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レミの逮捕
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帰国して翌日に王都のカークファルド邸に遊びに来たのはイザベラとテオドールだった。
「セリーナ、おかえり」
「セリーナ姉様、おかえりなさい」
「イザベラは避暑地はどうだった?テオドールは元気にしていた?」
「フレデリクと遊んできたわよ。少し陽に焼けちゃった」
「家庭教師とお勉強をして、二週間以上シオーヌ領に行ってきました」
「セリーナは?」
「あちらの貴族と交流したのと、車椅子用馬車の注文が今のところ五台入ったわ」
「凄いわね。
テオドール。馬車にお土産を忘れてきてしまったの。取りに行ってもらえる?」
「はい」
テオドールが部屋を出るとイザベラが人払いを頼んだので二人きりにしてもらった。
「セリーナ。落ち着いて聞いてね」
「うん」
「レミ・レイノルズが貴族牢にいるの」
「え!?」
「彼はずっとキャシリー・ゴーダーに見張りを付けていたみたいで、ゴーダー嬢がセリーナの帰国の道中で襲撃しようと計画を立てていたようなの。
闇ギルドに依頼をした翌日、彼がゴーダー嬢を刺したのよ」
「!!」
「フレデリクも相談してくれたらと嘆いていたわ。
だけどその時、私達はまだ避暑地にいて。
依頼料の支払い前だったから請負契約は未だだったの。成立してからでは遅いと独断で動いてしまったみたい。
彼はセリーナへの罪滅ぼしだと自供しているわ」
「会いに行かなくちゃ」
「明日か明後日には登城命令があるはずよ。それまで待って」
「分かったわ。でもどうして彼女は私を?
レミ様とは婚約していないのに」
「闇ギルドに行ったことは認めたけど、依頼をした事を認めないのよ。
向こうもそんな依頼は知らないって言い張っているし、そのうち表向きの店ごと裏ギルドの支店が消えてしまったの」
「レミ様はどうなるの?」
「このままでは貴族令嬢を刺しただけしか残らずに処罰されてしまうわ」
そこでテオドールが戻ってきてしまった。
二人が帰った後、お兄様とお母様に相談した。
「何故その女はセリーナを狙うんだ?」
「分かりません。接点も理由もないはずなのに」
「レイノルズがセリーナを想っていると勘違いしているのか」
「ねえ。もしかして……彼女にも巻き戻り前の記憶があるとしたら?」
「!!」
「それなら執拗に狙う理由も分かる。焼き殺されたんだろう?罪を犯したから処刑されたが、逆恨みしていてもおかしくない。
狡猾に粗悪品の避妊薬という毒を飲ませつつ、何食わぬ顔で10年もセリーナを側で追い詰めたのだからな」
その夜、早馬で登城命令が届いた。
明日の午後に来るようにと書いてあった。
翌日、母と兄を連れて登城した。
既に陛下とフレデリク殿下が待っていた。
陛「どうしたらいいものか。
証拠がない以上、レミ・レイノルズを殺人未遂で裁くしかない」
フ「何かヒントは思い出さないか?」
私「こんな事、巻き戻り前にはありませんでした」
兄「そもそも、キャシリー・ゴーダーは闇ギルドなんてどうやって知ったのでしょう。普通の令嬢は知り得ないことです。
巻き戻り前は粗悪品の避妊薬を10年近く入手し続けていたそうです。
彼女の伝手はどこからきているのでしょう」
母「確かにそうですわ」
陛「キャシリー・ゴーダーの身辺調査にもっと力を入れよう」
フ「確か庶子でしたね。
ゴーダー男爵家に問題があるのか、平民の母親の環境に問題があったのか。令嬢の交友関係も調査した方がいいですね」
私「レイノルズ伯爵令息は…」
フ「丁重に監禁しているよ」
私「もう、罪の意識は消して欲しいとお伝えください」
フ「分かった」
屋敷に戻り、巻き戻り前の記憶を巡らせていた。
だけど彼女のことについて何も知らない。
誰なら知ってる?
……!!
慌ててフレデリク殿下に手紙を出した。
“巻き戻り前、キャシリー・ゴーダーは侍女を一人連れていました。カリナという黒髪に赤い目の女性です。年齢は私達より少し上くらいでした。
カリナはゴーダー家からキャシリー様と一緒に移り住んだと聞いたことがあります。
キャシリー様を知る人物と言ってもいいのではないかと思います”
一方で、母はグリーンデサントに報告を入れていた。
翡翠の姫が命を狙われている事は、王家にとっても許し難い事だった。
カリナの調査をお願いしたのと同時に、警備が厳重になった。
私に何かあればグリーンデサントが制裁をするだろうと判断されたから。
王宮騎士が派遣され、毒味係も二人派遣された。
学園が始まり、物々しさに学生が緊張していた。
教室の中には王宮騎士が、廊下には学園の警備兵が立っていた。
10日程経つと王都の屋敷にはジュスト様が到着した。
「セリーナ!」
力強く抱きしめる彼は防具を付け帯剣をしていた。
「城で保護してもらわないのか?」
「向こうのほうが人が多すぎて、逆に怖いのです。
ここなら皆知った顔ですから、何かおかしければ表情や態度で違和感を出します」
「そうか。
しばらく滞在するよ」
「申し訳ございません」
「セリーナが謝る必要はない。セリーナを守るのは俺の役目だ」
数日後、フレデリク殿下が学園の帰りにカークファルド邸に立ち寄った。
「セリーナ、おかえり」
「セリーナ姉様、おかえりなさい」
「イザベラは避暑地はどうだった?テオドールは元気にしていた?」
「フレデリクと遊んできたわよ。少し陽に焼けちゃった」
「家庭教師とお勉強をして、二週間以上シオーヌ領に行ってきました」
「セリーナは?」
「あちらの貴族と交流したのと、車椅子用馬車の注文が今のところ五台入ったわ」
「凄いわね。
テオドール。馬車にお土産を忘れてきてしまったの。取りに行ってもらえる?」
「はい」
テオドールが部屋を出るとイザベラが人払いを頼んだので二人きりにしてもらった。
「セリーナ。落ち着いて聞いてね」
「うん」
「レミ・レイノルズが貴族牢にいるの」
「え!?」
「彼はずっとキャシリー・ゴーダーに見張りを付けていたみたいで、ゴーダー嬢がセリーナの帰国の道中で襲撃しようと計画を立てていたようなの。
闇ギルドに依頼をした翌日、彼がゴーダー嬢を刺したのよ」
「!!」
「フレデリクも相談してくれたらと嘆いていたわ。
だけどその時、私達はまだ避暑地にいて。
依頼料の支払い前だったから請負契約は未だだったの。成立してからでは遅いと独断で動いてしまったみたい。
彼はセリーナへの罪滅ぼしだと自供しているわ」
「会いに行かなくちゃ」
「明日か明後日には登城命令があるはずよ。それまで待って」
「分かったわ。でもどうして彼女は私を?
レミ様とは婚約していないのに」
「闇ギルドに行ったことは認めたけど、依頼をした事を認めないのよ。
向こうもそんな依頼は知らないって言い張っているし、そのうち表向きの店ごと裏ギルドの支店が消えてしまったの」
「レミ様はどうなるの?」
「このままでは貴族令嬢を刺しただけしか残らずに処罰されてしまうわ」
そこでテオドールが戻ってきてしまった。
二人が帰った後、お兄様とお母様に相談した。
「何故その女はセリーナを狙うんだ?」
「分かりません。接点も理由もないはずなのに」
「レイノルズがセリーナを想っていると勘違いしているのか」
「ねえ。もしかして……彼女にも巻き戻り前の記憶があるとしたら?」
「!!」
「それなら執拗に狙う理由も分かる。焼き殺されたんだろう?罪を犯したから処刑されたが、逆恨みしていてもおかしくない。
狡猾に粗悪品の避妊薬という毒を飲ませつつ、何食わぬ顔で10年もセリーナを側で追い詰めたのだからな」
その夜、早馬で登城命令が届いた。
明日の午後に来るようにと書いてあった。
翌日、母と兄を連れて登城した。
既に陛下とフレデリク殿下が待っていた。
陛「どうしたらいいものか。
証拠がない以上、レミ・レイノルズを殺人未遂で裁くしかない」
フ「何かヒントは思い出さないか?」
私「こんな事、巻き戻り前にはありませんでした」
兄「そもそも、キャシリー・ゴーダーは闇ギルドなんてどうやって知ったのでしょう。普通の令嬢は知り得ないことです。
巻き戻り前は粗悪品の避妊薬を10年近く入手し続けていたそうです。
彼女の伝手はどこからきているのでしょう」
母「確かにそうですわ」
陛「キャシリー・ゴーダーの身辺調査にもっと力を入れよう」
フ「確か庶子でしたね。
ゴーダー男爵家に問題があるのか、平民の母親の環境に問題があったのか。令嬢の交友関係も調査した方がいいですね」
私「レイノルズ伯爵令息は…」
フ「丁重に監禁しているよ」
私「もう、罪の意識は消して欲しいとお伝えください」
フ「分かった」
屋敷に戻り、巻き戻り前の記憶を巡らせていた。
だけど彼女のことについて何も知らない。
誰なら知ってる?
……!!
慌ててフレデリク殿下に手紙を出した。
“巻き戻り前、キャシリー・ゴーダーは侍女を一人連れていました。カリナという黒髪に赤い目の女性です。年齢は私達より少し上くらいでした。
カリナはゴーダー家からキャシリー様と一緒に移り住んだと聞いたことがあります。
キャシリー様を知る人物と言ってもいいのではないかと思います”
一方で、母はグリーンデサントに報告を入れていた。
翡翠の姫が命を狙われている事は、王家にとっても許し難い事だった。
カリナの調査をお願いしたのと同時に、警備が厳重になった。
私に何かあればグリーンデサントが制裁をするだろうと判断されたから。
王宮騎士が派遣され、毒味係も二人派遣された。
学園が始まり、物々しさに学生が緊張していた。
教室の中には王宮騎士が、廊下には学園の警備兵が立っていた。
10日程経つと王都の屋敷にはジュスト様が到着した。
「セリーナ!」
力強く抱きしめる彼は防具を付け帯剣をしていた。
「城で保護してもらわないのか?」
「向こうのほうが人が多すぎて、逆に怖いのです。
ここなら皆知った顔ですから、何かおかしければ表情や態度で違和感を出します」
「そうか。
しばらく滞在するよ」
「申し訳ございません」
「セリーナが謝る必要はない。セリーナを守るのは俺の役目だ」
数日後、フレデリク殿下が学園の帰りにカークファルド邸に立ち寄った。
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