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第八章 研修と色々
8ー11 悪しき存在への対策
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ハ~イ、シルヴィで~す。
お元気でしたかぁ?
私はちょっと元気がありません。
神様からの依頼が重くって、なんだか気持ち的に潰れそうです。
ですから今日は、今日は半分グチを言わせてください。
ヒーロー、ヒロインってボッチじゃないけれど孤独なんですよ。
非難ごうごうを覚悟しつつ、全ての仕事をうっちゃってきましたけれど、その理由も簡単には説明できません。
仮に作戦が上手く成功したにしても多分公表なんかできないでしょうし、言っても信じてもらえないと思います。
大日如来さんに四天王さんを召喚できることはわかりましたし、結界を張ることも破邪覆滅らしき陰陽術も何とかできそうです。
でも、一番の問題は私が現場に赴かなければいけないことなんです。
私の近くじゃないと召喚ができないんです。
まぁべったり近くじゃないし、召喚したらある程度は距離が取れますけれど、そんなに遠くまで離れることができません。
知ってます?
決して私が宇宙を舐めてたわけじゃないですし、前世も同じな筈ですが、太陽系の外って物凄く遠いんです。
距離で言うと100億キロメートルを超えそうなんです。
新たに造った飛空船ならぬ小型宇宙船でも、どうやってそこまでの距離を飛んで行けばよいのかがちょっと問題なんです。
その辺全く気づいていなくって、一週間後に迫った作戦決行日を前にようやく気付いてからかなり焦ってます。
私の作った小型飛行艇は重力(空間魔法に属する重力魔法)と周囲の空気を操作(風魔法)して空を飛びます。
でも宇宙には空気が無いので、少なくとも空気の利用はできませんし、地上を離れると重力も小さくなるのでその利用が結構難しいんです。
実は何にも無いところから魔法は生み出せません。
例えば宇宙空間の真空の場所では、魔素も希薄だし、媒体になる気体も無いなので風魔法がほとんど使えないんです。
同様に重力の少ない場所では、蓄えた自分の魔力を使っても重力魔法が使いづらくなります。
多分、重力魔法って既存の重力を利用して、その強弱を変えることで重くしたり軽くしたりしてるんだと思います。
まあ使いづらくてもそれなりに利用はできますけれど、例えば十分の一Gの加速だと、1日で約366万キロ、30日かかっても32億キロしか移動できないんです。
この時の速度が毎秒250キロ程度なんで、時速にすると90万キロぐらいでしょうか。
地表近くですと結構な加速ができますけれど、宇宙空間に出ると1m毎秒毎秒ぐらいしか出ませんし、私の魔力をかなり食います。
魔晶石や魔鉱石の魔素エネルギーを使えないかも試していますけれど、今のところ難しそう。
それに1m毎秒毎秒の加速度でも、1日経つと音速の700倍で進んでいるので、ちゃんと外部空間に結界を張ったりとかの微妙な制御ができますかねぇ・・・。
そうして実際に作戦を開始するには1週間もありませんから、これでは現場に到達できません。
太陽系の外でなければならないということは無いのですけれど、もしかすると天体の運行に影響を及ぼす恐れもあるのでできるだけ遠方が望ましいのです。
しかも相手は凄い速度で向かってきています。
神様のお話では、何だか光速を超えているみたいです。
物体は光速を超えられないって昔聞いたことがあるんですけれど・・・。
相手は物じゃなくって精神体のような「あって無きが如き存在」なんでしょうね。
それに魔法の蔓延る世界だから、私が知らないだけで光速を超える魔法があるのかもしれません。
そんなのどうやって捕らえられるかって話ですけれど、一応神様sが、適宜位置を知らせてくれるのでコースとおおよその位置は把握できるんです。
だから大風呂敷の結界を広げて、ネズミ捕り宜しく捕まえる予定ではあるんですけれど・・・。
悪しき存在が光速を超えて近づいて来るんだから、こちらだって光速を超える無茶があっても構わないだろうって言われそうですが・・・。
私も別にそんなんでもいいとは思っているんですけれどね、今のところ方法がありません。
何より、私自身が納得していないものは魔法でも何でも再現は難しいんです。
で、困った末に、本当に短い間で産み出したのが宇宙望遠鏡です。
アスレオール世界の衛星軌道に特大の魔法天体望遠鏡を組み立てて、アスレオールのカイパーベルト(太陽系外にある小天体てそこそこある宙域、アステロイドベルトと違い彗星のたまり場ともいわれています。)に視覚でアクセスしました。
距離は概ね75億キロメートル前後じゃないかと思うんですが良くは分かりません。
とにかく悪しき存在のほぼ進路上にある天体に目標を定めると、私の目で見えるわけなのでそこへハイジャンプなんです。
その結果、狙い通り見事に宇宙船ごと小天体の表面に空間転移できました。
まだまだ先は遠いんですが、更にその先の宇宙空間を探したところ、進路近傍にほうき星さんが偶々有りましたので、またまたそこへハイジャンプ。
アスレオールの太陽から何とか110億キロ付近まで進出できました。
若干悪しき存在の推定進路から外れていますけれど、精々300万キロぐらいなので誤差の範囲でしょうか。
そこから推定進路上に向かって宇宙船でそれなりの速度で移動中です。
多分帰りは、私が記憶している場所(ヒラトップあたり)に転移で戻ればいいので一瞬だと思います。
待ち受け捕捉位置まで移動する間にも不安ですので色々考えてしまいます。
だって本当に怖いんですよ。
得体の知れないモノにたった一人で立ち向かうんですから・・・。
そりゃあね。
魔境の魔物だって怖いですよ。
でもあっちの方は自分の力で対処できることがわかっていますから、不意を突かれない限りは大丈夫なんです。
でも今回は、それとは全く別物で相手の力量さえわからないじゃないですか。
神様と昔は同じ程度の力量だった?
そうして悠久の封印のためにその力は十分の一ほどに落ちていると思われる?
私一応人間なんですけれど・・・。
神様の力を標準にされたって全然わかりません。
魔物何匹分とか言われたらわかりますけれどね。
でも、私しか頼る者が居ないと言われたら動かざるを得ないじゃないですか。
私が失敗したら、アスレオールの世界そのものが滅んじゃうかもしれないんです。
神様達が下界に直接介入すれば間違いなくアスレオールに大災厄が起きちゃうらしいのです。
私の現世での家族、仲の良い友達、仕事仲間、それらの人々を一挙に失ってしまうかもしれないんです。
そうした人たちを守るためにも、頑張らなければなりませんけれど、怖いんです。
じっと待っていると膝に震えが来るほど怖いんです。
だから、しゃにむに宇宙船の中でも、目前の恐怖から意識をそらすために小細工を弄するような色々作業をしています。
虹色の鉱石を使って罠を仕掛けます。
相手に物理法則が効くかどうかは分かりません。
それにもしかしたら相手に塩を送ることになるかもしれませんが、罠を仕掛けてみます。
虹色の鉱石に魔法陣を組み込み、魔力が外部に吸い取られ始めたら周囲を絶対零度の極寒地獄に変えます。
温度が1ケルビンでもあれば電子も素粒子も動きますけれど、理論上絶対零度ではすべての物が動きを止めます。
相手が現実世界の物質からエネルギーを得る代物ならば、何かが動いている筈。
それを止めることができたら或いは何らかのダメージを与えられるかもしれません。
極寒地獄の魔法発動のエネルギーは虹色鉱石にあるエネルギーです。
それをほぼ全部使うので、悪しき存在が得られるエネルギーは限りなく小さい筈。
相手の力を千分の一でも万分の一でも削げればいいんです。
この虹色鉱石の罠は取り敢えず一個だけです。
悪しき存在が虹色鉱石や魔鉱石の元となる惑星の核を狙っていると聞いたのでこの作戦を考えつきました。
餌を進路上に置けば飢えているなら食いつくはずです。
持って来た虹色鉱石は手のひらサイズなので小さいですけれどね。
失敗しても相手に利を与えないようにするために小さな物にしました。
それでもこの罠が発動すれば、半径100キロほどの空間が絶対零度になるはずです。
この魔法陣が発動すると、虹色鉱石の魔素エネルギーの爆発的消失に伴って周囲の温度を究極まで奪うんです。
ケルビン温度にマイナスは無いのでしょうけれど、絶対零度になるんです。
ほんの小さな欠片で試してみて、100mもありそうな巨大な岩塊がさらさらと崩壊するのが確認出来ました。
おそらくは動きが止まることで原子の構造そのものが保てなくなったのじゃないかと思いますけれど正確には分かりません。
それから色々調べていると陰陽術に魂を吸い取る術があることを知りました。
悪霊退治にそのまま使えるわけでは無いのですけれど、憑依している悪霊を一旦式神に吸い取り、当該式神を焼却することで悪霊を消滅させるような場合に使うようです。
悪霊が取り付いてそれを退治すると、取り付かれた者の命も奪いかねないような場合に使う呪法の様です。
相手が陰陽術で言う悪霊のような実体の無いものであれば、或いは式神に実体化させるという方法は効果があるのかも知れません。
残念ながらその辺に悪霊がいるわけでもないのでテストはできませんけれど、式神だけは用意しておきましょう。
私は宇宙船の中で和紙を作り始めました。
やっぱり陰陽術の式神って和紙で作らないと効果がないかもしれないでしょう?
私のインベントリに放り込んであったコウゾ、ミツマタによく似た植物を使って宇宙船の小工房代わりの部屋で木の皮を煮詰め、紙すきを始めました。
そんなこんなで準備をしながら待っているとついに悪しき存在との遭遇が間近になりました。
===============================
次回は、悪しき存在との対決です。
お元気でしたかぁ?
私はちょっと元気がありません。
神様からの依頼が重くって、なんだか気持ち的に潰れそうです。
ですから今日は、今日は半分グチを言わせてください。
ヒーロー、ヒロインってボッチじゃないけれど孤独なんですよ。
非難ごうごうを覚悟しつつ、全ての仕事をうっちゃってきましたけれど、その理由も簡単には説明できません。
仮に作戦が上手く成功したにしても多分公表なんかできないでしょうし、言っても信じてもらえないと思います。
大日如来さんに四天王さんを召喚できることはわかりましたし、結界を張ることも破邪覆滅らしき陰陽術も何とかできそうです。
でも、一番の問題は私が現場に赴かなければいけないことなんです。
私の近くじゃないと召喚ができないんです。
まぁべったり近くじゃないし、召喚したらある程度は距離が取れますけれど、そんなに遠くまで離れることができません。
知ってます?
決して私が宇宙を舐めてたわけじゃないですし、前世も同じな筈ですが、太陽系の外って物凄く遠いんです。
距離で言うと100億キロメートルを超えそうなんです。
新たに造った飛空船ならぬ小型宇宙船でも、どうやってそこまでの距離を飛んで行けばよいのかがちょっと問題なんです。
その辺全く気づいていなくって、一週間後に迫った作戦決行日を前にようやく気付いてからかなり焦ってます。
私の作った小型飛行艇は重力(空間魔法に属する重力魔法)と周囲の空気を操作(風魔法)して空を飛びます。
でも宇宙には空気が無いので、少なくとも空気の利用はできませんし、地上を離れると重力も小さくなるのでその利用が結構難しいんです。
実は何にも無いところから魔法は生み出せません。
例えば宇宙空間の真空の場所では、魔素も希薄だし、媒体になる気体も無いなので風魔法がほとんど使えないんです。
同様に重力の少ない場所では、蓄えた自分の魔力を使っても重力魔法が使いづらくなります。
多分、重力魔法って既存の重力を利用して、その強弱を変えることで重くしたり軽くしたりしてるんだと思います。
まあ使いづらくてもそれなりに利用はできますけれど、例えば十分の一Gの加速だと、1日で約366万キロ、30日かかっても32億キロしか移動できないんです。
この時の速度が毎秒250キロ程度なんで、時速にすると90万キロぐらいでしょうか。
地表近くですと結構な加速ができますけれど、宇宙空間に出ると1m毎秒毎秒ぐらいしか出ませんし、私の魔力をかなり食います。
魔晶石や魔鉱石の魔素エネルギーを使えないかも試していますけれど、今のところ難しそう。
それに1m毎秒毎秒の加速度でも、1日経つと音速の700倍で進んでいるので、ちゃんと外部空間に結界を張ったりとかの微妙な制御ができますかねぇ・・・。
そうして実際に作戦を開始するには1週間もありませんから、これでは現場に到達できません。
太陽系の外でなければならないということは無いのですけれど、もしかすると天体の運行に影響を及ぼす恐れもあるのでできるだけ遠方が望ましいのです。
しかも相手は凄い速度で向かってきています。
神様のお話では、何だか光速を超えているみたいです。
物体は光速を超えられないって昔聞いたことがあるんですけれど・・・。
相手は物じゃなくって精神体のような「あって無きが如き存在」なんでしょうね。
それに魔法の蔓延る世界だから、私が知らないだけで光速を超える魔法があるのかもしれません。
そんなのどうやって捕らえられるかって話ですけれど、一応神様sが、適宜位置を知らせてくれるのでコースとおおよその位置は把握できるんです。
だから大風呂敷の結界を広げて、ネズミ捕り宜しく捕まえる予定ではあるんですけれど・・・。
悪しき存在が光速を超えて近づいて来るんだから、こちらだって光速を超える無茶があっても構わないだろうって言われそうですが・・・。
私も別にそんなんでもいいとは思っているんですけれどね、今のところ方法がありません。
何より、私自身が納得していないものは魔法でも何でも再現は難しいんです。
で、困った末に、本当に短い間で産み出したのが宇宙望遠鏡です。
アスレオール世界の衛星軌道に特大の魔法天体望遠鏡を組み立てて、アスレオールのカイパーベルト(太陽系外にある小天体てそこそこある宙域、アステロイドベルトと違い彗星のたまり場ともいわれています。)に視覚でアクセスしました。
距離は概ね75億キロメートル前後じゃないかと思うんですが良くは分かりません。
とにかく悪しき存在のほぼ進路上にある天体に目標を定めると、私の目で見えるわけなのでそこへハイジャンプなんです。
その結果、狙い通り見事に宇宙船ごと小天体の表面に空間転移できました。
まだまだ先は遠いんですが、更にその先の宇宙空間を探したところ、進路近傍にほうき星さんが偶々有りましたので、またまたそこへハイジャンプ。
アスレオールの太陽から何とか110億キロ付近まで進出できました。
若干悪しき存在の推定進路から外れていますけれど、精々300万キロぐらいなので誤差の範囲でしょうか。
そこから推定進路上に向かって宇宙船でそれなりの速度で移動中です。
多分帰りは、私が記憶している場所(ヒラトップあたり)に転移で戻ればいいので一瞬だと思います。
待ち受け捕捉位置まで移動する間にも不安ですので色々考えてしまいます。
だって本当に怖いんですよ。
得体の知れないモノにたった一人で立ち向かうんですから・・・。
そりゃあね。
魔境の魔物だって怖いですよ。
でもあっちの方は自分の力で対処できることがわかっていますから、不意を突かれない限りは大丈夫なんです。
でも今回は、それとは全く別物で相手の力量さえわからないじゃないですか。
神様と昔は同じ程度の力量だった?
そうして悠久の封印のためにその力は十分の一ほどに落ちていると思われる?
私一応人間なんですけれど・・・。
神様の力を標準にされたって全然わかりません。
魔物何匹分とか言われたらわかりますけれどね。
でも、私しか頼る者が居ないと言われたら動かざるを得ないじゃないですか。
私が失敗したら、アスレオールの世界そのものが滅んじゃうかもしれないんです。
神様達が下界に直接介入すれば間違いなくアスレオールに大災厄が起きちゃうらしいのです。
私の現世での家族、仲の良い友達、仕事仲間、それらの人々を一挙に失ってしまうかもしれないんです。
そうした人たちを守るためにも、頑張らなければなりませんけれど、怖いんです。
じっと待っていると膝に震えが来るほど怖いんです。
だから、しゃにむに宇宙船の中でも、目前の恐怖から意識をそらすために小細工を弄するような色々作業をしています。
虹色の鉱石を使って罠を仕掛けます。
相手に物理法則が効くかどうかは分かりません。
それにもしかしたら相手に塩を送ることになるかもしれませんが、罠を仕掛けてみます。
虹色の鉱石に魔法陣を組み込み、魔力が外部に吸い取られ始めたら周囲を絶対零度の極寒地獄に変えます。
温度が1ケルビンでもあれば電子も素粒子も動きますけれど、理論上絶対零度ではすべての物が動きを止めます。
相手が現実世界の物質からエネルギーを得る代物ならば、何かが動いている筈。
それを止めることができたら或いは何らかのダメージを与えられるかもしれません。
極寒地獄の魔法発動のエネルギーは虹色鉱石にあるエネルギーです。
それをほぼ全部使うので、悪しき存在が得られるエネルギーは限りなく小さい筈。
相手の力を千分の一でも万分の一でも削げればいいんです。
この虹色鉱石の罠は取り敢えず一個だけです。
悪しき存在が虹色鉱石や魔鉱石の元となる惑星の核を狙っていると聞いたのでこの作戦を考えつきました。
餌を進路上に置けば飢えているなら食いつくはずです。
持って来た虹色鉱石は手のひらサイズなので小さいですけれどね。
失敗しても相手に利を与えないようにするために小さな物にしました。
それでもこの罠が発動すれば、半径100キロほどの空間が絶対零度になるはずです。
この魔法陣が発動すると、虹色鉱石の魔素エネルギーの爆発的消失に伴って周囲の温度を究極まで奪うんです。
ケルビン温度にマイナスは無いのでしょうけれど、絶対零度になるんです。
ほんの小さな欠片で試してみて、100mもありそうな巨大な岩塊がさらさらと崩壊するのが確認出来ました。
おそらくは動きが止まることで原子の構造そのものが保てなくなったのじゃないかと思いますけれど正確には分かりません。
それから色々調べていると陰陽術に魂を吸い取る術があることを知りました。
悪霊退治にそのまま使えるわけでは無いのですけれど、憑依している悪霊を一旦式神に吸い取り、当該式神を焼却することで悪霊を消滅させるような場合に使うようです。
悪霊が取り付いてそれを退治すると、取り付かれた者の命も奪いかねないような場合に使う呪法の様です。
相手が陰陽術で言う悪霊のような実体の無いものであれば、或いは式神に実体化させるという方法は効果があるのかも知れません。
残念ながらその辺に悪霊がいるわけでもないのでテストはできませんけれど、式神だけは用意しておきましょう。
私は宇宙船の中で和紙を作り始めました。
やっぱり陰陽術の式神って和紙で作らないと効果がないかもしれないでしょう?
私のインベントリに放り込んであったコウゾ、ミツマタによく似た植物を使って宇宙船の小工房代わりの部屋で木の皮を煮詰め、紙すきを始めました。
そんなこんなで準備をしながら待っているとついに悪しき存在との遭遇が間近になりました。
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次回は、悪しき存在との対決です。
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