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第四章 魔晶石採掘師シルヴィ
4-11 スタンピード?
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私(シルヴィ)が、三級採掘師になってから早二か月、厳冬上月(14月目)も末ですが、やはりホープランドの冬は寒いです。
日中の最高気温は5度前後ですが、夜間の冷え込みが厳しい時は氷点下15度を下回ることがあります。
従って、地上の水分は日中でも往々にして氷結している場合があります。
但し、冬季は降水量が少ないので滅多に雪は降りません。
そうして寒い冬季の間はスタンピード発生の恐れと、山野分が起きる可能性があります。
一番最近のものは、7年前に起きた小規模スタンピードで、ギルド本部から見て西北西方向にあるD区及び隣接するF区で百匹以上の魔物が寒気と強風による共鳴現象で住処を追われ、C区及びB区方向に移動しだしたことが原因で、魔物同士のテリトリーの奪い合いのための戦闘が始まったのです。
いきり立った魔物は、ギルド本部のピットにあるゲート付近にも押し寄せてきたようです。
幸いにして、ゲートは半壊状態になりながらも魔物の侵入を防ぎ、大事には至りませんでした。
しかしながら、小規模であれスタンピードが一旦発生してしまうと、採掘場周辺の魔物が興奮してとても狂暴になるため、しばらくの間は採掘が難しくなるのです。
7年前のスタンピード発生の際は、凡そ一月ほどの間魔晶石の採掘が行えませんでした。
そうした兆候を見逃さないための気象予報システムがあるかというと、このアスレオール世界では、そのような気の利いたシステムはありません。
魔道具や魔法を除けば、地球の中世社会そのものですから、それぞれの地域に根付いた気象に関する言い伝えが残されているだけです。
ホープランドにある言い伝えは、さほど無く、他の地方にもあるような「西の空がきれいな夕焼けならば翌日は晴れる」程度のものが多いのですが、特別なものは二つだけ。
『バルゲオスの泉にいたるホルダルの水窟に薄氷が張ったなら、スタンピードが起きる可能性がある。』
『南方のカリオレネ山頂が真っ白の雲に覆われた場合は山野分が起きる恐れがある。』
この二つは研修中にも習った言い伝えなのです。
但し、すごく曖昧ですよね。
自然現象というのは地域的に隔たりがあり、統計的な見方ではあるのでしょうけれど根拠が明確ではありません。
ですから自分の安全のためにも気象観測の定点を作ることにしました。
大したものじゃありませんが、温度計、気圧計、湿度計、風向風力計を併せ持った魔道具を作り、ギルド本部を中心におおむね一辺が20ガーシュ(約30キロ)のマス目を作り、その交点に魔道具を設置しました。
外見上は岩ですね。
土台となるのは、概ね高さが3mほどの大きな岩ですが、頂部は軽石状の多孔になっており、内部に温度計、気圧計、湿度計、風向風力計があって、私の造った通信魔道具で数値化されたデータが自動的に送信されます。
従って私は、寮などに居ながらにして周辺の気圧配置やおおよその天候がわかるわけです。
いずれ画像カメラも作りたいとは思っていますが、光を捉えるセンサーを造らないとカメラも作れません。
当座はこの疑似百葉箱で我慢するしかありません。
空間属性魔法を駆使して20日間で四百個のセンサーを秘密裏に配置し、ギルド本部を中心に一辺400ガーシュの地域の気圧配置がリアルタイムで把握できるようになりました。
今後とも随時観測点を増やして行って、いずれは大陸全土の観測ができるようになりたいですね。
そうすれば簡易な気象予報ができるようになると思います。
精密にする場合は高層気流の状況などを確認しなければなりません。
エアリアに頼めばそれもできそうなのですが、あまりエアリアに負担はかけたくありません。
何といってもエアリアは幼女形の妖精なんで、あまり無理はさせたくないのです。
厳冬下月7日の夜明け直後、私の気象観測システムに顕著な異常気象が観測されました。
まるで重力ホールのように局部的に気圧の低い場所が観測されたのです。
魔晶石ギルド本部から西へ3クリック(30ガーシュ)、北へ2クリック(20ガーシュ)の位置に0.8気圧の最低気圧が発生し、その周囲が概ね0.9気圧という概ね半径20ガーシュ以内の局地的な低気圧異常です。
何だか、まるで竜巻の様ですが、中心点の風向は真上からの風になっていました。
竜巻ならば上昇気流が渦巻くはずなんですが、これはどうも下降気流の様です。
中心点以外の風向はいずれも中心点方向から吹く風を捉えています。
大気上層の低温層が地上に落ち込んで吹き込んでいる所為なのか、わずか四半時も経たない間に気温が4度から氷点下35度にまで一気に下がりました。
最大風速は毎秒30尋(約45m)に達しています。
おそらくこれがスタンピードや山野分の発生する異常気象なのでしょう。
通信装置の集音マイクからは共鳴による高周波の唸りが聞こえます。
これは生身で傍で聞くのはおそらく堪えられませんよね。
おまけに極地帯も真っ青な異常低温は生きる者にとっては地獄でしょう。
そりゃぁ、魔物だって逃げ出しますわいねぇ。
峡谷が崩壊に至るほどのことはなかったようですが、地響きが聞こえますので魔物集団が一斉に中心点から逃げようとしているようです。
前回スタンピードが起きた地点よりもットに近いため、おそらく7年前と同じように魔物がゲート前に迫ってくることでしょう。
念のため、寮の屋上に上って西方の空を見ると、漏斗状の黒雲が見えました。
生前映画でみたスーパーセルそっくりですが、違っているのは地上のものを巻き上げるのではなく上層の極低温空気を地上に引き下ろしていることでしょうか。
私はすぐに、事務部へ行き、当直職員へ知らせに行きました。
その日、ユリアさんが当直だったのか、未だ寝ぼけ眼でソファに座っています。
時間は、四の時をわずかに過ぎたあたりです。
私はすぐに西の空に異常な漏斗状の黒雲が現れていることをユリアさんに伝えました。
ユリアさん、一瞬吃驚した顔つきでいましたが、すぐに外に出て西の空を確認、次いで最寄りの入り口付近にあった警報ボタンを押しました。
するとギルド内に警報音が鳴り響きました。
ビーッ、ビーッという耳に不快な音ですが、ギルドの者ならばすぐに意味は解ります。
私が受けたわずかな研修の間には教えてもらえませんでしたが、知識としては知っています。
これは、スタンピード若しくは山野分の発生警報なんです。
これによりギルドの外へ出ることは禁じられ、逆に出ているものは速やかに帰投しなければなりません。
同時に、採掘師や加工師は、出動準備もしくは退避準備をしなければなりません。
採掘師が耐えられないような共鳴周波数が発生した場合は、地下のシェルターに全員避難です。
採掘師が動ける場合は、ギルド本部の施設警備に当たります。
スタンピードの場合は採掘師が概ね動けます。
山野分の場合は、中心点の魔物は死滅する一方で、周辺ではスタンピードが発生しますけれど採掘師が対応できませんので、ギルドの施設自体を閉鎖してシェルターに籠もるしかありません。
その場合、地上施設の多くが破壊され、竜舎も無事ではなく騎竜の多くが殺害されるようです。
この復旧にだけでも時間と経費が掛かるのに、採掘そのものが暫くできなくなるのが山野分の最大の特徴なのです。
また、その中心点近くの鉱床は峡谷崩壊のために見失われることが多いようです。
朝食前だというのに、ギルド全体が慌ただしくなりました。
私も装備を点検して、大ホールに行きました。
緊急時の起点は基本的に大ホールになるのです。
そこには採掘師170名ばかりが集まってくるはずですが今はまだ四分の一にも満たない数ですね。
そのうち東西の壁際には、テーブルが運び込まれ、厨房職員の手により非常用食料が並べられています。
おそらく朝食は作りかけで間に合わないのでしょう。
集まった諸先輩たちが手掴みで携帯食料を食べ始めています、
私も自分の食べる分だけ取りました。
朝食ですからね。
普段用意してくれている昼食のバスケットで言うと半分ぐらいの量で十分なんです。
私が食べている間にダンカンさんの顔が見えました。
「おう、相変わらず少食だなぁ。
今日は多分一日がかりだぞ。
食える時に食っておけよ。」
「はい、大丈夫です。
マジックバックに非常食も持ってますから・・・。」
「そうか、シルヴィは個人用のマジックバックを購入したんだってなぁ。
まぁ、余程稼いでるからできることだが、普通の三級採掘師は借りるだけで精一杯なんだぞ。
俺だってマジックバックを持つようになったのは二級になってから三年目だった。」
「おかげさまで、幸運に恵まれています。」
「まぁ、それもお前の才能なんだろう・・・。
今日は魔物がいっぱい押し寄せてくる。
噂通りなら、大半をお前が片づけてくれるんじゃないかと期待しているぜ。」
「微力ながら最善を尽くします。」
ダンカンさんはニカっと笑って、例のごとく私の肩を叩いて、またまた食い物を選びに行ったようです。
それから左程間をおかずに、型通りなのだろうけれど、幹部職員の概要説明と訓示があり、採掘師全員が配置について待機に入った。
加工師を含めて採掘師以外の者は支援に当たるが、その多くの場合食料の運び役になるようだ。
そうして間もなく六の時というころ合いで、ピット周りの二つのゲートの内、北西側ゲートに魔物が現れ始めました。
因みに私の配置は遊撃班です。
魔物がたくさん襲撃してきた場所へ応援に行く部隊です。
===============================
7月12日に、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
日中の最高気温は5度前後ですが、夜間の冷え込みが厳しい時は氷点下15度を下回ることがあります。
従って、地上の水分は日中でも往々にして氷結している場合があります。
但し、冬季は降水量が少ないので滅多に雪は降りません。
そうして寒い冬季の間はスタンピード発生の恐れと、山野分が起きる可能性があります。
一番最近のものは、7年前に起きた小規模スタンピードで、ギルド本部から見て西北西方向にあるD区及び隣接するF区で百匹以上の魔物が寒気と強風による共鳴現象で住処を追われ、C区及びB区方向に移動しだしたことが原因で、魔物同士のテリトリーの奪い合いのための戦闘が始まったのです。
いきり立った魔物は、ギルド本部のピットにあるゲート付近にも押し寄せてきたようです。
幸いにして、ゲートは半壊状態になりながらも魔物の侵入を防ぎ、大事には至りませんでした。
しかしながら、小規模であれスタンピードが一旦発生してしまうと、採掘場周辺の魔物が興奮してとても狂暴になるため、しばらくの間は採掘が難しくなるのです。
7年前のスタンピード発生の際は、凡そ一月ほどの間魔晶石の採掘が行えませんでした。
そうした兆候を見逃さないための気象予報システムがあるかというと、このアスレオール世界では、そのような気の利いたシステムはありません。
魔道具や魔法を除けば、地球の中世社会そのものですから、それぞれの地域に根付いた気象に関する言い伝えが残されているだけです。
ホープランドにある言い伝えは、さほど無く、他の地方にもあるような「西の空がきれいな夕焼けならば翌日は晴れる」程度のものが多いのですが、特別なものは二つだけ。
『バルゲオスの泉にいたるホルダルの水窟に薄氷が張ったなら、スタンピードが起きる可能性がある。』
『南方のカリオレネ山頂が真っ白の雲に覆われた場合は山野分が起きる恐れがある。』
この二つは研修中にも習った言い伝えなのです。
但し、すごく曖昧ですよね。
自然現象というのは地域的に隔たりがあり、統計的な見方ではあるのでしょうけれど根拠が明確ではありません。
ですから自分の安全のためにも気象観測の定点を作ることにしました。
大したものじゃありませんが、温度計、気圧計、湿度計、風向風力計を併せ持った魔道具を作り、ギルド本部を中心におおむね一辺が20ガーシュ(約30キロ)のマス目を作り、その交点に魔道具を設置しました。
外見上は岩ですね。
土台となるのは、概ね高さが3mほどの大きな岩ですが、頂部は軽石状の多孔になっており、内部に温度計、気圧計、湿度計、風向風力計があって、私の造った通信魔道具で数値化されたデータが自動的に送信されます。
従って私は、寮などに居ながらにして周辺の気圧配置やおおよその天候がわかるわけです。
いずれ画像カメラも作りたいとは思っていますが、光を捉えるセンサーを造らないとカメラも作れません。
当座はこの疑似百葉箱で我慢するしかありません。
空間属性魔法を駆使して20日間で四百個のセンサーを秘密裏に配置し、ギルド本部を中心に一辺400ガーシュの地域の気圧配置がリアルタイムで把握できるようになりました。
今後とも随時観測点を増やして行って、いずれは大陸全土の観測ができるようになりたいですね。
そうすれば簡易な気象予報ができるようになると思います。
精密にする場合は高層気流の状況などを確認しなければなりません。
エアリアに頼めばそれもできそうなのですが、あまりエアリアに負担はかけたくありません。
何といってもエアリアは幼女形の妖精なんで、あまり無理はさせたくないのです。
厳冬下月7日の夜明け直後、私の気象観測システムに顕著な異常気象が観測されました。
まるで重力ホールのように局部的に気圧の低い場所が観測されたのです。
魔晶石ギルド本部から西へ3クリック(30ガーシュ)、北へ2クリック(20ガーシュ)の位置に0.8気圧の最低気圧が発生し、その周囲が概ね0.9気圧という概ね半径20ガーシュ以内の局地的な低気圧異常です。
何だか、まるで竜巻の様ですが、中心点の風向は真上からの風になっていました。
竜巻ならば上昇気流が渦巻くはずなんですが、これはどうも下降気流の様です。
中心点以外の風向はいずれも中心点方向から吹く風を捉えています。
大気上層の低温層が地上に落ち込んで吹き込んでいる所為なのか、わずか四半時も経たない間に気温が4度から氷点下35度にまで一気に下がりました。
最大風速は毎秒30尋(約45m)に達しています。
おそらくこれがスタンピードや山野分の発生する異常気象なのでしょう。
通信装置の集音マイクからは共鳴による高周波の唸りが聞こえます。
これは生身で傍で聞くのはおそらく堪えられませんよね。
