74 / 99
第六章 それぞれの兆し
6-5 マルス ~海路
しおりを挟む
結局、厳選された侍女3名、侍従1名、侍従見習い2名が付いて行くことになり、それらの随伴者の荷物を入れると長持ちが10個余りの荷になった。
バルディアスの軍船には正直なところ左程余裕があるわけではないが、荷物は十分入るし、姫の部屋、侍女の部屋は3人部屋が一つ、侍従と侍従見習いが3人部屋一つは用意できた。
侯国王の宮廷で泊まったクレインは、その翌日、ロザリン一行とともにドレドランに旅立った。
その日の夕刻にはドレドランでバルディスの軍船に乗り、一行はドレドランの港を出立したのである。
ロザリンは船旅の間、ずっとクレインと一緒に話をし、そうしてバルディスの軍船の中を見て回った。
バルディアスの軍船が寄木の構造材でできていること、多数の帆を自在に操って、向かい風の中でも十分な速力で移動できることを知って随分と驚いたものであるが、搭載してある大砲を見て目を丸くした。
ロザリンは呟くように言った。
「侯国は是非にでもバルディアスと同盟を結ばねばなりませんね。
そうして、この造船の技術と大砲の製造方法を教えて頂かねば・・・。」
「ええ、ロンド帝国の襲来に備えるためにも同盟は間違いなく必要です。
幸いにモンドルス王子の妃であるシャリーン殿は、バルディアス王家の一の姫だったお方です。
その絆は両国の同盟に大きく貢献できましょう。」
「はい、その上に私がクレイン様の元へ嫁げば、更にその絆は深まりましょう。」
「おやおや、ロザリン殿はもうそのお気持ちですか?」
「はい、私は18歳で嫁ぐことが運命づけられた者。
その伴侶が間違いなくクレイン殿と信じております。
クレイン殿はそう信じてはいただけませんか?」
「実のところ、私もロザリン殿を妻にと望む者ではございますが、やはり父上と母上に許しを得ねば成し遂げられません。」
「許しが得られねば駆け落ちという方法もございます。」
「うーん、それは随分と思い切ったことを申される。
確かにそのような方法も無くは無いが・・・・。
今は、そのことは言わずに置きましょう。
駆け落ちをしたのでは姫を養って行くのに困ります。」
「あら、私でしたなら左程の贅沢は申しませぬ。
いざとなれば畑を耕し、野山で獣を狩ってでも生きることはできます。」
「愛する者に左様な不自由を掛けずに生活をすることが男の甲斐性というもの。
ロザリン殿、できればその男の見栄だけは奪わないでくれませぬか。」
「私はクレイン殿の甲斐性をとやかくは申しませぬし、男の見栄についても尊重は致します。
でも、必要とあれば女の私にも如何様にも生きる術はございますと言いたかっただけでございます。」
「はい、ロザリン殿が男勝りという話は侯国王からもお伺いしましたから良く承知です。
ロザリン殿が望むならば私も公爵の地位を捨てる覚悟は何時にてもございます。
ですが、徒にそのような言動を吐いて周囲を驚かせることは慎まねばなりませぬ。
この船はバルディアスの軍船であると同時に我が父サディス公爵の臣下が乗り組む船です。
仮にも我ら二人について駆け落ちするような噂が広まれば、臣下を動揺させるだけで良きことは何もありません。
姫にとっても同じことにございます。
姫に仕えている者達がそのような話を聞きつければきっと心中穏やかではいられますまい。
些細なことに失態をする元ともなりかねません。
少なくとも今の話はご内密に。」
ロザリンは笑いながら言った。
「はい、承知しております。
傍に誰もいないことを知っているから申したまでの事です。」
ロザリンがポッと顔を赤らめながら言った。
「クレイン様、若い男女が愛し合うようになれば人目を忍んで抱き合い、接吻をするとか・・・。
私、・・・。
クレイン様の接吻を受けてみたいのです。」
クレインは驚いた。
クレイン自身はこれまで何度かその機会にも恵まれていた。
付き合った娘達がそれを期待しているのが何となくわかって、キスぐらいならばとそうしてやったことがあるからである。
だが、どんな場合でも、娘から直接そうしてほしいと言われたことは無い。
但し、二度目からは娘の方が大胆になり、キスをせがむように抱き付いてくる。
尤もその時にはクレインの気持ちが他の娘に移っていることが多く、それが故に娘を避け或いは人目を避けて会うことはしないようにしている。
クレインの浮気性はそこまでの範囲であった。
15歳の元服の折に、娼館に行き初めて女を抱いたことも有るが、セックスはその折だけである。
ロザリンの顔を驚いたように一瞬見つめていたが、やがてロザリンを抱き寄せ、接吻をした。
ロザリンは目をつぶってクレインのなすがままに口づけを受けていた。
唇を触れ合うだけの口づけであったが、しばし二人はそのまま動かなかった。
クレインが口づけをやめた時、ロザリンが目を開け、微笑んだ。
「嬉しい。
これでクレイン様と恋人同士になれた気がする。」
「私もです。
でも、これ以上のことは今はできませんよ。」
「ええ、わかっています。
でも、接吻ならばいいでしょう?」
クレインは苦笑しながら言った。
「ええ、まぁ、ですがそれもたびたびとなると我慢が出来なくなるやもしれません。」
「何の我慢なのですか?」
「その・・・。
男と女がすることをしたくなり、子供ができるようなことをしたくなるのです。
その時には子供が欲しいと思ってするわけではなく、只ひたすら女性の身体を求めるのです。」
ロザリンは顔を真っ赤にした。
「まぁ、私にも欲情させられますか?」
「今のところは我慢できますが、ロザリン殿は男なれば誰もが望む容姿を持った女性です。
ですから、余り挑発をなされぬようお願いします。」
「クレイン様は、女の方をお抱きになったことがありまして?」
暫く無言でロザリンを見つめていたクレインが口を開いた。
「ロザリン殿に嘘はついてはいけないでしょうね。
一度だけございます。
元服の折に、友人たちに誘われて王都の娼館に行き、娼婦の女性と一夜を共にしました。」
「まぁ、娼館で・・・。
でも、クレイン様、お願いですからそのようなところにはもう決して行かないでください。
どうしても女子が抱きたければ私の身を捧げます。」
クレインは首を横に振りながら言った。
「ロザリン殿、戯れにせよそのようなことは口にせぬ方がいい。」
「戯れではございませぬ。
偽りなき本心にございます。」
クレインは驚いた表情を見せたがすぐに真顔になった。
「ロザリン殿の意向は十分に判りましたが、そのお申し出は無かったことにいたしましょう。」
ロザリンが口を開こうとしたのを押しとどめてクレインが言った。
「私も男ではありますが、左程にこらえ性のない男ではありません。
誓って申し上げますが、少なくともロザリン殿から愛想を尽かされない限り、性欲のはけ口として他の女性を見ることはないでしょう。
そしてあなたを抱くとしたなら、貴方を嫁にしてからにいたします。」
ロザリンはにっこりとほほ笑んだ。
バルディアスの軍船には正直なところ左程余裕があるわけではないが、荷物は十分入るし、姫の部屋、侍女の部屋は3人部屋が一つ、侍従と侍従見習いが3人部屋一つは用意できた。
侯国王の宮廷で泊まったクレインは、その翌日、ロザリン一行とともにドレドランに旅立った。
その日の夕刻にはドレドランでバルディスの軍船に乗り、一行はドレドランの港を出立したのである。
ロザリンは船旅の間、ずっとクレインと一緒に話をし、そうしてバルディスの軍船の中を見て回った。
バルディアスの軍船が寄木の構造材でできていること、多数の帆を自在に操って、向かい風の中でも十分な速力で移動できることを知って随分と驚いたものであるが、搭載してある大砲を見て目を丸くした。
ロザリンは呟くように言った。
「侯国は是非にでもバルディアスと同盟を結ばねばなりませんね。
そうして、この造船の技術と大砲の製造方法を教えて頂かねば・・・。」
「ええ、ロンド帝国の襲来に備えるためにも同盟は間違いなく必要です。
幸いにモンドルス王子の妃であるシャリーン殿は、バルディアス王家の一の姫だったお方です。
その絆は両国の同盟に大きく貢献できましょう。」
「はい、その上に私がクレイン様の元へ嫁げば、更にその絆は深まりましょう。」
「おやおや、ロザリン殿はもうそのお気持ちですか?」
「はい、私は18歳で嫁ぐことが運命づけられた者。
その伴侶が間違いなくクレイン殿と信じております。
クレイン殿はそう信じてはいただけませんか?」
「実のところ、私もロザリン殿を妻にと望む者ではございますが、やはり父上と母上に許しを得ねば成し遂げられません。」
「許しが得られねば駆け落ちという方法もございます。」
「うーん、それは随分と思い切ったことを申される。
確かにそのような方法も無くは無いが・・・・。
今は、そのことは言わずに置きましょう。
駆け落ちをしたのでは姫を養って行くのに困ります。」
「あら、私でしたなら左程の贅沢は申しませぬ。
いざとなれば畑を耕し、野山で獣を狩ってでも生きることはできます。」
「愛する者に左様な不自由を掛けずに生活をすることが男の甲斐性というもの。
ロザリン殿、できればその男の見栄だけは奪わないでくれませぬか。」
