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第一章 プロローグ
1-2 成人の儀 その二
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周囲が全部薄い空色、多分、和の色では「薄花色」が一番近いでしょうか?
私、趣味で絵画をやっていました。
それも和風画というのか大和絵というのか、そっちの方にちょっとだけ詳しいんです。
まぁ、左程上手では無かったんですけれどあくまで下手の横好き程度の趣味だったんです。
そんなことより今の場所ですね。
床は膝下くらいまで一面霧で覆われているのだけれど、これも少し青みがかっています。
目の前にいるのは20代後半ぐらいのいい男。
その彼が言いました。
「やぁ、僕はゼファー、こっちの世界で神様をやっている。
アマテラスから君のことを頼まれてね、一応受けたんだけれど・・・。
君の魂をこの世界に移すには仮初の身体が要るんだ。
転生するためにはできるだけ同じ様な身体条件が望ましいのだけれど、実は生憎と適当な受け皿が無くってね。
仕方がないからこれから生まれる子を選んだよ。
そうした特例的な事情のために、君のこれまでの知識・経験、それにアマテラスから与えられた能力は11歳までは封印される。
11歳の成人の儀でその封印が解かれるけれど、それまではごく普通のこの世界の娘として生きることになる。
それと、アマテラスがお詫びとして君に与えた能力は、この世界では少し微妙でね。
そのままでは能力が発現しない可能性もある。
だから、僕の方で加護を与え、同時にアマテラスの与えた力がこの世界でも通用できるようにする。
アマテラスの過ちは、僕ら神々の過ちでもあるから、連帯責任を負うべきだと思うしね。
この世界では例外的に僕の加護を与えることになるけれど、ほかの神ではアマテラスが与えた加護や能力の変換が難しいから、まぁ、やむを得ないんだよね。
君が生まれかわることになる世界は、アスレオールと言う世界で、魔法が使える世界だ。
魔法を使えない者が居るのは、殆どの場合、単に魔力が少ないという理由に過ぎない。
まぁ、魔力はあってもその使い方を知らない者も少なからず居るのだけれどね。
基本的に魔力ゼロの者はいないね。
この世界にはヒト族の他に亜人族としてのエルフ、ドワーフがいるほか、獣人族と魔族がいる。
精霊や妖精も種族としては魔族に属しているよ。
地域によって稀に種族差別はあっても、大勢は異種族融和政策を行っているので、君の転生先のヒト族が周囲から阻害されることはないだろうと思うよ。
特別な事例では、エルフとドワーフは互いに嫌悪していて仲が悪いし、エルブレン聖教は教義で魔族を排斥している。
アスレアル皇国では獣人が蔑視され、奴隷の対象になっているね。
まぁ、その辺は生まれ変わって11年のうちに基礎知識としてそれなりに身に付けられるだろう。
あぁ、大事なことが一つ。
この世界には魔獣や魔物が居る。
普通の動物は魔石を持たないのだけれど、魔素溜りがあると、動物の体内に魔石が生まれて魔獣となることがあるんだ。
魔物は、魔石を体内に持つ魔獣が更に周囲の魔素を吸収、進化して強大な力を得ることで発生する。
特に、この世界の僻地では、ヒト族、亜人族、獣人族、魔族のいずれもが魔獣や魔物と戦いつつ生きているねぇ。
従って、君も魔獣や魔物に対抗できるだけの力を手に入れなければ何れ困ることになるだろう。
アマテラスが君に陰陽術と言霊という力を与えたから、それに対応できる全属性の魔法と魔力を君には与えることにする。
何か質問はあるかね?」
「質問って・・・。
あのう、これから地球とは違う異世界に生まれ変わるのですよね。
どんな人に生まれ変わるのですか?」
「まぁ、簡単に言うとありふれた男女の子供として生まれるな。
平民で左程裕福ではないが、生きてゆくには十分な収入を得られる職業に就いている両親だ。
二つ年上の兄もいる。」
「私、そこで普通に生きて行けますか?」
イケメンの神様は笑みを浮かべながらしっかりと頷いてくれた。
ならば、後は私の才覚次第だろう。
11歳の成人の儀になって、記憶を思い出したなら、地球の知識を生かせるかもしれない。
私はその時そう思っていた。
「では、また11年後に会おう。
さらばじゃ。」
大きな勘違いが一つあった。
地球とアスレオールでは一年の長さが違っていたのです。
地球では1年は365日、閏年には366日だけど、アスレオールでは1日は16時間、一月は30日、一年は16か月だったのです。
因みに一時間の長さは正確にはわからないのだけれど、今思い起こすとアスレオールの一日は地球の一日と体感的にさほど変わらないのじゃないかと思うのです。
だから、アスレオールの11年は地球では凡そ15年に相当します。
うーん、アスレオールの1年は、地球での1.36倍程度なのかな?
だから私の胸は11歳のそれじゃなく、立派なメロンに近いものに育っています。
まぁ、これがアスレオールの11歳の普通の娘なんですよね。
因みに前世の15歳の頃の私は、どうひいき目にみてもこんなに胸の発育は良くなかったと思う。
アスレオールでの私はどっちかというと、白人系の外人さんでしょうかねぇ。
少し青みがかったプラチナブロンドの髪と薄緑の虹彩の瞳を持っていますし、顔立ちが平板じゃなくって立体的。
鼻梁が高いし、眼窩が少し窪んでますね。
大滝留美の記憶にあるジェイド・ウェーバーという年少のモデルさんに少し似ています。
そうして当然というかどうか、お年頃なので彼女よりもボンキュッボンのグラマラスな体形をしています。
そんなこんなで前世の記憶と転生直前のことを思い出した私に、転生時にお会いしたイケメンの神ゼファー様が言いました。
「前世の記憶を思い出したようだね
今の君は魔法以外にも陰陽術や言霊も使えるようになっている筈だ。
尤も、魔法なんぞは鍛錬しないと上達しないけれどね。
成人の儀が終えたならしっかりと鍛錬に励むと良いであろう。
それと君の転生先である子はもともと特異な能力を有していた。
アスレオールでは異能とも呼ばれている。
かなり希少な能力だし、他人に羨まれる能力でもある。
その代償で往々にして種々の危険が付きまとうので注意をすることだね。
王侯貴族による囲い込み、魔物や魔獣との遭遇率や事故死の蓋然性が著しく高い職業になるからね。
注意に注意を重ねてようやく成し遂げられる仕事の職でもある。
職の名前は、魔晶石採掘師と魔晶石加工師だ。
この二つの職のいずれか、あるいはその両方に就くためには、加護までの強い力は要らないのだけれど、少なくとも八神全員の恩寵が必要なんだ。
で、ここに八神にも集まってもらった。
君の地球での生前の情報とシルヴィのこれまでの生き方を検証したことにより、彼らが進んで君に恩寵を与える気になった。
それも恩寵では最高位のレベル3、これより上は加護しかない。
これは実に珍しいことだよ。
過去数百年の間にオールレベル3の恩寵が与えられた者は一人もいないからね。
ここ数千年でようやく一人だったかな?
生憎と加護は一つだけと決まっているし、僕の加護が与えられたので他の神の加護が入る余地はない。
まぁ、アマテラスの加護がついているけれど、異世界の神の加護が付くというのはこの世界では極々例外だからね。
下界に戻ったら自分のステータスを確認するといいだろう。
ステータス・オープンと念じれば自らのステータスが見える。
このステータスは通常は秘匿されているが、必要に応じて他の者に見せることもできる。
その場合はステータスが表示されている状態で例えば誰々さんにだけ公開と念じればいいはずだ。
何か質問があるかい?」
正直なところ、今は自分の記憶と知識・経験を融合したばかりの所為で、色々な思い出がふつふつと次から次へと湧き上がっている最中なのでとても考えをまとめる余裕がない。
「すみません。
折角質問の機会を与えられたのですが、混乱の極みにあってうまく考えがまとまりません。
落ち着いたならまともな質問ができるかもしれませんが、今はとても・・・。」
「ふむ、そうであろうな。
君はこれまで敬虔なメダリオン教徒の様だから、必要があれば教会に来てお祈りをすれば八神の内誰かが対応してくれるだろう。
では下界に戻るがよい。
今は晩春だが、君は今年初秋には中等部を卒業することになるはずだね?
魔晶石採掘師及び魔晶石加工師の職に就くためには、侯爵領都のモノブルグにある魔晶石ギルド支部で仮登録し、ワイオブール公国のほぼ中央にあるホープランドへ赴き、そこで然るべき研修を受けなければならない。
研修が始まる前に、できるだけ必要なスキルの習得と鍛錬に励みなさい。
そのことが君の将来を確かなモノにしてくれるだろう。
では、さらばじゃ。」
その言葉を最後に私は教会の聖堂に戻っていました。
ゼファー様の言葉を思い出し、心の中でステータスオープンと念じてみました。
すると視界の中に半透明の文字盤が浮かび上がり私のステータスが出現したのです。
名前: シルヴィ・デルトン
年齢:11歳
主たる職業:
魔晶石採掘師、魔晶石加工師、
従たる職業:
魔法師、錬金術師、鍛冶師、工芸師、声楽師、調理師、治癒師、薬師、鑑定師、真贋鑑定師、調律師、騎士、剣士、斥候
レベル:LV1
HP(生命力) :52
MP(魔力) :107
STR/Strength(筋力) :8
DEX/Dexterity(器用さ) :12
VIT/Vitality(丈夫さ、持久力):7
INT/Intelligence(知性) :15
MND/Mind(精神力) :18
LUK(運) :23
AGI/Agility(敏捷性) :11
CHA/Charisma(魅力) :7
言語理解 :5(MAX)
スキル:
武術系
<剣術 LV1>
<槍術 LV1>
<棒術 LV1>
<盾術 LV1>
<弓術 LV1>
<棍術 LV1>
<格闘術 LV1>
<暗殺術 LV1>
<斧術 LV1>
<投擲術 LV1>
<暗器術 LV1>
<騎乗戦闘術 LV1>
魔法系:
<火魔法 LV1>
<水魔法 LV1>
<風魔法 LV1>
<土魔法 LV1>
<雷魔法 LV1>
<氷魔法 LV1>
<闇魔法 LV1>
<回復魔法 LV1>
<空間魔法 LV1>
<無詠唱 LV1>
<竜魔法 LV1>
<光魔法 LV1>
<生活魔法 LV1>
<呪術 LV1>
<憑依術 LV1>
<忍術 LV1>
<奴隷術 LV1>
<飛行術 LV1>
技能系:
<魔物調教 LV1>
<創薬・調剤 LV1>
<料理 LV2>
<家事 LV2>
<狩猟 LV1>
<裁縫 LV2>
<採掘 LV1>
<鍛冶 LV1>
<作法 LV1>
<工芸 LV1>
<種苗 LV1>
<開墾 LV1>
<鑑定 LV1>
<心眼 LV1>
<索敵 LV1>
身体系:
<身体強化 LV1>
<跳躍 LV1>
<夜目 LV1>
<闘気 LV1>
<強靭 LV1>
<不動 LV1>
異能:
<魔晶石採掘師 LV1>
<魔晶石加工師 LV1>
<HP自動回復 LV1>
<MP自動回復 LV1>
<インベントリ LV1>
<陰陽師 LV1>
<言霊 LV1>
<絶対音感>
装備:
なし
加護:
異世界神アマテラスの加護
絶対神ゼファーの加護
智の女神アシャの恩寵 :LV3
戦の神クライスの恩寵 :LV3
工の神パイテスの恩寵 :LV3
商の女神ミュテナイの恩寵 :LV3
鍛冶の神ルーデスの恩寵 :LV3
芸術の女神ミゾンの恩寵 :LV3
農業の神アトルの恩寵 :LV3
治癒の女神ケルティの恩寵 :LV3
称号:
神々に愛されし者
異世界神が頭を下げし者
私、趣味で絵画をやっていました。
それも和風画というのか大和絵というのか、そっちの方にちょっとだけ詳しいんです。
まぁ、左程上手では無かったんですけれどあくまで下手の横好き程度の趣味だったんです。
そんなことより今の場所ですね。
床は膝下くらいまで一面霧で覆われているのだけれど、これも少し青みがかっています。
目の前にいるのは20代後半ぐらいのいい男。
その彼が言いました。
「やぁ、僕はゼファー、こっちの世界で神様をやっている。
アマテラスから君のことを頼まれてね、一応受けたんだけれど・・・。
君の魂をこの世界に移すには仮初の身体が要るんだ。
転生するためにはできるだけ同じ様な身体条件が望ましいのだけれど、実は生憎と適当な受け皿が無くってね。
仕方がないからこれから生まれる子を選んだよ。
そうした特例的な事情のために、君のこれまでの知識・経験、それにアマテラスから与えられた能力は11歳までは封印される。
11歳の成人の儀でその封印が解かれるけれど、それまではごく普通のこの世界の娘として生きることになる。
それと、アマテラスがお詫びとして君に与えた能力は、この世界では少し微妙でね。
そのままでは能力が発現しない可能性もある。
だから、僕の方で加護を与え、同時にアマテラスの与えた力がこの世界でも通用できるようにする。
アマテラスの過ちは、僕ら神々の過ちでもあるから、連帯責任を負うべきだと思うしね。
この世界では例外的に僕の加護を与えることになるけれど、ほかの神ではアマテラスが与えた加護や能力の変換が難しいから、まぁ、やむを得ないんだよね。
君が生まれかわることになる世界は、アスレオールと言う世界で、魔法が使える世界だ。
魔法を使えない者が居るのは、殆どの場合、単に魔力が少ないという理由に過ぎない。
まぁ、魔力はあってもその使い方を知らない者も少なからず居るのだけれどね。
基本的に魔力ゼロの者はいないね。
この世界にはヒト族の他に亜人族としてのエルフ、ドワーフがいるほか、獣人族と魔族がいる。
精霊や妖精も種族としては魔族に属しているよ。
地域によって稀に種族差別はあっても、大勢は異種族融和政策を行っているので、君の転生先のヒト族が周囲から阻害されることはないだろうと思うよ。
特別な事例では、エルフとドワーフは互いに嫌悪していて仲が悪いし、エルブレン聖教は教義で魔族を排斥している。
アスレアル皇国では獣人が蔑視され、奴隷の対象になっているね。
まぁ、その辺は生まれ変わって11年のうちに基礎知識としてそれなりに身に付けられるだろう。
あぁ、大事なことが一つ。
この世界には魔獣や魔物が居る。
普通の動物は魔石を持たないのだけれど、魔素溜りがあると、動物の体内に魔石が生まれて魔獣となることがあるんだ。
魔物は、魔石を体内に持つ魔獣が更に周囲の魔素を吸収、進化して強大な力を得ることで発生する。
特に、この世界の僻地では、ヒト族、亜人族、獣人族、魔族のいずれもが魔獣や魔物と戦いつつ生きているねぇ。
従って、君も魔獣や魔物に対抗できるだけの力を手に入れなければ何れ困ることになるだろう。
アマテラスが君に陰陽術と言霊という力を与えたから、それに対応できる全属性の魔法と魔力を君には与えることにする。
何か質問はあるかね?」
「質問って・・・。
あのう、これから地球とは違う異世界に生まれ変わるのですよね。
どんな人に生まれ変わるのですか?」
「まぁ、簡単に言うとありふれた男女の子供として生まれるな。
平民で左程裕福ではないが、生きてゆくには十分な収入を得られる職業に就いている両親だ。
二つ年上の兄もいる。」
「私、そこで普通に生きて行けますか?」
イケメンの神様は笑みを浮かべながらしっかりと頷いてくれた。
ならば、後は私の才覚次第だろう。
11歳の成人の儀になって、記憶を思い出したなら、地球の知識を生かせるかもしれない。
私はその時そう思っていた。
「では、また11年後に会おう。
さらばじゃ。」
大きな勘違いが一つあった。
地球とアスレオールでは一年の長さが違っていたのです。
地球では1年は365日、閏年には366日だけど、アスレオールでは1日は16時間、一月は30日、一年は16か月だったのです。
因みに一時間の長さは正確にはわからないのだけれど、今思い起こすとアスレオールの一日は地球の一日と体感的にさほど変わらないのじゃないかと思うのです。
だから、アスレオールの11年は地球では凡そ15年に相当します。
うーん、アスレオールの1年は、地球での1.36倍程度なのかな?
だから私の胸は11歳のそれじゃなく、立派なメロンに近いものに育っています。
まぁ、これがアスレオールの11歳の普通の娘なんですよね。
因みに前世の15歳の頃の私は、どうひいき目にみてもこんなに胸の発育は良くなかったと思う。
アスレオールでの私はどっちかというと、白人系の外人さんでしょうかねぇ。
少し青みがかったプラチナブロンドの髪と薄緑の虹彩の瞳を持っていますし、顔立ちが平板じゃなくって立体的。
鼻梁が高いし、眼窩が少し窪んでますね。
大滝留美の記憶にあるジェイド・ウェーバーという年少のモデルさんに少し似ています。
そうして当然というかどうか、お年頃なので彼女よりもボンキュッボンのグラマラスな体形をしています。
そんなこんなで前世の記憶と転生直前のことを思い出した私に、転生時にお会いしたイケメンの神ゼファー様が言いました。
「前世の記憶を思い出したようだね
今の君は魔法以外にも陰陽術や言霊も使えるようになっている筈だ。
尤も、魔法なんぞは鍛錬しないと上達しないけれどね。
成人の儀が終えたならしっかりと鍛錬に励むと良いであろう。
それと君の転生先である子はもともと特異な能力を有していた。
アスレオールでは異能とも呼ばれている。
かなり希少な能力だし、他人に羨まれる能力でもある。
その代償で往々にして種々の危険が付きまとうので注意をすることだね。
王侯貴族による囲い込み、魔物や魔獣との遭遇率や事故死の蓋然性が著しく高い職業になるからね。
注意に注意を重ねてようやく成し遂げられる仕事の職でもある。
職の名前は、魔晶石採掘師と魔晶石加工師だ。
この二つの職のいずれか、あるいはその両方に就くためには、加護までの強い力は要らないのだけれど、少なくとも八神全員の恩寵が必要なんだ。
で、ここに八神にも集まってもらった。
君の地球での生前の情報とシルヴィのこれまでの生き方を検証したことにより、彼らが進んで君に恩寵を与える気になった。
それも恩寵では最高位のレベル3、これより上は加護しかない。
これは実に珍しいことだよ。
過去数百年の間にオールレベル3の恩寵が与えられた者は一人もいないからね。
ここ数千年でようやく一人だったかな?
生憎と加護は一つだけと決まっているし、僕の加護が与えられたので他の神の加護が入る余地はない。
まぁ、アマテラスの加護がついているけれど、異世界の神の加護が付くというのはこの世界では極々例外だからね。
下界に戻ったら自分のステータスを確認するといいだろう。
ステータス・オープンと念じれば自らのステータスが見える。
このステータスは通常は秘匿されているが、必要に応じて他の者に見せることもできる。
その場合はステータスが表示されている状態で例えば誰々さんにだけ公開と念じればいいはずだ。
何か質問があるかい?」
正直なところ、今は自分の記憶と知識・経験を融合したばかりの所為で、色々な思い出がふつふつと次から次へと湧き上がっている最中なのでとても考えをまとめる余裕がない。
「すみません。
折角質問の機会を与えられたのですが、混乱の極みにあってうまく考えがまとまりません。
落ち着いたならまともな質問ができるかもしれませんが、今はとても・・・。」
「ふむ、そうであろうな。
君はこれまで敬虔なメダリオン教徒の様だから、必要があれば教会に来てお祈りをすれば八神の内誰かが対応してくれるだろう。
では下界に戻るがよい。
今は晩春だが、君は今年初秋には中等部を卒業することになるはずだね?
魔晶石採掘師及び魔晶石加工師の職に就くためには、侯爵領都のモノブルグにある魔晶石ギルド支部で仮登録し、ワイオブール公国のほぼ中央にあるホープランドへ赴き、そこで然るべき研修を受けなければならない。
研修が始まる前に、できるだけ必要なスキルの習得と鍛錬に励みなさい。
そのことが君の将来を確かなモノにしてくれるだろう。
では、さらばじゃ。」
その言葉を最後に私は教会の聖堂に戻っていました。
ゼファー様の言葉を思い出し、心の中でステータスオープンと念じてみました。
すると視界の中に半透明の文字盤が浮かび上がり私のステータスが出現したのです。
名前: シルヴィ・デルトン
年齢:11歳
主たる職業:
魔晶石採掘師、魔晶石加工師、
従たる職業:
魔法師、錬金術師、鍛冶師、工芸師、声楽師、調理師、治癒師、薬師、鑑定師、真贋鑑定師、調律師、騎士、剣士、斥候
レベル:LV1
HP(生命力) :52
MP(魔力) :107
STR/Strength(筋力) :8
DEX/Dexterity(器用さ) :12
VIT/Vitality(丈夫さ、持久力):7
INT/Intelligence(知性) :15
MND/Mind(精神力) :18
LUK(運) :23
AGI/Agility(敏捷性) :11
CHA/Charisma(魅力) :7
言語理解 :5(MAX)
スキル:
武術系
<剣術 LV1>
<槍術 LV1>
<棒術 LV1>
<盾術 LV1>
<弓術 LV1>
<棍術 LV1>
<格闘術 LV1>
<暗殺術 LV1>
<斧術 LV1>
<投擲術 LV1>
<暗器術 LV1>
<騎乗戦闘術 LV1>
魔法系:
<火魔法 LV1>
<水魔法 LV1>
<風魔法 LV1>
<土魔法 LV1>
<雷魔法 LV1>
<氷魔法 LV1>
<闇魔法 LV1>
<回復魔法 LV1>
<空間魔法 LV1>
<無詠唱 LV1>
<竜魔法 LV1>
<光魔法 LV1>
<生活魔法 LV1>
<呪術 LV1>
<憑依術 LV1>
<忍術 LV1>
<奴隷術 LV1>
<飛行術 LV1>
技能系:
<魔物調教 LV1>
<創薬・調剤 LV1>
<料理 LV2>
<家事 LV2>
<狩猟 LV1>
<裁縫 LV2>
<採掘 LV1>
<鍛冶 LV1>
<作法 LV1>
<工芸 LV1>
<種苗 LV1>
<開墾 LV1>
<鑑定 LV1>
<心眼 LV1>
<索敵 LV1>
身体系:
<身体強化 LV1>
<跳躍 LV1>
<夜目 LV1>
<闘気 LV1>
<強靭 LV1>
<不動 LV1>
異能:
<魔晶石採掘師 LV1>
<魔晶石加工師 LV1>
<HP自動回復 LV1>
<MP自動回復 LV1>
<インベントリ LV1>
<陰陽師 LV1>
<言霊 LV1>
<絶対音感>
装備:
なし
加護:
異世界神アマテラスの加護
絶対神ゼファーの加護
智の女神アシャの恩寵 :LV3
戦の神クライスの恩寵 :LV3
工の神パイテスの恩寵 :LV3
商の女神ミュテナイの恩寵 :LV3
鍛冶の神ルーデスの恩寵 :LV3
芸術の女神ミゾンの恩寵 :LV3
農業の神アトルの恩寵 :LV3
治癒の女神ケルティの恩寵 :LV3
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注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
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