魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡

サクラ近衛将監

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第三章 魔晶石ギルドの研修

3-15 お巡りさん、殺人未遂です

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 中秋上月24日からは、支援部の各班を廻り、見学と実習を兼ねた特別研修に変わります。
 10人の研修生は、二人ずつ5班に分かれて、それぞれ別々な支援部の班を日替わりで回ります。

 私のパートナーは、パスカル君。
 彼はエルブレン聖教国出身で、私と同じく採掘師と加工師の候補生なのです。

 でも魔族排斥主義の思想で育った彼は、ギルドに到着早々トラブルを引き起こし、注意されたにもかかわらず、翌朝にも再度注意を受けたトラブルメーカーだ。
 ある意味で自己管理ができない我儘な人物かもしれないので要注意なのです。

 白曜日は、治癒部門の班を廻りました。
 採掘師の負傷者が出るわけでもなく、特別の仕事があったわけでは無いので、空いている時間に治癒魔法を教えて貰いました。

 治癒部門の班は待機状態が多いのだそうです。
 残念ながら救急車部門はありません。

 そもそも、魔境で事故ったら、自分でギルドのピットまで戻らなければ助けてもらえないそうです。
 治癒部門の班が魔境に入り込むことは二重遭難の危険性が高いので認められていないのです。

 救助組織があれば助かった命があったかもしれませんが、同時に治癒師を失う可能性の方が非常に高いのです。
 それほど魔境は危険だと言うことですね。

 ラノベの冒険者は、チームを組んで助け合いながら依頼をこなすというストーリー展開が多いのですが、採掘師に限って言えば、互いに助け合うというのはほとんど無意味な言葉になるようです。
 それでも、ピットまで戻って来た採掘師は、治癒班でできるだけの治療が受けられることになっています。

 例えそれが大きな負債になろうと、治療はなされることになっているのです。
 借金が嵩むことを嫌がって負傷を隠す者も、まま出て来るそうで、それを防ぐために、魔境から戻った採掘師はいかなることが有っても身体検査を受けることになっています。

 身体検査を行うのは治癒部門の班の仕事ですので、私達二人も駆り出されてチェック作業をしました。
 私は女性採掘師を、パスカルは男性採掘師を対応しましたが、採掘師は男性の方が多いので、私の方は左程忙しくありませんでした。

 それでもごく軽い負傷を隠していた女性採掘師を見つけたので担当の人に言うと、当該採掘師から凄い目つきで睨まれてしまいました。
 私はセンサーで身体を見ることができますからね、どんな些細な異常でも見つけてしまうのです。

 但し、ツアイス症候群関連の症状は、未知のものなので私のセンサーにはかかりません。
 それでも、私の担当した採掘師に心臓の石化の兆候が無いことだけは確認してますよ。

 第二日目は、採掘師が戻ってくるピットの最前線でした。
 ここでは、採掘師が掘り出してきた魔晶石を最初に受け取る場所であるため、無用の魔力を使用することは厳禁されている場所であり、なおかつ、会話も許されていません。

 掘り出してきた魔晶石自体が非常に繊細で、魔力や音声に感応しやすいことが原因です。
 通常だとピット配置は、見学だけで作業はしなくてもよい筈なのでしたが、この日は様子が違いました。

 中秋には珍しく午後から天候が荒れて来たので、採掘師が一斉に戻って来たことから、ピットが混雑を呈したので、本来なら見学配置で終わる筈の私達も駆り出されたのです。
 そうして、採掘師がマジックバックから魔晶石を取り出して、移動台車に乗せ、パスカル君がその台車を押して、ピットの奥にある選別所に向かうとき、ちょっとした事故が起きました。

 急いでいた他の台車と軽い接触事故を起こしたのです。
 魔晶石自体は、多少物理的振動を与えたぐらいでは何も問題ないのですが、パスカル君がよりにもよって「あっ」と小さな叫びをあげたのです。

 すぐ脇には、魔晶石を掘り出してきた採掘師がついているのです。
 途端に激高した採掘師が、剣を抜いてパスカル君を切り捨てようとしました。

 悪いのは間違いなくパスカル君ですが、流石に目の前で人が斬られるのを見過ごすわけにも行きません。
 私はすぐさま飛び出して、採掘師のふり降ろす剣筋に入って、剣を握る採掘師の腕をブロックしました。

 これにより、採掘師の振り下ろす剣は空中で止まり、斬撃は取り敢えず防ぐことができました。
 但し、ここでは会話ができないのです。

 言い訳も含めて一切無言を通さねばなりません。
 もう一度切り掛かって来たなら、張り倒す覚悟でいましたが、流石にそこまでは行かず、凄い目で睨まれましたけれど、そのまま、目で選別所に行くよう促してくれました。

 激高した割には分別のつく方で幸いでした。
 魔法を使うわけにも行きませんので私の体術だけで凌いだ場面でした。

 私はおどおどしているパスカル君を無言で促し、二人で台車を押して選別所に向かいました。
 そこには一級加工師の方が待ち構えておりました。

 台車の上に乗せられた魔晶石を丁寧に取り上げ、それから布で包み、更に緩衝材を入れた箱に収めて、箱に魔晶石の種類と採掘師の名前を記載していました。
 これからこの魔晶石は加工師の工房に運ばれ、より精密な加工を施されて、魔晶石の価値を上げることになるのです。

 今の段階では魔晶石も原石でしかなく、しかも切り出しの際の調律が必ずしも正確ではないことから、下手に声をあげ、また、魔法をかけられることで変質してしまうことが有りがちなのです。
 熟練の加工師の手によって梱包されて、初めてその近傍で多少の会話も可能となります。

 但し、この部屋にはさらに次の魔晶石が運ばれてきますので、ここでは話ができません。
 私は、別室で会話をしても良いかどうかを手話で加工師に尋ね、隣室を使うように指示があったので、隣室へ行き、採掘師に改めて謝罪をしました。

 採掘師は鷹揚に頷きながらも言いました。

「俺には、其処の小僧を叩き切る権利があるはずだが、何故邪魔をした。」

「確かに、彼が小さな叫び声をあげた所為で、魔晶石が変調を来たした恐れはございます。
 なれど、変調を来たさない可能性もまたございます。
 せめて、魔晶石に何らかの異常が発見されるまで命の猶予をお願いできませんでしょうか?」

「俺が切ろうとしたことを邪魔したお前も同罪で切ることもできたのだぞ。
 何故に、手を出した。」

「私はこの秋に入ったばかりの研修生です。
 そうして彼もまた同じ同期生です。
 まだまだ未熟ながら懸命に採掘師になろうと努力している最中ですので、何とか共に採掘師になるべく助け合うことが、将来は別としても、今ならできます。
 ですから彼の命を救うべく動きました。」

「この秋と言ったか?
 ならばまだ一月足らずか?
 それでよく俺の斬撃を素手で止めたものだ。
 その力に免じて、この場での切り捨ては一応保留しておこう。
 が、この魔晶石が変調していたなら、到底許されないミスだ。
 その小僧は無論だが、お前にも連帯責任がある。
 罰として、俺はお前にこの魔晶石の調整を命ずる。
 この魔晶石はお前も見た通り、暗褐色の良い品だ。
 俺の出来る範囲で大きく採掘してきたが、これが無駄働きになるなど到底承服できない。
 価値としては間違いなく大金貨二十枚は下るまい。
 お前が調整して四十枚以上の価値になるならばお前達二人の命を助けよう。
 もしできないのならば、一級採掘師ナンバーワンの誇りにかけてお前らの命を貰う。
 受けるか?
 受けない場合は、お前たちに負債として大金貨二十枚を課す。」

