31 / 43
第二章 青の氷の悲しみを
第29色 巻き起こすは無限の嵐
しおりを挟む
〈色具・『赤』起動〉
「ッ!!」
突然の背後からの戦意。すぐさま振り向きながら後ろへと飛ぶ。
どういうことだ?『落星』で確実に埋めたはず。あれで意識を保っていたとしても出るのには時間が…
「考え込むなよ。まだ戦いは終わってねぇぜ?『赤爆・駆』!」
「『緑風・飛』ッ!」
咄嗟に飛ぶ。
シバルの『色』は『銀』のはず。『色』は一人一色。『赤』はどうやっても使うことは…
待て。例外が身近にいる。レブ赤青だ。
「『緑突・連』!」
「今更そんなヌルい攻撃が効くとでも!?『銀具・剣』『赤炎・剣纏』!」
『連』をものともせずシバルが迫る――
「『赤金光・陽昇』」
陽が、昇る。
かなり冷え込んできていた都市が一瞬にして夏と間違うほどの暑さへとなる。
「なん…眩しっ!」
シバルの目が眩む。その時間で攻撃を挟む。
「『緑突・閃』!」
シバルを『閃』で弾き飛ばす。
俺の『緑』には基本的に殺傷力が無い。
だから弾き飛ばし、壁にぶつけることや『落星』のように外的要因を『緑』に組み込んだりしてダメージを稼ぐ。『風』に殺傷力があるというイメージが出来なかったからだ。
だがあの〈械鳥〉。あれは〈風〉なのに明らかに殺傷力のある攻撃をしていた。
それで、イメージは十分。
さらに〈械鳥〉は僕に新たなイメージを与えてくれた。
「ジュークにやられたけど、見てるだけでもあれはいい経験だったかな…」
さらにイメージするのはジュークの『白染』。
あれのように『色』を濃く。
「『赤爆・駆』ようやく追いついたなあ!」
「あぁ、私も、ようやくだ。」
俺は『嵐』だ。
全てを巻き込む『嵐』。
唯一人、僕を除いて。
「『緑嵐』」
「ハァ!?そんなんありかよ…ってやっば…『銀具・盾』!」
『緑嵐』。僕を中心に起こる『嵐』。その『風』は、その範囲全てを飲み込み、巻き込む。
『銀具』。恐らくだが対人戦想定でどんな敵でも戦えるような想定だろう。
だが私は『嵐』だ。『盾』?『剣』?全て、
「弾き飛ばしてやるよ。」
「軽く飛ばすなあ!だがこれならどうだ?『赤炎』」
〈色具・『赤』〉。所持しているものがその〈色具〉の『色』を使えるようになるといったところか?
ただ、それなら俺も持っている。
「『青洞』」
「なッ…お前も〈色具〉持ちかよ!って待て…お前それをどこで!」
ただレブから貰っただけなんだが。
「言う必要、あるか?」
「それもそうだなッ!」
攻撃手段は全て無効化できる。
例え手に『銀具』を持って来たとしても、これで詰みだ。
「『緑嵐・飛翔』」
『緑嵐』の中でしか使えるイメージが無い。多分〈械鳥〉に引っ張られてるとか『緑風』だと勢いが足りないとかだと思うが今はいい。
「おいおい、俺でも飛べてねえぞ。」
「まあ、僕は『嵐』だから。」
なんか理由になってない気がするが、まあ、いいや。
「じゃあ、今度こそ終わりにしようか。『緑嵐・落星』?」
んー…なんかしっくりこない。
「『緑嵐・流星』」
これだな。
「何個その『星』を落とせば気が済むんだよ…」
この『嵐』の中を埋め尽くすほどの『星』の雨。
如何に『銀』であろうとこれを防ぐ術はない。
「じゃあな。また会おう。」
「次は『嵐』禁止で頼みたいね。」
シバルを倒したが、まだ『嵐』は解かない。
気持ち的にはジュークの援護に行きたいところだが…
「まずはこっちからやらないとまずいでしょ。」
向いた方向には、〈太陽〉。
「次は貴様か?」
「『星』の次は〈太陽〉を落とそうか。」
シバル風に言うなら、
「ラウンド3、ってところかな?」
「ッ!!」
突然の背後からの戦意。すぐさま振り向きながら後ろへと飛ぶ。
どういうことだ?『落星』で確実に埋めたはず。あれで意識を保っていたとしても出るのには時間が…
「考え込むなよ。まだ戦いは終わってねぇぜ?『赤爆・駆』!」
「『緑風・飛』ッ!」
咄嗟に飛ぶ。
シバルの『色』は『銀』のはず。『色』は一人一色。『赤』はどうやっても使うことは…
待て。例外が身近にいる。レブ赤青だ。
「『緑突・連』!」
「今更そんなヌルい攻撃が効くとでも!?『銀具・剣』『赤炎・剣纏』!」
『連』をものともせずシバルが迫る――
「『赤金光・陽昇』」
陽が、昇る。
かなり冷え込んできていた都市が一瞬にして夏と間違うほどの暑さへとなる。
「なん…眩しっ!」
シバルの目が眩む。その時間で攻撃を挟む。
「『緑突・閃』!」
シバルを『閃』で弾き飛ばす。
俺の『緑』には基本的に殺傷力が無い。
だから弾き飛ばし、壁にぶつけることや『落星』のように外的要因を『緑』に組み込んだりしてダメージを稼ぐ。『風』に殺傷力があるというイメージが出来なかったからだ。
だがあの〈械鳥〉。あれは〈風〉なのに明らかに殺傷力のある攻撃をしていた。
それで、イメージは十分。
さらに〈械鳥〉は僕に新たなイメージを与えてくれた。
「ジュークにやられたけど、見てるだけでもあれはいい経験だったかな…」
さらにイメージするのはジュークの『白染』。
あれのように『色』を濃く。
「『赤爆・駆』ようやく追いついたなあ!」
「あぁ、私も、ようやくだ。」
俺は『嵐』だ。
全てを巻き込む『嵐』。
唯一人、僕を除いて。
「『緑嵐』」
「ハァ!?そんなんありかよ…ってやっば…『銀具・盾』!」
『緑嵐』。僕を中心に起こる『嵐』。その『風』は、その範囲全てを飲み込み、巻き込む。
『銀具』。恐らくだが対人戦想定でどんな敵でも戦えるような想定だろう。
だが私は『嵐』だ。『盾』?『剣』?全て、
「弾き飛ばしてやるよ。」
「軽く飛ばすなあ!だがこれならどうだ?『赤炎』」
〈色具・『赤』〉。所持しているものがその〈色具〉の『色』を使えるようになるといったところか?
ただ、それなら俺も持っている。
「『青洞』」
「なッ…お前も〈色具〉持ちかよ!って待て…お前それをどこで!」
ただレブから貰っただけなんだが。
「言う必要、あるか?」
「それもそうだなッ!」
攻撃手段は全て無効化できる。
例え手に『銀具』を持って来たとしても、これで詰みだ。
「『緑嵐・飛翔』」
『緑嵐』の中でしか使えるイメージが無い。多分〈械鳥〉に引っ張られてるとか『緑風』だと勢いが足りないとかだと思うが今はいい。
「おいおい、俺でも飛べてねえぞ。」
「まあ、僕は『嵐』だから。」
なんか理由になってない気がするが、まあ、いいや。
「じゃあ、今度こそ終わりにしようか。『緑嵐・落星』?」
んー…なんかしっくりこない。
「『緑嵐・流星』」
これだな。
「何個その『星』を落とせば気が済むんだよ…」
この『嵐』の中を埋め尽くすほどの『星』の雨。
如何に『銀』であろうとこれを防ぐ術はない。
「じゃあな。また会おう。」
「次は『嵐』禁止で頼みたいね。」
シバルを倒したが、まだ『嵐』は解かない。
気持ち的にはジュークの援護に行きたいところだが…
「まずはこっちからやらないとまずいでしょ。」
向いた方向には、〈太陽〉。
「次は貴様か?」
「『星』の次は〈太陽〉を落とそうか。」
シバル風に言うなら、
「ラウンド3、ってところかな?」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる