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第2話 今からあなた達には…
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目が覚めると一人になっていた。
ポケットや服の中を漁るが持ち物は携帯一つ。
それも俺の携帯ではない。
「うーむ。とりあえず柊と合流したいところではあるが…」
まぁ、スマホの確認からだな。
その画面。
「…テンプレの塊みたいだな。」
その表示の説明によるとこうらしい。
・一人一つキーワードを持っている。
・どんな方法でも他の人のキーワードを知ることができればキーワードが一つ開く。
・キーワードを十個集め、終了までに中央にある機材にキーワードを打ち込み、スマホを持っていれば240万獲得。
・キーワードはこのマップ内にもあるが、少なくとも一つは他人のものを使用しなければならない。
・ここに法は無い。好きに戦え。
・ここで負った傷や怪我は全て自己責任です。
・あなたのキーワードは「C」です。
ということだ。
本当の“無法”地帯ってことかぁ…
とりあえずやることの整理だな。
柊と合流…はなしだな。どう考えても。
あいつと合流なんてしたら速攻で殴りかかってくる。俺はできるだけ他の人と争いはしたくない。一人から穏便にキーワードを聞いて仲良く240万を持って帰りたいだけだ。
あとはキーワードの回収だが、これに関しては本当に探して見る他無い。
キーワードがどんな物に書かれているのか。そもそも紙とかに書かれているものなのか。
それを知らないと話にならない。
後やるべきは鞄とか入れ物の確保と、武器だな。
柊の襲撃に備えるためにも武器とそれをストックするための入れ物は必須だろう。
それに、襲撃してくるのが柊だけとは限らない。ただ柊よりマシだとは思うが。
何はともあれ、まずは探索だな。
そう思い、俺は目覚めた場所である廃校の教室から一歩、足を踏みだ…
「すわけねえだろこんなあからさまな罠があって。」
見下ろす足元には透明な糸が少し光っている。
普通の人なら見落とすであろう迷彩。
ただ…
「このくらいならやられ慣れてるんだよなあ。」
そう思い気をつけて一歩を踏み込み…
はしない。
まずは教室内。掃除用具入れのロッカーや教卓の中を見る。そして机の下やカーテンの裏など、探せるところは全て探す。
「これだけあれば十分戦えるかな。」
罠を仕掛けたやつ。それは恐らくまだ近くにいる。
というより、すぐ近くだ。
糸が不自然なほど揺れていた。まるで、手で持っているように。
なら、そいつを叩く。
「ファーストコンタクトは誰だろな?」
そう言って、糸を切った。
爆発する罠の可能性など微塵も考えずに。
まあ、そんなことはないのだが。
ラウンド1、開始。
ポケットや服の中を漁るが持ち物は携帯一つ。
それも俺の携帯ではない。
「うーむ。とりあえず柊と合流したいところではあるが…」
まぁ、スマホの確認からだな。
その画面。
「…テンプレの塊みたいだな。」
その表示の説明によるとこうらしい。
・一人一つキーワードを持っている。
・どんな方法でも他の人のキーワードを知ることができればキーワードが一つ開く。
・キーワードを十個集め、終了までに中央にある機材にキーワードを打ち込み、スマホを持っていれば240万獲得。
・キーワードはこのマップ内にもあるが、少なくとも一つは他人のものを使用しなければならない。
・ここに法は無い。好きに戦え。
・ここで負った傷や怪我は全て自己責任です。
・あなたのキーワードは「C」です。
ということだ。
本当の“無法”地帯ってことかぁ…
とりあえずやることの整理だな。
柊と合流…はなしだな。どう考えても。
あいつと合流なんてしたら速攻で殴りかかってくる。俺はできるだけ他の人と争いはしたくない。一人から穏便にキーワードを聞いて仲良く240万を持って帰りたいだけだ。
あとはキーワードの回収だが、これに関しては本当に探して見る他無い。
キーワードがどんな物に書かれているのか。そもそも紙とかに書かれているものなのか。
それを知らないと話にならない。
後やるべきは鞄とか入れ物の確保と、武器だな。
柊の襲撃に備えるためにも武器とそれをストックするための入れ物は必須だろう。
それに、襲撃してくるのが柊だけとは限らない。ただ柊よりマシだとは思うが。
何はともあれ、まずは探索だな。
そう思い、俺は目覚めた場所である廃校の教室から一歩、足を踏みだ…
「すわけねえだろこんなあからさまな罠があって。」
見下ろす足元には透明な糸が少し光っている。
普通の人なら見落とすであろう迷彩。
ただ…
「このくらいならやられ慣れてるんだよなあ。」
そう思い気をつけて一歩を踏み込み…
はしない。
まずは教室内。掃除用具入れのロッカーや教卓の中を見る。そして机の下やカーテンの裏など、探せるところは全て探す。
「これだけあれば十分戦えるかな。」
罠を仕掛けたやつ。それは恐らくまだ近くにいる。
というより、すぐ近くだ。
糸が不自然なほど揺れていた。まるで、手で持っているように。
なら、そいつを叩く。
「ファーストコンタクトは誰だろな?」
そう言って、糸を切った。
爆発する罠の可能性など微塵も考えずに。
まあ、そんなことはないのだが。
ラウンド1、開始。
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