こんな気持ちになったのは、本当に初めてなんだ。
お前じゃなけりゃ抱けないし、妻にもできない。
お前に断られたら、俺は一生結婚しないつもりだ。
そうさせたいか?」
「そんな馬鹿なこと言うものじゃないよ。
男だったら、可愛い嫁さん貰って子供を作るべきだ。」
「俺はお前に可愛い嫁さんになってもらいたい。
お前に俺の子供生んでもらいたいんだ。
何でそれが分からない。」
「分かってる。
私もそうしたい。
でも、できない。」
「お前が俺のことを一番に考えてくれる気持ちは嬉しい。
だがな、どっちかが譲らなけりゃ、結婚はできないし、抱き合うこともできないぜ。
お前、俺の子を産む気があるか?」
「そりゃあ、あるよ。」
「俺が今夜お前を抱いて、もし子供ができたらお前はどうする気だ。
産むのか?
中絶するのか?」
「あんたの子だもの、・・・産む。
絶対に産む。」
「誰かに、その子の父親はって聞かれたらどうする?」
「言えない・・・だろうね。」
「お前、子供にも父親が誰か言わないつもりか?
俺を一番大事にするお前が、俺の子をそんな扱いするのか?」
モーリスは何も言えなかった。
「俺は、お前との子をそんな境遇には置きたくない。
だから、お前が裸で迫ってきても歯を食いしばってでも我慢する。
俺にはお前が抱けない。
頼む。
俺にお前を妻として抱かしてくれよ。」
モーリスはぼろぼろと涙を流している。
「モーリス・・・。」
ジャクソンは、モーリスを抱いてやり、口付けをした。
モーリスはしがみつき、夢中でむしゃぶりついた。
「ジャクソン、ああ、ジャクソン。
愛してる、死ぬほど愛してる。
私、あんたの子供が欲しい。
だから、だから、あんたの嫁になる。」
「モーリス、言ったな?
嘘じゃないな?
俺と結婚するんだな?」
「結婚する。
だから、抱いて・・・・貴方の妻として。」
「いいよ。
だけど、帰ったら、いや、帰る前に皆に言うからな。
そうして帰ったら結婚式を挙げる。
いいな?」
モーリスは懸命に頷いた。
やっぱりこの人とは離れられないとそう思った。
その夜、モーリスはジャクソンと結ばれた。
ささやかな痛みと大きな満足を得て、初めて女としての悦びを知った。
翌日朝食の後で、ジャクソンはマイケルほか知り合い全部をロビーの待合室に呼んだ。
ジャクソンの隣に恥ずかしそうにモーリスが佇んでいる。
全員が集まった中で宣言した。
「俺とモーリスは結婚することにした。
帰ったら、できるだけ早く式を挙げたい。
皆も祝ってくれるかい?」
間髪おかずに、真っ先にマイケルが言った。
「今も式の時も言ってあげるよ。
ジャクソン、モーリス、おめでとう。」
その後口々に祝いの言葉がたくさん寄せられた。
二人は恥ずかしそうに、それでいて幸せそうであった。
ジャクソンもモーリスも、信頼する人々に、すぐに受け入れられたことに感謝していた。
モーリスは、少なくともこの信頼できる人たちがいればどんな蔑視があろうと大丈夫だと感じていた。
時ならぬ騒ぎに通りすがりの客が何事かと不審気な顔をしている。
◇◇◇◇
1月11日にニューベリントンに戻った一行は、不在の間に色々と仕事が舞い込んでいることを知った。
特にマネージャー四人は、真っ青になるほど大量のFAXやらメールをMLSから受け取ることになった。
クライベルト・タレント企画は、エリスとサキが6名の社員と共に踏ん張っていたが、こちらにもいくつか新たな仕事が入ってきていた。
ジャクソンとモーリスが結婚すると聞かされてエリスとサキは顔を見合わせ、次の瞬間おめでとうと同時に叫んだ。
その声は思念でも届き、モーリスはその暖かい真心を感じ取っていた。
バストゥー兄妹は、帰った日から、ブレディ邸に部屋をあてがわれた。
豪邸に驚き、次に割り当てられた部屋に驚いた。
割り当てられた部屋の一室に過ぎない居間だけで自分達が住んでいた部屋全部の広さよりも大きかったからである。
また、視聴覚室の準備室に収められている楽器を見て愕然とした。
垂涎の的である名器が多数そろえてあったのである。
そうして、その夜から早速に地下室で訓練が始められたのである。
6日間、ほとんど一緒に行動し、語らいあって互いを知り合うようにした。
モーリスがこれほど真剣に愛せる男は今までにいなかったし、ジャクソンもまた同じであった。
マイケルたちがアリーナで模範演技を披露している頃、モーリスはジャクソンからプロポーズされた。
モーリスはジャクソンをじっと見つめ、それから言った。
「ありがとう、ジャクソン。
私も貴方が好きよ。
貴方を愛している。
でも、ちょっと考える時間を頂戴。
明日の朝までには必ず返事をする。」
モーリスはホテルの部屋に戻って、迷い、悩んだ。
自分が一つ年上ということにこだわった。
カレック連邦では年上の妻を持つのは極めて稀なのである。
別に禁忌ではないが、珍しい故に、何故と思われ、疑いの目で見られる。
モーリスがそう見られるのは構わない。
だが、ジャクソンがそうした目で他人に見られるのは耐えられなかった。
悩んで、悩んで、悩みぬいて、モーリスはある決意をした。
同じフロアにあるジャクソンの部屋のドアを叩いたのは午後10時ごろである。
ジャクソンはまだ起きていた。
「モーリス・・・。」
ジャクソンは黙って部屋に入れてくれた。
「ジャクソン、今夜抱いてくれる。」
ジャクソンは少し押し黙った。
やがて返事をした。
「それは構わないが、さっきの返事は?」
「貴方が抱いてくれたら返事する。」
「じゃぁ、俺も言うが、モーリスがイエスと言ったら抱いてやる。」
今度は、モーリスが押し黙った。
「なんだよ、抱いたらノーというつもりか?」
モーリスは、返事ができなかった。
「モーリス、俺はお前と結婚するのならお前を抱ける。
だが、そうじゃなければ抱けない。」
「ジャクソン、・・・。
分かってよぉ。
私はあんたより年上よ。」
「そんなことは、はなっから知ってるよ。
知った上で、なおモーリスに結婚してくれと言ったんだ。」
「普通は、年下の女と結婚するものよ。」
「そんなことは他人様のことだ。
俺達は、俺達でいいじゃないか。
何か?
人のしていないことは全てしちゃいけないのか?」
「そんなことは言ってない。
ただ、結婚については、あんたが損をする。」
「年上の女を妻にしたら、どうして損をするんだ。」
「色々世間から勘ぐられる。」
「そんなことを言う奴は放っておけよ。
さっきも言ったように、他人様は他人様なんだ。」
「私はどう言われてもいい。
でもあんたには、・・・そういう目であんたが見られて欲しくない。」
「何でだ。
俺は別に構いやしない。
俺はお前が欲しい。
そのためになら何でもする。
だがそれは結婚するのが条件だ。
お前のためなら、死んでもいいとさえ思ってるぐらいだ。
俺はなぁ。
商売柄、腐るほど綺麗な女を見てきている。
だから上っ面だけ綺麗なのは飽き飽きしてる。
お前は、顔も綺麗だが、中身が綺麗なんだ。
だから惚れた。
こんな気持ちになったのは、本当に初めてなんだ。
お前じゃなけりゃ抱けないし、妻にもできない。
お前に断られたら、俺は一生結婚しないつもりだ。
そうさせたいか?」
「そんな馬鹿なこと言うものじゃないよ。
男だったら、可愛い嫁さん貰って子供を作るべきだ。」
「俺はお前に可愛い嫁さんになってもらいたい。
お前に俺の子供生んでもらいたいんだ。
何でそれが分からない。」
「分かってる。
私もそうしたい。
でも、できない。」
「お前が俺のことを一番に考えてくれる気持ちは嬉しい。
だがな、どっちかが譲らなけりゃ、結婚はできないし、抱き合うこともできないぜ。
お前、俺の子を産む気があるか?」
「そりゃあ、あるよ。」
「俺が今夜お前を抱いて、もし子供ができたらお前はどうする気だ。
産むのか?
中絶するのか?」
「あんたの子だもの、・・・産む。
絶対に産む。」
「誰かに、その子の父親はって聞かれたらどうする?」
「言えない・・・だろうね。」
「お前、子供にも父親が誰か言わないつもりか?
俺を一番大事にするお前が、俺の子をそんな扱いするのか?」
モーリスは何も言えなかった。
「俺は、お前との子をそんな境遇には置きたくない。
だから、お前が裸で迫ってきても歯を食いしばってでも我慢する。
俺にはお前が抱けない。
頼む。
俺にお前を妻として抱かしてくれよ。」
モーリスはぼろぼろと涙を流している。
「モーリス・・・。」
ジャクソンは、モーリスを抱いてやり、口付けをした。
モーリスはしがみつき、夢中でむしゃぶりついた。
「ジャクソン、ああ、ジャクソン。
愛してる、死ぬほど愛してる。
私、あんたの子供が欲しい。
だから、だから、あんたの嫁になる。」
「モーリス、言ったな?
