5 / 7
第四話 時計の守護者
しおりを挟む
「ツッ!?」
入った瞬間、辺りの空気が変わる。
チリチリと辺り一帯から刺すような視線と少し苦しくなるような緊迫感。
何かまずいと感じた私はバッと後ろに飛び退く。
ズダァン!!!
明かりがなかったこの部屋に赤い光が灯る。
そして周囲の壁にボッと明かりが灯って行く。
そうして照らし出された場所に見えたのはゴーレムというべき岩の巨人。
特徴的な場所といえば背中に大きな時計を背負っているというところ。
「ッ!?」
またしても嫌な予感を感じた私は咄嗟に横に飛ぶ。するとその巨体ではありえない程の速さで眼前へと迫るゴーレム。飛び退いた場所に腕が振り下ろされる。
その一連の動作が終わるとその巨体にふさわしいくらいの動作に落ち着く。
それと同時にガクンと背中の時計が1から2へと移動する。そしてまた高速で移動する。
だが今度はすこし観察させてもらおう。
「『タイム・-3』」
副作用も少なく、かつ確実に観察できるラインでの能力使用。
それによってゴーレムの速度が目に見えて遅くなる。だがまだ速い。速すぎるくらいだ。
それでも避けるのは容易だ。トッと軽く後ろに飛び退く。
そして、振り下ろされる。だが分かった。この振り下ろす瞬間。このときに肩の部分が手に移動する。だから一瞬そこが脆くなる。
「『タイム・オーバー』」
それよりも。あの時計。あれが動くのはゴーレムの加速が終わったタイミング。そしてその後三十秒ほどゴーレムは動かなくなる。
だがその時に脆い場所はなくなる…
確実なタイミングにチマチマと削るか、少し博打に出るか…
そんなもん、答えは1つだ。
博打にでて、一瞬でケリを付けてやる。
そう考えた私は一度攻撃を躱し、背中の〈棺〉を開く。そして慣れた手付きで愛銃を組み立てる。そして弾を装填。そして使い終わった拳銃のマガジンを〈棺〉にはめておく。
「『タイム・-5』」
時間が止まる。完全に止まった0.5秒の間に右肩をブチ抜く。
時間が進み始める。だがまだ時間は余ってる。その間に〈棺〉から取り出した手榴弾を投げ込む。
爆発するまでの時間も惜しい。さっき〈棺〉にはめたマガジンを引き抜き拳銃に差し込む。
そして手榴弾へと弾丸を飛ばす。
「消し、飛べェ!!」
両腕を破壊した。
これで攻撃手段のメインはなくした。
ただ、このゴーレムはまだやる気のようだな。
さて、どう生き残ろうか。
入った瞬間、辺りの空気が変わる。
チリチリと辺り一帯から刺すような視線と少し苦しくなるような緊迫感。
何かまずいと感じた私はバッと後ろに飛び退く。
ズダァン!!!
明かりがなかったこの部屋に赤い光が灯る。
そして周囲の壁にボッと明かりが灯って行く。
そうして照らし出された場所に見えたのはゴーレムというべき岩の巨人。
特徴的な場所といえば背中に大きな時計を背負っているというところ。
「ッ!?」
またしても嫌な予感を感じた私は咄嗟に横に飛ぶ。するとその巨体ではありえない程の速さで眼前へと迫るゴーレム。飛び退いた場所に腕が振り下ろされる。
その一連の動作が終わるとその巨体にふさわしいくらいの動作に落ち着く。
それと同時にガクンと背中の時計が1から2へと移動する。そしてまた高速で移動する。
だが今度はすこし観察させてもらおう。
「『タイム・-3』」
副作用も少なく、かつ確実に観察できるラインでの能力使用。
それによってゴーレムの速度が目に見えて遅くなる。だがまだ速い。速すぎるくらいだ。
それでも避けるのは容易だ。トッと軽く後ろに飛び退く。
そして、振り下ろされる。だが分かった。この振り下ろす瞬間。このときに肩の部分が手に移動する。だから一瞬そこが脆くなる。
「『タイム・オーバー』」
それよりも。あの時計。あれが動くのはゴーレムの加速が終わったタイミング。そしてその後三十秒ほどゴーレムは動かなくなる。
だがその時に脆い場所はなくなる…
確実なタイミングにチマチマと削るか、少し博打に出るか…
そんなもん、答えは1つだ。
博打にでて、一瞬でケリを付けてやる。
そう考えた私は一度攻撃を躱し、背中の〈棺〉を開く。そして慣れた手付きで愛銃を組み立てる。そして弾を装填。そして使い終わった拳銃のマガジンを〈棺〉にはめておく。
「『タイム・-5』」
時間が止まる。完全に止まった0.5秒の間に右肩をブチ抜く。
時間が進み始める。だがまだ時間は余ってる。その間に〈棺〉から取り出した手榴弾を投げ込む。
爆発するまでの時間も惜しい。さっき〈棺〉にはめたマガジンを引き抜き拳銃に差し込む。
そして手榴弾へと弾丸を飛ばす。
「消し、飛べェ!!」
両腕を破壊した。
これで攻撃手段のメインはなくした。
ただ、このゴーレムはまだやる気のようだな。
さて、どう生き残ろうか。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。
イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。
きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。
そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……?
※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。
※他サイトにも掲載しています。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる