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第二章 それぞれの出会い
2-9 マルス ~王都参内 その三(舞踏競技)
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一曲が終わり、次の曲の間は、椅子に腰を降ろして笑顔を見せながら語らっていた。
その次の曲には二人が踊りだした。
二度目の曲では、最初から二人の息もぴたりと合っていた。
そのようにして4つの曲を踊り、その合間に語らいあった。
それぞれに異なるステップの曲であったが、マルスもアンリもそのいずれも足取りを乱すことなく踊ったのである。
舞踏会は全部で12の曲が演奏されるが、最後の1曲は恒例となっている舞踊の競技会になる。
4つ目の曲を踊り終えたとき、宮廷舞踊師であるガイアックが二人の傍に寄ってきた。
「先程来から、お二方の動きに注目しておりましたが、お若いながらお二方の舞踊は実に見事です。
あなた方の年齢なれば、本来、最後の競技会には出場出来ませぬが、王妃様より特にご注文がございました。
お二方には是非とも競技会に参加するようにとのご指名にございます。」
マルスは即座に言った。
「王妃様のご指名とあれば喜んで参加させていただきたいと存じます。
アンリ様、それでよろしいでしょうか?」
「はい、私はマルス様さえ宜しければ・・・。」
「ほうほう、随分と御仲のよいことです。
では、お願い申し上げます。
競技会はエルドのステップです。」
それを聞いてアンリの顔が少し陰った。
舞踊師が離れてから、マルスが聞いた。
「何か心配事?」
「えぇ、私まだエルドのステップは練習していないの。
ターンもあるし、結構複雑だから、踊りの師匠も来年教えてくれることにはなっているのだけれど・・・。」
「そう、でも大丈夫だよ。
僕も踊ったことは無いけれど、ステップは知っている。
アンリ様も、僕の動きに合わせることができるみたいだから、僕の手の動きに注意して。
左手が押されたら左足を後ろへ、右の腰を押されたら右足を後ろへ、その逆もある。
左手が持ち上げられたらターンで、左足を動かして右足を軸に反時計回り。
腰にかかっている手がやや上に向けられたなら反対に左足を軸に時計回り、後はできるだけ身体を密着させるように気を付けること。
次の曲の時にその練習をしてみよう。
アンリ様は何も考えずに僕のリードだけで動けばよい。」
そうして10曲目、ステルドスのステップの際にその練習を行った。
本来そうすべきではないのであるがステルドスではわざと身体を密着させて踊った。
最初は幾分ぎこちなかったが、やがてアンリがマルスに身を預けるようにしてその動きに合わせた。
傍目から見ると少し変わったステルドスではあったが、その動きはごく自然なものに見えた。
そのあと一曲の余裕があって、最後の競技会が始まった。
競技会に出るのは腕に覚えのあるカップルだけであり、マルスとアンリの組み合わせは異彩を放っていた。
ほとんどが三十代から四十代のカップルが占める中、若いカップルはマルスとアンリだけであるからである。
宮廷舞踊師が少し高い場所に位置し、全体を眺めており、その弟子が指示に従い順次カップルに手を触れて行く。
手を触れられたカップルは、踊りを止めて壁際に戻らなければならない。
最初から混みあうほどの参加者ではなかったが曲の半ばにして、5組のカップルが残っているだけであった。
その中に、カルベック夫妻とマルスとアンリのカップルが残っていた。
5組の踊りは実に見事であったが、やがて二組が姿を消し、その中にカルベック夫妻も含まれていた。
後半の山場に差し掛かって、一組が姿を消し、曲が終わろうとしているときに残っているのはマルスとアンリそれにワーレン子爵夫妻だけとなっていた。
そうしてこの二組が最後まで踊り切っていた。
曲が終わった時、周囲にいる者が皆拍手で祝福してくれた。
その中にはカルベック夫妻もいたし、サディス公爵夫妻の姿もあった。
それぞれが驚きながらも笑顔をみせていた。
二組のカップルが周囲に優雅なお辞儀をする中、宮廷舞踊師ガイアックが前に進み出た。
「正直申し上げて、これほど優劣の付けがたい競技会は初めてでございます。
常連のワーレン子爵夫妻が居残るのは当然としても、お若いお二人がかくも見事に踊れようとは実際のところ予想外の事でした。
しかも難しいとされるエルドです。
妖艶で有るはずの踊りです。
だが若いお二人の踊りは実に爽やかでした。
エルドにこのような踊り方があるのかと思うほど異なる印象を与えてくれました。
二組共に基本には忠実でした。
エルドの常として身体は常につかず離れず、ステップも正確でした。
動きも実に滑らかであり、これ以上は求められない優雅な動きでした。
私としては二組に最優秀舞踊賞を上げたいのですが、賞は一つ。
判定を下さねばなりません。」
ガイアックは暫し瞑目した。
やがて、ガイアックは目を開き、言った。
「二組の踊りにほとんど差はございません。
なれど、此度は、一日の長をもってワーレン子爵夫妻に軍配を上げましょう。」
それから王座に座る王妃に向かって言った。
「王妃様、恐れながら申し上げます。
ワーレン子爵夫妻とこの若いカップルの差はほとんどございません。
競技会第一の栄誉はワーレン子爵夫妻に賜るものとして、この稀有な若いカップルにも何か特別の賞を賜るわけには参りませぬでしょうか?」
王妃がにこやかに笑った。
「ガイアックがそれほど惚れ込むとはのぉ。
珍しきことじゃ。
では私から特別賞としてアンリにはこのペンダントを下賜することにいたそう。」
王妃は、わざわざ席を立って、アンリの前に進み出た。
そうして自らの首に掛かっていた見事な細工の真珠のペンダントを跪いているアンリの首にかけたのである。
「マルス、そなたに相応しき物は、私は持っては居らぬ故、国王陛下より何か身に着ける物を賜るようにお願いしてみよう。
暫しの間、そう二日ほどは待ってくりゃれ。」
マルスとアンリは王妃に深くお辞儀をして舞踏会は終わった。
その日、マルスは、王都を去る前にサディス公爵別邸を訪れることを約束していた。
翌日、マルスはモリス大通りにある老舗の楽器店を訪れていた。
色々と品ぞろえを見ているうちに、ふとモルゼックに目が留まった。
モルゼックは金管楽器の横笛である。
子供向けの木管楽器マーセルより少し大きめの横笛は柔らかい音色が身上である。
マルスが見たところ造りが非常に良く、彫金が施された笛の筐体は非常に洗練された意匠である。
但し、非売品と添え書きがなされている。
傍らに古株の番頭がついていたので、由来を聞くとさる名家のお嬢様が所望されているが、この楽器を手にするには今少し腕が上がってからと申されているので、それまでお待ちしているとの返事であった。
因みにその名家の名を訊ねるとサディス公爵の名が出た。
「では、そのお嬢様とはアンリ様ですか?」
そう尋ねると、番頭は目を細めて頷いた。
「はい、アンリ様は、未だお若いながらもモルゼックの名手にございます。
ご自分ではその力量をご謙遜されておりますが・・・・。
私の見るところ既にこの名器を扱うに相応しい腕をお持ちです。
しかしながら、今一つご自分の演奏に納得がゆかぬご様子なのです。」
「なるほど、・・・。
では、このモルゼックをアンリ様へ私からの贈り物としたいのですがお譲りいただけませぬか?」
「贈り物に?
