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第一章 その体に白を宿して
第6色 赤い爆発
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「『赤爆・駆』」
「『白斬』」
踏み込むと同時に僕らは『色』を使う。その瞬間、僕の双剣に白い膜が付き、カイルの足が赤くなり、靴が燃える。次の一歩を踏み出す瞬間に…
バァン!!!!!
カイルの足元で爆発が起こり、一歩目とは比べ物にならない速さで迫る。だがその動きは練習で何度も見ている。それを読んでいる僕はカイルが来るであろう場所に右の剣を振り抜く。予想通りそこにカイルが来る。そのまま剣が直撃
「『赤爆・手』」
「ぐはっ!」
必ず来ると確信していた僕は伸ばしてきた左手に対しての反応が遅れる。その隙をカイルは見逃さず即座に『色』で爆発させる。だがかろうじて後ろに下がり始めていたので直撃は回避する。だがダメージは大きく、後ろに弾かれる。
「『赤炎・矢』」
「『白斬・飛』!」
またもや同時に『色』を使う。だがこちらは試合開始時に『白斬』を纏わせている。それに対してあちらは一から『色』を作る。つまり技の「出」はこちらの方が速い!そして『白斬・飛』に合わせて僕も距離を詰めていく。
「へぇ、『白』はこうなるのか。」
左手と足に『赤』を纏わせたままのカイルが放った『赤炎・矢』と『白斬・飛』がぶつかり、消えるところを見てそういう。
「『白鎧』!」
「『赤爆・手』」
カイルは近づく僕に対してまたしても左手を向けながら走って近づいてくる。だがそれに対して『白』を体に纏うことで対抗する。結果…
「!衝撃まで」
「ハァァ!」
爆発が『白鎧』に触れたところから消えていき、なかったかのように消える。そしてさっきは決められなかった右の薙ぎを叩き込む。そして左の剣の突きを入れようとして…
いつの間にか左の剣の下にあったカイルの左手から爆発が起き、切っ先をずらされ、躱される。そしてあたらなかったこととずらされたことで体勢を崩される。
「『赤爆』!!!」
『赤爆・手』によって『白鎧』が解除され、そこに全力の『赤爆』が叩き込まれることで、意識が遠のく。そんなときでも僕は、「『白磑』って一回で解除されるのか」なんてことを考えていた。
「よし!今回も俺の勝ちだな!」
意識が戻った僕に対し、カイルが開口一番そう言う。
「あんた達、もう少し周りに気を使いなさいよ。特に最後の『赤爆』なんか、隣で訓練してた人にまで熱気が飛んでたんだからね。」
「反省しまーす」
反省してないなコイツ。ただ最後の『赤爆』は確かに威力が強すぎだった。
「ジュークも、そこまで熱くさせないでよ。カイルがこうなるって知ってたでしょ」
「はーい」
まぁ、僕も熱くなって周りが見えなくなっていたのだが。
「じゃ、時間も時間だし、ご飯食べて、明日の合否発表と入学式に備えて、さっさと寝るわよ!」
その後、他愛もない話をしながら夕食を食べた僕たちは、明日の合否発表と、その後寮でどんな人と同室になるのか考えているうちに、いつの間にか眠っていた。
「『白斬』」
踏み込むと同時に僕らは『色』を使う。その瞬間、僕の双剣に白い膜が付き、カイルの足が赤くなり、靴が燃える。次の一歩を踏み出す瞬間に…
バァン!!!!!
カイルの足元で爆発が起こり、一歩目とは比べ物にならない速さで迫る。だがその動きは練習で何度も見ている。それを読んでいる僕はカイルが来るであろう場所に右の剣を振り抜く。予想通りそこにカイルが来る。そのまま剣が直撃
「『赤爆・手』」
「ぐはっ!」
必ず来ると確信していた僕は伸ばしてきた左手に対しての反応が遅れる。その隙をカイルは見逃さず即座に『色』で爆発させる。だがかろうじて後ろに下がり始めていたので直撃は回避する。だがダメージは大きく、後ろに弾かれる。
「『赤炎・矢』」
「『白斬・飛』!」
またもや同時に『色』を使う。だがこちらは試合開始時に『白斬』を纏わせている。それに対してあちらは一から『色』を作る。つまり技の「出」はこちらの方が速い!そして『白斬・飛』に合わせて僕も距離を詰めていく。
「へぇ、『白』はこうなるのか。」
左手と足に『赤』を纏わせたままのカイルが放った『赤炎・矢』と『白斬・飛』がぶつかり、消えるところを見てそういう。
「『白鎧』!」
「『赤爆・手』」
カイルは近づく僕に対してまたしても左手を向けながら走って近づいてくる。だがそれに対して『白』を体に纏うことで対抗する。結果…
「!衝撃まで」
「ハァァ!」
爆発が『白鎧』に触れたところから消えていき、なかったかのように消える。そしてさっきは決められなかった右の薙ぎを叩き込む。そして左の剣の突きを入れようとして…
いつの間にか左の剣の下にあったカイルの左手から爆発が起き、切っ先をずらされ、躱される。そしてあたらなかったこととずらされたことで体勢を崩される。
「『赤爆』!!!」
『赤爆・手』によって『白鎧』が解除され、そこに全力の『赤爆』が叩き込まれることで、意識が遠のく。そんなときでも僕は、「『白磑』って一回で解除されるのか」なんてことを考えていた。
「よし!今回も俺の勝ちだな!」
意識が戻った僕に対し、カイルが開口一番そう言う。
「あんた達、もう少し周りに気を使いなさいよ。特に最後の『赤爆』なんか、隣で訓練してた人にまで熱気が飛んでたんだからね。」
「反省しまーす」
反省してないなコイツ。ただ最後の『赤爆』は確かに威力が強すぎだった。
「ジュークも、そこまで熱くさせないでよ。カイルがこうなるって知ってたでしょ」
「はーい」
まぁ、僕も熱くなって周りが見えなくなっていたのだが。
「じゃ、時間も時間だし、ご飯食べて、明日の合否発表と入学式に備えて、さっさと寝るわよ!」
その後、他愛もない話をしながら夕食を食べた僕たちは、明日の合否発表と、その後寮でどんな人と同室になるのか考えているうちに、いつの間にか眠っていた。
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