嘘じゃないな?
俺と結婚するんだな?」
「結婚する。
だから、抱いて・・・・貴方の妻として。」
「いいよ。
だけど、帰ったら、いや、帰る前に皆に言うからな。
そうして帰ったら結婚式を挙げる。
いいな?」
モーリスは懸命に頷いた。
やっぱりこの人とは離れられないとそう思った。
その夜、モーリスはジャクソンと結ばれた。
ささやかな痛みと大きな満足を得て、初めて女としての悦びを知った。
翌日朝食の後で、ジャクソンはマイケルほか知り合い全部をロビーの待合室に呼んだ。
ジャクソンの隣に恥ずかしそうにモーリスが佇んでいる。
全員が集まった中で宣言した。
「俺とモーリスは結婚することにした。
帰ったら、できるだけ早く式を挙げたい。
皆も祝ってくれるかい?」
間髪おかずに、真っ先にマイケルが言った。
「今も式の時も言ってあげるよ。
ジャクソン、モーリス、おめでとう。」
その後口々に祝いの言葉がたくさん寄せられた。
二人は恥ずかしそうに、それでいて幸せそうであった。
ジャクソンもモーリスも、信頼する人々に、すぐに受け入れられたことに感謝していた。
モーリスは、少なくともこの信頼できる人たちがいればどんな蔑視があろうと大丈夫だと感じていた。
時ならぬ騒ぎに通りすがりの客が何事かと不審気な顔をしている。
◇◇◇◇
1月11日にニューベリントンに戻った一行は、不在の間に色々と仕事が舞い込んでいることを知った。
特にマネージャー四人は、真っ青になるほど大量のFAXやらメールをMLSから受け取ることになった。
クライベルト・タレント企画は、エリスとサキが6名の社員と共に踏ん張っていたが、こちらにもいくつか新たな仕事が入ってきていた。
ジャクソンとモーリスが結婚すると聞かされてエリスとサキは顔を見合わせ、次の瞬間おめでとうと同時に叫んだ。
その声は思念でも届き、モーリスはその暖かい真心を感じ取っていた。
バストゥー兄妹は、帰った日から、ブレディ邸に部屋をあてがわれた。
豪邸に驚き、次に割り当てられた部屋に驚いた。
割り当てられた部屋の一室に過ぎない居間だけで自分達が住んでいた部屋全部の広さよりも大きかったからである。
また、視聴覚室の準備室に収められている楽器を見て愕然とした。
垂涎の的である名器が多数そろえてあったのである。
そうして、その夜から早速に地下室で訓練が始められたのである。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
仮想戦記:蒼穹のレブナント ~ 如何にして空襲を免れるか
サクラ近衛将監
ファンタジー
レブナントとは、フランス語で「帰る」、「戻る」、「再び来る」という意味のレヴニール(Revenir)に由来し、ここでは「死から戻って来たりし者」のこと。
昭和11年、広島市内で瀬戸物店を営む中年のオヤジが、唐突に転生者の記憶を呼び覚ます。
記憶のひとつは、百年も未来の科学者であり、無謀な者が引き起こした自動車事故により唐突に三十代の半ばで死んだ男の記憶だが、今ひとつは、その未来の男が異世界屈指の錬金術師に転生して百有余年を生きた記憶だった。
二つの記憶は、中年男の中で覚醒し、自分の住む日本が、この町が、空襲に遭って焦土に変わる未来を知っってしまった。
男はその未来を変えるべく立ち上がる。
この物語は、戦前に生きたオヤジが自ら持つ知識と能力を最大限に駆使して、焦土と化す未来を変えようとする物語である。
この物語は飽くまで仮想戦記であり、登場する人物や団体・組織によく似た人物や団体が過去にあったにしても、当該実在の人物もしくは団体とは関りが無いことをご承知おきください。
投稿は不定期ですが、一応毎週火曜日午後8時を予定しており、「アルファポリス」様、「カクヨム」様、「小説を読もう」様に同時投稿します。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
サイキック・ガール!
スズキアカネ
恋愛
『──あなたは、超能力者なんです』
そこは、不思議な能力を持つ人間が集う不思議な研究都市。ユニークな能力者に囲まれた、ハチャメチャな私の学園ライフがはじまる。
どんな場所に置かれようと、私はなにものにも縛られない!
車を再起不能にする程度の超能力を持つ少女・藤が織りなすサイキックラブコメディ!
※
無断転載転用禁止
Do not repost.
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる