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第四章 日米戦争

4ー4 日米の緒戦 その一

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 前話よりも少し時間が遡る部分があります。
 入れ替えも考えましたが、読みにくくなるので、このまま続けます。
 よろしくご容赦ください。

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 ところで、9月7日の日本領海内における米国籍潜水艦の撃沈を契機とした日米戦争は、9月9日12時ワシントンにおける日本国大使への宣戦布告により始まりました。
 但し、日米双方ともにこの時期の宣戦布告を予想して最前線基地が攻撃準備を整えていたわけでは無いのです。

 ハワイの太平洋艦隊司令部とフィリピン駐留米軍では、特にその傾向が顕著だった。
 一方で、日本側は、日本時間9月10日午前1時にもたらされた宣戦布告はある意味で唐突であったものの、国籍不明の潜水艦(音紋解析から米国籍潜水艦であることは判明していた)を撃沈した時点で、各前線基地には注意喚起を促していたので、台湾の航空部隊はいついかなる時に戦争が始まっても対応できるように備えていたのは確かである。

 特に、フィリピンの米軍航空戦力が1年前に比べて倍増していたために仮に戦端が開かれるとすれば台湾海峡になると予測していたからでもある。
 台湾各地にある飛行場は全部で8か所に及ぶが、他の外地と異なり、人のいない非常用着陸場を除き、それぞれに基地用戦闘機「蒼電」が優先的に配備されていた。

 但し、その姿はバンカー内に隠されており、周辺警備も厳しい為に現地人にはなかなかお目に掛かれない代物だった。
 9月10日午前7時18分、1942年初夏から台南航空基地に配備され、台湾とフィリピンの間のルソン海峡上空で警戒監視中の早期警戒機「連梟れんきょう」と飛行船型無人偵察機の両方がフィリピンのバギオから飛び立った攻撃部隊をいち早く察知した。

 それより少し遅れて、台湾恒春ホンチェン南部の鶏仔頭チィツァイトゥに設置された吉崎航空機製作所製の1式電探車でもフィリピン北部方向から飛来する航空機群を確認したのである。
 直ちに、緊急出動当番となっていた蒼電20機が高雄飛行場から飛び立つとともに、台南空等各航空基地で後続機も出撃準備を始めたのである。

 早期警戒機「連梟」からの情報により、攻撃部隊はB―17爆撃機50機と、P―38戦闘機60機からなる大編隊であることが判明していた。
 高雄航空基地では、連梟の収集情報を分析することにより、電波の反射率からフィリピン配備の航空機種を従前より概ね特定できていたのである。

 フィリピンを預かるマッカーサー司令官は、開戦劈頭へきとうで高雄飛行場と台南飛行場の殲滅を狙ったようだ。
 フィリピンのバギオ飛行場から高雄まではおよそ690kmあり、ここを全武装で往復し、なおかつ現場空域で戦闘行動がとれる航空機は限られて来る。

 開戦時において、フィリピン配備の航空機で台湾攻撃に参加できる機体は、B―17とP―38以外に選択の余地が無かったとも言える。
 米本土では、既にF4UやF4Fなどの新型戦闘機が1940年末には試作機が出来上がっていたものの、1941年当初は初期不良や欠陥も多く、事故が多発していたために、フィリピンには未だ配備されていなかったのである。

 フィリピン各地にある飛行場では、P―38以外の戦闘機では、P―39エアコブラ、P―40キティホークぐらいしか配備されていなかった。
 米軍でも日本軍がなにがしかの高性能機を保有していることは承知していても、その性能が見えないことから、米国政府も、フィリピンの極東米軍司令部でも、「日本軍何するものぞ」という機運だけが大勢を占めていた。

 ◇◇◇◇

 ダスティン・ターラント少佐は、米国極東陸軍航空隊に所属している。
 B―17爆撃機54機からなる第113爆撃大隊の隊長でもある。

 今朝方、兵舎で叩き起こされて確認したのは米国政府による日本への宣戦布告だった。
 どうもワシントンで昼頃、フィリピン時間では午前二時ごろに宣戦布告を成したらしい。

 日付変更線を超えているから日付が一日ずれているけれど、数時間以内の出来事ではある。
 大西洋でドイツと事を構えているこの時期に、何故に太平洋でも自分からめ事を起こすかなと文句の一つも言ってやりたいところだが、一旦上層部で決まったことであれば、軍人として、また、高級将校の一員としてそれはできない。

 そうして極東陸軍司令部からいきなりの出撃命令が下った。
 整備中の四機を除いて全機で台湾の日本軍基地である台南飛行場及び高雄の航空基地を爆撃せよというものだった。

 「日米戦わば」という緊急時の作戦で、日本軍が駐留する台湾を叩くことは当然に想定はされていた。
 そのための訓練もやってきているのだが、それにしても何らかの予令があってしかるべきだろう。
 
 命令が出た以上は、うだうだ言っても始まらない。
 自分の仕事をするだけのことだと割り切った。

 陸軍航空隊201部隊と306部隊のP―38のうち60機が同じバギオから出撃して護衛に当たることになっている。
 先にクラーク基地配備中のB―17爆撃機30機が出撃、そのフライトスケジュールに合わせてバギオからも20機のB―17が出撃する。

