3 / 7
第二話 墜ちろ
しおりを挟む
木の上で仮眠を取っていたところを馬鹿みたいにデカい羽音に叩き起こされる。
その方向を見ると羽が機械の鳥。
そりゃあうるさいだろうな。機械なんだ。それを動かすための動力が入ってるならその音もうるせえ。そもそも機械が擦れる音が私は嫌いだ。そんなクソ鳥は許せねえ。睡眠は私が一番大事にしてるんだよ。それを邪魔するんじゃねえよ。
寝起き、睡眠の邪魔、不快音。その全てが重なり、普段であれば落ち着いて考えてから対処するところを、〈絶対に殺す〉その一心で腰から銃を引き抜きながら叫ぶ。
「『タイム・-5』!!!!!」
それと同時に世界の歯車が動きを止める。
現状一番の時間鈍化、『-5』。この効果、まず0.5秒間完全に時間を止める。そしてその後五秒かけて徐々に元の時間の速さに戻っていく。私の能力の中でも特異な、〈能力解除にタイム・オーバーを必要としない〉ということ。他の場合、『タイム・オーバー』と宣言しなければ使用時間に応じて身体のランダムな場所に痛みが走る。
それに対しこの『-5』。これの代償は異常なまでの眠気。コレの使用後は禄に移動もできないほどの眠気に襲われる。
だから、仮眠の続きを得るためにも、こいつを確実にぶちのめすためにもこの5.5秒にけりをつける。
まずホルスターから引き抜いた拳銃を鳥の頭に撃ちまくる。
そして『棺』を開け、中から大型のスナイパーライフルを取り出し、奴の額に照準をあわせる。そして間髪入れずに銃弾を撃ち込む。
「堕ちろ!!!クソ鳥野郎が!!!」
だがその瞬間には『-5』は切れていた。その眠気によるブレと奴が気づいたことによって狙いが外れ、羽に当たる。それを見た私は、次はぶち殺す。そう心に誓い、まぶたを閉じた。
その方向を見ると羽が機械の鳥。
そりゃあうるさいだろうな。機械なんだ。それを動かすための動力が入ってるならその音もうるせえ。そもそも機械が擦れる音が私は嫌いだ。そんなクソ鳥は許せねえ。睡眠は私が一番大事にしてるんだよ。それを邪魔するんじゃねえよ。
寝起き、睡眠の邪魔、不快音。その全てが重なり、普段であれば落ち着いて考えてから対処するところを、〈絶対に殺す〉その一心で腰から銃を引き抜きながら叫ぶ。
「『タイム・-5』!!!!!」
それと同時に世界の歯車が動きを止める。
現状一番の時間鈍化、『-5』。この効果、まず0.5秒間完全に時間を止める。そしてその後五秒かけて徐々に元の時間の速さに戻っていく。私の能力の中でも特異な、〈能力解除にタイム・オーバーを必要としない〉ということ。他の場合、『タイム・オーバー』と宣言しなければ使用時間に応じて身体のランダムな場所に痛みが走る。
それに対しこの『-5』。これの代償は異常なまでの眠気。コレの使用後は禄に移動もできないほどの眠気に襲われる。
だから、仮眠の続きを得るためにも、こいつを確実にぶちのめすためにもこの5.5秒にけりをつける。
まずホルスターから引き抜いた拳銃を鳥の頭に撃ちまくる。
そして『棺』を開け、中から大型のスナイパーライフルを取り出し、奴の額に照準をあわせる。そして間髪入れずに銃弾を撃ち込む。
「堕ちろ!!!クソ鳥野郎が!!!」
だがその瞬間には『-5』は切れていた。その眠気によるブレと奴が気づいたことによって狙いが外れ、羽に当たる。それを見た私は、次はぶち殺す。そう心に誓い、まぶたを閉じた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる