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第二章 色々準備です
2-3 ジェシカさんの食欲
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「あら、いけないわね。
鉢合わせしそう。
シルヴィ、貴女と顔を合わせると拙そうな人が今から事務所に来そうだから、隣の倉庫の中に入っておとなしくしていてくれる。
そんなに長居はしないと思うから。」
何が何だかわからないうちにシルヴィは、倉庫と呼ばれる部屋に押し込まれた。
薄暗い倉庫には、たくさんの書類があって、何となくかび臭いにおいがする。
時間にして半時間弱ほどか。
来客が去って、シルヴィが再び事務室に呼び戻された。
「さて先ほどの話の続きがあるけれど、お昼の時間になっちゃたわね。
シルヴィ、貴女の予定はどうなっているの。」
「今日の12の時発の魔道飛空船の最終便で、バンデルに戻る予定です。」
「そう、じゃ、一緒にお昼を食べましょうか。
私が奢ってあげる。
一人で食べるよりも連れがいる方が食事は美味しいからね。
食事が終わったら、もう一度事務所に戻りましょうね。
あ、外にいる時は、ギルドの話は厳禁よ。
関係のない人に知らせると面倒なことになりかねないからね。
世間話なら構わないわ。」
「はい、わかりました。
それじゃお供します。」
ジェシカさんと連れ立って最寄りのレストランへ入りました。
ジェシカさん曰く、ここ以外のレストランにはあまり出向かないという。
不思議に思ったのだけれどすぐに理由がわかりました。
レストランの個室に入るや否や、ジェシカさん5人前ぐらいの料理を注文したのです。
その上で「貴女も遠慮せずに選びなさい。」と言ったのです。
ジェシカさんの頼んだ料理は私の分が含まれておらず、ジェシカさん一人で食べる分量のようなんです。
ジェシカさん、そんなに大柄じゃないんですよ。
私と同じぐらいの身長だし、どっちかと言うとスレンダーな体形で痩せて見えます。
もしかして一品当たりの料理が少ないのだろうかと疑っちゃいますよ。
でもどう見ても少量には思えないんです。
メニューに書いてあるステーキのお肉の量は、むしろバンデルのレストランよりも多そうなんです。
ですから、私は一人前の分量で、お昼のサービスランチをお願いしました。
で、料理が運ばれ始めてびっくり、四人掛けでゆったり座れる個室のテーブルが頼んだ料理で埋まってしまったんです。
私の料理を含めて6人前ですからね。
そりゃぁ、一杯にもなるでしょう。
で、私が一人前の料理を食べている間に、ジェシカさん三人前ぐらいの料理をぺろりと平らげていました。
その上で足りなければ遠慮なく頼んでいいよっていうんですけれど・・・。
ジェシカさんの食べる姿を見ているだけで、胸もお腹も一杯です。
そもそも、サービスランチの量もやや多めでしたしね。
領都って、大食漢の人が多いのかしらと思っている私でした。
因みにジェシカさん五人前の料理を平らげて、その後に二人前のデザートを食べてました。
これで、やせ型の体形を維持できるなんて絶対に嘘だって私は思いましたね。
前世なら絶対あり得ないし、バンデルでもこんなに食べる女性は見たことありません。
お昼の食事を終えて事務所に戻りましたけれど、その間事務所にはお昼休憩中と書かれた札を下げてあるだけです。
「支部のギルドマスターや他の職員は居ないのですか?」
そう聞いたら、簡単に返事が返ってきました。
「この支部にはギルドマスターとサブの私の二人だけ。
二人が日替わり交代で事務所を開いているんです。
お客さんがとても少ないですからね。
事務所にやってくるのは魔晶石の入手等についての相談ぐらいで一月に二件もあればいい方かな。
貴女のように採掘師や加工師のお告げで訪ねてくる人が年間で一人か二人。
そうして今日みたいに本部から派遣された加工師がスケジュールや作業確認のためにやってくるぐらい。
加工師がここに派遣されてきたのは6年ぶりなのよ。
だからここの仕事は実に暇なわけ。
9割9分が事務所でのお留守番しかないものね。」
9の時から一時間ほど、ジェシカさんに色々お聞きして、引き上げました。
来て見てよかったと思います。
ジェシカさん、実は元採掘師だったのです。
お仕事中に病気になって現在はリハビリ中らしいのですが、リハビリもかれこれ7年になるとか。
年齢を聞いて驚きました。
てっきり10代後半から20代前半(地球で言えば24歳から28歳ぐらい)かと思っていたのに、ジェシカさん、40歳(地球の50代半ば)を超えていました。
採掘師の経験があるので、本部から来た加工師が事務所に向かって来るのを早目に察知して私を見えないところに隠したのだそうです。
加工師の方も或いは私の気配を感じていたかもしれないけれど、一般人が事務所に来るのは稀なので、特に私のように成人直後の者が事務所にいると、すぐに採掘師か加工師のお告げがあった者じゃないかと推測が付くそうなんです。
姿形を見せなければそうとはわからないので向こうもそれ以上は尋ねてはこないらしいのです。
先ほどジェシカさんが少し説明したようにギルド内での派閥争いは結構面倒なので、ギルド内でも比較的若手のジェシカさんは、新人への干渉をできるだけ和らげるよう色々と陰で工作しているそうです。
本部に行けば間違いなく干渉が始まるけれど、その前の青田刈りをさせないようにしているのだとか。
実はジェシカさんの大食いは魔晶石の影響の一つと言われているそうです。
研修に入ったころは、私と同じで普通の食事量だったそうですが、採掘師の仕事を始めてから徐々に増えだしたそうです。
運動量もかなりあるようですから、一概には言えませんが、新陳代謝が非常に良好のためにすぐに消化されてしまうのだとか。
逆に少食に過ぎるとエネルギー不足で動けなくなることもあるのだそうです。
だから、採掘師はギルドが用意するマジックバックを持って歩くのが不可欠で、大量の食糧を携えて採掘に出かけるのが常なんだそうです。
因みにギルドが用意するマジックバックは有料で、貸し付けられた分はきっちりと稼ぎから引かれるそうです。
何となく恨めしそうな表情で貸付料金の話をしてくれたので、インベントリの話は出しそびれてしまいました。
だってマジックバックを借りる話をするっていうことは、インベントリを持っていないということじゃないですか。
インベントリは、採掘師でも持っていない可能性があるということだと思うのです。
これはいよいよインベントリについては秘匿をしなければなりませんね。
特に出し入れは絶対に見つかってはなりません。
面倒でも、今後はリュックなどの荷物入れを持ち歩くことにします。
そうすれば誤魔化せる場面もあるかと思うのです。
ジェシカさんと事務所でお別れの挨拶をした後、私はせっかくの機会なので領都の散策に出かけました。
領都のほぼ中央部に近いクマール広場には色取り取りの天幕を張った出店が多数ありました。
あちらこちらを覗きましたが、私に余分なお金などありません。
自慢じゃないですけれど、つましい宝飾加工師の父と裁縫師の母を持つ貧しい平民の娘なんです。
今回は、たまたまジェシカさんに奢ってもらったのでお昼代が浮いたくらいなのです。
無駄遣いを避け、ウインドウショッピングならぬ屋台ウオッチングをしました。
実はこの屋台巡り結構役立つんです。
私には技能系に鑑定がありますので、色々とモノを見ながら鑑定をかけて歩くと色々なことがわかるのです。
値段を吹っ掛けている者、良心的な値段で良い品も並べている者、中には掘り出し物のようなものもありますが、お金が無いので声掛けもしません。
基本的にこちらの世界では定価なんぞありません。
客との駆け引きで値を決めるんです。
だから口の上手い人がとっても有利なんですね。
私も前世で死ぬ前には28になっていましたから、こちらでの経験と併せると40のおばちゃんの年を過ぎていますね。
交渉事もうまくならなけりゃと思う昨今です。
陽が落ちる前に辻馬車に乗って魔導飛空船の発着場へと向かいました。
発着場で1時間近くも時間はありますが、下手に街中をうろうろしていて魔導飛空船の出発時間に間に合わなくなったら大変です。
今夜泊るお金も無いですからね。
その日日没近くに飛び上がった魔導飛空船は暗い中を無事にバンデルへ到着。
辻馬車で家に辿りついたのは、14の時(地球で言えば21時)ぐらいになっていました。
日本で15歳の年頃の娘が夜の9時過ぎまで一人でほっつき歩いていたら多分補導されちゃいますよね。
でもバンデルの11歳は成人で、お酒も飲める年頃なんです。
まぁ、用心に越したことはないと思いますよね。
だって、間違いなく前世の私よりもシルヴィの方が可愛いですからね。