 今回の場合B―17が先行して、足の速いP―38が追いかける計画だ。
 本土の総司令部からオレンジプランが提示されて以来、何度も繰り返し図上訓練を繰り返した攻撃パターンである。

 千ポンド爆弾10発を搭載して、台南飛行場用に2発から3発を残し、高雄の大規模飛行場に残りをばらまき、もし余裕があれば高雄の軍港も攻撃する計画だ。
 フライング・フォートレスと呼ばれるB―17の防弾構造ならば如何なる敵が現れても大丈夫だとターラント少佐は考えていた。

 B―17の速度は左程早くはないが、それでも最高速度は270ノットを超える。
 日本軍の新型機の性能は今のところ不明だが、少なくとも3年程前まで日本海軍の主力戦闘機であったCLAUDE(96式艦上戦闘機)、それに日本陸軍のNATE(97式戦闘機)は、いずれも最高速力は240ノットから250ノット前後だったはずだ。

 チビザルの作った戦闘機なんぞB―17に追いすがるのが精一杯だろうと見ている。
 ましてや新型機についての少ない情報の中にあったのは、かなり貧弱な武装という表記があったらしいから、どうあがいてもウチのB―17を落とすことはできないはずだ。

 従って、今回の任務は余裕でクリアだと予想しているわけだ。
 バギオを発ってから巡航速力156ノットで1時間半、ほぼルソン海峡(台湾とフィリピンのルソン島との間の海峡)の中央に達し、高度2千メートルで飛行中、前方上空にこちらに向かってくる多数の機影を発見した。

 詳細は不明だが、高積雲の上空にいるみたいなので多分7千mを超える上空に居るのだろう。
 このB―17でも高いところは寒くて苦手なのだが・・・。

 もしかしてジャップ日本人は寒いところでも平気なのか?
 幾ら亜熱帯地域であっても、エベレスト並みの高空域に達すれば夏でも氷点下20度以下にはなる。

 一応、B―17でも飛ぼうと思えば飛べる。
 だが、防寒服に身を固め、なおかつ酸素マスクが無けりゃこっちの身体が保たん。

 護衛のP―38が一斉に急上昇して敵機らしきものに向かっていった。

 ◇◇◇◇

 俺は、台南海軍航空隊所属の大田俊夫一飛曹。
 元々は戦艦金剛の乗組員だったが、空に憧れ、1939年(昭和14年)1月、第46期操縦練習生課程を修了して飛行機乗りになった。

 大陸に派遣され、96艦戦の搭乗員とはなったが、戦闘経験のないまま中華民国との講和が成立して大陸から撤収、高雄海軍飛行隊勤務となった。
 そこで運命の出会いがあった。

 99式基地用戦闘機の蒼電だ。
 九六艦戦も機動性能の面でさほど悪くは無かったと思う。

 だが、蒼電はそのはるか上を行く機体と性能を持った名機と言われるべき戦闘機だ。
 元々設計者はこいつを艦戦で使うつもりで作ったそうだ。

 だが、生憎と昭和一二年の海軍の要求書からはちょいとはみ出てしまったんだ。
 着陸時の最低速度と離陸距離だな。

 海軍での初お目見えで操縦桿を握ったのは横空のパイロットだったらしいが、1週間の完熟訓練では地上に描いた140mの滑走路内に着陸できなかったそうだ。
 ちゃんと吉崎航空製作所のロートルのテストパイロットはその範囲内に収めることができたらしいから、まぁ、酷なようだが腕の問題だろうな。

 俺らも厳しい訓練を終えて何とか140m長の滑走路に降りられるようにはなったが、とにかく馬力がでかくって速度が速いんだ。
 特に狭い軽空母当たりの着艦では、ほんのちょっとしてミスが命取りになる可能性はあるわなぁ。

 さっきも言ったができないのは腕が悪い。
 こいつはちゃんと俺の思うとおりに動いてくれる。

 96では味わえなかった打てば響く反応という奴だ。
 速度が速いから、射撃をするにも、敵機を追いかけて空戦機動をするにも慣れが必要なんだ。

 ちょっと気を抜けば追い越して目標を見失いかねない。
 因みに96と同じ速力に落とせば、96よりも小回りの利く機体なんだぜ。

 そのくせ、96の機体に何かしらあった無理が無いんで、高機動時の操縦棹の重さが無いんだ。
 96は色々と無理をしたところがあったんだろうな。

 だから96については、急降下から急速旋回運動に入る際には機体の軋みを感じていたよ。
 その何となく重い感じが操縦桿やフットバーで感じていたんだが、蒼電にはそれが全くと言っていいほど無い。

 むしろ急旋回時に加わる加速度がもろに身体にかかるから、余り無茶はできない機体だな。
 そんな場合は無駄に小回りをせずに一撃離脱する方がましというのが高雄空でパイロット同士の話し合いの中で得られた納得事項だよ。

 やろうと思えばどんな軽戦闘機ともタメを張って戦える。
 だが、こいつは本来重戦闘機だ。

 高速を利して一撃離脱の戦法が一番似合う。
 もうひとつ。

 こいつの防弾性能は戦車顔負けだ。
 海軍の37ミリ機関砲や40ミリ機関砲でも機体は勿論のこと防弾ガラスさえ打ち抜けん。

 実際に加藤整備長が責任を負うからやってみろというので、40ミリ機関砲を50mの至近距離からぶっ放して蒼電を撃ってみた。
 弾は多分数十発も出たんだろうと思う。

 掃除で集めた薬きょうが半端なかったからな。
 標的になったのは俺の愛器じゃなくって今野二飛曹の搭乗機な。

 今野が一番若手だったから、飛行長の菅大尉から言われて泣きそうになっていたぜ。
 だが、加藤整備長が太鼓判を押していた通り、蒼電には傷ひとつ付かなかったぜ。

 つまりは空戦で撃たれて蒼電が落ちる心配はほとんどないってことだ。
 加藤整備長曰く、銃弾がエンジンカウルに飛び込んで吸気系に何らかの悪さをすれば、あるいはエンジン不調に陥るかも知れんから注意しろって話だった。

 まぁな、いくら丈夫だからって何も敵さんの的になるこたぁねぇよな。
 弾に当たることなく無傷でいた方が安心っていうものだ。

 で、この蒼電は腕さえあればそれができる。
 高雄空では、競って色んな戦法で空戦訓練をやったぜ。

 相手が高速機の場合、低速機の場合、重爆撃機の場合など、いろいろと場合分けしてどこをどう攻めればいいかをみんなで議論してまとめていったぜ。
 で、ついにそのお披露目の機会がやってきた。

 俺は決して戦闘狂ってわけじゃないんだが、おそらくはこれが日米戦のとっかかりになる。
 だからこそ、相手を殲滅して相手に警戒させることが重要だ。

 そうすれば、相手も用心してこっちに突っかけて来なくなる。
 そうはいっても戦争は狂気がはびこるところだからな。

 無茶を承知で突っ込んでくるのもいる。
 そんな時こそこっちは冷静に対処しなければならん。

 高雄空に非常呼集がかかった。
 米国が帝国に対して宣戦布告をしてきたんだ。

 米国の駐留基地に最も近いのが高雄空だから、哨戒機も無人偵察機も配備についている。
 フィリピンで動きがあればこっちも呼応して台湾の外で迎え撃つ。

 その準備は整っていた。
 初動で高雄空と台南空で50機も出れば、おそらくは第二陣が出撃する必要はない。

 むしろ第二陣は後日の反撃のために待機している必要がある。
 そうして、俺の所属する部隊にも出動命令がかかった。

 ようやく東の空が白んできた頃に出撃だ。
 俺は境一飛曹が指揮を執る12分隊の二番機だ。

 分隊は、6機構成の小隊に二つ、一分隊当たり三機編成で出来ている。
 境一飛曹の声がヘッドセットからよく聞こえている。

 飛び上がってすぐに小隊ごとに編隊を組み、高度を上げながら南下する。
 速力は第二巡航速力の270ノット。

 急ぐときは第一巡航速力の320ノットにするが、今日の場合その必要はない。
 哨戒中の連梟からの通報によれば、今日のメインは、重爆のB―17とその護衛のP―38だ。

 B―17の速力は遅いんで、急ぐ必要も無く、俺たち迎撃部隊は高度8千メートルにまで上昇して南下した。
 相手のコースや速力は、配備中の哨戒機から順次情報が送られてきており、こちらでも把握している。

 おそらくは部隊長機が、必要に応じて搭載しているレーダーで敵を確認しつつ俺たちを誘導するはずだ。
 仮に逃げだす敵機が居ても、哨戒機がその位置を通報してくれるから絶対に逃がしはしない。

 そうして俺たちが飛び上がって1時間も経たないうちに空戦が始まった。
 護衛のP―38が上空の俺たちに気づいて上昇してきたんだ。

 俺らの目から見て、まぁ、遅いよな。
 俺たちを発見するのもだが、上昇速度が遅すぎるって。

 境分隊長の号令一過、俺たちは上昇してくるP―38に向けて逆落としを掛ける。
 俺の13ミリ(12.7ミリ)機銃が敵機に向けてババッと一連射した。

 一瞬にして通り過ぎたんだが、相手の機体は爆散に近かったな。
 刹那の攻撃だったが、俺が撃った奴は、胴体が半ばでへし折れ、ちぎれていた。

 境分隊長の狙った奴も同様だったな。
 どうも、敵戦闘機相手に13ミリ機銃は威力がでかすぎるようだから、次は8ミリ(7.7ミリ)でやってみるか。

 一旦通り過ぎて第二波で下から回り込んで上に突き抜ける。
 最初の一撃でほぼ半数を撃墜、返す刀で残るメザシを全機撃墜した。

 やっぱり8ミリで十分なようだ。
 次いで大物の四発機だ。

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