おまけに極地帯も真っ青な異常低温は生きる者にとっては地獄でしょう。
そりゃぁ、魔物だって逃げ出しますわいねぇ。
峡谷が崩壊に至るほどのことはなかったようですが、地響きが聞こえますので魔物集団が一斉に中心点から逃げようとしているようです。
前回スタンピードが起きた地点よりもットに近いため、おそらく7年前と同じように魔物がゲート前に迫ってくることでしょう。
念のため、寮の屋上に上って西方の空を見ると、漏斗状の黒雲が見えました。
生前映画でみたスーパーセルそっくりですが、違っているのは地上のものを巻き上げるのではなく上層の極低温空気を地上に引き下ろしていることでしょうか。
私はすぐに、事務部へ行き、当直職員へ知らせに行きました。
その日、ユリアさんが当直だったのか、未だ寝ぼけ眼でソファに座っています。
時間は、四の時をわずかに過ぎたあたりです。
私はすぐに西の空に異常な漏斗状の黒雲が現れていることをユリアさんに伝えました。
ユリアさん、一瞬吃驚した顔つきでいましたが、すぐに外に出て西の空を確認、次いで最寄りの入り口付近にあった警報ボタンを押しました。
するとギルド内に警報音が鳴り響きました。
ビーッ、ビーッという耳に不快な音ですが、ギルドの者ならばすぐに意味は解ります。
私が受けたわずかな研修の間には教えてもらえませんでしたが、知識としては知っています。
これは、スタンピード若しくは山野分の発生警報なんです。
これによりギルドの外へ出ることは禁じられ、逆に出ているものは速やかに帰投しなければなりません。
同時に、採掘師や加工師は、出動準備もしくは退避準備をしなければなりません。
採掘師が耐えられないような共鳴周波数が発生した場合は、地下のシェルターに全員避難です。
採掘師が動ける場合は、ギルド本部の施設警備に当たります。
スタンピードの場合は採掘師が概ね動けます。
山野分の場合は、中心点の魔物は死滅する一方で、周辺ではスタンピードが発生しますけれど採掘師が対応できませんので、ギルドの施設自体を閉鎖してシェルターに籠もるしかありません。
その場合、地上施設の多くが破壊され、竜舎も無事ではなく騎竜の多くが殺害されるようです。
この復旧にだけでも時間と経費が掛かるのに、採掘そのものが暫くできなくなるのが山野分の最大の特徴なのです。
また、その中心点近くの鉱床は峡谷崩壊のために見失われることが多いようです。
朝食前だというのに、ギルド全体が慌ただしくなりました。
私も装備を点検して、大ホールに行きました。
緊急時の起点は基本的に大ホールになるのです。
そこには採掘師170名ばかりが集まってくるはずですが今はまだ四分の一にも満たない数ですね。
そのうち東西の壁際には、テーブルが運び込まれ、厨房職員の手により非常用食料が並べられています。
おそらく朝食は作りかけで間に合わないのでしょう。
集まった諸先輩たちが手掴みで携帯食料を食べ始めています、
私も自分の食べる分だけ取りました。
朝食ですからね。
普段用意してくれている昼食のバスケットで言うと半分ぐらいの量で十分なんです。
私が食べている間にダンカンさんの顔が見えました。
「おう、相変わらず少食だなぁ。
今日は多分一日がかりだぞ。
食える時に食っておけよ。」
「はい、大丈夫です。
マジックバックに非常食も持ってますから・・・。」
「そうか、シルヴィは個人用のマジックバックを購入したんだってなぁ。
まぁ、余程稼いでるからできることだが、普通の三級採掘師は借りるだけで精一杯なんだぞ。
俺だってマジックバックを持つようになったのは二級になってから三年目だった。」
「おかげさまで、幸運に恵まれています。」
「まぁ、それもお前の才能なんだろう・・・。
今日は魔物がいっぱい押し寄せてくる。
噂通りなら、大半をお前が片づけてくれるんじゃないかと期待しているぜ。」
「微力ながら最善を尽くします。」
ダンカンさんはニカっと笑って、例のごとく私の肩を叩いて、またまた食い物を選びに行ったようです。
それから左程間をおかずに、型通りなのだろうけれど、幹部職員の概要説明と訓示があり、採掘師全員が配置について待機に入った。
加工師を含めて採掘師以外の者は支援に当たるが、その多くの場合食料の運び役になるようだ。
そうして間もなく六の時というころ合いで、ピット周りの二つのゲートの内、北西側ゲートに魔物が現れ始めました。
因みに私の配置は遊撃班です。
魔物がたくさん襲撃してきた場所へ応援に行く部隊です。
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7月12日に、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
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