魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡

サクラ近衛将監

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第七章 変革のために

7ー3 休憩所の供用開始と評価

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 ハーイ、シルヴィでぇ~す。
 前回は、第一休憩所と第二休憩所を建設し、第一休憩所とギルド本部のピットをつなぐトンネルの設置を為したことをお伝えしましたよね。

 あのトンネルって、地下の結構深いところまで実は潜っているんです。
 もともとギルド本部のある場所は高台のところでしたから、水源の確保が大変だった理由の一つでもあるんです。

 ですから、そこから地下トンネルを伸ばすにはある意味で一苦労でした。
 最初に上空から地形を確認して高台が伸びている方向・場所を確認しつつ、トンネルを第一休憩所側から掘削しましたけれど、第一休憩所の標高(入り口のある二階部分の床面)は、ギルド本部の標高と比べると12尋ほど低いんです。

 また、トンネルが伸びる途中の峡谷によっては更に低い標高になっている場所もあるので、トンネルの最低位置はギルド本部のピット地表から20尋ほども地下に潜らないといけませんでした。
 そのために、マイナス20尋の地下道からピットに至るには緩やかなループを描きながら地上へ徐々に上っているんです。

 トンネルの外径断面形状はほぼ円状ですが、その中に土魔法でかまぼこ状の空間を作っています。
 路面幅は6尋に設定し、馬車が行き合えるように余裕を取っています。

 高さは4尋で、パデルに騎乗したり、幌の高い馬車を走らせたりしても天井には当たりません。
 照明は、天井に設置すると魔石の交換作業がしにくいので、壁面に付けて間接照明にしています。

 もう一つセンサーを付けていますので、接近しないと点灯しないように節電(節魔石?)仕様になっています。
 一定の大きさのものがトンネルに侵入すると周囲30尋に渡って灯りが付き、消灯は対象物が範囲から消えて概ね百の脈拍が数えられるほどになっていますので、パデルや馬車で移動すると順次前方に照明がついて行きますが、後方にはいずれ消えますけれどかなりの照明が点いたままになりますね。

 あ、照明からトンネルの構造の話に戻りますが、ギルド本部のピットからは70尋につき約3尋下がる勾配で徐々に潜って行き、ピットから約600尋ほど離れた地点で水平に変わり、以後第一休憩所の近傍まで変わりません。
 第一休憩所の近傍ではループを描きながら7尋ほど登り、第一休憩所二階に床面と同じ高さに至ります。

 終点は、第一休憩所の峡谷からの出入り口付近で竜舎のある空間になりますが、そこには大扉を設け、万が一魔物が休憩所に侵入した場合でも、トンネルには簡単に入れないようにしています。
 そうして今回は、そのトンネルの終点近くで第一休憩所に至るループの始まるあたりに分岐点を設け、第二休憩所へのトンネルを作り始めました。

 この分岐点の入り口付近にも念のために扉を作っています。
 分岐点から第二休憩所までのトンネル建設には二日かかりました。

 間にちょっと深い峡谷が有ったりして、ループを造る若しくは空中回廊を作る等いろいろと工夫をしなければいけない箇所があった所為です。
 それでも何とかクリアして、本部からB151区にある第二休憩所までの直線距離で50ガーシュ(約75Km)にトンネルが完成したわけです。

 因みに、地表を従来通りに道なりに辿ると最短でも100ガーシュ(約150キロ)ほどの距離になるはずです。
 ギルド本部のピットからこのトンネルを利用すると、パデルで約2時間、馬車だと急いで約3時間強で第二休憩所に到達できます。

 トンネルを利用するだけで従来の半分ほどの時間で到達できることになります。
 事務局では私の申し出により早速事務局職員の交代制による、休憩所への駐在の可否を前向きに検討し始めました。

 同時に、事務局の増員と交通機関としての馬車及び御者の増員も検討を始めたようです。
 事務局で検討した案を上伸し、幹部会で承認されてからでないと事務局の派遣はできません。

 事務局職員の常駐ができて、初めて二つの休憩所はフル稼働状態にできます。
 一方で、休憩所自体は、事務局職員が居なくてもセルフサービスの宿泊所として使えますので、会員に周知して竣工から半月後には供用を開始することになりました。

 但し、セルフサービスが原則で、色々と必要な物資を自前で調達して持って行く必要があります。
 例えば休憩所に宿泊するならば、食料はこれまでと異なって一日分の携行では不足します。

 宿泊所に泊まるならば、寝具等も当然に準備する必要があります。
 実はこれが結構面倒なんです。

 これまで魔境でキャンプなんてあり得ませんでしたから、ギルドにそうした物資は備えられていないのです。
 寮用に備えてあるシーツや包布、枕なんかはありますけれど、私用品として会員に売却されるようにはなっていないのです。

 それらの用品を支給若しくは販売できるように準備している間にも、目先の効く聞く会員たちは公都ワイオブルグで必要な用品をそろえ、事務局からカギを受け取ってそれぞれの中継所へ向けて出発していました。
 上級の採掘師になるほど携行食料の量がかなり膨大になるのですが、私の作ったマジックバッグの入るマジックバッグが役に立ち、二日乃至三日分程度の食料は簡単に携行できるようになりました。

 このマジックバッグは、シルヴィ・バッグと呼ばれ、販売もされていますが、レンタルできるように事務局に300個ほど預けています。
 二級以上の採掘師ならば問題なく借りられますね。

 三級採掘師はより借金が増えますけれど、これも必要経費と割り切ってもらわねばなりません。
 供用が開始されて一月後、大まかな傾向として、第一休憩所は宿泊施設としてはあまり使われてはいません。

 一つには三級採掘師が借金を抱えているために寝具を含めて自前で余分な装備の調達を嫌ったためです。
 そのために、依然としてピットを起点として活動する者が三割、第一休憩所を起点とするものの日帰りで寮まで戻って来る者が五割、残り二割が第一休憩所を利用するものの、それらの者の宿泊は概ね1日だけで、二泊する者は精々二、三人程度なのです。

 彼らにとっては、慣れ親しんだサービスが受けられないことが辛いようです。
 そうは言いながらも彼らも稼がねばなりません。

 稼ぐための足掛かりは得られたのですから、後は彼らの判断と努力次第ですね。
 因みに第一休憩所供用開始の月から三級採掘師の死亡・行方不明者数が減少することになりました。

 私自身は、長期計画の第二弾として、ギルドが現在設定している鉱区の外に第二休憩所と同様の施設を二か所設置する計画を持っています。
 幹部会でも説明した通り、生産量は頭打ちになりつつあります。

 パデルを使っても日帰りできない場所が鉱区外の地域であり、全くの手つかずであるために危険も大きいのですけ、そこまで採掘範囲を広げて行かねば魔晶石ギルドの将来はありません。
 元々希少な存在である魔晶石を採掘する仕事ですから、魔晶石の存在が有限である以上いずれ破綻する事業ではあるのです。

 但し、採掘範囲を広げて行くことで、数百年単位の延命が可能だと想定しています。


◇◇◇◇

 俺は、カリヤ・ポランスキー、神の加護を受け、二年と数か月前に魔晶石ギルドに入った。
 三級採掘師となってから一年余り、正直言って行き詰まっていると言っていいだろう。

 今のところ手近の鉱区では良い魔晶石は得られない。
 白やバラが主体ではどうしても借金の返済に間に合わないのだ。

 まぁ、それでも、一期後輩のシルヴィのお陰で、白やバラの評価額が上がったことにより何とか息をついているんだが、借金の返済にはどうしても濃い色の魔晶石が要る。
 それを為すには遠出しなければならないんだが、実は二級採掘師の諸先輩が、ギルド本部のピットから一刻半程度の有望な鉱区を抑えているので、俺らが行ける場所は非常に限られて来る。

 この初秋月に新たに後輩4名が加わり、鉱区争奪戦が余計に厳しくなってきたところだ。
 一期後輩のシルヴィは、同期の他の者よりも十か月以上も早く研修所を卒業し、黒の魔晶石を連続して採掘し、1年余りで今やギルドのトップランカーだ。

 その活躍ぶりは受付になった同期のジュリアから聞いているんだが、まぁとんでもない娘だよな。
 これまで有望な鉱床は無いとされていた極々近場で三か所も鉱区の開発をし、スタンピードでは一級採掘師でも中々手に負えない大型の魔物を瞬殺した。
 
 また、山野分に起因するオブテラス獣王国での魔物の氾濫騒ぎでは討伐隊に加わってほとんど主役として活躍、更にツァイス症候群についてもその原因を突き止めて予防方法を講じるなど八面六臂の活躍だ。
 最近では、クロマルド王国に発生した瘴気の発生現場に赴いて超危険な魔物を討伐した上に瘴気を取り除いたり、何やら恐ろし気な死病の流行り病を特定し、種々の防護策を関係国に提供したようだ。

 ジュリア曰く、最近の二つの派遣任務はシルヴィがいてこそ達成できた任務らしい。
 そのおかげでギルドは膨大な利益を手にしたのだから、ギルドがシルヴィをないがしろにすることは無いだろう。

 それでなくともシルヴィが産み出す魔道具は色々な場面でギルドに多大な利益をもたらしているんだから。
 そのシルヴィがまたやってくれた。

 魔境に休憩所を二つ作ってくれたんだ。
 そのうちの一つ第一休憩所はB56区に設置され、俺達三級採掘師の前線基地になるんだと。

 その為の宿泊設備も一応あって、将来的には事務局も常駐して会員の面倒をある程度見ることができるようになるらしい。
 B56区は、鉱床の見当たらない鉱区だが、少なくともそこに前進基地があればそこより以遠の鉱区の開発が容易になる。

 ピットから進出したのでは片道150ガーシュ前後が限度であり、俺達三級採掘師では行き来の危険を考えると、その半分強程度が限界なんだ。
 但し、その鉱区がB70番台以降であり、さっきも言ったように近場に選定可能な鉱区は存在しない。

 色の濃い魔晶石を採掘するためには、勢いその外側Bの三桁台の鉱区若しくはCエリアに入らねばならない。
 多少の未確認鉱区は有るけれど、往復で概ね6時間を要する区画は非常に効率が悪い。

 何せ、現場での実働時間は二時間足らずしかないものだから、鉱床探しも実に大変なのである。
 だが、少なくともB56区に休憩所があれば、そこを根城にするだけで、少なくとも片道三時間の時間的余裕が生じるのだ。

 シルヴィが休憩所を作ってくれたのもそこに狙いがあるのだろうと思う。
 彼女自身は、バデルで一時間ほどしかかからない極近場の鉱区で黒を掘り出しているんだから、休憩所を自分が利用することは余り考えていないように思うんだ。

 まぁ、将来的にも利用しないかどうかは不明だが、非常に浅い鉱区であって、過去数十年に渡って有望な鉱床は無いと判断されてきた鉱区にもかかわらず、彼女は魔法のように黒の鉱床を見つけているのだ。
 ジュリアから情報を貰い、施設の利用が解禁となったその日に、俺は第一休憩所に行ってみた。

 行ってみてビックリしたよ。
 シルヴィが、僅か七日足らずの間に作ったものだと聞いているが、殆どギルド本部の寮と同じ程度の居住性のある休憩所だ。

 寝具と食料さえあれば、ここでしばらく籠城も可能だろうし、根城にもできる。
 俺は、早速公都に出かけ、寝泊りに必要な装備を入手してきた。

 借金はあるが、全く金が無いわけじゃない。
 借金の返済額を一時的に少なくして当座必要な現金をギルドからもらうことも可能なのだ。

 まぁ限度額があるけれどね。
 そうして第一休憩所に泊まってみたよ。

 食料は寮の食堂に頼んで用意してもらった。
 今のところ、俺は過食症ではないから、食堂が支給する二食分で、四食から五食分になる。

 第一中継所をベースに二日間を探査に費やせば結構な時間があてられるんだ。
 俺は早速に鉱区変更を行い、ギルド本部のピットからだと片道4時間ほどかかるB86区を探査することにした。

 第一中継所から西方向にある鉱区で、これまでなら俺達では到底行けるとは思っていなかった場所だ。
 第一中継所からでも二時間弱はかかるかもしれない。

 しかしながら危なければすぐに休憩所まで引き返せる場所でもある。
 そうして出発したその日は空振りだったが、翌日、俺は運よく緑の鉱床を発見できた。

 はやる気持ちを抑えながら採掘した魔晶石は、結構な値段がつけられた。
 この分ならば同じ量が4回ほど採掘できれば借金はチャラになるだろうし、鉱床ももう少し長くとれそうだと思っている。

 全てはシルヴィのお陰だな。
 そういえば、彼女には俺の身体に巣くっていた寄生虫のようなものも取り除いてもらっていた。

 シルヴィが俺の健康診断を行った時に言ったんだ。

「一応寄生することで宿主のアルコール耐性が強くなる可能性がある寄生虫が体内に居るのだけれど、普通年寄りに寄生しているのが多く、若いカリヤさんには、将来何か弊害が生じるかもしれない。
 希望するならこのまま放置するけれど、除去することもできる。
 どうしたいですか?」

 そんな風に言われて放置する奴は居ないよな。
 別に俺は酒が好きなわけでもないし・・・。

 シルヴィ曰く、これを体内で飼っているのはアル中予備軍だよと言われてまで飼っておく理由が無い。
 結局は体内から寄生虫とやらを取り除いてもらった。
 
 取り除いた後で別に異常はないから、除去しておいてよかったんだろうと思うよ。
 うん、本当にシルヴィには頭が上がらんな。

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 8月8日、8月10日及び12月14日、一部の字句修正を行いました。

   By サクラ近衛将監

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