 思いもかけない罰の申し入れに対して、私が一瞬躊躇していると、いつ入って来たのかミア・アリステアさんとエリオットさんが側にいた。
 そうしてミアさんが言った。

「ダンカン殿、この二人は私の責任の下で実習中のものです。
 事情はサムソン加工師から聞きました。
 実習も今回が初めての事ゆえ、ミスは許容いただけると大変ありがたく存じます。
 只今、仰せの調整については、ここにいる二人は実績がありません。
 加工師の中でも一番の腕利きを担当にしますので、どうか罰として調整をこのシルヴィに託すのはお止めいただけませんか。
 さもなければ無駄にギルドの利益が損なわれる可能性がございます。」

「確かに、ギルドの利益も大事だが、一級採掘師の俺の誇りがこのままじゃいけねぇんだよ。
 研修所に入って一月も経たない娘っ子に、この俺の斬撃が素手で止められたなんてのは絶対にあってはならねぇことだ。
 だが、武力のみならず、加工師の力量もそれなりのものを見せるなら、俺は矛を収めてもいいと言っているんだ。
 さもなければ、罰として二人に大金貨二十枚の負債を押し付けるぜ。
 ピットの中で、しかも、暗褐色の魔晶石のすぐ近くで魔力を持った者が声を出したんだ。
 ギルドだってそれぐらいの罰は当然と考えるだろう。
 時間は一週間の猶予を与える。
 その間にそこの娘っ子がこいつをキチンとした製品に仕上げれるように育てろ。
 俺の言うことはそれだけだ。」

 そう言うとダンカンさんと呼ばれた一級採掘師は部屋から外へ出て言った。
 エリオットさんがボソッと言った。

「こりゃぁ、もうどうしようもないな。
 一番の稼ぎ頭にへそ曲げられたら、ギルドも困ってしまうからな。
 しゃあない。
 シルヴィを仕込んで魔晶石を調整するしか方法がないぞ。」

 ミアさんも肩を落としていった。

「ダンカンさん、頑固ですからねぇ。
 一度言い出したことは梃子でも譲らないから、・・・。
 でも、前代未聞よ。
 ギルドに入ってまだ一か月足らずの子に、暗褐色の魔晶石のカット調整をさせるなんて、信じられないわ。
 失敗したら、大金貨の山が消えることになる。」

「まぁ、それにしてもだ。
 一級採掘師の本気の斬撃を素手で止めるってのは、どういうこった?
 お前、もしかして、あのダンカンにも勝てるのか?」

「あの、そんなことでは無く、これからどうしましょうか?
 お二人の話しぶりでは、ダンカンさんの申し出を受けざるを得ないみたいですけれど・・・。」

「まぁ、受けるしかねぇな。
 ミア、グラバン爺さんまだ使えるかい。」

「ええ、まだまだ元気ですよ。
 でも、加工師の中では長老格だけど、爺さんて言われるのは嫌ってるわよ。
 本人の前では絶対に言わないでよね。
 そうね、彼に仕込みを頼むしかないわね。
 その上で、ダンカンさんが立ち合いの上で調整を行うことになる。」

 パスカル君は、その後エリオットさんにこってりと絞られていた。
 何せ元凶は、彼の不注意から始まったことであり、あの場で首を撥ねられても文句を言えない状況だった。

 そうして私はというと、ミアさんに連れられて、工房の奥まったところに連れて行かれ、エリオットさんの云うグラバン爺さんと面会した。
 ミアさんが、概略の事情を説明し、グラバンさんに私の仕込みをお願いしたのだった。

 グラバンさんは、どう見たって三十代に達しているかどうかぐらいの年齢にしか見えない。
 でも、爺さんと言われるぐらいだから、恐らく50歳は過ぎているのだろうと思う。

 首を横に振って面倒事を嫌がる素振りを見せながらも、私の仕込み訓練を請け負ってくれた。
 その直後から訓練が始まりました。

 いつぞやも、実習でやった魔石を使った削り出し作業をまずやらされ、グラバンさんの指示通りに切り出すと、思いもかけず、にっこりと微笑みながらグラバンさんが言いました。

「ほう、加工師としても中々に素質がありそうじゃな。
 では、魔晶石の白でやってみるかの。
 カッターは、お前さんの持っている訓練用のそれでは無理じゃから、あそこに並んでいる物から好きなモノを選んで来なさい。」

 私は工房の壁に欠けられている魔晶石用のカッターに鑑定をかけて一番よいモノを選んだ。
 それを見て益々微笑んだグラバンさんだった。

 そうしてグラバンさんは無言で手のひらサイズの白の魔晶石を箱から取り出した。
 それから紙に指示を書いてくれた。

『Fマイナーの調律で六角柱の16面体で切り出せ。』

 と書かれている。
 私は頷き、魔晶石を布と木材で保護しながら万力で固定し、それからFマイナーの音階で唄った。

 小さな声だったが、唄うと白の魔晶石にも魔石と同様に切り出し線がはっきりと見えた。
 その切り出し線に沿って慎重にカッターを入れて行く。

 魔石とは異なり、明らかに硬質な質感だが、驚くほどすんなりと切り出しが出来た。
 16面体の切り出しを終えるまで恐らく四半時もかかってはいないだろうと思う。

 作業を終えると、グラバンさんが慎重に白の魔晶石を取り上げ、それから音叉を叩いた。
 済んだFマイナーの音が室内に響き渡り、魔晶石がその音に反応して共鳴していたのだが、その時に私は一瞬気を奪われ、放心状態になってしまった。

 どれほど時が過ぎたのかわからないが、私はグラバンさんに揺り動かされてようやく気付いた。

「初めての、同調感覚は、感慨深いものじゃが、・・・。
 覚えておきなさい。
 採掘師が切り出した時には、同様に音が無くても魔晶石に同調して気を奪われてしまうのじゃよ。
 自ら切り出した想いがそのまま残るのかも知れぬが、それが一番危ない時でもある。
 周囲の気配すら感じられなくなるからのう。
 じゃから、魔晶石を切り出したなら、イの一番で、布でくるみマジックバックに収納しなさい。
 さもなければ、魔晶石を抱えたまま、魔物の餌食になる。」

 グラバンさんはそう教えてくれた。
 その上で言った。

「シルヴィだったのぉ。
 お前さん、加工師としても一流になれそうじゃ。
 Fマイナーの調律のためにぎりぎりの大きさを見切って、ここまで完璧に16面体を仕上げるのは熟練の加工師と言えど中々にできんものじゃ。
 お前さんは儂が教えた中でも一番の腕じゃな。
 今のままでも恐らく暗褐色の魔晶石が切り出せるじゃろうが、・・・。
 そうじゃな、三日はここへ毎日通いなさい。
 一日に二本だけ魔晶石の調整を行うのじゃ。
 その三日の間に不具合が無ければ、四日目の午後に暗褐色の魔晶石の調整に挑むがいいじゃろう。
 儂がそう言っていたとミアに言うておきなさい。
 後はミアが手配するじゃろう。
 今日は、もう帰っても良いぞ。
 明日は、6の時にここへ来なされや。」

 私はグラバンさんにお礼を言って引き上げた。
 ミアさんにグラバンさんの言付けを伝えたら、ミアさんが驚いていた。

「グラバンさんが三日で良いって・・・・?
 まさか・・・。」

 そう言って絶句した後に一言。

「シルヴィって、本当に規格外ね。
 あんたに関する限り、もう何があっても驚かないことにするわ。
 暗褐色の魔晶石、ちゃんと仕上げてね。
 グラバンさんの期待に沿うことと、ダンカンさんにぎゃふんと言わせなきゃね。
 頑張りなさい。
 貴方の研修は取り敢えずそれだけに専従していいから。」

 どうやらミアさんにも物凄く期待されているみたいです。
 これは頑張らなくっちゃいけませんね。

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