二つのR ~ 守護霊にResistanceとReactionを与えられた

サクラ近衛将監

文字の大きさ
上 下
4 / 19
第一章 与えられし異能

1ー4 ステータスの上昇?

しおりを挟む
 申し訳ありません。投稿予約の設定が間違っており、12月24日になっていました。
 一日遅れで投稿します。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ところで、俺のステータスは、日々の独自訓練の所為せいか、結構上がったよ。

名前 :秦山英一郎
種族 :ヒト族
年齢 :15歳
性別 :男
職業 :なし

覚醒レベル    :1(+1) <1/5上昇>
STR(筋力) :16 <4上昇>
DEX(器用さ) :7 <1上昇>
VIT(丈夫さ、持久力):16 <4上昇>
INT(知性) :127 <1上昇>
MND(精神力) :14 <2上昇>
LUK(運)    :10(+1) <1/5上昇>
AGI(敏捷性) :9 <1上昇>
CHA(カリスマ、魅力):5(+1) <1/5上昇>
言語理解    :1(+2) <1/5上昇>

≪注釈≫
【覚醒レベル】の1で(+1)は、五段階で+5に至ると次の数値に上がる。
 同様に、 “覚醒レベル”、“LUK(運)”、“CHA(カリスマ、魅力)”及び“言語理解”の上がりしろも、1/5ずつとなる。

【スキル】
鑑定 :LV1<1上昇>
隠蔽 :LV1<1上昇>
偽装 :LV0
剣術 :LV0
槍術 :LV0
棒術 :LV0
弓術 :LV0
格闘術 :LV1<1上昇>
射撃術 :LV0

【その他スキル】
調剤 :LV0
料理 :LV1<1上昇>
裁縫 :LV1<1上昇>
採掘 :LV0
鍛冶 :LV0
闘気 :LV2<1上昇>

【ユニークスキル】
Resistance :LV1(+2)  <1/5上昇>
Reaction :LV1(+2)  <1/5上昇>


【属性―1】
燃焼 :LV2 <1上昇>
分子運動 :LV2 <1上昇>
組成 :LV2

注釈:
 属性―1は、Reactionに関わる素因

【属性―2】
光 :LV0
風 :LV0
聖 :LV0
熱 :LV1 <1上昇>
音 :LV0
空間 :LV2 <1上昇>

注釈:
 属性―2は、Resistanceに関わる要因

【守護霊】
元仙術師 黄蓬莱

【称号】
虐められし、レジスタンスの戦士

 中でも覚醒レベルが1/5上昇、STRとVIT、闘気、属性1の各素因、属性2の空間が上昇したのは多分自主訓練の成果なんだろうね。
 但し、DEX、MND、LUK、AGI、言語理解、それに鑑定と隠蔽に格闘術、更に料理と裁縫がそれぞれ少し上がっているんだけれど、理由がよくわかんねぇ。

 精々、思いつくのは、英語の授業で英会話があったこと、家庭科で調理実習と裁縫の実習がそれぞれあったこと、体育の授業でサッカーをやったこと、授業では無いけれど護身術を兼ねて、家で空手と合気道の型を動画で見ながら物真似したぐらいしか思いつかないんだが、それでもレベルって上がるのか?
 いくら何でも、サッカーは格闘術には入らんだろうな。
 
 しかしながら、これは何でも試してみるべきかもしれないと俺は思ったよ。
 当座できるのは、ネットで動画を探して、それを参考に棒切れを振り回して剣術、棒術それに槍術の物真似をすること。

 弓術は、弓もアーチェリーもないから様子見だけれど、・・・。
 もしかすると、手製の弓でもアリかもしれないな。

 射撃術は、しょぼいけれどおもちゃの銃で取り敢えずは代用だな。
 本物はまず無理だ。

 やってみるか。
 後は偽装とか、採掘に鍛冶、家事、それに属性2の魔法じみたのも試す必要がある。

 ◇◇◇◇

 5月の連休は、個人的に一杯やることができたようだ。
 4月も下旬に入ると大型連休の過ごし方をいろいろ考えにゃならんのだ。

 ウチは、親父がサラリーマン、一応F市内では大手企業の課長さんだ。
 おふくろは華道の草◆流二級師範でお弟子さんもいるんだ。

 市内で草◆流の看板を出しているのはウチぐらいだから、お弟子さんも結構多いんだろうが詳細は知らん。
 若いお姉さんが日替わりで結構たくさん家に来るんだ。

 だから家族が出入りする玄関と、お弟子さんが出入りする玄関は違っている。
 多分お弟子さんが出入りする玄関の方が正規の玄関なんだろうね。

 格子戸を配した数寄屋門すきやもんが我が家の正面玄関だ。
 一方の家族が専ら使用する裏口は、鋼製ドアで頑丈が取り柄の通用門風玄関扉だね。

 正面玄関から中庭の一部は見えるけれど、裏口からは中が見えない。
 家の中心部からみて正面玄関は東北東の方向にあり、裏口は西方向にあるんだ。

 ウチは結構大きな家なんだよ。
 四百坪超の敷地に二階建ての木造家屋がある。

 もともとは江戸時代からの古民家だったらしいのだけれど、さすがに老朽化して俺が生まれる前に建て替えたようだ。
 家と土地の所有者は、俺の爺さんである秦山はたやま太一郎たいちろう71歳、すでに古希を迎えて隠居しているが、市内でも老舗しにせの書店を経営していた。

 その書店の方は、俺の叔父であり、爺さんの次男坊にあたる啓次郎けいじろうさんが継いでいる。
 爺さんの妻である婆さんは、育代いくよ68歳、俺の親父は誠一せいいち42歳、おふくろは洋子ようこ41歳である。

 俺が長男坊で、俺の下に長女花奈かな13歳と、麗花れいか10歳がいる。
 親父がサラリーマンでよかったよ。

 親父が商売人だと、俺が後を継がねばならない可能性もあったわけなんだが、その意味では俺の将来は、特に縛られてはいない。
 但し、資産家の息子とみられているらしく、いろいろと面倒ごとは多いんだぜ。

 俺が社会人になったなら、間違いなくおふくろのお弟子さん達が豹変ひょうへんするだろうな。
 何しろ、我が家のある街は、東京あたりと比べたらただの地方都市だけれど、結構大きなな港湾を抱えており、県庁所在地に次いで人口の多い産業都市だ。

 JRのF駅に近い一等地にある我が家は、土地の評価額だけで数億円を超えるんだそうだ。
 遺産相続でめそうだって?

 まぁ・・・・、俺の代になってからの話は別として、少なくとも俺の親父と叔父の間では、既に談合ができているみたい。
 駅前の書店を叔父が引き継ぐことで書店の土地建物は叔父の方に、家の土地・建物は俺の親父に行くことになったそうである。

 相続税が結構な額になりそうだが、評価額と実際の地価とは違うらしいから、相続税の手当てまである程度親父と叔父の間で済ませているらしい。
 遺産で揉めるとしたら、俺や妹たちの間かも知れん。

 その時には、相続の分与率と税で揉めるのかな?
 まぁ、今からそんな心配をしても仕方ないだろう。

 俺はそんな遺産に頼らずとも生活できるよう自分なりの生活設計を立てて行けばよい。

 ◇◇◇◇

 ところで妹二人だが、可愛いぞ。
 手前ミソでも、シスコンでもないが、同年代の女の子の中ではウチの妹達はアイドルにもなれそうな顔立ちをしていると思う。

 麗花の方はまだ育ち盛りだから未だその片鱗がわずかに出ている程度だが、花奈の方は百人が百人とも間違いなく美少女と認める顔つきをしている。
 まぁ、おふくろがかなりの美人さんだから、その血を受け継いだんだろう

 おふくろは、いつも和服を着て、きつい顔つきをしているので年齢よりもやや老けて見えるんだが、若作りをして化粧をするとそれこそ化ける。
 お弟子さんの手前、普段はちゃらちゃらできないようだが、同窓会などがあると和装でなく洋装で出かけるからイメージが全く違って見える。

 マァ、ウチの親父もおふくろと並んで立つと、それなりに映えるから、いい男の部類だろうな。
 俺?

 うーん、俺は、まぁまぁ、普通の男子高校生だろう。
 イケメンとは言えんかもしれないが、フツメンよりはちょっとだけマシな程度かな?

 ここのところ、学校では小林梓が何かとすり寄って来ているような感じがするな。
 別に彼女が色気で迫ってきているわけではないぞ。

 入学したての頃は、互いに違う中学出身だったから同じクラスとはいっても話しにくかったわけだが、例のいじめられていたところをかばった所為せいかも知れないが、彼女の方からいろいろと気安く話しかけてくるようになっただけの話だ。
 尤も、『彼女いない歴=年齢』の俺としては、とても喜ばしいことであるのは間違いない。

 目下、俺には幼馴染おさななじみでも親しい女の子はいないからね。
 幼い頃一緒に遊んだ同い年の女の子も近所にいるんだが、別に嫌われているわけじゃないとは思うけれど、中学生になってからは何となく避けられている感じがしたなぁ。

 中学は同じ学校に通っていたけれど、クラスは別だったこともあって、ほとんど没交渉だった。
 顔見知りだから、道端で顔合わせたら目礼ぐらいはするんだけどさ。

 思春期ってのは難しいよなぁ。
 男の幼馴染もちゃんといるんだぜ。

 それこそ幼稚園から一緒の奴だったんだが、あいにくと高校は別なので会う機会も少なくなった。
 友達づきあいはあるにしてもその機会が限られるということだ。

 今の高校のクラスで仲間を作って行くしかないだろうな。
 特別に親しいというわけでもないが、例のいじめ問題以降は小林梓以外のクラスメートとも気軽に話せる雰囲気にはなっている。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

母を訪ねて十万里

サクラ近衛将監
ファンタジー
 エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。  この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。  概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。

浮世離れの探偵さん ~ しがない男の人助けストーリー

サクラ近衛将監
ファンタジー
 霊などが見える男が、私的な理由もあって探偵稼業を始める。  普通の探偵ではできない様な調査活動を通じて、人助けをしたり、警察の捜査に協力したりするというお話。登場する人物、組織、会社などは全て創作であり、類似する名が有っても関連がありませんので申し添えます。    不定期投稿ながら、できれば月曜日午後8時に投稿したいと考えています。  なお、「アルファポリス」さんさん以外に、「カクヨム」と「小説を読もう」さんにも同時投稿の予定です。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

身体交換

廣瀬純一
SF
男と女の身体を交換する話

処理中です...