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第九章 交易と情報収集
9ー13 召喚されし者たち その二
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翌日から訓練が始まった。
武術、魔術共に勇者たち四人の習熟度は高かった。
勇者の称号がある所為か、常人の騎士や魔術師たちの数倍の速さで、武術や魔術を覚えて行くのである。
騎士団長や魔術師長は大いに満足していたが、四人はこちらの生活に膿み始めていた。
二週間ほどで最初に音を上げたのは、女子二人だった。
色々不満はあるものの、最たるものが食事、お風呂にトイレである。
食事は王宮で食べられる最上のものが出されているらしいのだが、四人の感性から言うと、塩味だけの味付けは「不味い」の一言なのだ。
お風呂については、男二人は左程困っているわけでは無い。
が、スケバンを張っていても女の子である。
毎日風呂に入って髪を洗っていた生活がいきなり無くなったのだ。
江戸時代さながらに、たらいで湯浴みか身体を拭くぐらいしかできない生活に不満が爆発した。
更には温水シャワー付き水洗トイレに慣れている現代っ子が、ポットン式便所やおまるに慣れる訳も無い。
癇癪を起して訓練を頻繁にさぼるようになったのだ。
男子二人もこれには困ってしまったが、機嫌の悪い女子二人をなだめることは難しい。
そうは言いながらも、期限があることだけに城側からの圧力は日を追うごとに強まっていた。
女子二人が如何に我儘を言おうとできないものはできないのである。
困った城側は食事については、素材を準備して自分たちで造れないかと妥協してはくれたが、生憎とワルサには詳しくても、料理など家では一切手伝いをした試しの無い四人である。
素材を渡されて一応試行錯誤で料理に挑んでみたが、食べられるだけ王宮の料理人が作る料理の方がはるかにましだった。
自分で手本も見せられない以上、王級の料理人に文句を言っても始まらない。
料理についてはあきらめざるを得なかった。
トイレも如何ともしがたい状況だった。
水洗トイレは何とか木桶に水を溜めてひもを引っ張れば流せるような構造にしてもらうことはできたが、日本に在ったようなシャワー式便座はその仕組みも知らず、四人は自分でも作るどころか職人たちに構造を教えることすらもできなかった。
従って、何とか水洗トイレ擬きで我慢するしかなかった。
風呂については、大きな桶を造らせそこにお湯を張らせることで何とかお風呂擬きに入れるようになったが、もちろん、ボディシャンプーもヘアーシャンプーもリンスも無い。
石鹸の代わりになる木の実を入れた麻袋で身体を擦るのが関の山だった。
女二人は不満をぶちまけながらも、渋々機嫌を取り戻した。
しかしながら、ダンジョンでの訓練を開始するようになって、二足歩行の魔物が出て来るに及んで、それらを夢中で討伐をしていたものの、精神的にショックを受けてしまったのが、小高誠二だった。
剣や魔法を使って、人型ではない魔物を切り、焼却はできたが、二足歩行で人型に見えるゴブリン、コボルト、オークなどは人に近い動作をする上に、死に瀕した時に相応に鳴き叫ぶので、耐性のない者は殺害をためらうことになりやすい。
地球では、誠二はいたぶることには慣れていたが、殺戮に慣れていたわけでは無く当然にいつもそれなりの手加減をしていたのだが、ここでは全力で立ち向かい相手を殺さねばならない。
その状況が誠二の精神を次第に追い込んでいた。
魔法使いの由紀が後方からでも魔物の殺戮に手助けしていれば、さほどでもなかったであろうが、由紀が誠二に任せたことも遠因となっていた。
誠二は怪我を負ったわけでは無いのだがPTSDを発症しており、次第に魔物と戦闘することを避けるようになったのだ。
人型の魔物で怖気づいていたならば、亜人と呼ばれる魔族や獣人族は勿論、敵対するヒト族に対して戦力になるわけもない。
騎士団長と魔術師長は、兼ねてからの計画を実行に移すことを国王に進言した。
すなわち隷属の首輪を使って、勇者四人を縛るのである。
隷属の首輪は従属させるには十分だが、一方で能力の上昇は抑えられてしまうデメリットがある。
それが故にこれまで使うことをためらっていたのだが、一人の脱落は四人の戦力ダウンにつながることから放置できないので隷属の首輪で縛ることにしたのである。
隷属の首輪を嵌められると、隷属と同時に敵と指定されたものに対する恐れを忘れさせるから、死んでも構わない切り込み隊としての先鋒や肉鎧として使うのには有効なのだ。
しかしながら、その計画は勇者達に漏れていた。
康夫が早いうちから盗聴の魔法を由紀に行使させ、騎士団長、魔術師長それに国王の会話を盗聴させていたのだった。
二人が、国王への裁可を求めて国王の元へ行っている間に、四人の勇者は一斉に動き出した。
城を抜け出すための事前工作は以前から講じていた。
夜間に汚わい船が城の掘割を使って、城内から城外の川にまで出て行くのだが、それに四人が忍び込んで城を脱出したのである。
城内に勇者の脱出が知れるのは遅くても明朝の夜明けであると見込んでいた。
それまでにできる限り遠くへ逃げていなければならず、また、身形も変えねばならなかった。
詳細は別としても国内情報をある程度収集していた康夫は、南西方向に向かった。
種々問題はあろうが、南西方向が一番隣国に近いからであった。
但し、その前には黒い森と呼ばれる未開の森が広がっており、強力な魔物も棲んでいるという噂であった。
追手が差し向けられるとすれば、南西方向もあり得るのだが,黒い森は避ける筈である。
康夫は痕跡を残さぬように、最大限の注意を払って、闇夜を進んだ。
正直なところ誠二があまり役に立たないのだが、城に残れば隷属奴隷の道しか残されていない。
命を張ってでもここは逃げるしか方法が無いのである。
しかしながら、彼らは余りにこの世界についての常識を知らなかった。
黒い森と呼ばれるにはそれなりの理由がある。
彼らが訓練で使用していたダンジョンは、初級から中級クラスの魔物が出現するダンジョンであるからこそ訓練用に指定されていたのである。
ここを踏破すれば初級の上位もしくは中級の下位程度の力がついたと見做されるのだが、四人はそのダンジョンを未だ踏破していないのである。
素質はそれなりにあったからそれなりの努力を重ねれば踏破できるチャンスはあった。
が、女子二人の我儘がその伸びを遅らせ、小高誠二のPTSDが更に遅延させた。
一方で、彼らが逃避行のルートとして選んだ黒い森は、初級上位以上の力量がないと入れない場所であり、なおかつ、夜間は魔物が活発化するために上級者でも敬遠する場所なのだ。
従って、彼らが黒い森に入って30分も経たないうちに彼らはホブゴブリンの集団に囲まれた。
しかもホブゴブリンのジェネラルが率いる集団であり、ゴブリンファイター、ゴブリンアーチャー、ゴブリンメイジが率いられている。
一般的にはホブゴブリンの集団に対しては上級者が5人以上でなければ対抗できないと言われている。
勇者として召喚された四人は必至で戦った。
百体近いホブゴブリンを打倒したものの、体力も魔力も底をつきかけて、なおもゴブリンメイジ二体とジェネラル一体が残っていた。
メイジ二体の魔力は、女子二人の魔力を上回っており、二人には既に結界を張るだけの余力もなかった。
ジェネラルの力は男子二人の力をはるかに凌駕し、男子二人が何をなそうとも有効打にならなかった。
そうして四人がホブゴブリンに殺戮されようとした瞬間に、救いの手が現れた。
一度に数十本の魔法を付与された矢が三体のホブゴブリンを襲撃し、二体のメイジを瞬殺した。
さらに、魔法によるファイアランス三本が、ジェネラルを貫き、ホブゴブリンは退治されたのである。
暗がりの中から現れたのは、王宮近衛騎士団と王宮魔法師団の面々であった。
ほとんど体力を失い、魔力も潰えていた四人は傷だらけだったが、そのまま治療もなされずに捕縛された。
魔力封じの腕輪を嵌められ、そのまま王宮へと罪人のように引き立てられ、国王の前で逃亡の罪を断罪され、その場で隷属の首輪を嵌められたのだった。
彼らに抵抗する術は無かった。
彼ら四人は国王の言うがままの奴隷に落ちたのであった。
彼らがいかに悲観しようと自殺すらできない身の上になったのである。
その5年後、ノスティルド王国は隣国ヴォルーノ獣王国との本格的な戦争状態に入り、ヴォルーノ獣王国の同盟国であるカレニル及びアメルダ王国の参戦を招き、圧倒的に不利なバサナドラン戦役に四人は出陣させられ、戦場で死んだ。
この戦役でノスティルド王国も王族とともに滅亡したのである。
地球ではすでに百年以上が経過しており、失踪して行方不明になった四人の名を知っているものは既に誰もいなかった。
失踪から十年後の失踪宣告により彼らの戸籍は抹消され、代々の墓石の脇に置かれた墓碑に彼らの名が残っているだけである。
22世紀の現在では、墓参りに来る親戚の姪孫やその子孫たちは、そこにある名の由来も知らず、墓石に向かって先祖の冥福を祈って拝むだけであった。
===============================
一応、愛用のPCが復旧しましたが、今のところ設定が何かおかしいので、種々調整中ではあります。
By @サクラ近衛将監
武術、魔術共に勇者たち四人の習熟度は高かった。
勇者の称号がある所為か、常人の騎士や魔術師たちの数倍の速さで、武術や魔術を覚えて行くのである。
騎士団長や魔術師長は大いに満足していたが、四人はこちらの生活に膿み始めていた。
二週間ほどで最初に音を上げたのは、女子二人だった。
色々不満はあるものの、最たるものが食事、お風呂にトイレである。
食事は王宮で食べられる最上のものが出されているらしいのだが、四人の感性から言うと、塩味だけの味付けは「不味い」の一言なのだ。
お風呂については、男二人は左程困っているわけでは無い。
が、スケバンを張っていても女の子である。
毎日風呂に入って髪を洗っていた生活がいきなり無くなったのだ。
江戸時代さながらに、たらいで湯浴みか身体を拭くぐらいしかできない生活に不満が爆発した。
更には温水シャワー付き水洗トイレに慣れている現代っ子が、ポットン式便所やおまるに慣れる訳も無い。
癇癪を起して訓練を頻繁にさぼるようになったのだ。
男子二人もこれには困ってしまったが、機嫌の悪い女子二人をなだめることは難しい。
そうは言いながらも、期限があることだけに城側からの圧力は日を追うごとに強まっていた。
女子二人が如何に我儘を言おうとできないものはできないのである。
困った城側は食事については、素材を準備して自分たちで造れないかと妥協してはくれたが、生憎とワルサには詳しくても、料理など家では一切手伝いをした試しの無い四人である。
素材を渡されて一応試行錯誤で料理に挑んでみたが、食べられるだけ王宮の料理人が作る料理の方がはるかにましだった。
自分で手本も見せられない以上、王級の料理人に文句を言っても始まらない。
料理についてはあきらめざるを得なかった。
トイレも如何ともしがたい状況だった。
水洗トイレは何とか木桶に水を溜めてひもを引っ張れば流せるような構造にしてもらうことはできたが、日本に在ったようなシャワー式便座はその仕組みも知らず、四人は自分でも作るどころか職人たちに構造を教えることすらもできなかった。
従って、何とか水洗トイレ擬きで我慢するしかなかった。
風呂については、大きな桶を造らせそこにお湯を張らせることで何とかお風呂擬きに入れるようになったが、もちろん、ボディシャンプーもヘアーシャンプーもリンスも無い。
石鹸の代わりになる木の実を入れた麻袋で身体を擦るのが関の山だった。
女二人は不満をぶちまけながらも、渋々機嫌を取り戻した。
しかしながら、ダンジョンでの訓練を開始するようになって、二足歩行の魔物が出て来るに及んで、それらを夢中で討伐をしていたものの、精神的にショックを受けてしまったのが、小高誠二だった。
剣や魔法を使って、人型ではない魔物を切り、焼却はできたが、二足歩行で人型に見えるゴブリン、コボルト、オークなどは人に近い動作をする上に、死に瀕した時に相応に鳴き叫ぶので、耐性のない者は殺害をためらうことになりやすい。
地球では、誠二はいたぶることには慣れていたが、殺戮に慣れていたわけでは無く当然にいつもそれなりの手加減をしていたのだが、ここでは全力で立ち向かい相手を殺さねばならない。
その状況が誠二の精神を次第に追い込んでいた。
魔法使いの由紀が後方からでも魔物の殺戮に手助けしていれば、さほどでもなかったであろうが、由紀が誠二に任せたことも遠因となっていた。
誠二は怪我を負ったわけでは無いのだがPTSDを発症しており、次第に魔物と戦闘することを避けるようになったのだ。
人型の魔物で怖気づいていたならば、亜人と呼ばれる魔族や獣人族は勿論、敵対するヒト族に対して戦力になるわけもない。
騎士団長と魔術師長は、兼ねてからの計画を実行に移すことを国王に進言した。
すなわち隷属の首輪を使って、勇者四人を縛るのである。
隷属の首輪は従属させるには十分だが、一方で能力の上昇は抑えられてしまうデメリットがある。
それが故にこれまで使うことをためらっていたのだが、一人の脱落は四人の戦力ダウンにつながることから放置できないので隷属の首輪で縛ることにしたのである。
隷属の首輪を嵌められると、隷属と同時に敵と指定されたものに対する恐れを忘れさせるから、死んでも構わない切り込み隊としての先鋒や肉鎧として使うのには有効なのだ。
しかしながら、その計画は勇者達に漏れていた。
康夫が早いうちから盗聴の魔法を由紀に行使させ、騎士団長、魔術師長それに国王の会話を盗聴させていたのだった。
