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第四章 魔晶石採掘師シルヴィ
4-16 同期生 その二
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予想外の時期に同期生から初めての卒業生が現れ、三級採掘師と三級加工師の資格を持つ者が出た。
そこで、シルヴィに色々とアドバイスをもらって助かった者が集まって何かお祝いをしたらどうだという提案がなされた。
かくいう僕もシルヴィの些細な助言で助かった口だ。
僕の幼い頃は順調に魔力量が伸び、僕の住んでいた地域では神童とも呼ばれるほど魔力量の多かったのだけれど、実は10歳を境に魔力量の伸びがほぼ無くなったのだ。
半分諦めていたのだけれど、食堂での雑談で、テリオスが「魔力量の増え方が減ったような気がするんだよなぁ。」と言ったことを端緒に、シルヴィが「寝る前に魔力を放出するようにして使い切るようにすると魔力量が増えるよ。ただし、しっかりと睡眠をとらないと回復が遅くなるけれどね。」と言ったのだ。
それで試しにその夜寝る前に試したら、翌朝には魔力量が増えていた。
いやしくも魔族ならば、自分の魔力量はいつでも確認できるものだ。
そうして僕ならば、他人の魔力量さえ伺い知ることができる。
まぁ、例外はシルヴィだったけれどね。
そんなこんなでシルヴィの卒業祝いをするのに僕に否応は無かったよ。
みんなで準備のための負担(借金)を分担し、シルヴィのために研修班と食堂のコックさんにお願いして卒業祝いをしてあげた。
シルヴィは皆に祝ってもらって本当にうれしそうだった。
翌日、シルヴィは笑顔で研修寮を出て行った。
資格を得て卒業した者は、職員寮に移転するのが決まりなんだ。
そうしてシルヴィの三級採掘師としての活動が始まった。
漏れ聞くところによれば、採掘師の絶対数が不足しているので採掘師と加工師の両方の資格を有する者は、原則として採掘師になってもらうというのがギルドの基本方針のようだ。
後日、シルヴィにも聞いてそのことは確認した。
そうしてシルヴィが職員寮に移って二日後の夕食時にはシルヴィが黒の魔晶石を採ってきたという話が研修寮の食堂にも伝わった。
ギルド内でそれらしき噂があったのだけれど、指導員のエリオットさんの口から伝えられたのだから間違いの無い話なのだ。
黒の魔晶石の採掘は、数年ぶりのことであり、しかも50ゲールを超える大きさの黒は十年近く無かったようなんです。
またしてもシルヴィの規格外の能力が垣間見られたわけですが、その後数日経って、先輩採掘師四人が採掘場から戻るシルヴィを襲って、逆襲に会い、四人とも殺害されたという話がギルド内に広がりました。
シルヴィは四人の採掘師殺害の件で謹慎中であり、ギルド監査部の審議を受けているようです。
まぁ、シルヴィと殺害された四人に接点は無く、シルヴィが恣意的に四人を殺す動機は無いこと、現場での実況見分で襲撃の際の毒矢と魔法攻撃の痕跡があったこと、四人の立ち位置が物陰で待ち伏せ状態であったこと、更にはこの四人が他の採掘師襲撃殺害の容疑者であったことなどから、シルヴィにはお咎めなしとなりました。
四人の死体はシルヴィがそれぞれの騎竜に乗せてビットまで乗せてきたのだけれど、遺体はいずれも額から後頭部に抜ける小さな焼け焦げた穴があるだけでほとんど無傷であったことから、シルヴィが一撃でこの四人を殺害したということがビットの作業員その他を通じて噂話としてすぐに広まりました。
何故か、シルヴィには「黒の魔女」とか「黒の死神」というあだ名がついていました。
同期生がつけたわけじゃぁ無いよ。
先輩採掘師や加工師がつけたあだ名です。
「黒」というのは魔晶石の色からだと思います。
何せここ数年黒を採掘してくる者がいなかったのですから、黒は珍しいモノの象徴なんです。
魔女や死神というのは、手を出していけない者の象徴だそうです。
仮にも採掘師ですから頑健で、少々の魔法攻撃では怪我を負うことはあっても即死はしないとされています。
それこそ身体がバラバラになるほどの大魔法でも放たれれば死にますけれど、その場合は遺体が五体満足なわけがありません。
ですけれど四人の死体は、頭部に受けた一撃のみできれいな傷だったのです。
だから「魔女」とか「死神」とかありがたくないあだ名がつけられてしまったわけですけれど、シルヴィがかわいそうな気がしますよね。
ヒト族にしてはすごく可愛い顔をしていると僕も思っている子ですから・・・。
そんな噂にもめげず、シルヴィは次々と黒の魔晶石を掘ってきているようです。
正確な数字は分かりませんが、シルヴィはわずかに一月ほどでギルドでもトップクラスの稼ぎ頭になっているようです。
僕たちも負けてはいられないと懸命に研修で過ごす日々ですが、このギルドに来てから三か月が過ぎた厳冬上月、研修でも習っていた冬場のスタンピードが発生しました。
気象の急変で局地的に低温域が発生するために、そこにいる魔物が生息域を追われて別の場所に移動するために起きる魔物同士の勢力争いなのですが、往々にして強力な魔物が生息する地域で発生すると周囲の魔物が追いやられることになります。
為に魔境と呼ばれる一帯の中心部近くで、しかも広範囲に気象変動が起きると、影響が大きくなるのです。
特に大規模な山野分の際は多数の魔物が襲来するために、ギルドの施設が破壊されることも過去にはあったようです。
山野分でなくとも、スタンピードで押しやられた魔物がギルド施設に押し寄せ、施設を守るために採掘師が中心となって防戦に当たるケースは数年に一度はあるようです。
今回も発生場所が比較的にギルド本部に近いことから、魔物が襲来することも予期され、警報が鳴ってギルド会員全員が配置につきました。
僕たち研修生は支援要員で前線に立つことはありませんが、前線で寝ずの番をしている採掘師たちに食料やらポーションやらを届ける雑用を仰せつかりました。
僕が北西ゲート門に行ったのは二日目のお昼前でしたが、ゲート上部にシルヴィがいました。
傍に寄って話でもできればよかったのですけれど、そんな暇はありませんでした。
シルヴィは、そのゲートの上から百尋以上も離れた場所で争っている魔物たちを殲滅している最中だったのです。
僕の見るところ、光属性魔法を使って太く眩い光を発射し、魔物に当てて討伐しているようです。
僕がいくら頑張っても百尋上先にある魔物を倒すほどの大魔法は撃てません。
見ていたのはほんのわずかの間でしたが、ゲートの上及びギルドの周囲を囲む城壁の上には多数の採掘師が居るのに、攻撃しているのはシルヴィだけなんです。
これはシルヴィ一人がこき使われているというよりは、僕と同じく他の採掘師には百尋先の魔物を殲滅できるだけの力が無いのでシルヴィ一人に任せているのだと気づきました。
採掘師の中にも結構魔力量の多い人も居ないわけじゃありませんが、正直言って僕とどっこいどっこいですから、遠距離で強大な魔物を殲滅する魔法が放てるとは思えません。
うーん、どうやら採掘師になってもシルヴィは規格外なようですね。
それから一週間もせずにスタンピードは落ち着きましたが、採掘が開始されるのは更に10日近くも待たねばなりませんでした。
その頃に僕らも情報を教えてもらったのですけれど、シルヴィは新しい通信用の魔道具を作り出したみたいです。
研修の一環で見せて居らいましたけれど、一つは片手で握れるほどの大きさ、もう一つは片手で持てるけれど、メモ用に使うノートよりもわずかに小さめのもので、どちらも平たいんです。
厚さは、どちらも四分の三レメルほどで、小さなものは長さが17レメルほど、幅が8レメル程、大きなものは長さが28レメルほど、幅が21レメル程です。
どちらも携帯に便利だけれど、小さな方は支給された衣服のポケットにも入る大きさなんだ。
これでいて、どちらも音声で要件を伝えられるし、要すれば文章も送れるらしい。
しかも驚いたことに距離は無関係のようなんです。
ここギルド本部と魔国は飛空艇を乗り継いでも丸々二日はかかる距離なんだけれど、そことの通信も可能なんだそうだ。
因みに魔国の魔晶石ギルド支部とギルド本部には、従来型の魔導通信装置があって通信が可能なのだけれど、大きな机ほどもある装置だし、音声しか通信できない。
文書などの文字は、別途転移魔方陣による装置があるようなのだけれど、これが部屋の半分ほどもある巨大な装置でありながら、一度に送れる文書は精々羊皮紙二枚程度らしい。
物凄く大量の魔石を使うらしくって、ウチのギルドでも余程急ぐ時以外は使っていないようだ。
その従来型に比べると数百分の一程度の大きさで明瞭な通信が可能ならば、いずれはこれにとって代わることになるだろう。
但し、この魔道具はシルヴィが居ないと完成品が造れない。
部品の一部がどうしても他の者では作れないんだそうだ。
そんなものをシルヴィが新たに生み出したことも驚きなのだが、作れるのがシルヴィだけというのも本当に驚きだよね。
実のところ魔族でも魔道具を作れるものはさほど多くは居ない。
魔道具作りはもともと魔法師ギルドや錬金術ギルドが行っている。
魔法師としての能力だけでなく錬金術師としての能力も持っていないと魔道具は作れないんだ。
両方を兼ねて持っている人は少ないので、国によっては魔法師ギルドと錬金術ギルドがタッグを組んで魔道具を生産しているところもある。
いずれにせよ、需要もあって競争の激しい業界だから、魔道具の設計図そのものが秘匿されていて世間には公表されていない。
従って、魔晶石ギルドでこうした魔道具を作るというのも極めてまれなことではないかと思う。
やっぱり、シルヴィは規格外だよね。
そこで、シルヴィに色々とアドバイスをもらって助かった者が集まって何かお祝いをしたらどうだという提案がなされた。
かくいう僕もシルヴィの些細な助言で助かった口だ。
僕の幼い頃は順調に魔力量が伸び、僕の住んでいた地域では神童とも呼ばれるほど魔力量の多かったのだけれど、実は10歳を境に魔力量の伸びがほぼ無くなったのだ。
半分諦めていたのだけれど、食堂での雑談で、テリオスが「魔力量の増え方が減ったような気がするんだよなぁ。」と言ったことを端緒に、シルヴィが「寝る前に魔力を放出するようにして使い切るようにすると魔力量が増えるよ。ただし、しっかりと睡眠をとらないと回復が遅くなるけれどね。」と言ったのだ。
それで試しにその夜寝る前に試したら、翌朝には魔力量が増えていた。
いやしくも魔族ならば、自分の魔力量はいつでも確認できるものだ。
そうして僕ならば、他人の魔力量さえ伺い知ることができる。
まぁ、例外はシルヴィだったけれどね。
そんなこんなでシルヴィの卒業祝いをするのに僕に否応は無かったよ。
みんなで準備のための負担(借金)を分担し、シルヴィのために研修班と食堂のコックさんにお願いして卒業祝いをしてあげた。
シルヴィは皆に祝ってもらって本当にうれしそうだった。
翌日、シルヴィは笑顔で研修寮を出て行った。
資格を得て卒業した者は、職員寮に移転するのが決まりなんだ。
そうしてシルヴィの三級採掘師としての活動が始まった。
漏れ聞くところによれば、採掘師の絶対数が不足しているので採掘師と加工師の両方の資格を有する者は、原則として採掘師になってもらうというのがギルドの基本方針のようだ。
後日、シルヴィにも聞いてそのことは確認した。
そうしてシルヴィが職員寮に移って二日後の夕食時にはシルヴィが黒の魔晶石を採ってきたという話が研修寮の食堂にも伝わった。
ギルド内でそれらしき噂があったのだけれど、指導員のエリオットさんの口から伝えられたのだから間違いの無い話なのだ。
黒の魔晶石の採掘は、数年ぶりのことであり、しかも50ゲールを超える大きさの黒は十年近く無かったようなんです。
またしてもシルヴィの規格外の能力が垣間見られたわけですが、その後数日経って、先輩採掘師四人が採掘場から戻るシルヴィを襲って、逆襲に会い、四人とも殺害されたという話がギルド内に広がりました。
シルヴィは四人の採掘師殺害の件で謹慎中であり、ギルド監査部の審議を受けているようです。
まぁ、シルヴィと殺害された四人に接点は無く、シルヴィが恣意的に四人を殺す動機は無いこと、現場での実況見分で襲撃の際の毒矢と魔法攻撃の痕跡があったこと、四人の立ち位置が物陰で待ち伏せ状態であったこと、更にはこの四人が他の採掘師襲撃殺害の容疑者であったことなどから、シルヴィにはお咎めなしとなりました。
四人の死体はシルヴィがそれぞれの騎竜に乗せてビットまで乗せてきたのだけれど、遺体はいずれも額から後頭部に抜ける小さな焼け焦げた穴があるだけでほとんど無傷であったことから、シルヴィが一撃でこの四人を殺害したということがビットの作業員その他を通じて噂話としてすぐに広まりました。
何故か、シルヴィには「黒の魔女」とか「黒の死神」というあだ名がついていました。
同期生がつけたわけじゃぁ無いよ。
先輩採掘師や加工師がつけたあだ名です。
「黒」というのは魔晶石の色からだと思います。
何せここ数年黒を採掘してくる者がいなかったのですから、黒は珍しいモノの象徴なんです。
魔女や死神というのは、手を出していけない者の象徴だそうです。
仮にも採掘師ですから頑健で、少々の魔法攻撃では怪我を負うことはあっても即死はしないとされています。
それこそ身体がバラバラになるほどの大魔法でも放たれれば死にますけれど、その場合は遺体が五体満足なわけがありません。
ですけれど四人の死体は、頭部に受けた一撃のみできれいな傷だったのです。
だから「魔女」とか「死神」とかありがたくないあだ名がつけられてしまったわけですけれど、シルヴィがかわいそうな気がしますよね。
ヒト族にしてはすごく可愛い顔をしていると僕も思っている子ですから・・・。
そんな噂にもめげず、シルヴィは次々と黒の魔晶石を掘ってきているようです。
正確な数字は分かりませんが、シルヴィはわずかに一月ほどでギルドでもトップクラスの稼ぎ頭になっているようです。
僕たちも負けてはいられないと懸命に研修で過ごす日々ですが、このギルドに来てから三か月が過ぎた厳冬上月、研修でも習っていた冬場のスタンピードが発生しました。
気象の急変で局地的に低温域が発生するために、そこにいる魔物が生息域を追われて別の場所に移動するために起きる魔物同士の勢力争いなのですが、往々にして強力な魔物が生息する地域で発生すると周囲の魔物が追いやられることになります。
為に魔境と呼ばれる一帯の中心部近くで、しかも広範囲に気象変動が起きると、影響が大きくなるのです。
特に大規模な山野分の際は多数の魔物が襲来するために、ギルドの施設が破壊されることも過去にはあったようです。
山野分でなくとも、スタンピードで押しやられた魔物がギルド施設に押し寄せ、施設を守るために採掘師が中心となって防戦に当たるケースは数年に一度はあるようです。
今回も発生場所が比較的にギルド本部に近いことから、魔物が襲来することも予期され、警報が鳴ってギルド会員全員が配置につきました。
僕たち研修生は支援要員で前線に立つことはありませんが、前線で寝ずの番をしている採掘師たちに食料やらポーションやらを届ける雑用を仰せつかりました。
僕が北西ゲート門に行ったのは二日目のお昼前でしたが、ゲート上部にシルヴィがいました。
傍に寄って話でもできればよかったのですけれど、そんな暇はありませんでした。
シルヴィは、そのゲートの上から百尋以上も離れた場所で争っている魔物たちを殲滅している最中だったのです。
僕の見るところ、光属性魔法を使って太く眩い光を発射し、魔物に当てて討伐しているようです。
僕がいくら頑張っても百尋上先にある魔物を倒すほどの大魔法は撃てません。
見ていたのはほんのわずかの間でしたが、ゲートの上及びギルドの周囲を囲む城壁の上には多数の採掘師が居るのに、攻撃しているのはシルヴィだけなんです。
これはシルヴィ一人がこき使われているというよりは、僕と同じく他の採掘師には百尋先の魔物を殲滅できるだけの力が無いのでシルヴィ一人に任せているのだと気づきました。
採掘師の中にも結構魔力量の多い人も居ないわけじゃありませんが、正直言って僕とどっこいどっこいですから、遠距離で強大な魔物を殲滅する魔法が放てるとは思えません。
うーん、どうやら採掘師になってもシルヴィは規格外なようですね。
それから一週間もせずにスタンピードは落ち着きましたが、採掘が開始されるのは更に10日近くも待たねばなりませんでした。
その頃に僕らも情報を教えてもらったのですけれど、シルヴィは新しい通信用の魔道具を作り出したみたいです。
研修の一環で見せて居らいましたけれど、一つは片手で握れるほどの大きさ、もう一つは片手で持てるけれど、メモ用に使うノートよりもわずかに小さめのもので、どちらも平たいんです。
厚さは、どちらも四分の三レメルほどで、小さなものは長さが17レメルほど、幅が8レメル程、大きなものは長さが28レメルほど、幅が21レメル程です。
どちらも携帯に便利だけれど、小さな方は支給された衣服のポケットにも入る大きさなんだ。
これでいて、どちらも音声で要件を伝えられるし、要すれば文章も送れるらしい。
しかも驚いたことに距離は無関係のようなんです。
ここギルド本部と魔国は飛空艇を乗り継いでも丸々二日はかかる距離なんだけれど、そことの通信も可能なんだそうだ。
因みに魔国の魔晶石ギルド支部とギルド本部には、従来型の魔導通信装置があって通信が可能なのだけれど、大きな机ほどもある装置だし、音声しか通信できない。
文書などの文字は、別途転移魔方陣による装置があるようなのだけれど、これが部屋の半分ほどもある巨大な装置でありながら、一度に送れる文書は精々羊皮紙二枚程度らしい。
物凄く大量の魔石を使うらしくって、ウチのギルドでも余程急ぐ時以外は使っていないようだ。
その従来型に比べると数百分の一程度の大きさで明瞭な通信が可能ならば、いずれはこれにとって代わることになるだろう。
但し、この魔道具はシルヴィが居ないと完成品が造れない。
部品の一部がどうしても他の者では作れないんだそうだ。
そんなものをシルヴィが新たに生み出したことも驚きなのだが、作れるのがシルヴィだけというのも本当に驚きだよね。
実のところ魔族でも魔道具を作れるものはさほど多くは居ない。
魔道具作りはもともと魔法師ギルドや錬金術ギルドが行っている。
魔法師としての能力だけでなく錬金術師としての能力も持っていないと魔道具は作れないんだ。
両方を兼ねて持っている人は少ないので、国によっては魔法師ギルドと錬金術ギルドがタッグを組んで魔道具を生産しているところもある。
いずれにせよ、需要もあって競争の激しい業界だから、魔道具の設計図そのものが秘匿されていて世間には公表されていない。
従って、魔晶石ギルドでこうした魔道具を作るというのも極めてまれなことではないかと思う。
やっぱり、シルヴィは規格外だよね。
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