魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡

サクラ近衛将監

文字の大きさ
上 下
101 / 121
第七章 変革のために

7ー14 帰省 その四

しおりを挟む
 シルヴィーで~す。
 ただいま、治癒師ギルドのバンデル支部のロヴィーザさんと実家で面談中です。

 私と同じことが治癒師にできるかと聞かれて少々困っています。
 全くできないというわけじゃないですけれど、簡単じゃないし、勉強もたくさんしなければならないでしょうね。

 その人が持つ能力にもよるでしょうし・・・。
 一応、ロヴィーザさんの質問にお答えしましょうね。

「今のままではおそらくできないでしょうね。
 人の身体の仕組みもわからずに、無暗むやみにヒールを掛けるだけでは、病を進行させる場合さえもあります。
 病の原因が何であるかを突き止め、その原因に相応しい治療法をしなければ病人の命は救えないことが多いんです。
 治癒師の方が、手に負えないと判断するのは、その原因がわかっておらず、同時に対処方法がわかっていないからなのです。
 勿論どんなことをしても救えない命もありますよ。
 ただ、病の原因がわかれば、あるいは助けられる命もあるということです。
 でも、そのためにはたゆまぬ探究心と精進が必要です。
 ところで、来春から治癒師ギルド本部の依頼で、魔晶石ギルド本部で治癒師のための研修があるのはご承知でしょうか?
 体内を巡る血液に輸液することで、衰弱しきった病人を助ける方法があるので、それをメインに治癒師ギルドの会員に教えることになっています。
 人の身体の仕組みから教えることになり、また、教える側の都合もあって、最低でも半年から1年程度の時間はかかりますが、それにより助けられる命がもしかすると増えるかもしれません。
 因みに、マルバレータを助けられたのも、私がその身体の仕組みを承知していたからこそできたことです。
 或いは、もう既に研修参加者若しくは希望者の選定は終わっているかもしれませんが、興味がおありなら治癒師ギルドの本部に問い合わせてみてください。
 研修の講師役は私がすることになっています。」

「あなたが講師役を、・・・。
 今、この場で、その幾分なりとも教えていただくわけには行きませんか?」

「先ほども申しましたが、研修の期間は少なくとも半年程度は間違いなくかかります。
 私は数日後には魔晶石ギルドに戻らねばなりませんから、それは無理です。
 私の個人的な時間を余り潰さないようにお願いできますか?」

「わかりました。
 治癒師ギルドには教えていただいた研修への参加の可否について問い合わせてみます。
 その際に、今お伺いした内容を伝えることにもなりますがそれは宜しいでしょうか?」

「構いませんが、飽くまで私が申しあげた内容は概要であって詳細ではありません。
 詳細な話は短時間では無理なので端折っています。
 その点を誤解なきようお願いします。」

 ロヴィーザさんは、結局昼まで色々とねばって情報収集を行って帰って行きました。

 ◇◇◇◇

 その翌日には、モノブルグから魔晶石ギルドの支部長と、治癒師ギルドの支部長が揃って私の実家を訪ねて来ました。
 用件は、侯爵の子息の病気の件でした。

 しかしながら、話を聞いてみると、侯爵家からの要請があったので、支部長同士の話し合いだけで私に依頼しようと考えて来たみたいで、全く本部を通していないようなのです。
 私が代官所のキンゼイさんに申し上げたのは、正式な形で治癒師ギルド本部から魔晶石ギルド本部へ要請してもらう手続きをして下さいということであって、侯爵の威光をもって支部長を動かすことではないんです。

 支部長の依頼なら単純に個別の個人の依頼を受けるのと全く変わらないじゃないですか。
 少なくとも治癒師ギルドの本部と魔晶石ギルドの本部を経由することで、本部の判断が加わり、公的な仕事になるんです。

 当然に公式の依頼ですから金銭の授受にも関わってきます。
 飽くまでギルドの仕事として行うのか、個人が勝手にやるかの違いなんです。

 私は自前の通信機を使って、魔晶石ギルド本部に直接連絡をしました。
 その後で治癒師ギルドの支部長に通信装置を貸して、治癒師ギルド本部へ連絡をしてもらいました。

 あとは本部同士の話ですね。
 ギルドとして依頼の仕事を受けるのであればよし。

 そうでなければ受けないだけの話です。
 これは、直接私あてに余計な仕事が舞い込むことを防ぐ方法なんです。

 そんな手続きを踏んでいる間に病人が死んだらどうするって?
 私は治癒師ギルド所属の会員ですか?

 そもそも本来の私の仕事じゃないでしょう。
 私が成人の儀で受けた職名は、魔晶石採掘師と魔晶石加工師なんです。

 それを無視するなら、私は魔晶石ギルドの本来の仕事ができなくなります。
 その場合、誰かその保証をしてくれるんですか?

 金銭の問題ではありませんよ。
 魔晶石の採掘が止まることによって、他にも大きな影響が出る恐れがあるんです。

 治癒師ギルドの支部長なり、魔晶石ギルドの支部長が私の代わりに黒の魔晶石を大量に採掘してくれるなら、受けることもできますよ。
 その辺のことも衡量して最終的に受けるかどうかを判断するのは本部なんで、単なる支部の裁量でやって良いことでは無いんです。

 結局は、夕刻になって魔晶石ギルド本部から私宛に連絡があり、治癒師ギルド本部からの正式依頼で侯爵の子息の病気を診ることになりました。
 診てからじゃないと判断できませんから、治療ができるかどうかはもちろん別ですよ。

 診断し、治療が可能であれば実行するという契約です。
 金銭的なものは本部にお任せですが、私の時給は高いですからね。

 モノブルグまでの旅行時間を含めて結構高い物につくと思いますよ。
 請求先は治癒師ギルド本部であって、侯爵ではありません。

 治癒師ギルドは、事の成否にかかわらず、当然に侯爵へ相応の金額を請求することになるでしょう。
 私の出発は翌日の早朝になりました。

 モノブルグの魔晶石ギルドと治癒師ギルドの支部長二人も一緒にモノブルグへ戻ることになりました。
 侯爵の子息の病気がすぐに治るものなら良いのですが、ツァイス症候群みたいに原因不明の病なら時間がかかります。

 その場合は魔晶石ギルド本部へ持ち帰って研究することになりますが、侯爵の子息は助からないかもしれませんね。
 その辺も覚悟してもらわねば困ります。

 公爵の家やモノブルグにある治癒師ギルドの設備では詳細な分析や研究は何もできません。

 ◇◇◇◇

 翌早朝、朝一番の飛空艇でバンデルからモノブルグへ向かいました。
 本当は転移で簡単に行けますけれど、魔晶石ギルド本部でもこの能力については誰も知らないのに、ここでいろんな人に披露するわけには行きません。

 モノブルグの中心に大きな侯爵の居城があります。
 侯爵家から迎えの馬車が飛行場まで来ていて、支部長二人を同行したまま、お城へ向かいました。

 お城の中は鎧を着た騎士たちが多いんです。
 そうして何やら殺気立っています。

 これから戦場に向かうような切羽詰まった気迫が感じられるんです。
 治癒師ギルドの支部長さんに尋ねたら、普段はこんなに物々しくないとのことでした。

 あ、そうか。
 傍若無人ぼうじゃくぶじんの魔晶石採掘師が来るというので、皆、何かあれば侯爵家を守ろうと決死の思いなんですね。

 すみませんね。
 私のはるか先輩が色々と無茶をしたみたいで・・・。

 でも私はそんな無茶はしませんよ。
 いえ、その・・・、できるだけしないつもりでいます。ハイ。

 結果から申しあげますね。
 モンゼル侯爵の嫡子であるヘルブラントさんの病気は、です。
 
 それも内蔵のあちらこちらに転移しかけている(私の生体スキャナーは細かいところまで見えるけれどCTスキャンでは無理かな?)ので多分ステージ3から4になりかけですね。
 うん、これは治癒師には無理でしょう。

 多分、胃の鈍痛や体調不良を訴えていたヘルブラントさんにヒールを掛けてしまって、却ってがん細胞の活性化を促し、悪化したんじゃないかと思います。
 ステージ4って云うのは、確か、かなり生存率が低い筈。

 私の拙い前世の記憶ではステージ3でも生存率は半分程度だったと記憶しています。
 病状と医者の判断によっては前世でも半分さじを投げられて、ホスピスを勧められる段階じゃないでしょうか。

 先ずはモンゼル侯爵とお話をしました。

「ご子息の病気は、身体の内臓を形作っている細胞というものが変異して、本来の働きを失って行く病気です。
 困ったことにこの病気は徐々にその変異細胞が増殖してその範囲を広げて行くんです。
 元々この病気はご子息の健康な部分が変化しただけなので、ヒールを掛けると悪い部分がより元気になって増えてしまうことになり、この病はヒールを掛けると却って悪化するんです。
 従って治癒師のヒールでは決して治りませんし、適切なお薬も無いと思います。
 治療の方法としては、変異した細胞を取り除くことしかないと思いますが、ある意味でご子息の身体を切り刻むような処置になります。
 ご子息の体力と生命力がてば助けられますが、この処置は生きている者の手足を切り落とすに等しい荒療治です。
 正直に申し上げて助かる確率は五分と五分です。
 今ならその荒療治をして助けることができるかもしれませんが、逆に死なせる結果にもなりかねません。
 放置すれば間違いなくご子息は亡くなりますけれど、あと一月か二月は生き延びることができるかもしれません。
 その間のご子息が痛みを忘れる様な処置は可能ですが、その方法は死期を早めます。
 その場合は、保って一月も無いかもしれません。
 非情な決断を迫ることになりますが、如何いたしますか?」

