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第三章 新たなる展開?
3-7 陸軍航空本部 その二
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私は、話はこれで打ち切りとばかりに席を立とうとすると副官が止めた。
「恐れ入りますが、重戦闘機の話はともかくとして、大事な話が残っております。
どうか、そのままご着席をお願いします。」
それから中将に向かって言った。
「中将閣下、わざわざ呼び出した者を怒鳴りつけて帰すのも結構ですが、綏院宮載仁親王様よりの依頼の件を放置しては困ります。」
あれま、宮様が出て来たか。
これはちょいと天皇陛下以上に面倒だぞ。
私が天皇陛下と顔を合わすことはまず無いだろうけれど、宮様は別だ。
海軍は伏壬宮殿下が現大幹部、陸軍は綏院宮殿下が元大幹部でいるからな。
怒鳴った挙句に副官に用件がまだ残っていると言われ、ふくれっ面のまま中将が言った。
「恐れ多くも綏院宮様が、吉崎航空機製作所を視察したいとの仰せだ。
時期は、五月又は六月中が望ましいと仰せであり、吉崎航空機製作所の都合に合わせるとのことだ。
御成りに際しての出迎えを含めて、受け入れ側で首尾万端整えてもらいたい。」
「恐れながら、宮様の御成りに際しての随行員等の規模はどの程度になりましょうか?
それと宮様の御成りともなれば地元警察とも打ち合わせをしなければならず、5月、6月の話では、スケジュール調整がかなり難しいと存じます。
普通の場合、宮様の御成りは1年ほど前から行く先々にご通知いただくものと承知しておりますが、二か月だけの余裕というのはいかにも厳しゅうございます。
更には、吉崎航空機製作所のある地域は、千葉の片田舎でございます故、最寄りに宮様一行が宿泊できるような施設もございません。
宿泊の有無も確認をしていただきたいのですが、・・・。
東京から日帰りを考えておられますか?」
額にしわを寄せながら中将が言う。
「正直なところ、儂にもわからん。
綏院宮様付きの侍従に尋ねてもらうしかないと思うが・・・。
大杉、何か聞いておるか?」
どうやら、しっかり者の副官は、大杉という名であるようだ。
「生憎と私も詳しいことは聞いておりません。
但し、御成りとは言いながら、非公式な訪問を希望されておられますので、随行員は侍従一名と警護官一名とするやに聞いております。
生憎と金谷に至る経路及び交通手段については確認しておりませんが、殿下が非公式な訪問とされているのは、殿下が動くことで地元の警察その他に種々気を遣わせることを嫌ってのことと愚考します。
従って、警察及び近隣の陸軍駐屯地に周知することは取り敢えず控えた方がよろしいかと存じます。
当然のことながら、金谷町の役場や住民にも知らせない方が望ましいのですが、お召車で行くには金谷は遠すぎます。
使うとすれば列車しかありません。
まぁ、品川から君津辺りまで船で行くという方法も無くはありませんが、お召船の手配が難しい上に海上輸送はどうしても天候に左右されますのでスケジュール調整が難しいと存じます。
仮に列車で行くとなれば、非公式ですのでお召列車は使えませんから、どうしても多数の客がいる中でお顔を晒すことになりますので予期せぬ騒ぎも起きかねません。
正直に申し上げて、陸軍の事務方も警備上の問題も有之、どうすればよいか困っています。
せめてもう少し時間的余裕があれば、隠密行動の計画を立てることも可能かと存じますが、このままではあからさまな警護も付けられず、殿下の御身の危険が多すぎます。」
「ふむ、なるほど、・・・。
では陸軍の方で一つ検討をしていただきたいことがございます。
我が社では、既に新型の輸送機を開発しております。
この輸送機の試乗を陸軍の方で早急にご確認の上、今回の宮様の非公式な御成りに使われることを検討していただけませんでしょうか。
我が社の金谷工場には、自前の滑走路がございまして航空機の離発着が可能でございます。
また優秀なパイロットも抱えておりますので、輸送機を安全に運行することについては何ら支障はございません。
もし可能であれば、4~5年ほど前にできた東京飛行場から宮様及び随行員を空輸できるのではないかと存じます。
羽田からであればこの三宅坂からも近く、移動に便利かと存じます。
所沢若しくは立川の陸軍飛行場は、帝都中心部から少々離れすぎていますのでそこまでの陸上輸送に時間がかかり若干不便です。
但し、当該飛行場へ到達できた上での空路利用であれば、羽田、所沢、立川いずれの飛行場でも左程の時間はかかりません。
一番遠い所沢でも直線距離で80キロ程度、離陸してからの所要時間で言えば10分少々で金谷工場の滑走路に着陸できるものと存じますので、この方法でならば日帰りも十分可能かと存じますし、何より金谷を含めた周辺住民に宮様のお姿を見られることは無いと存じます。
但し、場合により帝都上空を飛行することになりますことから、関係する省庁には事前の飛行計画を提出する必要があるかと存じますが、宮様をお載せしていること自体を秘密にすることは可能と存じます。
面倒を避けるためには、陸軍の御用で、金谷の飛行場から、東京近傍の飛行場までの飛行を日時を特定して複数回にわたって実施すると届け出ればどこからも苦情は出まいと存じます。」
仏頂面をしていた中将が真顔になって言った。
「その、輸送機とやらは宮様を載せるに相応しい航空機なのか?
それと、安全なのか?
万が一にでも事故が起きれば、儂とお主の首ぐらいでは済まぬことになる。」
「私どもは十分に安全と考えておりますが、生憎とこれまでの実績がございません。
ですから、陸軍で然るべきお方を派遣していただいて、当該航空機の試験飛行に立ち会っていただき安全性をご確認頂きたいのです。
安全面で言えば、羽田の滑走路は他の陸軍の飛行場例えば所沢や立川に比べると滑走路が短いのが難点ですが、当方で適切な滑走路整備を行えば輸送機の離着陸に支障はないものと判断しております。」
「因みにその輸送機は何人の人員が載せられる?」
「試作しておりますのは、旅客機仕様で20人の旅客とその手荷物を搭載できるようにしております。」
「ふむ、それであれば綏院宮様の御付きとして陸軍の将官も一緒に運べるということだな?」
「はい、宮様、副官及び侍従に加えて12~3名でしたなら多少の荷物があっても大丈夫でございます。」
「因みに、体重の重い奴でも大丈夫なのか?」
「一応、計画上は、一人当たり75キログラムを標準としてそれに25キログラムの荷物を加算して、20名分を積載できるようにしております。
安全係数込みの数値であり、単純計算で、2トンまでの総重量であれば余裕で運べます。」
「うんうん・・・。
で、その飛行機で東京上空を遊覧飛行することは可能なのか?」
「可能ではございますが、宮城の上空は避けねばなりませんし、軍事拠点の上空近傍については、あらかじめ陸軍若しくは海軍の関係先に連絡しておく必要があるかと存じます。」
「うん、わかった。
早急に陸軍内部で検討し、連絡する。
その確認のための試乗要員に人数制限は無いのか?」
「先ほど申し上げた20名の範囲若しくは総重量で2トンまでの範囲内ならば、特にはございませんが、試験飛行は1日二回を限度にお願いします。
海軍への戦闘機納入が決まって以来、ソ連を含む列強のスパイが相応に周辺に張っているようですので、仮に遠目であっても頻繁に新型機の姿を見せたくはないのです。」
陸軍航空本部長との話し合いは決裂寸前にまでなったが、一応、その件は棚に上げたままでそのまま推移し、後にルー101のままでの試作機提供で差し支えないとの連絡が大杉大尉から来たのは一か月後のことでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます
By サクラ近衛将監
「恐れ入りますが、重戦闘機の話はともかくとして、大事な話が残っております。
どうか、そのままご着席をお願いします。」
それから中将に向かって言った。
「中将閣下、わざわざ呼び出した者を怒鳴りつけて帰すのも結構ですが、綏院宮載仁親王様よりの依頼の件を放置しては困ります。」
あれま、宮様が出て来たか。
これはちょいと天皇陛下以上に面倒だぞ。
私が天皇陛下と顔を合わすことはまず無いだろうけれど、宮様は別だ。
海軍は伏壬宮殿下が現大幹部、陸軍は綏院宮殿下が元大幹部でいるからな。
怒鳴った挙句に副官に用件がまだ残っていると言われ、ふくれっ面のまま中将が言った。
「恐れ多くも綏院宮様が、吉崎航空機製作所を視察したいとの仰せだ。
時期は、五月又は六月中が望ましいと仰せであり、吉崎航空機製作所の都合に合わせるとのことだ。
御成りに際しての出迎えを含めて、受け入れ側で首尾万端整えてもらいたい。」
「恐れながら、宮様の御成りに際しての随行員等の規模はどの程度になりましょうか?
それと宮様の御成りともなれば地元警察とも打ち合わせをしなければならず、5月、6月の話では、スケジュール調整がかなり難しいと存じます。
普通の場合、宮様の御成りは1年ほど前から行く先々にご通知いただくものと承知しておりますが、二か月だけの余裕というのはいかにも厳しゅうございます。
更には、吉崎航空機製作所のある地域は、千葉の片田舎でございます故、最寄りに宮様一行が宿泊できるような施設もございません。
宿泊の有無も確認をしていただきたいのですが、・・・。
東京から日帰りを考えておられますか?」
額にしわを寄せながら中将が言う。
「正直なところ、儂にもわからん。
綏院宮様付きの侍従に尋ねてもらうしかないと思うが・・・。
大杉、何か聞いておるか?」
どうやら、しっかり者の副官は、大杉という名であるようだ。
「生憎と私も詳しいことは聞いておりません。
但し、御成りとは言いながら、非公式な訪問を希望されておられますので、随行員は侍従一名と警護官一名とするやに聞いております。
生憎と金谷に至る経路及び交通手段については確認しておりませんが、殿下が非公式な訪問とされているのは、殿下が動くことで地元の警察その他に種々気を遣わせることを嫌ってのことと愚考します。
従って、警察及び近隣の陸軍駐屯地に周知することは取り敢えず控えた方がよろしいかと存じます。
当然のことながら、金谷町の役場や住民にも知らせない方が望ましいのですが、お召車で行くには金谷は遠すぎます。
使うとすれば列車しかありません。
まぁ、品川から君津辺りまで船で行くという方法も無くはありませんが、お召船の手配が難しい上に海上輸送はどうしても天候に左右されますのでスケジュール調整が難しいと存じます。
仮に列車で行くとなれば、非公式ですのでお召列車は使えませんから、どうしても多数の客がいる中でお顔を晒すことになりますので予期せぬ騒ぎも起きかねません。
正直に申し上げて、陸軍の事務方も警備上の問題も有之、どうすればよいか困っています。
せめてもう少し時間的余裕があれば、隠密行動の計画を立てることも可能かと存じますが、このままではあからさまな警護も付けられず、殿下の御身の危険が多すぎます。」
「ふむ、なるほど、・・・。
では陸軍の方で一つ検討をしていただきたいことがございます。
我が社では、既に新型の輸送機を開発しております。
この輸送機の試乗を陸軍の方で早急にご確認の上、今回の宮様の非公式な御成りに使われることを検討していただけませんでしょうか。
我が社の金谷工場には、自前の滑走路がございまして航空機の離発着が可能でございます。
また優秀なパイロットも抱えておりますので、輸送機を安全に運行することについては何ら支障はございません。
もし可能であれば、4~5年ほど前にできた東京飛行場から宮様及び随行員を空輸できるのではないかと存じます。
羽田からであればこの三宅坂からも近く、移動に便利かと存じます。
所沢若しくは立川の陸軍飛行場は、帝都中心部から少々離れすぎていますのでそこまでの陸上輸送に時間がかかり若干不便です。
但し、当該飛行場へ到達できた上での空路利用であれば、羽田、所沢、立川いずれの飛行場でも左程の時間はかかりません。
一番遠い所沢でも直線距離で80キロ程度、離陸してからの所要時間で言えば10分少々で金谷工場の滑走路に着陸できるものと存じますので、この方法でならば日帰りも十分可能かと存じますし、何より金谷を含めた周辺住民に宮様のお姿を見られることは無いと存じます。
但し、場合により帝都上空を飛行することになりますことから、関係する省庁には事前の飛行計画を提出する必要があるかと存じますが、宮様をお載せしていること自体を秘密にすることは可能と存じます。
面倒を避けるためには、陸軍の御用で、金谷の飛行場から、東京近傍の飛行場までの飛行を日時を特定して複数回にわたって実施すると届け出ればどこからも苦情は出まいと存じます。」
仏頂面をしていた中将が真顔になって言った。
「その、輸送機とやらは宮様を載せるに相応しい航空機なのか?
それと、安全なのか?
万が一にでも事故が起きれば、儂とお主の首ぐらいでは済まぬことになる。」
「私どもは十分に安全と考えておりますが、生憎とこれまでの実績がございません。
ですから、陸軍で然るべきお方を派遣していただいて、当該航空機の試験飛行に立ち会っていただき安全性をご確認頂きたいのです。
安全面で言えば、羽田の滑走路は他の陸軍の飛行場例えば所沢や立川に比べると滑走路が短いのが難点ですが、当方で適切な滑走路整備を行えば輸送機の離着陸に支障はないものと判断しております。」
「因みにその輸送機は何人の人員が載せられる?」
「試作しておりますのは、旅客機仕様で20人の旅客とその手荷物を搭載できるようにしております。」
「ふむ、それであれば綏院宮様の御付きとして陸軍の将官も一緒に運べるということだな?」
「はい、宮様、副官及び侍従に加えて12~3名でしたなら多少の荷物があっても大丈夫でございます。」
「因みに、体重の重い奴でも大丈夫なのか?」
「一応、計画上は、一人当たり75キログラムを標準としてそれに25キログラムの荷物を加算して、20名分を積載できるようにしております。
安全係数込みの数値であり、単純計算で、2トンまでの総重量であれば余裕で運べます。」
「うんうん・・・。
で、その飛行機で東京上空を遊覧飛行することは可能なのか?」
「可能ではございますが、宮城の上空は避けねばなりませんし、軍事拠点の上空近傍については、あらかじめ陸軍若しくは海軍の関係先に連絡しておく必要があるかと存じます。」
「うん、わかった。
早急に陸軍内部で検討し、連絡する。
その確認のための試乗要員に人数制限は無いのか?」
「先ほど申し上げた20名の範囲若しくは総重量で2トンまでの範囲内ならば、特にはございませんが、試験飛行は1日二回を限度にお願いします。
海軍への戦闘機納入が決まって以来、ソ連を含む列強のスパイが相応に周辺に張っているようですので、仮に遠目であっても頻繁に新型機の姿を見せたくはないのです。」
陸軍航空本部長との話し合いは決裂寸前にまでなったが、一応、その件は棚に上げたままでそのまま推移し、後にルー101のままでの試作機提供で差し支えないとの連絡が大杉大尉から来たのは一か月後のことでした。
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By サクラ近衛将監
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