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第七章 英国との交渉
7-3 大英帝国を訪れし者 その一
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ハリントンは、英国貴族でも生え抜きの名家に生まれ、オックスフォードを卒業した前途有望な若者である。
一昨年、ウェールズ家の次女を嫁に貰っており、娘が一人いる。
28歳である。
チャーチルが年齢的にも相応な人物と思って、この役を命じたのである。
ハリントンがヘストン卿の別邸に着いたのは、午後4時半を回っており、夕暮れ時に掛かっていた。
ヘストン卿の別邸には、日本大使館の依頼で新たな執事、運転手、家政婦2名をつけてある。
荷物の片付けは終わったらしく、日本大使館の田崎という書記官が来ていた。
「あ、ハリントンさん。
丁度よかった。
日本から来た二人を紹介しておきましょう。」
二階から丁度二人の娘が何やら話しながら降りてきた。
薄い紫のフレアー・スカートのワンピースを着ている。
日本語であり、話の内容はわからない。
「エリコ、サキ、紹介しておこう。
こちらは首相補佐事務官のハリントン卿だ。
ハリントン卿、左がミス・エリコ・ササキ、右がミス・サキ・カワイです。」
二人の娘は、非常に綺麗な発音で挨拶をした。
ハリントンは、これほど見事なキングス・イングリッシュを話す外国人には今まで会ったことがない。
しかも、宮廷生活がよほど身についているのか二人の優雅な仕草にも驚かされた。
ハリントンを応接セットに招き、そこへ座る仕草もまるでロイヤル・プリンセスを思わせる。
この邸の女主人然とした雰囲気は一朝一夕で身につくものではない。
エリコはともかく、サキも同じような雰囲気で、人の上に立つ人間であることを周囲に知らしめる。
ハリントンにとって不思議な経験であった。
ハリントンは用件のみ伝えてすぐに帰るつもりでいたが、二人の話に引き込まれてついつい遅くなってしまった。
エリコもサキも話題が豊富であり、人の注意をひきつける魅力を持っていた。
黒髪と黒い瞳がその魅力を倍加していた。
だが、ハリントンが日本の軍事や外交の問題を聞き出そうとすると巧みに話をそらせ、或いは婉曲的に答えて、焦点を曖昧にする。
予定に無かった夕食をご馳走になり、ヘストン卿の別邸を辞去したのは、夜も更けた8時半であった。
家にたどり着くのは夜の9時を回ることになる。
これでは妻のカレンに叱られることになると思い、ハリントンは苦笑した。
◇◇◇◇
1942年(昭和17年)2月8日、サキとエリコは午前中にはロンドン市内に到着していた。
バッキンガム近くのホテルまで運転手に車で送ってもらい、ロンドン見物で暫く街を散策するつもりでいたのである。
だが、休憩と食事のために入ったレストランで思わぬ事件が起きた。
空襲警報である。
二人はレストラン従業員の言われるままに、ホテルの地下に入った。
地下壕の代わりである。
実際にすぐ近くに爆弾が落ちたようで、地下にも相当大きな衝撃が伝わった。
大きな振動とともに天井からぱらぱらと埃が舞い落ち、電球が瞬時明滅した。
30分ほどで警報が解除され、地上に出た二人が見たものは、ホテル前のビルの一部が崩壊し、火災が起きている状況だった。
若い婦人が泣き叫んでいる。
娘が三階に取り残されているというのである。
消防車のサイレンは聞こえるが、近くにはいない。
複数の個所で災害が発生すれば、その全てに対応できない場合もある。
ちょうど、この地区がエアポケットに入っていた。
爆撃で階段部分が破壊され、どうやっても上の階には登れないのである。
その間にも、火災が延焼している。
サキは婦人に聞いた。
「娘さんは幾つ?
歩けますか?」
「まだ生後7ヶ月、這うことはできるけれど、歩けないの。
私が買い物に行っている間に、警報が鳴って、戻りたくても戻れなかった。」
自分達で助けに行くしかない。
三階のベランダには鉄製の柵があり、あれにロープをつけられれば登れるかもしれない。
サキは、急ぎホテルに戻ってロープを探してもらった。
細いロープ、長さが20mほど。
エリコは、レストランの厨房に入り、フォークを10本ほど借り受ける。
二人はそれから通りに戻り、いくつかのフォークを曲げて固まりにし、沢山足の出ているボール状にした。
そこへロープの端を結び付け、力の強いエリコが振り回して3階まで放り上げた。
一回で上手くベランダの鉄柵に絡む。
体重の軽いサキがロープを力一杯引いて、柵とロープが十分に耐えることを確認して、登り始めた。
3階のベランダまで約10m、手がかり、足がかりの無いロープ登りも訓練ではよくやっていた。
だが最近はやっていない。
体力の鍛錬は怠っていないが、久しぶりのロープ登りである。
それでも若いサキは見る見る間にロープ一本でよじ登り、柵に手をかけてベランダから入り、窓を蹴破って室内に入った。
室内は既に黒煙が入ってきている。
急がなければと思いつつ、咳き込むサキの耳に赤ん坊の泣き声が聞こえる。
隣の部屋?
もう一つ先があった。
子ども部屋のベビーベッドに座り込んで泣いている女の子がいた。
サキが素早く抱き上げ、何か背負い紐になるようなものを探した。
こういうときに限って中々見つからないものだが、何とかタンスの中から見つけると赤ちゃんを一巻きしてから背負った。
入ってきたベランダに突進、柵を乗り越えて、降り始めた途端に部屋の中が爆発したように窓から炎を噴出した。
間一髪である。
後数秒遅れていたならばサキも子供も助からなかったであろう。
サキが無事に地上に降り立つと、周囲からワーッと歓声が上がり拍手が起きた。
サキの顔は若干煤けていたが、子どもは無事である。
母親が子どもを抱きしめ、それから何度も何度もお礼を言った。
その頃ようやく最初の消防車が到着した。
消火作業の邪魔になっては拙いので、サキ達はホテルに戻った。
化粧室で顔についた煤を落としたが、柵を乗り越えるときについたパンタロンスーツの汚れは簡単には落ちそうも無い。
仕様がない。
二人ともレストランで食事を頼んだままであった。
食事の来る前に警報がなったのだ。
レストランに入ってボーイに聞いた。
「さっき、ランチを頼んだのだけれどまだ有効かしら。」
「多分、・・。
でも確認しますから席に座ってください。
さっきの格好よかったですよ。
私も見ていました。
危機一髪でしたね。」
「あ、そう言えば、お店からフォークをお借りして使っちゃった。
弁償しますから、お代に入れてくださいね。」
「とんでもない。
あのフォークで人一人の命が助かったのならお安いものです。
お代なんかいただけません。
そんなことしたらきっとチーフに叱られます。
いずれにしても暫くお待ちください。」
それから、少ししてレストランのマネージャーがやってきた。
「料理の方は、今少しお待ちください。
何しろ先ほどの空襲警報の性で、お客もいなくなってしまいましたし、料理も作り掛けだったりして、厨房は混乱しています。
お客様のオーダーにはまだ手をつけられていませんでしたので、再オーダーという形でいま作り始めておりますから、申し訳ございませんが暫くお待ちください。
それから、給仕の話によりますとお客様が人助けをされたとか、このような場合、必ず後で警察の方から確認が参りますので、恐れ入りますが、このホテルにお泊りでなければ、連絡先などをお知らせくださるとありがたいのですが。」
「判りました。
私たちの名前と連絡先をメモにしましょう。
何か紙とペンがあれば・・・・。」
「おう、それではこれをお使いください。」
マネージャーは内ポケットから手帳と万年筆を出した。
サキは、二人の名前と滞在先のヘストン邸の住所、電話番号、それに日本大使館の住所と電話番号をメモに記載した。
サキ達が食事をしている間に、スコットランドヤードの警官がレストランにやってきてマネージャーと何事か話していたがすぐに帰っていった。
帰りに食事代金を払おうとすると、マネージャーが出てきて言った。
「これは当店のサービスです。
どうか、これを縁にまたお越しください。」
暫し、押し問答をしたものの、結局は頑固一徹なマネージャーの物言いに二人は折れた。
丁寧にお礼を言って、立ち去ったのである。
一昨年、ウェールズ家の次女を嫁に貰っており、娘が一人いる。
28歳である。
チャーチルが年齢的にも相応な人物と思って、この役を命じたのである。
ハリントンがヘストン卿の別邸に着いたのは、午後4時半を回っており、夕暮れ時に掛かっていた。
ヘストン卿の別邸には、日本大使館の依頼で新たな執事、運転手、家政婦2名をつけてある。
荷物の片付けは終わったらしく、日本大使館の田崎という書記官が来ていた。
「あ、ハリントンさん。
丁度よかった。
日本から来た二人を紹介しておきましょう。」
二階から丁度二人の娘が何やら話しながら降りてきた。
薄い紫のフレアー・スカートのワンピースを着ている。
日本語であり、話の内容はわからない。
「エリコ、サキ、紹介しておこう。
こちらは首相補佐事務官のハリントン卿だ。
ハリントン卿、左がミス・エリコ・ササキ、右がミス・サキ・カワイです。」
二人の娘は、非常に綺麗な発音で挨拶をした。
ハリントンは、これほど見事なキングス・イングリッシュを話す外国人には今まで会ったことがない。
しかも、宮廷生活がよほど身についているのか二人の優雅な仕草にも驚かされた。
ハリントンを応接セットに招き、そこへ座る仕草もまるでロイヤル・プリンセスを思わせる。
この邸の女主人然とした雰囲気は一朝一夕で身につくものではない。
エリコはともかく、サキも同じような雰囲気で、人の上に立つ人間であることを周囲に知らしめる。
ハリントンにとって不思議な経験であった。
ハリントンは用件のみ伝えてすぐに帰るつもりでいたが、二人の話に引き込まれてついつい遅くなってしまった。
エリコもサキも話題が豊富であり、人の注意をひきつける魅力を持っていた。
黒髪と黒い瞳がその魅力を倍加していた。
だが、ハリントンが日本の軍事や外交の問題を聞き出そうとすると巧みに話をそらせ、或いは婉曲的に答えて、焦点を曖昧にする。
予定に無かった夕食をご馳走になり、ヘストン卿の別邸を辞去したのは、夜も更けた8時半であった。
家にたどり着くのは夜の9時を回ることになる。
これでは妻のカレンに叱られることになると思い、ハリントンは苦笑した。
◇◇◇◇
1942年(昭和17年)2月8日、サキとエリコは午前中にはロンドン市内に到着していた。
バッキンガム近くのホテルまで運転手に車で送ってもらい、ロンドン見物で暫く街を散策するつもりでいたのである。
だが、休憩と食事のために入ったレストランで思わぬ事件が起きた。
空襲警報である。
二人はレストラン従業員の言われるままに、ホテルの地下に入った。
地下壕の代わりである。
実際にすぐ近くに爆弾が落ちたようで、地下にも相当大きな衝撃が伝わった。
大きな振動とともに天井からぱらぱらと埃が舞い落ち、電球が瞬時明滅した。
30分ほどで警報が解除され、地上に出た二人が見たものは、ホテル前のビルの一部が崩壊し、火災が起きている状況だった。
若い婦人が泣き叫んでいる。
娘が三階に取り残されているというのである。
消防車のサイレンは聞こえるが、近くにはいない。
複数の個所で災害が発生すれば、その全てに対応できない場合もある。
ちょうど、この地区がエアポケットに入っていた。
爆撃で階段部分が破壊され、どうやっても上の階には登れないのである。
その間にも、火災が延焼している。
サキは婦人に聞いた。
「娘さんは幾つ?