二人が、国王への裁可を求めて国王の元へ行っている間に、四人の勇者は一斉に動き出した。
城を抜け出すための事前工作は以前から講じていた。
夜間に汚わい船が城の掘割を使って、城内から城外の川にまで出て行くのだが、それに四人が忍び込んで城を脱出したのである。
城内に勇者の脱出が知れるのは遅くても明朝の夜明けであると見込んでいた。
それまでにできる限り遠くへ逃げていなければならず、また、身形も変えねばならなかった。
詳細は別としても国内情報をある程度収集していた康夫は、南西方向に向かった。
種々問題はあろうが、南西方向が一番隣国に近いからであった。
但し、その前には黒い森と呼ばれる未開の森が広がっており、強力な魔物も棲んでいるという噂であった。
追手が差し向けられるとすれば、南西方向もあり得るのだが,黒い森は避ける筈である。
康夫は痕跡を残さぬように、最大限の注意を払って、闇夜を進んだ。
正直なところ誠二があまり役に立たないのだが、城に残れば隷属奴隷の道しか残されていない。
命を張ってでもここは逃げるしか方法が無いのである。
しかしながら、彼らは余りにこの世界についての常識を知らなかった。
黒い森と呼ばれるにはそれなりの理由がある。
彼らが訓練で使用していたダンジョンは、初級から中級クラスの魔物が出現するダンジョンであるからこそ訓練用に指定されていたのである。
ここを踏破すれば初級の上位もしくは中級の下位程度の力がついたと見做されるのだが、四人はそのダンジョンを未だ踏破していないのである。
素質はそれなりにあったからそれなりの努力を重ねれば踏破できるチャンスはあった。
が、女子二人の我儘がその伸びを遅らせ、小高誠二のPTSDが更に遅延させた。
一方で、彼らが逃避行のルートとして選んだ黒い森は、初級上位以上の力量がないと入れない場所であり、なおかつ、夜間は魔物が活発化するために上級者でも敬遠する場所なのだ。
従って、彼らが黒い森に入って30分も経たないうちに彼らはホブゴブリンの集団に囲まれた。
しかもホブゴブリンのジェネラルが率いる集団であり、ゴブリンファイター、ゴブリンアーチャー、ゴブリンメイジが率いられている。
一般的にはホブゴブリンの集団に対しては上級者が5人以上でなければ対抗できないと言われている。
勇者として召喚された四人は必至で戦った。
百体近いホブゴブリンを打倒したものの、体力も魔力も底をつきかけて、なおもゴブリンメイジ二体とジェネラル一体が残っていた。
メイジ二体の魔力は、女子二人の魔力を上回っており、二人には既に結界を張るだけの余力もなかった。
ジェネラルの力は男子二人の力をはるかに凌駕し、男子二人が何をなそうとも有効打にならなかった。
そうして四人がホブゴブリンに殺戮されようとした瞬間に、救いの手が現れた。
一度に数十本の魔法を付与された矢が三体のホブゴブリンを襲撃し、二体のメイジを瞬殺した。
さらに、魔法によるファイアランス三本が、ジェネラルを貫き、ホブゴブリンは退治されたのである。
暗がりの中から現れたのは、王宮近衛騎士団と王宮魔法師団の面々であった。
ほとんど体力を失い、魔力も潰えていた四人は傷だらけだったが、そのまま治療もなされずに捕縛された。
魔力封じの腕輪を嵌められ、そのまま王宮へと罪人のように引き立てられ、国王の前で逃亡の罪を断罪され、その場で隷属の首輪を嵌められたのだった。
彼らに抵抗する術は無かった。
彼ら四人は国王の言うがままの奴隷に落ちたのであった。
彼らがいかに悲観しようと自殺すらできない身の上になったのである。
その5年後、ノスティルド王国は隣国ヴォルーノ獣王国との本格的な戦争状態に入り、ヴォルーノ獣王国の同盟国であるカレニル及びアメルダ王国の参戦を招き、圧倒的に不利なバサナドラン戦役に四人は出陣させられ、戦場で死んだ。
この戦役でノスティルド王国も王族とともに滅亡したのである。
地球ではすでに百年以上が経過しており、失踪して行方不明になった四人の名を知っているものは既に誰もいなかった。
失踪から十年後の失踪宣告により彼らの戸籍は抹消され、代々の墓石の脇に置かれた墓碑に彼らの名が残っているだけである。
22世紀の現在では、墓参りに来る親戚の姪孫やその子孫たちは、そこにある名の由来も知らず、墓石に向かって先祖の冥福を祈って拝むだけであった。
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By @サクラ近衛将監
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