しかし、これは金貨32枚の値がついております。
お若い貴方様には少々お高いのでは・・・。
それにアンリ様とはどのようなお知り合いにございますか?」
「この王都で知り会ってまだ日が浅いのですが、昨日、王宮の舞踏会でお相手を務めさせていただきました。」
「おう、おう、では貴方様が此度の戦功で金星褒章を賜られたマルス・カルベック様。
大変御見それを致しました。
巷の噂では、昨夜の舞踏競技会でワーレン子爵夫妻に僅差で賞を譲ったものの王妃殿下から特別に賞を賜ったとか。
それにカルベックの若君は楽音に大層詳しいとの評判も漏れ聞いております。
なるほど、そのようなお方なればお譲りいたしましょう。
私どもとしましてはアンリ様のお手に渡ればよろしきこと、御代を貴方様が支払っても何の問題もございませぬ。」
「それはよかった。
で、それとは別に、こちらのサリューズも贖いたいのですが、宜しいでしょうか?」
サリューズは弦楽器であり、弓で弾く高音部がまろやかな音色の楽器であり、技量によっては如何なる主旋律も任せられるので楽師団にはなくてはならぬ品である。
楽師団では変幻自在の音階を奏でるサリューズを数台多用することが多い。
「うーん、これはお目が高い。
流石に青の楽師団が一目置かれるマルス様にございますな。
この品は、ナロザリン工房の今は亡きカーロス親方が最後に手掛けられた名品にございます。
少々値は張りますが、楽師なれば誰しもが垂涎の的とする品でございます。
実のところ、このサリューズと先ほどのモルゼックが当店での看板の品でございます。
この二つを買い求められますとまた良き品を仕入れに走り回らねばなりませんが、相手がマルス様なれば止むを得ないと存じます。」
「モルゼックは贈り物用に包装していただけましょうか。
明日には公爵別邸の方に招かれておりますので、持参いたしたいと思います。」
「畏まりました。
では、今日中にお宿の方へ届けさせていただきます。
因みに二品合わせて金貨72枚にございますが、其の折にお支払いいただけましょうか?」
「はい、用意しておきます。
あ、サリューズの弦もつけて欲しいのですが・・・。」
「はい、当店の常のサービスとして二張り分の弦と、それぞれにケースはお付けいたします。
これも勘定に入っております。」
その次の曲には二人が踊りだした。
二度目の曲では、最初から二人の息もぴたりと合っていた。
そのようにして4つの曲を踊り、その合間に語らいあった。
それぞれに異なるステップの曲であったが、マルスもアンリもそのいずれも足取りを乱すことなく踊ったのである。
舞踏会は全部で12の曲が演奏されるが、最後の1曲は恒例となっている舞踊の競技会になる。
4つ目の曲を踊り終えたとき、宮廷舞踊師であるガイアックが二人の傍に寄ってきた。
「先程来から、お二方の動きに注目しておりましたが、お若いながらお二方の舞踊は実に見事です。
あなた方の年齢なれば、本来、最後の競技会には出場出来ませぬが、王妃様より特にご注文がございました。
お二方には是非とも競技会に参加するようにとのご指名にございます。」
マルスは即座に言った。
「王妃様のご指名とあれば喜んで参加させていただきたいと存じます。
アンリ様、それでよろしいでしょうか?」
「はい、私はマルス様さえ宜しければ・・・。」
「ほうほう、随分と御仲のよいことです。
では、お願い申し上げます。
競技会はエルドのステップです。」
それを聞いてアンリの顔が少し陰った。
舞踊師が離れてから、マルスが聞いた。
「何か心配事?」
「えぇ、私まだエルドのステップは練習していないの。
ターンもあるし、結構複雑だから、踊りの師匠も来年教えてくれることにはなっているのだけれど・・・。」
「そう、でも大丈夫だよ。
僕も踊ったことは無いけれど、ステップは知っている。
アンリ様も、僕の動きに合わせることができるみたいだから、僕の手の動きに注意して。
左手が押されたら左足を後ろへ、右の腰を押されたら右足を後ろへ、その逆もある。
左手が持ち上げられたらターンで、左足を動かして右足を軸に反時計回り。
腰にかかっている手がやや上に向けられたなら反対に左足を軸に時計回り、後はできるだけ身体を密着させるように気を付けること。
次の曲の時にその練習をしてみよう。
アンリ様は何も考えずに僕のリードだけで動けばよい。」
そうして10曲目、ステルドスのステップの際にその練習を行った。
本来そうすべきではないのであるがステルドスではわざと身体を密着させて踊った。
最初は幾分ぎこちなかったが、やがてアンリがマルスに身を預けるようにしてその動きに合わせた。
傍目から見ると少し変わったステルドスではあったが、その動きはごく自然なものに見えた。
そのあと一曲の余裕があって、最後の競技会が始まった。
競技会に出るのは腕に覚えのあるカップルだけであり、マルスとアンリの組み合わせは異彩を放っていた。
ほとんどが三十代から四十代のカップルが占める中、若いカップルはマルスとアンリだけであるからである。
宮廷舞踊師が少し高い場所に位置し、全体を眺めており、その弟子が指示に従い順次カップルに手を触れて行く。
手を触れられたカップルは、踊りを止めて壁際に戻らなければならない。
最初から混みあうほどの参加者ではなかったが曲の半ばにして、5組のカップルが残っているだけであった。
その中に、カルベック夫妻とマルスとアンリのカップルが残っていた。
5組の踊りは実に見事であったが、やがて二組が姿を消し、その中にカルベック夫妻も含まれていた。
後半の山場に差し掛かって、一組が姿を消し、曲が終わろうとしているときに残っているのはマルスとアンリそれにワーレン子爵夫妻だけとなっていた。
そうしてこの二組が最後まで踊り切っていた。
曲が終わった時、周囲にいる者が皆拍手で祝福してくれた。
その中にはカルベック夫妻もいたし、サディス公爵夫妻の姿もあった。
それぞれが驚きながらも笑顔をみせていた。
二組のカップルが周囲に優雅なお辞儀をする中、宮廷舞踊師ガイアックが前に進み出た。
「正直申し上げて、これほど優劣の付けがたい競技会は初めてでございます。
常連のワーレン子爵夫妻が居残るのは当然としても、お若いお二人がかくも見事に踊れようとは実際のところ予想外の事でした。
しかも難しいとされるエルドです。
妖艶で有るはずの踊りです。
だが若いお二人の踊りは実に爽やかでした。
エルドにこのような踊り方があるのかと思うほど異なる印象を与えてくれました。
二組共に基本には忠実でした。
エルドの常として身体は常につかず離れず、ステップも正確でした。
動きも実に滑らかであり、これ以上は求められない優雅な動きでした。
私としては二組に最優秀舞踊賞を上げたいのですが、賞は一つ。
判定を下さねばなりません。」
ガイアックは暫し瞑目した。
やがて、ガイアックは目を開き、言った。
「二組の踊りにほとんど差はございません。
なれど、此度は、一日の長をもってワーレン子爵夫妻に軍配を上げましょう。」
それから王座に座る王妃に向かって言った。
「王妃様、恐れながら申し上げます。
ワーレン子爵夫妻とこの若いカップルの差はほとんどございません。
競技会第一の栄誉はワーレン子爵夫妻に賜るものとして、この稀有な若いカップルにも何か特別の賞を賜るわけには参りませぬでしょうか?」
王妃がにこやかに笑った。
「ガイアックがそれほど惚れ込むとはのぉ。
珍しきことじゃ。
では私から特別賞としてアンリにはこのペンダントを下賜することにいたそう。」
王妃は、わざわざ席を立って、アンリの前に進み出た。
そうして自らの首に掛かっていた見事な細工の真珠のペンダントを跪いているアンリの首にかけたのである。
「マルス、そなたに相応しき物は、私は持っては居らぬ故、国王陛下より何か身に着ける物を賜るようにお願いしてみよう。
暫しの間、そう二日ほどは待ってくりゃれ。」
マルスとアンリは王妃に深くお辞儀をして舞踏会は終わった。
その日、マルスは、王都を去る前にサディス公爵別邸を訪れることを約束していた。
翌日、マルスはモリス大通りにある老舗の楽器店を訪れていた。
色々と品ぞろえを見ているうちに、ふとモルゼックに目が留まった。
モルゼックは金管楽器の横笛である。
子供向けの木管楽器マーセルより少し大きめの横笛は柔らかい音色が身上である。
マルスが見たところ造りが非常に良く、彫金が施された笛の筐体は非常に洗練された意匠である。
但し、非売品と添え書きがなされている。
傍らに古株の番頭がついていたので、由来を聞くとさる名家のお嬢様が所望されているが、この楽器を手にするには今少し腕が上がってからと申されているので、それまでお待ちしているとの返事であった。
因みにその名家の名を訊ねるとサディス公爵の名が出た。
「では、そのお嬢様とはアンリ様ですか?」
そう尋ねると、番頭は目を細めて頷いた。
「はい、アンリ様は、未だお若いながらもモルゼックの名手にございます。
ご自分ではその力量をご謙遜されておりますが・・・・。
私の見るところ既にこの名器を扱うに相応しい腕をお持ちです。
しかしながら、今一つご自分の演奏に納得がゆかぬご様子なのです。」
「なるほど、・・・。
では、このモルゼックをアンリ様へ私からの贈り物としたいのですがお譲りいただけませぬか?」
「贈り物に?
しかし、これは金貨32枚の値がついております。
お若い貴方様には少々お高いのでは・・・。
それにアンリ様とはどのようなお知り合いにございますか?」
「この王都で知り会ってまだ日が浅いのですが、昨日、王宮の舞踏会でお相手を務めさせていただきました。」
「おう、おう、では貴方様が此度の戦功で金星褒章を賜られたマルス・カルベック様。
大変御見それを致しました。
巷の噂では、昨夜の舞踏競技会でワーレン子爵夫妻に僅差で賞を譲ったものの王妃殿下から特別に賞を賜ったとか。
それにカルベックの若君は楽音に大層詳しいとの評判も漏れ聞いております。
なるほど、そのようなお方なればお譲りいたしましょう。
私どもとしましてはアンリ様のお手に渡ればよろしきこと、御代を貴方様が支払っても何の問題もございませぬ。」
「それはよかった。
で、それとは別に、こちらのサリューズも贖いたいのですが、宜しいでしょうか?」
サリューズは弦楽器であり、弓で弾く高音部がまろやかな音色の楽器であり、技量によっては如何なる主旋律も任せられるので楽師団にはなくてはならぬ品である。
楽師団では変幻自在の音階を奏でるサリューズを数台多用することが多い。
「うーん、これはお目が高い。
流石に青の楽師団が一目置かれるマルス様にございますな。
この品は、ナロザリン工房の今は亡きカーロス親方が最後に手掛けられた名品にございます。
少々値は張りますが、楽師なれば誰しもが垂涎の的とする品でございます。
実のところ、このサリューズと先ほどのモルゼックが当店での看板の品でございます。
この二つを買い求められますとまた良き品を仕入れに走り回らねばなりませんが、相手がマルス様なれば止むを得ないと存じます。」
「モルゼックは贈り物用に包装していただけましょうか。
明日には公爵別邸の方に招かれておりますので、持参いたしたいと思います。」
「畏まりました。
では、今日中にお宿の方へ届けさせていただきます。
因みに二品合わせて金貨72枚にございますが、其の折にお支払いいただけましょうか?」
「はい、用意しておきます。
あ、サリューズの弦もつけて欲しいのですが・・・。」
「はい、当店の常のサービスとして二張り分の弦と、それぞれにケースはお付けいたします。
これも勘定に入っております。」
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