破落戸に狙われるのは勘弁です。
さて、明日からは日常の生活が始まります。
鉢合わせしそう。
シルヴィ、貴女と顔を合わせると拙そうな人が今から事務所に来そうだから、隣の倉庫の中に入っておとなしくしていてくれる。
そんなに長居はしないと思うから。」
何が何だかわからないうちにシルヴィは、倉庫と呼ばれる部屋に押し込まれた。
薄暗い倉庫には、たくさんの書類があって、何となくかび臭いにおいがする。
時間にして半時間弱ほどか。
来客が去って、シルヴィが再び事務室に呼び戻された。
「さて先ほどの話の続きがあるけれど、お昼の時間になっちゃたわね。
シルヴィ、貴女の予定はどうなっているの。」
「今日の12の時発の魔道飛空船の最終便で、バンデルに戻る予定です。」
「そう、じゃ、一緒にお昼を食べましょうか。
私が奢ってあげる。
一人で食べるよりも連れがいる方が食事は美味しいからね。
食事が終わったら、もう一度事務所に戻りましょうね。
あ、外にいる時は、ギルドの話は厳禁よ。
関係のない人に知らせると面倒なことになりかねないからね。
世間話なら構わないわ。」
「はい、わかりました。
それじゃお供します。」
ジェシカさんと連れ立って最寄りのレストランへ入りました。
ジェシカさん曰く、ここ以外のレストランにはあまり出向かないという。
不思議に思ったのだけれどすぐに理由がわかりました。
レストランの個室に入るや否や、ジェシカさん5人前ぐらいの料理を注文したのです。
その上で「貴女も遠慮せずに選びなさい。」と言ったのです。
ジェシカさんの頼んだ料理は私の分が含まれておらず、ジェシカさん一人で食べる分量のようなんです。
ジェシカさん、そんなに大柄じゃないんですよ。
私と同じぐらいの身長だし、どっちかと言うとスレンダーな体形で痩せて見えます。
もしかして一品当たりの料理が少ないのだろうかと疑っちゃいますよ。
でもどう見ても少量には思えないんです。
メニューに書いてあるステーキのお肉の量は、むしろバンデルのレストランよりも多そうなんです。
ですから、私は一人前の分量で、お昼のサービスランチをお願いしました。
で、料理が運ばれ始めてびっくり、四人掛けでゆったり座れる個室のテーブルが頼んだ料理で埋まってしまったんです。
私の料理を含めて6人前ですからね。
そりゃぁ、一杯にもなるでしょう。
で、私が一人前の料理を食べている間に、ジェシカさん三人前ぐらいの料理をぺろりと平らげていました。
その上で足りなければ遠慮なく頼んでいいよっていうんですけれど・・・。
ジェシカさんの食べる姿を見ているだけで、胸もお腹も一杯です。
そもそも、サービスランチの量もやや多めでしたしね。
領都って、大食漢の人が多いのかしらと思っている私でした。
因みにジェシカさん五人前の料理を平らげて、その後に二人前のデザートを食べてました。
これで、やせ型の体形を維持できるなんて絶対に嘘だって私は思いましたね。
前世なら絶対あり得ないし、バンデルでもこんなに食べる女性は見たことありません。
お昼の食事を終えて事務所に戻りましたけれど、その間事務所にはお昼休憩中と書かれた札を下げてあるだけです。
「支部のギルドマスターや他の職員は居ないのですか?」
そう聞いたら、簡単に返事が返ってきました。
「この支部にはギルドマスターとサブの私の二人だけ。
二人が日替わり交代で事務所を開いているんです。
お客さんがとても少ないですからね。
事務所にやってくるのは魔晶石の入手等についての相談ぐらいで一月に二件もあればいい方かな。
貴女のように採掘師や加工師のお告げで訪ねてくる人が年間で一人か二人。
そうして今日みたいに本部から派遣された加工師がスケジュールや作業確認のためにやってくるぐらい。
加工師がここに派遣されてきたのは6年ぶりなのよ。
だからここの仕事は実に暇なわけ。
9割9分が事務所でのお留守番しかないものね。」
9の時から一時間ほど、ジェシカさんに色々お聞きして、引き上げました。
来て見てよかったと思います。
ジェシカさん、実は元採掘師だったのです。
お仕事中に病気になって現在はリハビリ中らしいのですが、リハビリもかれこれ7年になるとか。
年齢を聞いて驚きました。
てっきり10代後半から20代前半(地球で言えば24歳から28歳ぐらい)かと思っていたのに、ジェシカさん、40歳(地球の50代半ば)を超えていました。
