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第五話 決着
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ガチン。
時計の針が一つ、戻る戻る戻ルもドルモドルmoドルモdoるmodoru…
「ッ…時が戻った!?」
これまでの経験から素早く状況を理解する。その情報とこの相手。取るべき行動は一つ。
「『タイム・-3』!!」
世界がスローになる。だが今回は前・回・と違って攻撃が来ない。
それを認識した時、体の違和感を感じる。
〈副作用〉が無い。
『タイム・-5』を使った時確実に来るあの絶えられない眠気。あれが無くなっている。
これから推測するに、あの〈巻き戻し〉はあのゴーレムの破壊状況を戻すだけでなく世界そのものを戻している。だから私の『タイム・-5』の発動前に戻った。
そしてすぐに攻撃を仕掛けてこないところから反動が大きいものと見た。なら、攻略法は修復が追いつかないくらい壊し続けるか、何か巻き戻しを使えなくなる条件を探すか、か。
「『タイム・オーバー』」
だがまずはあの腕をもう一度壊す。それからだ。
とか言うとでも思ったか。
これまでの仕掛けはすべてあの時計の針が動くことで起動している。
ならその元凶である時計を壊せば奴のインチキじみた動きも巻き戻しも終わる。
その時計の硬さがどれほどなのかは知らないがそもそも時計は精密機械。その中心に爆弾でもブチ込めば壊れるだろう。
そう思考がまとまった時、ゴーレムが再度起動する。
それを確認すると、再度背中の棺をおろし、その中から手榴弾…ではなく、ビリヤード玉ほどの大きさの球体を取り出す。それについている〈10〉という数字を強く押し込み、すぐさま真上に投げる。
その瞬間私は使う。
「『タイム・-2』」
先程までよりも一つ遅延を緩くかける。
ゴーレムの動きは既に見た。
だから、副作用を少なくしたこれで十分だ。
ゴーレムが眼前に迫る。
「…次は、もっと色々ネタを用意してきな。」
ゴーレムの頭の上、時計の中心で、
先の手榴弾とは比べ物にならないほどの爆発が起こり、
時計の歯車が爆散する。
それに応じるかのように、ゴーレムが塵となって消えた。
「『タイム・オーバー』」
時間の遺跡、攻略。攻略者、〈棺の狙撃手〉、スレイ・リーパー。
・否定。時間の遺跡、攻略。第一層攻略者、〈棺の狙撃手〉、スレイ・リーパー。
時計の針が一つ、戻る戻る戻ルもドルモドルmoドルモdoるmodoru…
「ッ…時が戻った!?」
これまでの経験から素早く状況を理解する。その情報とこの相手。取るべき行動は一つ。
「『タイム・-3』!!」
世界がスローになる。だが今回は前・回・と違って攻撃が来ない。
それを認識した時、体の違和感を感じる。
〈副作用〉が無い。
『タイム・-5』を使った時確実に来るあの絶えられない眠気。あれが無くなっている。
これから推測するに、あの〈巻き戻し〉はあのゴーレムの破壊状況を戻すだけでなく世界そのものを戻している。だから私の『タイム・-5』の発動前に戻った。
そしてすぐに攻撃を仕掛けてこないところから反動が大きいものと見た。なら、攻略法は修復が追いつかないくらい壊し続けるか、何か巻き戻しを使えなくなる条件を探すか、か。
「『タイム・オーバー』」
だがまずはあの腕をもう一度壊す。それからだ。
とか言うとでも思ったか。
これまでの仕掛けはすべてあの時計の針が動くことで起動している。
ならその元凶である時計を壊せば奴のインチキじみた動きも巻き戻しも終わる。
その時計の硬さがどれほどなのかは知らないがそもそも時計は精密機械。その中心に爆弾でもブチ込めば壊れるだろう。
そう思考がまとまった時、ゴーレムが再度起動する。
それを確認すると、再度背中の棺をおろし、その中から手榴弾…ではなく、ビリヤード玉ほどの大きさの球体を取り出す。それについている〈10〉という数字を強く押し込み、すぐさま真上に投げる。
その瞬間私は使う。
「『タイム・-2』」
先程までよりも一つ遅延を緩くかける。
ゴーレムの動きは既に見た。
だから、副作用を少なくしたこれで十分だ。
ゴーレムが眼前に迫る。
「…次は、もっと色々ネタを用意してきな。」
ゴーレムの頭の上、時計の中心で、
先の手榴弾とは比べ物にならないほどの爆発が起こり、
時計の歯車が爆散する。
それに応じるかのように、ゴーレムが塵となって消えた。
「『タイム・オーバー』」
時間の遺跡、攻略。攻略者、〈棺の狙撃手〉、スレイ・リーパー。
・否定。時間の遺跡、攻略。第一層攻略者、〈棺の狙撃手〉、スレイ・リーパー。
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