17 / 121
第三章 魔晶石ギルドの研修
3-8 剣術も始めました
しおりを挟む
第四日目「工の神パイテス」の日である緑曜日は、午前中に剣術の座学及び実技でした。
指導員は、エリオットさんで、最初にさらっと座学がありました。
剣術に流派は特に無いようです。
で、肝心なことなのですが座学では、身体強化の話が出て来ませんでした。
昨日の格闘術でもそんな話が有りませんでしたから、ここでの教育では身体強化の方法を教えていないようです。
だって、クラウディアさん、そのために昨年度の試験をふいにしてますもん。
昨日の訓練を見た限りでは、マリアとハルナも身体強化を使っていません。
マリアとハルナは加工師候補ですから、それでも良いのかもしれませんが、出来るかもしれないのに試していないのはおかしいですよね。
これはどこかで、同級生には教えてやる必要がありそうです。
まぁ、剣術の時間については、加工師候補生は別枠になり、ハンス指導員について貰って、魔晶石加工の勉強が主になるみたいです。
剣術の授業は、武器の選択から始まりました。
エリオットさんが、剣術で使うのはロングソードでしたが、研修所にはその他の剣も一応おいています。
両手で振り回す大剣のクレイモア、幅広でやや短い片刃のファルシオンなどが用意されていますが、何れにしろ日本刀の様に反りを持たせている刀剣はありませんでした。
大きさの大小はありますけれど、頑丈さを前面に立てている剣が用意されているようです。
刺すことに特化したレイピアなんかあった方が非力な女性は使いやすい様に思われるのですけれどそちらはありません。
その代わりに槍は大小取り揃えています。
但し、ハルバードや薙刀の類はありませんでした。
魔物や魔獣相手ならば、薙刀なんかも十分有効な武器になると思うのですけれど・・・。
魔法が発達しているが故の弊害かもしれませんね。
剣はぶった切る感じ、槍はとにかく突き刺す感じで、遠目から薙ぐという武器の使い方は無いようです。
更に日本刀のような反りがあって、人を斬ることに特化した武器は無いようです。
魔境に棲むただでさえ強力な魔物や魔獣を相手にするわけですから、細い刀では確かに無理かもしれません。
一匹目は何とか切ることができても二匹目は切ることができないかもしれません。
魔獣、魔物図鑑を頭に入れた私の中では、やっぱり華奢な武器ではちょっと無理みたいに思えます。
仮にそうした武器を使うとすれば、インベントリにたくさん予備を抱えていて消耗品として使うようにしなければ無理じゃないかと思います。
まぁ、さっきも述べた通り、剣で殺すにしても、そもそも魔法ありきなんです。
さもなければ固い魔物や魔獣の表皮を斬ることも突き刺すこともできないでしょう。
身体強化をかけて尚且つ武器に魔法を付与して攻撃するんです。
魔物も倒せば、実は小遣い程度にはなります。
解体して魔石を取り出せば、ギルドで買ってくれます。
それに魔物や魔獣で魔石以外に有用な部分もあるのですけれど、実は魔晶石採掘師の場合、自衛のために魔獣や魔物と戦うのであって、魔獣や魔物を狩るのが本来の仕事ではないんです。
だから魔獣や魔物を倒しても、その本体を運搬することに手間暇を掛けてはいられないという事情もあるんです。
ギルドのビットに持ち込めば解体もしてくれるんですけれど、やっぱりインベントリ持ちが居ないのがネックなのかもしれません。
それにマジックバックの容量ですけれど、結構小さいようです。
容量に多少の誤差はありますけれど、概ね一辺2mの立方体程度なんです。
従ってその中に入れられるものは限られますよね。
大型の魔物や魔獣なんて全部は絶対に入りません。
採掘師は、できるだけ魔物や魔獣との戦闘を避けるのだそうです。
戦闘になれば魔力も使うし体力も使う、ご存知のように活動のためにはかなりの食料を持ち歩かなければなりません。
まぁ、良い魔晶石が入手できれば、食糧は最低限を遺して、捨ててくることさえもあるそうです。
それぐらいマジックバックの有用性があるということですね。
肝心の剣術を習うための武器ですが、私は自分で用意したロングソードに長さも重さも似たものを選びました。
因みに刃引きはしてありますけれど、生身の身体にこれをぶち当てられたら斬れなくても十分骨折ぐらいはしますので、相応に手加減が必要です。
我が同期生達でまともに剣を扱えそうなのは、身体強化ができる者に限られます。
及第点をあげられるのは、獣人のクレア、魔族のカイエンの二人でしょうか。
次点でヒト族のモーガンですが、実のところ戦の神の加護を貰っている割にはショボイです。
ロングソードよりも短いグラディウス様の剣を使っているんですけれど、それでも剣に振り回されています。
身体強化はそれなりにできていそうなんですけれど、多分基礎的な足腰が鍛えられていないような気がします。
パスカル、サイルズ、テリオスは、今のところ話になりません。
この三人も先ずは身体強化を覚えることから始めないと無理かもしれませんね。
生憎と講師役のエリオットさんは、そもそも教える項目にないのか身体強化なんて教えようともしていません。
座学の時間もあるんですけれど、座学で教わったことは剣を扱う際の常識程度の内容ですね。
エリオットさん、どちらかというと訓練と実戦で学べというタイプの様で、手取り足取り理論から教えてくれる人ではなさそうです。
うーん、私は講師でも何でもないんですが、同級生が落後して行くのは見過ごせませんから、取り敢えず、パスカル、サイルズ、テリオスの三人をできるだけ訓練相手に選んで身体強化を教えて行こうと思います。
魔力の循環も左程上手じゃなかった三人ですから、時間がかかりそうですけれど・・・。
何だか、ため息が出ちゃいますね。
地球とこの世界の経験年数では既にオバンですけれど、自分では別にオカン体質じゃないと思っています。
でも、お節介かもしれないけれど、助けられる者は助けたいと思いますので・・・。
その日の訓練では、クレアが一緒にやりたそうにしていたのですけれど、敢えて初日に馬車で知り合った一人サイルズ君と組みました。
サイルズ君については、実技をする前にまず身体強化の訓練をさせました。
少々時間はかかったけれど何とかやり終えて、それからサイルズ君と多少の打ち合いで時間を消化。
あくまで時間つぶし、だって私がその気になれば一瞬で終わりですもん。
うん、剣術レベルが高いのはとても有利です。
何処に打ち込まれても躱せるし、余裕を持っていなせるから、私が対戦相手の攻撃を受けることはまずありません。
正直に言えば、講師役のエリオットさんと模擬戦をやっても勝ってしまう可能性が高いんです。
これは今後とも実力隠しと手加減が物凄く大変になりそうです。
午後はいつものように魔法座学と実技です。
講師は前回に引き続き、エリオットさんですが他に二人ほどお手伝いがいます。
私を除いた候補生たちの持つ魔法属性は、光、火、土、無、水、空間の内二つ又は三つを持っています。
どうも、この六属性の魔法を教えるにはエリオット教官だけでは足りないようです。
ですから二人ほど応援が来たわけですが、生憎と私の持つ雷、氷、闇各属性の持ち主は居ない様で、エリオット教官からはお前が独自で学べと宣告されてしまいました。
但し、そのほかの属性魔法も余り参考となる部分はないんです。
私が無詠唱で発動する方が威力も効果も大きいので無闇矢鱈に披露するわけには行かないところが問題ですけれどね。
出来るだけ同級生が放つ魔法と横並びの威力や効果で誤魔化していますけれど・・・・。
指導員は、エリオットさんで、最初にさらっと座学がありました。
剣術に流派は特に無いようです。
で、肝心なことなのですが座学では、身体強化の話が出て来ませんでした。
昨日の格闘術でもそんな話が有りませんでしたから、ここでの教育では身体強化の方法を教えていないようです。
だって、クラウディアさん、そのために昨年度の試験をふいにしてますもん。
昨日の訓練を見た限りでは、マリアとハルナも身体強化を使っていません。
マリアとハルナは加工師候補ですから、それでも良いのかもしれませんが、出来るかもしれないのに試していないのはおかしいですよね。
これはどこかで、同級生には教えてやる必要がありそうです。
まぁ、剣術の時間については、加工師候補生は別枠になり、ハンス指導員について貰って、魔晶石加工の勉強が主になるみたいです。
剣術の授業は、武器の選択から始まりました。
エリオットさんが、剣術で使うのはロングソードでしたが、研修所にはその他の剣も一応おいています。
両手で振り回す大剣のクレイモア、幅広でやや短い片刃のファルシオンなどが用意されていますが、何れにしろ日本刀の様に反りを持たせている刀剣はありませんでした。
大きさの大小はありますけれど、頑丈さを前面に立てている剣が用意されているようです。
刺すことに特化したレイピアなんかあった方が非力な女性は使いやすい様に思われるのですけれどそちらはありません。
その代わりに槍は大小取り揃えています。
但し、ハルバードや薙刀の類はありませんでした。
魔物や魔獣相手ならば、薙刀なんかも十分有効な武器になると思うのですけれど・・・。
魔法が発達しているが故の弊害かもしれませんね。
剣はぶった切る感じ、槍はとにかく突き刺す感じで、遠目から薙ぐという武器の使い方は無いようです。
更に日本刀のような反りがあって、人を斬ることに特化した武器は無いようです。
魔境に棲むただでさえ強力な魔物や魔獣を相手にするわけですから、細い刀では確かに無理かもしれません。
一匹目は何とか切ることができても二匹目は切ることができないかもしれません。
魔獣、魔物図鑑を頭に入れた私の中では、やっぱり華奢な武器ではちょっと無理みたいに思えます。
仮にそうした武器を使うとすれば、インベントリにたくさん予備を抱えていて消耗品として使うようにしなければ無理じゃないかと思います。
まぁ、さっきも述べた通り、剣で殺すにしても、そもそも魔法ありきなんです。