「私はクレイン殿の甲斐性をとやかくは申しませぬし、男の見栄についても尊重は致します。
でも、必要とあれば女の私にも如何様にも生きる術はございますと言いたかっただけでございます。」
「はい、ロザリン殿が男勝りという話は侯国王からもお伺いしましたから良く承知です。
ロザリン殿が望むならば私も公爵の地位を捨てる覚悟は何時にてもございます。
ですが、徒にそのような言動を吐いて周囲を驚かせることは慎まねばなりませぬ。
この船はバルディアスの軍船であると同時に我が父サディス公爵の臣下が乗り組む船です。
仮にも我ら二人について駆け落ちするような噂が広まれば、臣下を動揺させるだけで良きことは何もありません。
姫にとっても同じことにございます。
姫に仕えている者達がそのような話を聞きつければきっと心中穏やかではいられますまい。
些細なことに失態をする元ともなりかねません。
少なくとも今の話はご内密に。」
ロザリンは笑いながら言った。
「はい、承知しております。
傍に誰もいないことを知っているから申したまでの事です。」
ロザリンがポッと顔を赤らめながら言った。
「クレイン様、若い男女が愛し合うようになれば人目を忍んで抱き合い、接吻をするとか・・・。
私、・・・。
クレイン様の接吻を受けてみたいのです。」
クレインは驚いた。
クレイン自身はこれまで何度かその機会にも恵まれていた。
付き合った娘達がそれを期待しているのが何となくわかって、キスぐらいならばとそうしてやったことがあるからである。
だが、どんな場合でも、娘から直接そうしてほしいと言われたことは無い。
但し、二度目からは娘の方が大胆になり、キスをせがむように抱き付いてくる。
尤もその時にはクレインの気持ちが他の娘に移っていることが多く、それが故に娘を避け或いは人目を避けて会うことはしないようにしている。
クレインの浮気性はそこまでの範囲であった。
15歳の元服の折に、娼館に行き初めて女を抱いたことも有るが、セックスはその折だけである。
ロザリンの顔を驚いたように一瞬見つめていたが、やがてロザリンを抱き寄せ、接吻をした。
ロザリンは目をつぶってクレインのなすがままに口づけを受けていた。
唇を触れ合うだけの口づけであったが、しばし二人はそのまま動かなかった。
クレインが口づけをやめた時、ロザリンが目を開け、微笑んだ。
「嬉しい。
これでクレイン様と恋人同士になれた気がする。」
「私もです。
でも、これ以上のことは今はできませんよ。」
「ええ、わかっています。
でも、接吻ならばいいでしょう?」
クレインは苦笑しながら言った。
「ええ、まぁ、ですがそれもたびたびとなると我慢が出来なくなるやもしれません。」
「何の我慢なのですか?」
「その・・・。
男と女がすることをしたくなり、子供ができるようなことをしたくなるのです。
その時には子供が欲しいと思ってするわけではなく、只ひたすら女性の身体を求めるのです。」
ロザリンは顔を真っ赤にした。
「まぁ、私にも欲情させられますか?」
「今のところは我慢できますが、ロザリン殿は男なれば誰もが望む容姿を持った女性です。
ですから、余り挑発をなされぬようお願いします。」
「クレイン様は、女の方をお抱きになったことがありまして?」
暫く無言でロザリンを見つめていたクレインが口を開いた。
「ロザリン殿に嘘はついてはいけないでしょうね。
一度だけございます。
元服の折に、友人たちに誘われて王都の娼館に行き、娼婦の女性と一夜を共にしました。」
「まぁ、娼館で・・・。
でも、クレイン様、お願いですからそのようなところにはもう決して行かないでください。
どうしても女子が抱きたければ私の身を捧げます。」
クレインは首を横に振りながら言った。
「ロザリン殿、戯れにせよそのようなことは口にせぬ方がいい。」
「戯れではございませぬ。
偽りなき本心にございます。」
クレインは驚いた表情を見せたがすぐに真顔になった。
「ロザリン殿の意向は十分に判りましたが、そのお申し出は無かったことにいたしましょう。」
ロザリンが口を開こうとしたのを押しとどめてクレインが言った。
「私も男ではありますが、左程にこらえ性のない男ではありません。
誓って申し上げますが、少なくともロザリン殿から愛想を尽かされない限り、性欲のはけ口として他の女性を見ることはないでしょう。
そしてあなたを抱くとしたなら、貴方を嫁にしてからにいたします。」
ロザリンはにっこりとほほ笑んだ。
2
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる