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第五章 サザンポール亜大陸にて
5ー12 ベランドル温泉郷
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川港の町アープを出て、旅を続けること十日余り、シナジル往還で時折魔物や盗賊の類は出没しますけれど、マルコ達の馬車は何事もなく東へ向かっています。
この間に討伐した魔物は30匹あまりになりますし、襲い掛かってきた盗賊も70人を超えます。
二か所の盗賊のアジトも潰して、そこにあった金目のものはマルコが収容していますので、どちらが盗賊なのかわからないほどですね。
マルコ達が通過した街道は、しばらくは安寧が保たれますけれど、いずれ魔物も盗賊も元に戻ってしまいます。
魔物は仕方がないとしても、盗賊の発生は世相が悪いのでしょうか。
マルコの前世の記憶の中でも犯罪者は多数存在しました。
世界が変わっても、罪を犯す人間は絶えないようです。
マルコは神様ではありませんから、すべての罪人を罰することはできませんし、罪人を悔い改めさせることもできません。
マルコは、「できることを淡々とする」という信念をもって生きて行きます。
ところで季節はもう11ビセットも終わりです。
マイジロン大陸と違ってサザンポール亜大陸は平均気温が高いので、マイジロン大陸ならば厳寒期に入る時期なのですけれど、ここでは晩秋程度の気温ですね。
但し、中央高地の山脈地帯に行くと降雪もありますし、非常に寒くなるらしいですよ。
そうした山岳地帯に入るのは、まだ半年ほど先のことになりますが、その前に在る比較的低めの山地は近づいてきました。
この登り口ぐらいの場所にベランドル温泉郷があるのです。
当初の予定ではもう半月ほど後に到着する予定でしたが、いろいろなことが重なって、旅の速度を速めたので、この時期に到達しちゃったのです。
この様子では、ベランドル温泉郷の滞在を十日から半月ほど伸ばすことになりそうですね。
カラガンダ翁とも話し合い、逗留を十日ほど伸ばすことにしました。
元々、予約などしているわけではありませんから、温泉郷の宿についてからの交渉になります。
うまく空いていれば良いのですけれど、そうでなければ宿を何度か変わらねばならないかもしれません。
当初の予定では、ベランドル温泉郷での滞在は、温泉三か所を二泊ずつ程度の予定でしたが、これを四泊乃至六泊ほどに変更することになりそうです。
12ビセットの2日、マルコ達はベランドル温泉郷の入り口の里、エルマ宿に到着しました。
此処の温泉は、塩化物泉質のようで無色透明なのですが、舐めるとしょっぱい味がするそうです。
一応、ケサンドラスの図書館にあった旅行記のようなもので漁ったところでは、クレオマルデスという宿が有名なのだそうですけれど、何しろ40年前ほどに記された旅行記なので今現在も存続しているかどうかはわかりません。
エルマに入ってすぐに住人に聞いたところ、エルマ宿では最も高級宿に属する老舗だそうです。
但し、二年前に宿の半分が改築され、今現在は、もう半分も改築中とのことで収容人数は減少しているのだそうです。
泊まれるかどうかはわかりませんが、一応訪ねることにしました。
大きな門構えを有する木造三階建ての建物がクレオマルデスという温泉宿でした。
そういえば木造の三階建ての建物は、サザンポール亜大陸では珍しいですね。
マルディ温泉郷の高級宿でも石組みの基礎の上に木造二階建ての建築物でした。
そうしてクレオマルテスの半分は確かに改装途中のようで、丸太で櫓を組んで筵で覆っていますね。
馬車を敷地内に入れ、正面玄関から入って宿泊交渉です。
心配していたような客室不足もなく、すんなりと六泊の宿泊が取れました。
泊まるのは、カラガンダ夫妻とマルコ、お付きのセバスとエマ、それに御者のクリシュと護衛四人の10人です。
クレオマルデスも10人もの団体での宿泊は久方ぶりのようです。
エルマ随一の高級宿として周辺に知られているために、最近ではよほどの金持ちでないと宿泊に来ないようで、そのために、宿側では比較的安い料金で泊まれることのできたランクの低い別館の利用率が低いのでこれを取り壊し、高級仕立ての部屋を増やすことと、併せて、設備が古くなってきたので大規模改築を行っているとの女将の説明でした。
十名以上の団体客は貴族様がお泊りになる時ぐらいしかないそうで、五年前にこの地域の領主様が騎士を引き連れて泊まったのがあったぐらいだそうです。
いずれにせよ、取敢えずの根拠地ができたので、女将さんから周辺の観光になりそうな場所をいろいろお聞きして、その日の夕食後に、マルコとカラガンダ夫妻といろいろ相談しました。
当面、日中は観光や散策に出かけ、夜はこの宿に泊まるという線で落ち着きました。
生憎とエルマには冒険者ギルドの支部はありません。
この先行く予定の、アブレンス宿にはギルド支部があるようなので、マルコはそこでギルドのクエストを受けるつもりです。
12ビセットに依頼を達成しておけば、少なくとも来年の2ビセットまでは登録証の有効期間が延長できますからね。
注意しなければならないのは、5年に一度のうるう年には13ビセットがあるので、これを計算に入れておく必要があるのですけれど、うるう年は来年の予定ですので、今年は大丈夫です。
お部屋は三階の部屋が確保できました。
カラガンダ夫妻が一部屋、マルコとエマが一部屋、セバスとクリシュが一部屋、護衛四人組は少し広めの部屋で一部屋です。
三階の半分以上の部屋をマルコ達で貸し切ってしまいました。
肝心のお風呂のほうですが、老舗の温泉宿らしく立派な温泉が設置されていました。
特に三階の部屋の縁側には、小さな温泉風呂がついており、温泉に浸かりながら周囲の景色を眺められる造りになっています。
但し、一階には、宿泊客ならば何時でも誰でも入れる大浴場があり、ここは趣向を凝らした岩風呂風になっており、温泉通の客ならば一度は入りに来る温泉なのだそうです。
夕食前にマルコとカラガンダ翁は、語らって一緒に岩風呂の大浴場に行ってみました。
なんというかジャングル風呂とでもいうような風情の岩風呂でした。
湿度が高く温度も高いので浴場全体が熱帯風の温室になっているので、植物が繁茂し易いのだそうです。
但し温泉自体は塩化物が含まれていますので植物にかけたりはできません。
そのために浴場には『温泉の湯を植物には欠けないようにしてください。』と注意書きが書いてあります。
直接、根や土壌に温泉のお湯をかけたりしなければ、温泉の湯気による湿度だけで水分が供給され植物は繁茂できるようですね。
薄暗い温泉ですが要所要所には魔道具の明かりが灯されているので、浴場に入るには不便はありません。
温泉の温度は少し高めになるのでしょうか?42度ほどのようです。
マルディ温泉郷の温泉が40.6度だったのに比べると高めですけれど、熱くて入れないということはありません。
ステラ義母様は、老いた身体をあまり人目にさらしたくはないわと言って、部屋にある小さな温泉に入って満足されているようでした。
因みに部屋の縁側にあるお風呂は、木製の浴槽で、大理石の床の上においてあり、お湯はかけ流しになっているようです。
マイジロン大陸では、手押しポンプすら無かったのですけれど、この大陸では、魔道具のポンプで三階にまで源泉からの湯を引いているようです。
その意味ではマイジロン大陸は少し技術的に遅れているのかもしれませんね。
マルコは別途、女将さんにお願いして魔道具の汲み上げポンプを見せてもらうことにしました。
その造りを見ることである程度の文明度が分かるからです。
お部屋についている仲居さんの話によれば、こうした汲み上げポンプを設置しているのは、今のところベランドル温泉郷でも、このクレオマルデス以外には、アブレンス宿にある高級宿のペンホマタンだけだそうです。
そういえば、ペンホマタンという宿は旅行記には載っていませんでしたね。
でも仲居さんが高給宿というぐらいですから老舗でなくてもきっと良い宿なんじゃないかと思います。
アブレンス宿では、冒険者ギルドでのクエストを受ける関係上、少なくとも一泊以上はする予定なので。ペンホマタンという温泉宿の名前を覚えておくことにしました。
可能ならばステラ義母様のためにも部屋付きの温泉がある宿が望ましいだろうと思うのです。
そうして、ステラ義母様も老化を気にされていることにきづきました。
余り広めたりはできないけれど、化粧品で乳液として使う若返りのポーションは作れそうな気がします。
錬金術師としてのユーリアの知識、療養師としてのアズマンの知識、さらには魔導士プラトーン譲りの膨大な魔力の所為で、それらを組み合わせることで新たなポーションを生み出せそうな気がするのです。
そのために、その夜、マルコは亜空間工房に籠って、様々な実験を行いました。
その日から三日後には、乳液という形での新たな美容ポーションを生み出したのです。
但し、これはステラ義母様専用です。
ステラ義母様の肌質に合わせた美容液なので、ほかの人に使用しても効果は薄いのです。
その翌日から夕食後のひと時は、エマがステラの全身に乳液を擦り込むマッサージ師になりました。
この効果はすぐには表れませんが、徐々に効き始めます。
半年後くらいには、少なくとも十~二十歳ほどは若返るのじゃないかと思います。
余り若返らせると、ニルオカンに戻った時に困ることになるでしょうから、マルコもある程度調整しているのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3月28日、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
この間に討伐した魔物は30匹あまりになりますし、襲い掛かってきた盗賊も70人を超えます。
二か所の盗賊のアジトも潰して、そこにあった金目のものはマルコが収容していますので、どちらが盗賊なのかわからないほどですね。
マルコ達が通過した街道は、しばらくは安寧が保たれますけれど、いずれ魔物も盗賊も元に戻ってしまいます。
魔物は仕方がないとしても、盗賊の発生は世相が悪いのでしょうか。
マルコの前世の記憶の中でも犯罪者は多数存在しました。
世界が変わっても、罪を犯す人間は絶えないようです。
マルコは神様ではありませんから、すべての罪人を罰することはできませんし、罪人を悔い改めさせることもできません。
マルコは、「できることを淡々とする」という信念をもって生きて行きます。
ところで季節はもう11ビセットも終わりです。
マイジロン大陸と違ってサザンポール亜大陸は平均気温が高いので、マイジロン大陸ならば厳寒期に入る時期なのですけれど、ここでは晩秋程度の気温ですね。
但し、中央高地の山脈地帯に行くと降雪もありますし、非常に寒くなるらしいですよ。
そうした山岳地帯に入るのは、まだ半年ほど先のことになりますが、その前に在る比較的低めの山地は近づいてきました。
この登り口ぐらいの場所にベランドル温泉郷があるのです。
当初の予定ではもう半月ほど後に到着する予定でしたが、いろいろなことが重なって、旅の速度を速めたので、この時期に到達しちゃったのです。
この様子では、ベランドル温泉郷の滞在を十日から半月ほど伸ばすことになりそうですね。
カラガンダ翁とも話し合い、逗留を十日ほど伸ばすことにしました。
元々、予約などしているわけではありませんから、温泉郷の宿についてからの交渉になります。
うまく空いていれば良いのですけれど、そうでなければ宿を何度か変わらねばならないかもしれません。
当初の予定では、ベランドル温泉郷での滞在は、温泉三か所を二泊ずつ程度の予定でしたが、これを四泊乃至六泊ほどに変更することになりそうです。
12ビセットの2日、マルコ達はベランドル温泉郷の入り口の里、エルマ宿に到着しました。
此処の温泉は、塩化物泉質のようで無色透明なのですが、舐めるとしょっぱい味がするそうです。
一応、ケサンドラスの図書館にあった旅行記のようなもので漁ったところでは、クレオマルデスという宿が有名なのだそうですけれど、何しろ40年前ほどに記された旅行記なので今現在も存続しているかどうかはわかりません。
エルマに入ってすぐに住人に聞いたところ、エルマ宿では最も高級宿に属する老舗だそうです。
但し、二年前に宿の半分が改築され、今現在は、もう半分も改築中とのことで収容人数は減少しているのだそうです。
泊まれるかどうかはわかりませんが、一応訪ねることにしました。
大きな門構えを有する木造三階建ての建物がクレオマルデスという温泉宿でした。
そういえば木造の三階建ての建物は、サザンポール亜大陸では珍しいですね。
マルディ温泉郷の高級宿でも石組みの基礎の上に木造二階建ての建築物でした。
そうしてクレオマルテスの半分は確かに改装途中のようで、丸太で櫓を組んで筵で覆っていますね。
馬車を敷地内に入れ、正面玄関から入って宿泊交渉です。
心配していたような客室不足もなく、すんなりと六泊の宿泊が取れました。
泊まるのは、カラガンダ夫妻とマルコ、お付きのセバスとエマ、それに御者のクリシュと護衛四人の10人です。
クレオマルデスも10人もの団体での宿泊は久方ぶりのようです。
エルマ随一の高級宿として周辺に知られているために、最近ではよほどの金持ちでないと宿泊に来ないようで、そのために、宿側では比較的安い料金で泊まれることのできたランクの低い別館の利用率が低いのでこれを取り壊し、高級仕立ての部屋を増やすことと、併せて、設備が古くなってきたので大規模改築を行っているとの女将の説明でした。
十名以上の団体客は貴族様がお泊りになる時ぐらいしかないそうで、五年前にこの地域の領主様が騎士を引き連れて泊まったのがあったぐらいだそうです。
いずれにせよ、取敢えずの根拠地ができたので、女将さんから周辺の観光になりそうな場所をいろいろお聞きして、その日の夕食後に、マルコとカラガンダ夫妻といろいろ相談しました。
当面、日中は観光や散策に出かけ、夜はこの宿に泊まるという線で落ち着きました。
生憎とエルマには冒険者ギルドの支部はありません。
この先行く予定の、アブレンス宿にはギルド支部があるようなので、マルコはそこでギルドのクエストを受けるつもりです。
12ビセットに依頼を達成しておけば、少なくとも来年の2ビセットまでは登録証の有効期間が延長できますからね。
注意しなければならないのは、5年に一度のうるう年には13ビセットがあるので、これを計算に入れておく必要があるのですけれど、うるう年は来年の予定ですので、今年は大丈夫です。
お部屋は三階の部屋が確保できました。
カラガンダ夫妻が一部屋、マルコとエマが一部屋、セバスとクリシュが一部屋、護衛四人組は少し広めの部屋で一部屋です。
三階の半分以上の部屋をマルコ達で貸し切ってしまいました。
肝心のお風呂のほうですが、老舗の温泉宿らしく立派な温泉が設置されていました。
特に三階の部屋の縁側には、小さな温泉風呂がついており、温泉に浸かりながら周囲の景色を眺められる造りになっています。
但し、一階には、宿泊客ならば何時でも誰でも入れる大浴場があり、ここは趣向を凝らした岩風呂風になっており、温泉通の客ならば一度は入りに来る温泉なのだそうです。
夕食前にマルコとカラガンダ翁は、語らって一緒に岩風呂の大浴場に行ってみました。
なんというかジャングル風呂とでもいうような風情の岩風呂でした。
湿度が高く温度も高いので浴場全体が熱帯風の温室になっているので、植物が繁茂し易いのだそうです。
但し温泉自体は塩化物が含まれていますので植物にかけたりはできません。
そのために浴場には『温泉の湯を植物には欠けないようにしてください。』と注意書きが書いてあります。
直接、根や土壌に温泉のお湯をかけたりしなければ、温泉の湯気による湿度だけで水分が供給され植物は繁茂できるようですね。
薄暗い温泉ですが要所要所には魔道具の明かりが灯されているので、浴場に入るには不便はありません。
温泉の温度は少し高めになるのでしょうか?42度ほどのようです。
マルディ温泉郷の温泉が40.6度だったのに比べると高めですけれど、熱くて入れないということはありません。
ステラ義母様は、老いた身体をあまり人目にさらしたくはないわと言って、部屋にある小さな温泉に入って満足されているようでした。
因みに部屋の縁側にあるお風呂は、木製の浴槽で、大理石の床の上においてあり、お湯はかけ流しになっているようです。
マイジロン大陸では、手押しポンプすら無かったのですけれど、この大陸では、魔道具のポンプで三階にまで源泉からの湯を引いているようです。
その意味ではマイジロン大陸は少し技術的に遅れているのかもしれませんね。
マルコは別途、女将さんにお願いして魔道具の汲み上げポンプを見せてもらうことにしました。
その造りを見ることである程度の文明度が分かるからです。
お部屋についている仲居さんの話によれば、こうした汲み上げポンプを設置しているのは、今のところベランドル温泉郷でも、このクレオマルデス以外には、アブレンス宿にある高級宿のペンホマタンだけだそうです。
そういえば、ペンホマタンという宿は旅行記には載っていませんでしたね。
でも仲居さんが高給宿というぐらいですから老舗でなくてもきっと良い宿なんじゃないかと思います。
アブレンス宿では、冒険者ギルドでのクエストを受ける関係上、少なくとも一泊以上はする予定なので。ペンホマタンという温泉宿の名前を覚えておくことにしました。
可能ならばステラ義母様のためにも部屋付きの温泉がある宿が望ましいだろうと思うのです。
そうして、ステラ義母様も老化を気にされていることにきづきました。
余り広めたりはできないけれど、化粧品で乳液として使う若返りのポーションは作れそうな気がします。
錬金術師としてのユーリアの知識、療養師としてのアズマンの知識、さらには魔導士プラトーン譲りの膨大な魔力の所為で、それらを組み合わせることで新たなポーションを生み出せそうな気がするのです。
そのために、その夜、マルコは亜空間工房に籠って、様々な実験を行いました。
その日から三日後には、乳液という形での新たな美容ポーションを生み出したのです。
但し、これはステラ義母様専用です。
ステラ義母様の肌質に合わせた美容液なので、ほかの人に使用しても効果は薄いのです。
その翌日から夕食後のひと時は、エマがステラの全身に乳液を擦り込むマッサージ師になりました。
この効果はすぐには表れませんが、徐々に効き始めます。
半年後くらいには、少なくとも十~二十歳ほどは若返るのじゃないかと思います。
余り若返らせると、ニルオカンに戻った時に困ることになるでしょうから、マルコもある程度調整しているのです。
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3月28日、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
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