「おぉっ・・・。」

 そう言って公爵は顔を伏せるようにして両手を覆ってしまいました。
 暫くは身じろぎもしませんでしたが、やがて顔を上げました。

 そうして静かに言いました。

「何もしなければ、息子はいずれ死ぬのだな?」

 私は静かに頷きました。

「痛みを忘れさせて一月は安らかに生きてはいられるかもしれぬが・・・・。
 我が家は部門の家柄なのだよ。
 その息子には戦って生き延びることを選んでもらいたい。
 一人息子を戦地に送り込む母の気持ちがようやくわかった。
 荒療治になろうとも生き延びる可能性を息子には与えてやりたい。
 頼む、息子を助けるために全力を尽くして欲しい。」

 私は頷き、治療を始めました。
 生体スキャンを再度行い、ガン化している細胞を全て把握できるように脳内で色付けしたのです、

 そうして個別細胞ごとに変異したガン細胞の切除です。
 一つの部位を終えると、その都度、その部位だけに特化した焼結を行って体液の漏洩防止を図ります。

 本来は再生まで一気に持って行きたいのですが、再生の術は細かい範囲指定が難しいのです。
 再生の術は少なくとも身体の半分程度以上にかけてしまうことになり、それではがん細胞も強化してしまうことになりかねません。

 ですから、がん細胞を全て退治してから一気に再生の術を掛けるんです。
 それまでヘルブラントさんの体力と生命力が保つかどうかが勝負の分かれ目、ある意味で時間との勝負です。

 これまでこれほど緻密な作業を時間に迫られながらやったことがありませんから、額から汗がにじみ出ていますけれどそれをぬぐう暇もありません。
 多分一時間ほども頑張ったでしょうかねぇ。

 ようやくガン細胞の殲滅にこぎつけ、生体スキャンで確認をし、最後に再生の術を掛けました。
 処置が終った時には私はその場で腰砕けになって跪きました。

 体力よりも精神的に疲れたんです。

 ◇◇◇◇

 私は、モノブルグ治癒師ギルド支部長のハンス・フェブランドだ。
 今、私の目の前で、若い女性が行っているのは治癒師の行う治癒術とは全く異なる秘術だ。

 彼女が言うにはモンゼル侯爵の嫡男であるヘルブラント氏は、五臓六腑が侵される病であるという。
 しかもこの病は治癒師のヒールを掛けるとさらに悪化するという。

 そんな話は聞いたことが無いが、確かに我ら治癒師のヒールでは傷は治るが、病の方は治せたり、治せなかったりするものもあるという経験則は知っている。
 従って、治らない病気には治癒師はできるだけ関わらず、薬師に任せるのが通常だ。

 しかしながら、薬師でも治せない病気があるので、治癒師も加わって共同で治療をすることがままある。
 金もかかるので富裕層や貴族でしかできない療法だが、ヘルブラント様の病はそれでも活路を見いだせなかったのだ。

 シルヴィ・デルトン嬢は、ヘルブライト氏を診て、左程の時間も経たずに診断を下した。
 その際に奇妙な術を用いたようだがその方法は良くわからない。

 彼女の手から靄(もや)のように薄い空色の光が広がり、寝台に横たわるヘルブライト氏の身体を覆ったようだ。
 そうして診断に立ち会ったモンゼル侯爵に言ったのだ。

 このままではいずれ死ぬと。
 そこまでは我々の診断と変わらない。

 その上で、荒療治で直す方法があるが危険であり同時に死ぬかもしれないが、どうするかとモンゼル侯爵に尋ねた。
 別の方法として、フルブライト氏の痛みを取り除いて死ぬまで平穏に過ごせる方法もあるという。

 そんな方法は聞いたことも無いが、一体どんな方法なんだ?
 彼女に尋ねたいことは山ほどあるが、侯爵の面前でそんなことはできない。

 最終的に侯爵は病と闘うことを子息に求め、荒療治を施すよう求めた。
 それからが凄かった。

 シルヴィ嬢の姿が金色に光り、その光がフルブライト様の身体に到達し、全身を覆ったとみるや、身体の奥深いところで弾けるように光るものが見えるのだ。
 何をしているのか皆目見当がつかないが、我ら治癒師が知っている治癒ではあり得ない。

 それが延々と続き、見ている我らも気が急いて喉が渇くほどの時間が経過した。
 最後に特大の光がフルブライト氏から発せられ、治療が終わったようだ。

 シルヴィ嬢が疲労のためかその場でガクッと膝をついた。
 そうして笑顔でモンゼル侯爵に告げたのだ。

「治療は終わりです。
 一応成功しましたが半年ほどは様子を見てください。
 再発が無ければ大丈夫です。」

 荒療治とやらの治療は無事に終わったようだ。
 さてさて、これから本部への報告が大変だぞ。

 色々とシルヴィ嬢に尋ねたいのだが果たして教えてもらえるだろうか?
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

2回目の人生は異世界で

黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~

ma-no
ファンタジー
 神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。  その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。  世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。  そして何故かハンターになって、王様に即位!?  この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。 注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。   R指定は念の為です。   登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。   「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。   一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...