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第五章 黒杜の一族
5-3 未知との遭遇? その一
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私、シルヴィ・デルトンは三回続けての銀曜日の外出です。
これはとても珍しいことなんです。
外出先は表向きワイオブルグ公都です。
ほかのところでは時間がかかり過ぎますからね。
朝一番の快速艇で公都へ出かけ、公都内の然るべき場所で姿を隠します。
その前に徐々に認識疎外を強くして行きますので、仮に私を尾行している者が居たにしてもあるとき突然気づいたら私を見失うことになります。
こんなまどろこしいことをせずに寮の部屋に籠って、転移で目的の場所に行くという方法もあるのですけれど、夜間はともかく昼間は私のところに来る人も全くいないわけでは無く、長時間不在にするのは難しいのです。
従って、その日一日不在になるような場合は、こうして外出した素振りでごまかすわけなのです。
中春後月19日六の時、私は、公都の一角から例の不審な人物が映りこんだ疑似百葉箱の設置場所に跳びました。
無論、事前に周囲の状況を確認し、人気や魔物が居ないことは確認済みです。
転移してすぐに周囲を探りましたが、少なくとも私を中心に1ガーシュ(約1.5キロ)の範囲に私の安全を脅かす存在は居ないようです。
そのまま捜索範囲を広げると略北東方向8ガーシュ程のところにセンサーマップで黄色表示の点が現れました。
私の脳内センサーマップは、改良されて大まかな高低差を示す地形図と共に、敵味方表示ができるようになっています。
前にも説明したような気がしますけれど、青や緑は味方や私に好意的な人や動物の表示です。
敵や私に害意を持つ者や魔物は赤や橙で表され、白は無関心を示しますが、黄色表示は敵味方不明の要注意を表しています。
北東方向にある黄色の点はほぼ同じ場所に三つ。
更に薄くサーチの範囲を広げたらそこから6ガーシュ程北に大集落と思われるものが見つかりました。
その位置から見ていわゆる魔境と呼ばれる領域内に間違いないと思います。
地図と照合すると、ファルデンホーム王国南部に拡がるオルト・アピセ山地の南側中腹に当たりそうです。
ファルデンホーム王国の王都ベグレムなど海岸部の人口密集地からそこに至るには、オルト・アピセ山地の二千五百尋から三千尋もありそうな高峰を越えなければならないようですが、どこかに迂回ルートでもあるのかもしれませんね。
中春後月の今は、少なくとも山岳部にかなりの積雪が残っていますので冬山登山用の重装備でなければ山を越えることは難しいような気がします。
特に大陸でも北部側にある地域では冬が長く積雪量も多いですから・・・。
尤も、ファルデンホーム王国の王都ベグレムは、地形的に南からの暖流が沿岸部に流れ込む場所であるため冬場でもあまり気温が下がらずに降雪が少ないところの様です。
多分緯度的にはかなり高いとは思うのですけれど、あるいは地球の英国のような気象かもしれません。
密集地の黄色い点の塊は密過ぎて正確な数は把握できませんが、多分500は超えていそうな感じがします。
或いはこれが「幻の民」であるカルヴィン氏族の末裔なのかもしれません。
私が見た資料では、武技と魔法に長けた一族であったようですから注意を要します。
同級生のカイエン・オブレヒト君ぐらいの魔力と能力なら何とかさばけそうですけれど、周囲に恐れられるほどの武威を有する一族であるとするなら、その観察若しくは接触には細心の注意を払わねばいけないでしょう。
隠形と認識疎外の効果を最大限に上げたうえで、光学迷彩もかけておきます。
少なくともギルド会員等の普通の人(?)ならば、これで私の存在に気付く人は皆無なはずです。
魔物の場合で匂いに非常に敏感な魔物なんかは、これでも察知するかもしれません。
三つの光点もそれ以外の密集地点も、最寄りに疑似百葉箱は無いので、ここから移動して接近するしかありません。
私はほとんど自然のままの原生林の中で地上から一尋ほど浮揚して移動をします。
周りに結構な数の魔物は居ますけれど隠形と認識疎外、それに光学迷彩のお陰で余程接近しないと気づかれません。
ただまぁ、進路に魔物が居れば避けなければならないので相応に蛇行することにはなりました。
半時ほどかけて三つの光点までおよそ百尋の距離まで接近しました。
私、ものすごく視力がいいですからね。
百尋離れていても顔なんか十分に認識できるんです。
視力で言えば多分8とか10とかじゃないかと思います。
モンゴルやアフリカに住む人たちで異常に高い遠視力を持っている人が居ますけれど、私も似たようなものかもしれません。
ついでに「遠目」という陰陽術を駆使すると遠くのものでもよりはっきり見えますよ。
で、私は原生林の大木の梢の中から様子を窺っています。
三つの光点は、間違いなくヒト族若しくは亜人族ですね。
扮装は先日カメラアイに映っていたような服装と装備なんですが、カメラアイに映った映像は生憎と白黒画像、今見ているのは総天然色ですから印象が全然違います。
彼らが着ている衣装は迷彩を施したギリースーツに近いですね。
ギリースーツと言うのは狙撃兵が狙撃ポイントで見つからないように潜んでいる場合に着用する衣装のことで場合により草やら枝やらで自然を偽装します。
私が見ている三人はいずれも男性の様ですが、緑色の衣装で軍隊で採用されるような迷彩柄をつぎはぎで造っています。
帽子も似たような柄で、薄い布で顔を覆っていますので、ちょっとアラブのブルカやヒジャブのような感じです。
そんなんでどうして男性と分かったかって?
体型が女性のものじゃありません。
上体は逆三角形でおっぱいのふくらみは無いし、お尻が小さいです。
女性のボディビルダーなら、稀にそんな方もいるかもしれませんが、やっぱりそれでも女性の体型は男性とは違います。
カメラアイに映っていた人には、被り物は無かったようなのですけれど、・・・。
獲物は二人がグラディウスのようなものを手に持ち、背中に大剣を背負っています。
一人は右手に槍を持ち、左手にバックラーを持っています。
この人も背中には大剣を背負っていますね。
どうやら、これがこの人たちの標準装備かな?
中腰になって周囲を警戒していますけれど、周囲百尋以内に魔物は居ません。
但し、彼らの進行方向である南には、フィノセロ・ニジェルというサイに似た大型の魔物集団が居ます。
子連れの集団ですので余り近づくと危ないですね。
フィノセロ・ニジェロは、普通の成体の大きさで体長8尋(約13m)、体高3尋半(5.6m)、体重は60ゲレット(約30トン)を越えます。
そんな図体ですが時速80キロを超える速度で暴走してきますから、こんなのが集団で突っ込んできたら普通は逃げるしかありませんよね。
因みに先日の山野分の後始末で、私は12匹ほどのフィノセロ・ニジェロを殺処分しましたけれど、私の場合は特段の問題はありませんでした。
何せ殺人ビームで瞬殺ですもん。
因みにウチの一級採掘師の同僚は、こいつらの集団は避けると聞いています。
多分、三匹以上なら魔力的に対抗するのは無理なんじゃないでしょうかねぇ。
で、「幻の民」と疑われる人たちですが、ものすごく慎重に動いてます。
まるで出来損ないのロボットみたいな動きです。
ほら、よくパントマイムでやってるじゃないですか。
動いて停止、動いて停止の繰り返しです。
ある意味で非常に滑稽なのですけれど、多分、何かの意味があるんでしょうね。
三人のダンスみたいに見えますけれど、まさか魔物にダンスを見せに来た訳じゃ無いでしょう。
様子から見てハンティングなのでしょう。
彼らが前方の魔物の気配を探知できているのかどうかわかりませんが、狙いとしては二百尋ほど離れていたフィノセロ・ニジェロの集団のようです。
一見して遠間の武器は持っていないように見えますけれど、魔法攻撃なのかな?
三人が密林のはずれまで来ると、そこでは完全に中腰以下の姿勢です。
フィノセロ・ニジェロが居る場所はサバンナと言うのか、草原なんです。
1m半ほどの高さの丈の高い草が生えていますから、少し屈めば姿は容易に隠れます。
ターゲットはそこから80尋ぐらいでしょうか。
ウチの一級採掘師なら攻撃がなかなか届かない距離です。
彼らは、そこからさらに30尋ほど近づいて、彼らは大きめのクロスボウを取り出しました。
あれ?
さっきまではクロスボウなんか持っていませんでしたよね。
もしかするとインベントリ若しくは亜空間収納の能力を持っているのかもしれません。
マジックバッグを持っているようには見えませんでした。
これは要注意ですね。
少なくともウチの一級採掘師よりも能力が高い連中かもしれません。
おそらくダンカンさんなら絶対避けるようなターゲットを選んでますしね。
矢をつがえるのに身体全体を使ったり、器具を使ってギリギリと巻き上げねばならないような大型のクロスボウです。
普通の狩人はこんなの絶対に持ち歩きません。
これはとても珍しいことなんです。
外出先は表向きワイオブルグ公都です。
ほかのところでは時間がかかり過ぎますからね。
朝一番の快速艇で公都へ出かけ、公都内の然るべき場所で姿を隠します。
その前に徐々に認識疎外を強くして行きますので、仮に私を尾行している者が居たにしてもあるとき突然気づいたら私を見失うことになります。
こんなまどろこしいことをせずに寮の部屋に籠って、転移で目的の場所に行くという方法もあるのですけれど、夜間はともかく昼間は私のところに来る人も全くいないわけでは無く、長時間不在にするのは難しいのです。
従って、その日一日不在になるような場合は、こうして外出した素振りでごまかすわけなのです。
中春後月19日六の時、私は、公都の一角から例の不審な人物が映りこんだ疑似百葉箱の設置場所に跳びました。
無論、事前に周囲の状況を確認し、人気や魔物が居ないことは確認済みです。
転移してすぐに周囲を探りましたが、少なくとも私を中心に1ガーシュ(約1.5キロ)の範囲に私の安全を脅かす存在は居ないようです。
そのまま捜索範囲を広げると略北東方向8ガーシュ程のところにセンサーマップで黄色表示の点が現れました。
私の脳内センサーマップは、改良されて大まかな高低差を示す地形図と共に、敵味方表示ができるようになっています。
前にも説明したような気がしますけれど、青や緑は味方や私に好意的な人や動物の表示です。
敵や私に害意を持つ者や魔物は赤や橙で表され、白は無関心を示しますが、黄色表示は敵味方不明の要注意を表しています。
北東方向にある黄色の点はほぼ同じ場所に三つ。
更に薄くサーチの範囲を広げたらそこから6ガーシュ程北に大集落と思われるものが見つかりました。
その位置から見ていわゆる魔境と呼ばれる領域内に間違いないと思います。
地図と照合すると、ファルデンホーム王国南部に拡がるオルト・アピセ山地の南側中腹に当たりそうです。
ファルデンホーム王国の王都ベグレムなど海岸部の人口密集地からそこに至るには、オルト・アピセ山地の二千五百尋から三千尋もありそうな高峰を越えなければならないようですが、どこかに迂回ルートでもあるのかもしれませんね。
中春後月の今は、少なくとも山岳部にかなりの積雪が残っていますので冬山登山用の重装備でなければ山を越えることは難しいような気がします。
特に大陸でも北部側にある地域では冬が長く積雪量も多いですから・・・。
尤も、ファルデンホーム王国の王都ベグレムは、地形的に南からの暖流が沿岸部に流れ込む場所であるため冬場でもあまり気温が下がらずに降雪が少ないところの様です。
多分緯度的にはかなり高いとは思うのですけれど、あるいは地球の英国のような気象かもしれません。
密集地の黄色い点の塊は密過ぎて正確な数は把握できませんが、多分500は超えていそうな感じがします。
或いはこれが「幻の民」であるカルヴィン氏族の末裔なのかもしれません。
私が見た資料では、武技と魔法に長けた一族であったようですから注意を要します。
同級生のカイエン・オブレヒト君ぐらいの魔力と能力なら何とかさばけそうですけれど、周囲に恐れられるほどの武威を有する一族であるとするなら、その観察若しくは接触には細心の注意を払わねばいけないでしょう。
隠形と認識疎外の効果を最大限に上げたうえで、光学迷彩もかけておきます。
少なくともギルド会員等の普通の人(?)ならば、これで私の存在に気付く人は皆無なはずです。
魔物の場合で匂いに非常に敏感な魔物なんかは、これでも察知するかもしれません。
三つの光点もそれ以外の密集地点も、最寄りに疑似百葉箱は無いので、ここから移動して接近するしかありません。
私はほとんど自然のままの原生林の中で地上から一尋ほど浮揚して移動をします。
周りに結構な数の魔物は居ますけれど隠形と認識疎外、それに光学迷彩のお陰で余程接近しないと気づかれません。
ただまぁ、進路に魔物が居れば避けなければならないので相応に蛇行することにはなりました。
半時ほどかけて三つの光点までおよそ百尋の距離まで接近しました。
私、ものすごく視力がいいですからね。
百尋離れていても顔なんか十分に認識できるんです。
視力で言えば多分8とか10とかじゃないかと思います。
モンゴルやアフリカに住む人たちで異常に高い遠視力を持っている人が居ますけれど、私も似たようなものかもしれません。
ついでに「遠目」という陰陽術を駆使すると遠くのものでもよりはっきり見えますよ。
で、私は原生林の大木の梢の中から様子を窺っています。
三つの光点は、間違いなくヒト族若しくは亜人族ですね。
扮装は先日カメラアイに映っていたような服装と装備なんですが、カメラアイに映った映像は生憎と白黒画像、今見ているのは総天然色ですから印象が全然違います。
彼らが着ている衣装は迷彩を施したギリースーツに近いですね。
ギリースーツと言うのは狙撃兵が狙撃ポイントで見つからないように潜んでいる場合に着用する衣装のことで場合により草やら枝やらで自然を偽装します。
私が見ている三人はいずれも男性の様ですが、緑色の衣装で軍隊で採用されるような迷彩柄をつぎはぎで造っています。
帽子も似たような柄で、薄い布で顔を覆っていますので、ちょっとアラブのブルカやヒジャブのような感じです。
そんなんでどうして男性と分かったかって?
体型が女性のものじゃありません。
上体は逆三角形でおっぱいのふくらみは無いし、お尻が小さいです。
女性のボディビルダーなら、稀にそんな方もいるかもしれませんが、やっぱりそれでも女性の体型は男性とは違います。
カメラアイに映っていた人には、被り物は無かったようなのですけれど、・・・。
獲物は二人がグラディウスのようなものを手に持ち、背中に大剣を背負っています。
一人は右手に槍を持ち、左手にバックラーを持っています。
この人も背中には大剣を背負っていますね。
どうやら、これがこの人たちの標準装備かな?
中腰になって周囲を警戒していますけれど、周囲百尋以内に魔物は居ません。
但し、彼らの進行方向である南には、フィノセロ・ニジェルというサイに似た大型の魔物集団が居ます。
子連れの集団ですので余り近づくと危ないですね。
フィノセロ・ニジェロは、普通の成体の大きさで体長8尋(約13m)、体高3尋半(5.6m)、体重は60ゲレット(約30トン)を越えます。
そんな図体ですが時速80キロを超える速度で暴走してきますから、こんなのが集団で突っ込んできたら普通は逃げるしかありませんよね。
因みに先日の山野分の後始末で、私は12匹ほどのフィノセロ・ニジェロを殺処分しましたけれど、私の場合は特段の問題はありませんでした。
何せ殺人ビームで瞬殺ですもん。
因みにウチの一級採掘師の同僚は、こいつらの集団は避けると聞いています。
多分、三匹以上なら魔力的に対抗するのは無理なんじゃないでしょうかねぇ。
で、「幻の民」と疑われる人たちですが、ものすごく慎重に動いてます。
まるで出来損ないのロボットみたいな動きです。
ほら、よくパントマイムでやってるじゃないですか。
動いて停止、動いて停止の繰り返しです。
ある意味で非常に滑稽なのですけれど、多分、何かの意味があるんでしょうね。
三人のダンスみたいに見えますけれど、まさか魔物にダンスを見せに来た訳じゃ無いでしょう。
様子から見てハンティングなのでしょう。
彼らが前方の魔物の気配を探知できているのかどうかわかりませんが、狙いとしては二百尋ほど離れていたフィノセロ・ニジェロの集団のようです。
一見して遠間の武器は持っていないように見えますけれど、魔法攻撃なのかな?
三人が密林のはずれまで来ると、そこでは完全に中腰以下の姿勢です。
フィノセロ・ニジェロが居る場所はサバンナと言うのか、草原なんです。
1m半ほどの高さの丈の高い草が生えていますから、少し屈めば姿は容易に隠れます。
ターゲットはそこから80尋ぐらいでしょうか。
ウチの一級採掘師なら攻撃がなかなか届かない距離です。
彼らは、そこからさらに30尋ほど近づいて、彼らは大きめのクロスボウを取り出しました。
あれ?
さっきまではクロスボウなんか持っていませんでしたよね。
もしかするとインベントリ若しくは亜空間収納の能力を持っているのかもしれません。
マジックバッグを持っているようには見えませんでした。
これは要注意ですね。
少なくともウチの一級採掘師よりも能力が高い連中かもしれません。
おそらくダンカンさんなら絶対避けるようなターゲットを選んでますしね。
矢をつがえるのに身体全体を使ったり、器具を使ってギリギリと巻き上げねばならないような大型のクロスボウです。
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