歩けますか?」
「まだ生後7ヶ月、這うことはできるけれど、歩けないの。
私が買い物に行っている間に、警報が鳴って、戻りたくても戻れなかった。」
自分達で助けに行くしかない。
三階のベランダには鉄製の柵があり、あれにロープをつけられれば登れるかもしれない。
サキは、急ぎホテルに戻ってロープを探してもらった。
細いロープ、長さが20mほど。
エリコは、レストランの厨房に入り、フォークを10本ほど借り受ける。
二人はそれから通りに戻り、いくつかのフォークを曲げて固まりにし、沢山足の出ているボール状にした。
そこへロープの端を結び付け、力の強いエリコが振り回して3階まで放り上げた。
一回で上手くベランダの鉄柵に絡む。
体重の軽いサキがロープを力一杯引いて、柵とロープが十分に耐えることを確認して、登り始めた。
3階のベランダまで約10m、手がかり、足がかりの無いロープ登りも訓練ではよくやっていた。
だが最近はやっていない。
体力の鍛錬は怠っていないが、久しぶりのロープ登りである。
それでも若いサキは見る見る間にロープ一本でよじ登り、柵に手をかけてベランダから入り、窓を蹴破って室内に入った。
室内は既に黒煙が入ってきている。
急がなければと思いつつ、咳き込むサキの耳に赤ん坊の泣き声が聞こえる。
隣の部屋?
もう一つ先があった。
子ども部屋のベビーベッドに座り込んで泣いている女の子がいた。
サキが素早く抱き上げ、何か背負い紐になるようなものを探した。
こういうときに限って中々見つからないものだが、何とかタンスの中から見つけると赤ちゃんを一巻きしてから背負った。
入ってきたベランダに突進、柵を乗り越えて、降り始めた途端に部屋の中が爆発したように窓から炎を噴出した。
間一髪である。
後数秒遅れていたならばサキも子供も助からなかったであろう。
サキが無事に地上に降り立つと、周囲からワーッと歓声が上がり拍手が起きた。
サキの顔は若干煤けていたが、子どもは無事である。
母親が子どもを抱きしめ、それから何度も何度もお礼を言った。
その頃ようやく最初の消防車が到着した。
消火作業の邪魔になっては拙いので、サキ達はホテルに戻った。
化粧室で顔についた煤を落としたが、柵を乗り越えるときについたパンタロンスーツの汚れは簡単には落ちそうも無い。
仕様がない。
二人ともレストランで食事を頼んだままであった。
食事の来る前に警報がなったのだ。
レストランに入ってボーイに聞いた。
「さっき、ランチを頼んだのだけれどまだ有効かしら。」
「多分、・・。
でも確認しますから席に座ってください。
さっきの格好よかったですよ。
私も見ていました。
危機一髪でしたね。」
「あ、そう言えば、お店からフォークをお借りして使っちゃった。
弁償しますから、お代に入れてくださいね。」
「とんでもない。
あのフォークで人一人の命が助かったのならお安いものです。
お代なんかいただけません。
そんなことしたらきっとチーフに叱られます。
いずれにしても暫くお待ちください。」
それから、少ししてレストランのマネージャーがやってきた。
「料理の方は、今少しお待ちください。
何しろ先ほどの空襲警報の性で、お客もいなくなってしまいましたし、料理も作り掛けだったりして、厨房は混乱しています。
お客様のオーダーにはまだ手をつけられていませんでしたので、再オーダーという形でいま作り始めておりますから、申し訳ございませんが暫くお待ちください。
それから、給仕の話によりますとお客様が人助けをされたとか、このような場合、必ず後で警察の方から確認が参りますので、恐れ入りますが、このホテルにお泊りでなければ、連絡先などをお知らせくださるとありがたいのですが。」
「判りました。
私たちの名前と連絡先をメモにしましょう。
何か紙とペンがあれば・・・・。」
「おう、それではこれをお使いください。」
マネージャーは内ポケットから手帳と万年筆を出した。
サキは、二人の名前と滞在先のヘストン邸の住所、電話番号、それに日本大使館の住所と電話番号をメモに記載した。
サキ達が食事をしている間に、スコットランドヤードの警官がレストランにやってきてマネージャーと何事か話していたがすぐに帰っていった。
帰りに食事代金を払おうとすると、マネージャーが出てきて言った。
「これは当店のサービスです。
どうか、これを縁にまたお越しください。」
暫し、押し問答をしたものの、結局は頑固一徹なマネージャーの物言いに二人は折れた。
丁寧にお礼を言って、立ち去ったのである。
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