採掘師の経験があるので、本部から来た加工師が事務所に向かって来るのを早目に察知して私を見えないところに隠したのだそうです。
加工師の方も或いは私の気配を感じていたかもしれないけれど、一般人が事務所に来るのは稀なので、特に私のように成人直後の者が事務所にいると、すぐに採掘師か加工師のお告げがあった者じゃないかと推測が付くそうなんです。
姿形を見せなければそうとはわからないので向こうもそれ以上は尋ねてはこないらしいのです。
先ほどジェシカさんが少し説明したようにギルド内での派閥争いは結構面倒なので、ギルド内でも比較的若手のジェシカさんは、新人への干渉をできるだけ和らげるよう色々と陰で工作しているそうです。
本部に行けば間違いなく干渉が始まるけれど、その前の青田刈りをさせないようにしているのだとか。
実はジェシカさんの大食いは魔晶石の影響の一つと言われているそうです。
研修に入ったころは、私と同じで普通の食事量だったそうですが、採掘師の仕事を始めてから徐々に増えだしたそうです。
運動量もかなりあるようですから、一概には言えませんが、新陳代謝が非常に良好のためにすぐに消化されてしまうのだとか。
逆に少食に過ぎるとエネルギー不足で動けなくなることもあるのだそうです。
だから、採掘師はギルドが用意するマジックバックを持って歩くのが不可欠で、大量の食糧を携えて採掘に出かけるのが常なんだそうです。
因みにギルドが用意するマジックバックは有料で、貸し付けられた分はきっちりと稼ぎから引かれるそうです。
何となく恨めしそうな表情で貸付料金の話をしてくれたので、インベントリの話は出しそびれてしまいました。
だってマジックバックを借りる話をするっていうことは、インベントリを持っていないということじゃないですか。
インベントリは、採掘師でも持っていない可能性があるということだと思うのです。
これはいよいよインベントリについては秘匿をしなければなりませんね。
特に出し入れは絶対に見つかってはなりません。
面倒でも、今後はリュックなどの荷物入れを持ち歩くことにします。
そうすれば誤魔化せる場面もあるかと思うのです。
ジェシカさんと事務所でお別れの挨拶をした後、私はせっかくの機会なので領都の散策に出かけました。
領都のほぼ中央部に近いクマール広場には色取り取りの天幕を張った出店が多数ありました。
あちらこちらを覗きましたが、私に余分なお金などありません。
自慢じゃないですけれど、つましい宝飾加工師の父と裁縫師の母を持つ貧しい平民の娘なんです。
今回は、たまたまジェシカさんに奢ってもらったのでお昼代が浮いたくらいなのです。
無駄遣いを避け、ウインドウショッピングならぬ屋台ウオッチングをしました。
実はこの屋台巡り結構役立つんです。
私には技能系に鑑定がありますので、色々とモノを見ながら鑑定をかけて歩くと色々なことがわかるのです。
値段を吹っ掛けている者、良心的な値段で良い品も並べている者、中には掘り出し物のようなものもありますが、お金が無いので声掛けもしません。
基本的にこちらの世界では定価なんぞありません。
客との駆け引きで値を決めるんです。
だから口の上手い人がとっても有利なんですね。
私も前世で死ぬ前には28になっていましたから、こちらでの経験と併せると40のおばちゃんの年を過ぎていますね。
交渉事もうまくならなけりゃと思う昨今です。
陽が落ちる前に辻馬車に乗って魔導飛空船の発着場へと向かいました。
発着場で1時間近くも時間はありますが、下手に街中をうろうろしていて魔導飛空船の出発時間に間に合わなくなったら大変です。
今夜泊るお金も無いですからね。
その日日没近くに飛び上がった魔導飛空船は暗い中を無事にバンデルへ到着。
辻馬車で家に辿りついたのは、14の時(地球で言えば21時)ぐらいになっていました。
日本で15歳の年頃の娘が夜の9時過ぎまで一人でほっつき歩いていたら多分補導されちゃいますよね。
でもバンデルの11歳は成人で、お酒も飲める年頃なんです。
まぁ、用心に越したことはないと思いますよね。
だって、間違いなく前世の私よりもシルヴィの方が可愛いですからね。
破落戸に狙われるのは勘弁です。
さて、明日からは日常の生活が始まります。
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