42 / 121
第四章 魔晶石採掘師シルヴィ
4-10 ユリア視点 その二
しおりを挟む
巨大魔晶石の対応について諮問があった利用計画会議から数日たって、別の案件でシルヴィが私のところにやってきました。
何とギルド全体で使われている飲料水について浄水器のフィルターを通してろ過したいと言い出したのです。
もう百年以上も前の話なのですが先人が苦労して水源地を確保し、その近辺にこのギルドを建設したという逸話が残っています。
従って、水源及びその水質についてはその当時十分に検査し、安全と分かっているはずなのになぜに浄水器が必要なのかを問いただしました。
するとシルヴィから思いもかけない情報が飛び出しました。
飲料水の中にシルヴィがUTMと名付けた未確認夾雑物が含まれているというのです。
何でも特殊な方法でなければその存在を確認できず、これまで見過ごされてきたものらしいのです。
単なる不純物ならば除去しても構わないでしょうけれど、私もツアイス症候群は知っています。
あるいは、シルヴィの言うUTMがツアイス症候群に関わりあるものならば安易に取り除くことはできません。
ツアイス症候群は少なくとも三つの特徴を有しています。
不老化、大食漢それに心臓石化で象徴される急激な老化現象の発症です。
不老化は必ずしもデメリットではありません。
むしろ採掘師としての寿命を延ばしてくれますし、活動期間も延長してくれるメリットがあります。
特に私たち女性にとっては見た目が若いままというのは非常に大きなメリットなのです。
にもかかわらず、仮にUTMが不老化の原因であるとしたなら、それを除去することは、場合によって40代以上の会員の老化が進み、一気にギルド自体が高齢化で人員不足となる恐れさえあるのです。
老化が進行しないので現役でいられる会員も少なからずいるのですから。
但し、大食漢はデメリットですねぇ。
会員の多くは大食漢故に食費に多額の経費を掛けます。
ギルドの支出もかなりの割合が食費にかかっているのです。
一部の稼ぎ頭を除いて会員は食うために借金をしているような部分があるのです。
従ってこの大食漢を抑えることができたなら、ギルドの収支も赤字を抱えなくなるかもしれません。
今一つの特徴である心臓石化は大きなデメリットです。
会員はいつ起きるかわからないという不安を常に抱えていますし、採掘師などは魔物に遭遇して戻ってこないという場合もありますが、加工師や私たち支援部等の要員は、老衰で死亡するということはまずあり得ません。
これまでの統計上では、自殺や事故死以外、死ぬときは、心臓石化により急激に老化して死亡するのです。
この心臓石化が防げるならば、ギルド会員の寿命はもっと高くなるような気がします。
その意味では、仮にこのUTMが心臓石化に関わりがあるものならば、除去すべきなのでしょうが、不老化にも影響のある因子であれば痛し痒しの状態になって判断がつきません。
いろいろとシルヴィとも協議して、飲料水に含まれるUTMについての調査研究を関係先と合同で立ち上げるのならば可能と判断しました。
私が中心となって、ギルド内の各部・各班に働きかけ、飲料水の調査研究の可否について協議する場を設けました。
会議は翌月の三日に開催され、紆余曲折はあったものの、UTM及び関連するUMAについての調査研究会を設置することで合意が得られ、その結果を幹部会にかけて了承が得られました。
もちろん言い出しっぺのシルヴィと私はメンバーの一人です。
どちらかというと私の役割は調査研究会の書記役であり、雑務請負役ですね。
シルヴィの担当となった以上、シルヴィが首を突っ込む場所には事務担当としていつでも同行する必要があるのです。
なにせ、放っておくと何をしでかすかわかりません。
採掘師になったばかりにもかかわらず、先輩諸兄の業績を一気に追い抜いて稼ぎ頭となっていますし、要注意人物四人をあっさりと葬った「黒の魔女」です。
ある意味で道を外さないよう見守ってあげることが必要でしょう。
不肖このユリアが内々でその役を務めます。
それに、シルヴィはすでに一級採掘師になることがギルドの内規上でほぼ決まっています。
内規では、三級採掘師になった者が、ギルドの借金を返済し終えた月から四か月間、採掘額が黒字を継続する場合二級採掘師に昇進させるというのがあるのです。
また、二級採掘師になった者が少なくとも半年間(八か月)黒字を継続し、なおかつその総収入が五千万ヴィルを超える場合であって、引き続き黒字採掘が継続すると推測される者もしくはその粗収入額が1億ヴィルを超える者には一級採掘師に昇進させるというものもあるのです。
シルヴィは、この内規をいずれも満足していますから、来年初春月には間違いなく二級に昇進していますし、その半年後には一級採掘師になっていることでしょう。
おそらく12歳で一級採掘師になるというのは最年少記録の筈です。
ギルドの繁栄のため、そうして私の幸せのためにもシルヴィにはぜひとも頑張ってほしいものだと思っています。
シルヴィがらみではもう一つ、研究開発部等を巻き込んで幹部会の承認を得る事案がありました。
それは、シルヴィが作った魔道具の取り扱いです。
シルヴィがまだ研修生の時分、ダンカンさん個人の判断で研修班に断りを入れて。自らの採掘場に連れて行き、実習がてら採掘をさせたのだが、その際にシルヴィは、マジックバッグにぎりぎり容れられるほど大きな深緑の魔晶石を採掘したことがあるのです。
その魔晶石の利用計画会議が開かれ、シルヴィが関係者として初めて出席した際に、ギルドの会長から問われて、新たな魔晶石の販路を開拓してはどうかとの意見を出したようだ。
その一例として従来からある遠話装置に文字や画像を送る機能を付加してみてはと提案したようだ。
そのシルヴィの案は開発研究部に採用されて、研究が始められているようだが、開発そのものは難航しているらしい。
シルヴィは発案者の義務として試作機を造り上げ、私のところへ持ってきたのだった。
私に仕組みの詳細が解かるわけもないが、魔石と極小の魔晶石、それに岩石中に含まれる金属成分を用いて作られた魔道具は大きさの異なる二種類があった。
かなり大型の据え置き型遠話装置もしくは魔方陣はあったし、これまでも羊皮紙をそのまま遠隔地に転送する魔道具は存在した。
しかしながら羊皮紙数枚を転送するのに大量の魔石と魔晶石を消費することと、発動に専任の魔法師が必要なことから経費が馬鹿高い魔道具であり、国、ギルドの一部など利用先が限られていた。
しかしながらシルヴィの試作機は、小型の平たい水晶板のような装置で文字を打ち込むことができ、その文章を一旦は魔道具に記憶させ、必要に応じて同じ機器を持つ者に転送できるものである。
転送先では当該文章は一旦保存され、必要に応じて水晶版に文字を浮かび上がらせることができる代物であった。
シルヴィによれば画像の転送装置については検討中の様だ。
携帯できないわけではないが少し大きめで事務所などで使うのに便利な機器と、持ち運びに便利な大きさの代物の二種類であり、シルヴィは各二台を試作し、相互に通信がさせられると説明した。
通信装置の番号を指定することで個別に通信ができるほか、グループ単位もしくは一斉に通信を送ることができるらしい。
魔道具については、魔道具ギルドがあって登録管理を行っている。
魔晶石ギルドもいくつかの登録を行っていて特許を得ているが、これまでは圧倒的に魔法師ギルドや錬金術ギルドの特許案件が多いのだ。
しかしながら、こんな通信装置は見たことも聞いたこともないから、間違いなく新規の登録案件になるだろうし、使用しているのがホープランドの魔境で獲れる魔物の魔石、魔物の牙など身体の一部、微小な魔晶石、それに土壌又は岩石中に含まれる金属や希少な成分の様だ。
シルヴィが外部から資材を購入せずに自分で全てを賄ったようだ。
例によって私が事務的な調整を行って、研究開発部に打診、最終的に幹部会へ報告された。
但し、ここでもシルヴィの規格外な能力が確認されたのである。
研究開発部で追認のための制作を手掛けたのだが、微小な魔晶石の加工ができず、装置自体はシルヴィが試作した据え置き型のものに比べると厚手で重量も増えることになった。
また、白の魔晶石の微粉末を加工して格子状の水晶版を作ることができなかった。
更には文字情報の記憶装置も研究開発部では作れなかったのである。
どうやらこれら二つの部品の制作には空間認識が可能な魔法属性が必要らしく、研究開発部には該当する人物がいなかったのだ。
加工師の中でも空間認識ができる稀有の人材でなければ加工と製造が難しいらしい。
従って、この魔道具の部品製造に関しては、当面シルヴィが単独で請け負うことになった。
但し、当該部品の生産数は8日間で16基が限度とされた。
また、土壌若しくは岩石中に含まれる希少金属についても、研究開発部では自前で製造できず、この部分は外注で入手することになったようだ。
いずれにしろこれまで難しかったギルドと支部間の通信が簡単にできるようになり、また、採掘師に持たせることにより緊急通信などに活用できるようになった。
但し、ミスリルなど外注分もあって結構高価な魔道具である。
小さなものが大金貨一枚、少し大きめが大金貨二枚になる。
この魔道具は非常に便利だが、会員にとっては借金が嵩む原因になるやもしれないね。