さもなければ固い魔物や魔獣の表皮を斬ることも突き刺すこともできないでしょう。
身体強化をかけて尚且つ武器に魔法を付与して攻撃するんです。
魔物も倒せば、実は小遣い程度にはなります。
解体して魔石を取り出せば、ギルドで買ってくれます。
それに魔物や魔獣で魔石以外に有用な部分もあるのですけれど、実は魔晶石採掘師の場合、自衛のために魔獣や魔物と戦うのであって、魔獣や魔物を狩るのが本来の仕事ではないんです。
だから魔獣や魔物を倒しても、その本体を運搬することに手間暇を掛けてはいられないという事情もあるんです。
ギルドのビットに持ち込めば解体もしてくれるんですけれど、やっぱりインベントリ持ちが居ないのがネックなのかもしれません。
それにマジックバックの容量ですけれど、結構小さいようです。
容量に多少の誤差はありますけれど、概ね一辺2mの立方体程度なんです。
従ってその中に入れられるものは限られますよね。
大型の魔物や魔獣なんて全部は絶対に入りません。
採掘師は、できるだけ魔物や魔獣との戦闘を避けるのだそうです。
戦闘になれば魔力も使うし体力も使う、ご存知のように活動のためにはかなりの食料を持ち歩かなければなりません。
まぁ、良い魔晶石が入手できれば、食糧は最低限を遺して、捨ててくることさえもあるそうです。
それぐらいマジックバックの有用性があるということですね。
肝心の剣術を習うための武器ですが、私は自分で用意したロングソードに長さも重さも似たものを選びました。
因みに刃引きはしてありますけれど、生身の身体にこれをぶち当てられたら斬れなくても十分骨折ぐらいはしますので、相応に手加減が必要です。
我が同期生達でまともに剣を扱えそうなのは、身体強化ができる者に限られます。
及第点をあげられるのは、獣人のクレア、魔族のカイエンの二人でしょうか。
次点でヒト族のモーガンですが、実のところ戦の神の加護を貰っている割にはショボイです。
ロングソードよりも短いグラディウス様の剣を使っているんですけれど、それでも剣に振り回されています。
身体強化はそれなりにできていそうなんですけれど、多分基礎的な足腰が鍛えられていないような気がします。
パスカル、サイルズ、テリオスは、今のところ話になりません。
この三人も先ずは身体強化を覚えることから始めないと無理かもしれませんね。
生憎と講師役のエリオットさんは、そもそも教える項目にないのか身体強化なんて教えようともしていません。
座学の時間もあるんですけれど、座学で教わったことは剣を扱う際の常識程度の内容ですね。
エリオットさん、どちらかというと訓練と実戦で学べというタイプの様で、手取り足取り理論から教えてくれる人ではなさそうです。
うーん、私は講師でも何でもないんですが、同級生が落後して行くのは見過ごせませんから、取り敢えず、パスカル、サイルズ、テリオスの三人をできるだけ訓練相手に選んで身体強化を教えて行こうと思います。
魔力の循環も左程上手じゃなかった三人ですから、時間がかかりそうですけれど・・・。
何だか、ため息が出ちゃいますね。
地球とこの世界の経験年数では既にオバンですけれど、自分では別にオカン体質じゃないと思っています。
でも、お節介かもしれないけれど、助けられる者は助けたいと思いますので・・・。
その日の訓練では、クレアが一緒にやりたそうにしていたのですけれど、敢えて初日に馬車で知り合った一人サイルズ君と組みました。
サイルズ君については、実技をする前にまず身体強化の訓練をさせました。
少々時間はかかったけれど何とかやり終えて、それからサイルズ君と多少の打ち合いで時間を消化。
あくまで時間つぶし、だって私がその気になれば一瞬で終わりですもん。
うん、剣術レベルが高いのはとても有利です。
何処に打ち込まれても躱せるし、余裕を持っていなせるから、私が対戦相手の攻撃を受けることはまずありません。
正直に言えば、講師役のエリオットさんと模擬戦をやっても勝ってしまう可能性が高いんです。
これは今後とも実力隠しと手加減が物凄く大変になりそうです。
午後はいつものように魔法座学と実技です。
講師は前回に引き続き、エリオットさんですが他に二人ほどお手伝いがいます。
私を除いた候補生たちの持つ魔法属性は、光、火、土、無、水、空間の内二つ又は三つを持っています。
どうも、この六属性の魔法を教えるにはエリオット教官だけでは足りないようです。
ですから二人ほど応援が来たわけですが、生憎と私の持つ雷、氷、闇各属性の持ち主は居ない様で、エリオット教官からはお前が独自で学べと宣告されてしまいました。
但し、そのほかの属性魔法も余り参考となる部分はないんです。
私が無詠唱で発動する方が威力も効果も大きいので無闇矢鱈に披露するわけには行かないところが問題ですけれどね。
出来るだけ同級生が放つ魔法と横並びの威力や効果で誤魔化していますけれど・・・・。
11
お気に入りに追加
169
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる