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ヘンリー 決意
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【 ヘンリー王子の視点 】
2時間前。
デビュータントが始まり、次々と入場し、父上が祝いの言葉をかけていく。
『リヴィア嬢、とても美しい』
『ありがとうございます国王陛下』
『未成年のうちから苦労をかけるな』
『助け合いですわ』
『そうか。楽しんでくれ』
私が贈った、私の瞳の色の宝石を用いたアクセサリーをリヴィアが身につけている。
デビュータントにつける色ではないのは承知しているが、もしかしたらリヴィアに私の色を纏わせる最初で最後のチャンスかもしれない。だから特別に作らせた。
貸し出しだと思って返却しそうだとメイドから報告があった。
自分の色の宝石を散りばめたアクセサリーを王子が貸し出しで与えるわけがないだろう。
まったく…君以外に私の色を贈る気はないよ。
真っ白なドレスは今日の成人の儀か婚姻の儀くらいしか着ない。リヴィアが誰のためにウエディングドレスを着るのか。それは私であって欲しい。
なのに……
あの氷結の公子が僅かだが表情を晒してリヴィアと多くの言葉を交わしていた。
誰に対しても表情を崩さずに冷たい眼差しを向ける男は、多くの令嬢を氷付けにしてきた。
未来の公爵夫人を夢見る者、美術品のような容姿に魅了される者、権力を欲する者、財力に胸を踊らす者、様々な令嬢が言い寄ったが、美しさ、可愛さ、妖艶さで近付いても眉一つ動かさず相手にしない男だ。
なのに何でリヴィアと?
「珍しい光景ですわ。兄とは初対面だと思っておりましたのに。しかも少し表情が……兄があの様に笑ったところなど初めて見ました」
確かに笑ってる。信じられない。
丁度曲が終わったのでリヴィアと公子を引き剥がしに行った。
“じゃあな、リヴィア。明日だぞ”
明日!? どういうことだ!?
聞いてもはっきり答えてくれない。
あの公子があんな砕けた誘い方をする姿を男相手でも見たことがない。しかも令嬢を家名以外で呼ぶなど…。
すぐそこではルネが待ち構えているし、アングラード伯爵も順番を待っている。
君はどんどん男を惹きつけていく。
「君を閉じ込めてしまいたい」
本心をつい漏らしてしまった。
「リヴィア?」
リヴィアの顔は恐怖に怯えているような表情で蒼白だった。
「リヴィア!」
意識を失いかけて倒れるリヴィアを抱き止めた。
「リヴィ!」
ルネも駆け寄った。
「リヴィア!
ゆっくり息を吸え。大丈夫、俺がいる。
ほら、大丈夫」
カルフォン卿がリヴィアの元へ駆け付けた。伯爵もいる。ティエリーも駆けつけた。
「先生…」
リヴィアはカルフォン卿の服を掴んだ。
カルフォン卿はリヴィアを抱き上げると我々を制して非常退出路へ消えていった。
成人の儀が終わった後、父上と叔父上に呼び出された。
「ヘンリー、何があった」
「ダンスをしながら話していたら急に顔色が悪くなり倒れました」
「急に? 殿下、何を言ったのですか?」
「……君を閉じ込めてしまいたい、と」
2人は顔を見合わせると溜息を吐いた。
「それだ。その言葉はリヴィア嬢には使っては駄目なんだ」
「どういうことですか。まさか伯爵家で監禁を?」
「そうではない。こうなっては仕方ない」
そこで、何故私が求婚を断られたのかを知った。
「未来を見たということですか?夢じゃなく?」
「リヴィア嬢は王子妃教育を終えた婚約者だった。
だがヘンリー達が2年生の時に新入生として入学した令嬢に傾倒し、日に日に婚約者に確定していたリヴィア嬢に辛く当たった。
怒鳴り付けることも珍しくなく、王妃が叱責するほど酷い態度だった。お前は反省するどころかもっとリヴィア嬢に辛く当たり、その女と逢瀬を重ねていた。
そして最終的にパーティでリヴィア嬢をエスコートせず、その女と揃いの衣装で現れて会場で婚約破棄を告げ、冤罪をかけて塔へ幽閉した。
正気を失ったのはヘンリーだけではない。要人の子息達もだ。
ヘンリーとその女は、幽閉だけでは飽き足らず 取り巻きの1人に毎日犯させた。
暫くしてリヴィア嬢は妊娠した。ところがその女は自分より先にリヴィア嬢が妊娠したことが許せなくて、大柄な下男を連れて来て犯させようとした。
結果、リヴィア嬢は塔の最上階から身を投げて死んだ。
だからヘンリーの言葉はトラウマを呼び起こさせてしまった」
「夢を、悪い夢を見たのでは、」
「王子妃教育を終えていないと知り得ないことをいくつも知っているし、鉱物の不正採掘も言い当てた。夢という理由では辻褄が合わないんだ」
「でも、幽閉なんて父上が許すはずがありません!」
「私は死んだらしい。急に体調を崩し 都合よく死んだようだ。おそらく毒殺だろう。ヘンリーは喪に服すことも無く王冠を被り、あの女をすぐに王妃にした」
「私がその様なことをする訳がありません!」
「殿下、以前リヴィアが指を切った時に血を舐めましたね。リヴィアの血は魔女の魅了を無効にするようです。今回は一部の者に一滴ずつ飲ませて効果を得ています。ですが飲ませなかった団長の子息は見事に傾倒しました。ご存知ですよね?」
「本当に魔女が…」
「正確には魔女の生まれ変わりで、魅了だけ使えたのではないかと」
それ以上は教えてもらえなかった。
何故リヴィアの血にそんな効果があるのか。
リヴィアの城内の任務もこれに絡んでいる気がする。
そして、リヴィアを犯し続けて孕ませた男の名を教えてはもらえなかった。
父上も叔父上もその話を信じている。
何よりリヴィアは重篤だ。
あの言葉だけで倒れたのだから。
私がリヴィアを裏切って酷い扱いをして暴言を吐いたり、リヴィアを放置して他の女をエスコートして皆の前で婚約破棄し 冤罪をかけ幽閉して、死に追いやったなんて。
こんなに好きなリヴィアを婚約者にできたのなら、私はとても喜んだはずだ。そしてリヴィアも私のために王子妃教育を乗り越えてくれた。
魔女がいなければ リヴィアが産むのは私の子だったはずだ。
苦しいとき、不安なときに呼ぶのも私のはずだった。
“先生”
ライバルだらけじゃないか!
女子供にも容赦無しと言われるカルフォン卿はリヴィアをとても大事にしているし、叔父上が珍しくリヴィアを守っている。
その魔女モドキを殺したい!この手で息の根を止めて灰にしたい!
リヴィアとの未来を奪った女を必ず殺してみせる。
2時間前。
デビュータントが始まり、次々と入場し、父上が祝いの言葉をかけていく。
『リヴィア嬢、とても美しい』
『ありがとうございます国王陛下』
『未成年のうちから苦労をかけるな』
『助け合いですわ』
『そうか。楽しんでくれ』
私が贈った、私の瞳の色の宝石を用いたアクセサリーをリヴィアが身につけている。
デビュータントにつける色ではないのは承知しているが、もしかしたらリヴィアに私の色を纏わせる最初で最後のチャンスかもしれない。だから特別に作らせた。
貸し出しだと思って返却しそうだとメイドから報告があった。
自分の色の宝石を散りばめたアクセサリーを王子が貸し出しで与えるわけがないだろう。
まったく…君以外に私の色を贈る気はないよ。
真っ白なドレスは今日の成人の儀か婚姻の儀くらいしか着ない。リヴィアが誰のためにウエディングドレスを着るのか。それは私であって欲しい。
なのに……
あの氷結の公子が僅かだが表情を晒してリヴィアと多くの言葉を交わしていた。
誰に対しても表情を崩さずに冷たい眼差しを向ける男は、多くの令嬢を氷付けにしてきた。
未来の公爵夫人を夢見る者、美術品のような容姿に魅了される者、権力を欲する者、財力に胸を踊らす者、様々な令嬢が言い寄ったが、美しさ、可愛さ、妖艶さで近付いても眉一つ動かさず相手にしない男だ。
なのに何でリヴィアと?
「珍しい光景ですわ。兄とは初対面だと思っておりましたのに。しかも少し表情が……兄があの様に笑ったところなど初めて見ました」
確かに笑ってる。信じられない。
丁度曲が終わったのでリヴィアと公子を引き剥がしに行った。
“じゃあな、リヴィア。明日だぞ”
明日!? どういうことだ!?
聞いてもはっきり答えてくれない。
あの公子があんな砕けた誘い方をする姿を男相手でも見たことがない。しかも令嬢を家名以外で呼ぶなど…。
すぐそこではルネが待ち構えているし、アングラード伯爵も順番を待っている。
君はどんどん男を惹きつけていく。
「君を閉じ込めてしまいたい」
本心をつい漏らしてしまった。
「リヴィア?」
リヴィアの顔は恐怖に怯えているような表情で蒼白だった。
「リヴィア!」
意識を失いかけて倒れるリヴィアを抱き止めた。
「リヴィ!」
ルネも駆け寄った。
「リヴィア!
ゆっくり息を吸え。大丈夫、俺がいる。
ほら、大丈夫」
カルフォン卿がリヴィアの元へ駆け付けた。伯爵もいる。ティエリーも駆けつけた。
「先生…」
リヴィアはカルフォン卿の服を掴んだ。
カルフォン卿はリヴィアを抱き上げると我々を制して非常退出路へ消えていった。
成人の儀が終わった後、父上と叔父上に呼び出された。
「ヘンリー、何があった」
「ダンスをしながら話していたら急に顔色が悪くなり倒れました」
「急に? 殿下、何を言ったのですか?」
「……君を閉じ込めてしまいたい、と」
2人は顔を見合わせると溜息を吐いた。
「それだ。その言葉はリヴィア嬢には使っては駄目なんだ」
「どういうことですか。まさか伯爵家で監禁を?」
「そうではない。こうなっては仕方ない」
そこで、何故私が求婚を断られたのかを知った。
「未来を見たということですか?夢じゃなく?」
「リヴィア嬢は王子妃教育を終えた婚約者だった。
だがヘンリー達が2年生の時に新入生として入学した令嬢に傾倒し、日に日に婚約者に確定していたリヴィア嬢に辛く当たった。
怒鳴り付けることも珍しくなく、王妃が叱責するほど酷い態度だった。お前は反省するどころかもっとリヴィア嬢に辛く当たり、その女と逢瀬を重ねていた。
そして最終的にパーティでリヴィア嬢をエスコートせず、その女と揃いの衣装で現れて会場で婚約破棄を告げ、冤罪をかけて塔へ幽閉した。
正気を失ったのはヘンリーだけではない。要人の子息達もだ。
ヘンリーとその女は、幽閉だけでは飽き足らず 取り巻きの1人に毎日犯させた。
暫くしてリヴィア嬢は妊娠した。ところがその女は自分より先にリヴィア嬢が妊娠したことが許せなくて、大柄な下男を連れて来て犯させようとした。
結果、リヴィア嬢は塔の最上階から身を投げて死んだ。
だからヘンリーの言葉はトラウマを呼び起こさせてしまった」
「夢を、悪い夢を見たのでは、」
「王子妃教育を終えていないと知り得ないことをいくつも知っているし、鉱物の不正採掘も言い当てた。夢という理由では辻褄が合わないんだ」
「でも、幽閉なんて父上が許すはずがありません!」
「私は死んだらしい。急に体調を崩し 都合よく死んだようだ。おそらく毒殺だろう。ヘンリーは喪に服すことも無く王冠を被り、あの女をすぐに王妃にした」
「私がその様なことをする訳がありません!」
「殿下、以前リヴィアが指を切った時に血を舐めましたね。リヴィアの血は魔女の魅了を無効にするようです。今回は一部の者に一滴ずつ飲ませて効果を得ています。ですが飲ませなかった団長の子息は見事に傾倒しました。ご存知ですよね?」
「本当に魔女が…」
「正確には魔女の生まれ変わりで、魅了だけ使えたのではないかと」
それ以上は教えてもらえなかった。
何故リヴィアの血にそんな効果があるのか。
リヴィアの城内の任務もこれに絡んでいる気がする。
そして、リヴィアを犯し続けて孕ませた男の名を教えてはもらえなかった。
父上も叔父上もその話を信じている。
何よりリヴィアは重篤だ。
あの言葉だけで倒れたのだから。
私がリヴィアを裏切って酷い扱いをして暴言を吐いたり、リヴィアを放置して他の女をエスコートして皆の前で婚約破棄し 冤罪をかけ幽閉して、死に追いやったなんて。
こんなに好きなリヴィアを婚約者にできたのなら、私はとても喜んだはずだ。そしてリヴィアも私のために王子妃教育を乗り越えてくれた。
魔女がいなければ リヴィアが産むのは私の子だったはずだ。
苦しいとき、不安なときに呼ぶのも私のはずだった。
“先生”
ライバルだらけじゃないか!
女子供にも容赦無しと言われるカルフォン卿はリヴィアをとても大事にしているし、叔父上が珍しくリヴィアを守っている。
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