何とギルド全体で使われている飲料水について浄水器のフィルターを通してろ過したいと言い出したのです。
もう百年以上も前の話なのですが先人が苦労して水源地を確保し、その近辺にこのギルドを建設したという逸話が残っています。
従って、水源及びその水質についてはその当時十分に検査し、安全と分かっているはずなのになぜに浄水器が必要なのかを問いただしました。
するとシルヴィから思いもかけない情報が飛び出しました。
飲料水の中にシルヴィがUTMと名付けた未確認夾雑物が含まれているというのです。
何でも特殊な方法でなければその存在を確認できず、これまで見過ごされてきたものらしいのです。
単なる不純物ならば除去しても構わないでしょうけれど、私もツアイス症候群は知っています。
あるいは、シルヴィの言うUTMがツアイス症候群に関わりあるものならば安易に取り除くことはできません。
ツアイス症候群は少なくとも三つの特徴を有しています。
不老化、大食漢それに心臓石化で象徴される急激な老化現象の発症です。
不老化は必ずしもデメリットではありません。
むしろ採掘師としての寿命を延ばしてくれますし、活動期間も延長してくれるメリットがあります。
特に私たち女性にとっては見た目が若いままというのは非常に大きなメリットなのです。
にもかかわらず、仮にUTMが不老化の原因であるとしたなら、それを除去することは、場合によって40代以上の会員の老化が進み、一気にギルド自体が高齢化で人員不足となる恐れさえあるのです。
老化が進行しないので現役でいられる会員も少なからずいるのですから。
但し、大食漢はデメリットですねぇ。
会員の多くは大食漢故に食費に多額の経費を掛けます。
ギルドの支出もかなりの割合が食費にかかっているのです。
一部の稼ぎ頭を除いて会員は食うために借金をしているような部分があるのです。
従ってこの大食漢を抑えることができたなら、ギルドの収支も赤字を抱えなくなるかもしれません。
今一つの特徴である心臓石化は大きなデメリットです。
会員はいつ起きるかわからないという不安を常に抱えていますし、採掘師などは魔物に遭遇して戻ってこないという場合もありますが、加工師や私たち支援部等の要員は、老衰で死亡するということはまずあり得ません。
これまでの統計上では、自殺や事故死以外、死ぬときは、心臓石化により急激に老化して死亡するのです。
この心臓石化が防げるならば、ギルド会員の寿命はもっと高くなるような気がします。
その意味では、仮にこのUTMが心臓石化に関わりがあるものならば、除去すべきなのでしょうが、不老化にも影響のある因子であれば痛し痒しの状態になって判断がつきません。
いろいろとシルヴィとも協議して、飲料水に含まれるUTMについての調査研究を関係先と合同で立ち上げるのならば可能と判断しました。
私が中心となって、ギルド内の各部・各班に働きかけ、飲料水の調査研究の可否について協議する場を設けました。
会議は翌月の三日に開催され、紆余曲折はあったものの、UTM及び関連するUMAについての調査研究会を設置することで合意が得られ、その結果を幹部会にかけて了承が得られました。
もちろん言い出しっぺのシルヴィと私はメンバーの一人です。
どちらかというと私の役割は調査研究会の書記役であり、雑務請負役ですね。
シルヴィの担当となった以上、シルヴィが首を突っ込む場所には事務担当としていつでも同行する必要があるのです。
なにせ、放っておくと何をしでかすかわかりません。
採掘師になったばかりにもかかわらず、先輩諸兄の業績を一気に追い抜いて稼ぎ頭となっていますし、要注意人物四人をあっさりと葬った「黒の魔女」です。
ある意味で道を外さないよう見守ってあげることが必要でしょう。
不肖このユリアが内々でその役を務めます。
それに、シルヴィはすでに一級採掘師になることがギルドの内規上でほぼ決まっています。
内規では、三級採掘師になった者が、ギルドの借金を返済し終えた月から四か月間、採掘額が黒字を継続する場合二級採掘師に昇進させるというのがあるのです。
また、二級採掘師になった者が少なくとも半年間(八か月)黒字を継続し、なおかつその総収入が五千万ヴィルを超える場合であって、引き続き黒字採掘が継続すると推測される者もしくはその粗収入額が1億ヴィルを超える者には一級採掘師に昇進させるというものもあるのです。
シルヴィは、この内規をいずれも満足していますから、来年初春月には間違いなく二級に昇進していますし、その半年後には一級採掘師になっていることでしょう。
おそらく12歳で一級採掘師になるというのは最年少記録の筈です。
ギルドの繁栄のため、そうして私の幸せのためにもシルヴィにはぜひとも頑張ってほしいものだと思っています。
シルヴィがらみではもう一つ、研究開発部等を巻き込んで幹部会の承認を得る事案がありました。
それは、シルヴィが作った魔道具の取り扱いです。
シルヴィがまだ研修生の時分、ダンカンさん個人の判断で研修班に断りを入れて。自らの採掘場に連れて行き、実習がてら採掘をさせたのだが、その際にシルヴィは、マジックバッグにぎりぎり容れられるほど大きな深緑の魔晶石を採掘したことがあるのです。
その魔晶石の利用計画会議が開かれ、シルヴィが関係者として初めて出席した際に、ギルドの会長から問われて、新たな魔晶石の販路を開拓してはどうかとの意見を出したようだ。
その一例として従来からある遠話装置に文字や画像を送る機能を付加してみてはと提案したようだ。
そのシルヴィの案は開発研究部に採用されて、研究が始められているようだが、開発そのものは難航しているらしい。
シルヴィは発案者の義務として試作機を造り上げ、私のところへ持ってきたのだった。
私に仕組みの詳細が解かるわけもないが、魔石と極小の魔晶石、それに岩石中に含まれる金属成分を用いて作られた魔道具は大きさの異なる二種類があった。
かなり大型の据え置き型遠話装置もしくは魔方陣はあったし、これまでも羊皮紙をそのまま遠隔地に転送する魔道具は存在した。
しかしながら羊皮紙数枚を転送するのに大量の魔石と魔晶石を消費することと、発動に専任の魔法師が必要なことから経費が馬鹿高い魔道具であり、国、ギルドの一部など利用先が限られていた。
しかしながらシルヴィの試作機は、小型の平たい水晶板のような装置で文字を打ち込むことができ、その文章を一旦は魔道具に記憶させ、必要に応じて同じ機器を持つ者に転送できるものである。
転送先では当該文章は一旦保存され、必要に応じて水晶版に文字を浮かび上がらせることができる代物であった。
シルヴィによれば画像の転送装置については検討中の様だ。
携帯できないわけではないが少し大きめで事務所などで使うのに便利な機器と、持ち運びに便利な大きさの代物の二種類であり、シルヴィは各二台を試作し、相互に通信がさせられると説明した。
通信装置の番号を指定することで個別に通信ができるほか、グループ単位もしくは一斉に通信を送ることができるらしい。
魔道具については、魔道具ギルドがあって登録管理を行っている。
魔晶石ギルドもいくつかの登録を行っていて特許を得ているが、これまでは圧倒的に魔法師ギルドや錬金術ギルドの特許案件が多いのだ。
しかしながら、こんな通信装置は見たことも聞いたこともないから、間違いなく新規の登録案件になるだろうし、使用しているのがホープランドの魔境で獲れる魔物の魔石、魔物の牙など身体の一部、微小な魔晶石、それに土壌又は岩石中に含まれる金属や希少な成分の様だ。
シルヴィが外部から資材を購入せずに自分で全てを賄ったようだ。
例によって私が事務的な調整を行って、研究開発部に打診、最終的に幹部会へ報告された。
但し、ここでもシルヴィの規格外な能力が確認されたのである。
研究開発部で追認のための制作を手掛けたのだが、微小な魔晶石の加工ができず、装置自体はシルヴィが試作した据え置き型のものに比べると厚手で重量も増えることになった。
また、白の魔晶石の微粉末を加工して格子状の水晶版を作ることができなかった。
更には文字情報の記憶装置も研究開発部では作れなかったのである。
どうやらこれら二つの部品の制作には空間認識が可能な魔法属性が必要らしく、研究開発部には該当する人物がいなかったのだ。
加工師の中でも空間認識ができる稀有の人材でなければ加工と製造が難しいらしい。
従って、この魔道具の部品製造に関しては、当面シルヴィが単独で請け負うことになった。
但し、当該部品の生産数は8日間で16基が限度とされた。
また、土壌若しくは岩石中に含まれる希少金属についても、研究開発部では自前で製造できず、この部分は外注で入手することになったようだ。
いずれにしろこれまで難しかったギルドと支部間の通信が簡単にできるようになり、また、採掘師に持たせることにより緊急通信などに活用できるようになった。
但し、ミスリルなど外注分もあって結構高価な魔道具である。
小さなものが大金貨一枚、少し大きめが大金貨二枚になる。
この魔道具は非常に便利だが、会員にとっては借金が嵩む原因になるやもしれないね。
11
お気に入りに追加
169
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる