白の双剣士

ultimate!!

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第二章 青の氷の悲しみを

ex. 無知の英雄

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 いつからだろう。



 もう自分の名前も思い出せない。



 ただ、自分の欲求に従って動く。



 いや、違う。



 思い出せないこの記憶。



 僕はそれに従って行動している。







 “『赤金光』”



 あぁ、何か聞こえた。



 “『緑嵐』”



 また。



 “『青氷・槍』”



 …邪魔だ。



 “『赤血・手』”



 …『消』そう。



 “『白壁』”







 同じ、『白』?







 その思考はすぐに消える。



 だがその好奇心は消えない。



 「『白球』」



 その少年は辺りに『球』を出現させると、その『球』があった空間にヒ ン、ヒュン とすさ じい速度で進ん いく。



  の行 は南。



 その行 を む〈械 〉と呼 れて た鳥の別 体。



 ただそ は 分が死 だ、 や『 えた』こと も気 か い。 や 付けない。



 もう、そ を阻 もの 、何もない。







 あぁ。戦おう。何者かであった僕と。



 僕という『白英雄』と。







                      「『白夜』」







 『英雄』、南の都市サーシュ到着から三十秒。



 南の都市、サーシュ全住民、

 〈王〉、『白』ジューク・アイル、『緑』ワイド・ラフレ、『赤青』レブ、〈長〉



 消滅。
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