【完結】ずっと好きだった

ユユ

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触れ合い(R18)

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【 レオンの視点 】


朝起きると機嫌が少し悪そうだった。
気持ち良かったはずなのに何故だ?

食欲も落ちている。
まさか、奉仕に不手際があった!?
ブリアックに聞いていた通りにしたつもりだったのに。



馬車の中でも距離をとられ、耐えられなくなって話を切り出した。

「ミーシェ、怒っているのか」

「少し」

「何が悪かったか教えてほしい」

「……」

「嫌われたくない。頼む、教えてくれ!」

「何で馬車移動の前日にするの」

「ぐっすり眠れるかと思ったし、触れたかった。痛いとかそういうのじゃないんだな?」

「お陰様であまり寝れなかった」

「寝てなかったのか…すまなかった」

「………久しぶりだったから」

「ん?」

「体がおかしい」

「ん??」

「ムズムズする」

「……今も?」

「うん」

「えっ、レオン様!?」

ミーシェを引き寄せて膝の上に乗せ、頬を撫でた。 気持ち良さそうだ。

「撫でられるのは好きか?」

「すごく」

「どんな感じだ?」

「心地良いし落ち着く」

ミーシェの手がレオンの頬や頭をそっと撫でた。レオンの手をとり、掌を頬に付けるとスリスリと頬擦りをし、レオンの首に腕を回し肩や背中を撫でながら、頬同士を合わせまた頬擦りをした。

レオンもミーシェを抱きしめて頬擦りをした。

「確かに落ち着くな」

「………」

「説得力が無いのは分かってる。
好きな女が抱きついて肌を付けられたら反応くらいするだろう」

昨夜も我慢したし、少しご無沙汰だった。
ミーシェが抱きついてくれたんだ。
別れの時のハグとは全く違う。
そりゃ勃つに決まってる。

……久しぶりと言ったか?

「ミーシェ、どのくらい久しぶりなんだ?」

「前に帝国に向かった日から」

1年半以上……

「そうか。すまなかった。
昨日のようにするのは初めてだった。
愛するミーシェに気持ち良くなって欲しいと思ってしまったんだ。

実はブリアックにどうやるのか教わった。他にも。
私はミーシェにだけ尽くしたい」

「もし貴方がさらに誰か娶ったり愛人を作ったら、私もそうします。それが嫌なら離縁してください」

「絶対にそんなことはしない」

「私は偵察もできますからね」

「毎晩ミーシェと寝るからその必要はない」

「レオン様には側妃様がいます」

「ユゲットからの申し入れで、ミーシェを連れて帰ったら私とユゲットは閨を卒業する」

「卒業ですか」

「側妃の役目は子を産むこと。
男児二人を産んで役目は果たしている。

ユゲットもミーシェが私の正妃になることを望んでいるし、余計な争いの元を排除したいそうだ。

ただ、会話の時間が欲しいと言われた。
構わないか」

「はい 」

「ミーシェ、繋がりたい」

「 ? 」

「今、繋がりたい」

「走る馬車の中で!?」

「馬車でなんて初めてのことだから、上手くできないかもしれないが、繋がりたい」

「待てないのですか」

「今がいい。
快楽のためじゃない。安心したいんだ」

「ゆっくり…」

「分かってる。優しくする」



ミーシェが靴を脱ぎ下着を脱いでる間に、レオンはタオルを取り出し、勃ち上がったモノを解放した。

跨るミーシェが倒れたりしないように腰を掴み座らせた。

優しく口付けをしてミーシェの顔を時折見た。長い睫毛、透き通った青い湖のような瞳、可愛らしい鼻に小さな口。

柔らかな唇を啄むと少し嬉しそうな表情になったような気がした。

何かあって馬車の外に出なくてはならなくなったときに困るから服をあまり乱すことはできない。

胸の膨らみの頂点を服の上から爪で擦ると反応してくれた。耳朶を口に含んで舐め、耳の後や生え際にそって舌を這わせ首筋にかぶりついた。

「はあっ!」

じっくり可愛がり気持ち良くさせたい気持ちと、直ぐにでも突き上げて乱暴に犯したい気持ちが共存するのも初めてだ。

側妃との閨は義務だったし、妃という感覚よりはいつでもヤれる夜伽係という認識だった。
だから自慰代わりに最低限に突っ込んで放出させる。
最低限にしたのは単なる肉穴を使っただけで情などないと理解させる為だった。

だがミーシェと出会い、気持ちが変わった。
一緒にいて楽しいし、ずっと見ていたい、色々な表情を見たいし、触れたい、匂いも嗅ぎたい。

海で泳ぐ姿も好きだが心配で仕方ない。
波が、視界の及ばない海の闇が、ミーシェを連れ去ってしまうのではないかと。

他の男がミーシェの肌に触れたかと思うと血を分けた兄弟でも親でも許せなかった。

ミーシェから側妃問題は他人事ではないと言われたときユゲットも人なのだと認識した。
家族や友人や思い出や感情があって、側妃になったのだってミーシェのように嫌なのに嫁がされたのかもしれないと気が付いた。

あんな風にして出来て産まれた子供達にも義務しか与えていなかった。

私は父親の愛は知らない。母の温もりも知らない。

どちらにも撫でてもらった記憶がない。手を繋いだり抱きしめてもらった記憶もない。
だからミーシェが撫でて抱きしめてくれたときに、セックスとは違う心地よさと温かさと安心感を感じた。

この子は私に新しい感情を与え、知らないことを教えてくれる。

流されるのではなく、本気で私を愛して欲しい。

「痛かったら直ぐに教えて」

秘部に触れるとしっかりと潤っていた。
しがみつく腕に力が入る。

そっとひだを撫で、時折愛芽を捏ね、膣口を撫でる。

「んっ、はっ……」

この色の付いた声がこんなに可愛くて嬉しいものなのだと感じるのも初めてだった。

指を少し沈め少しずつ入り口を解して広げていった。
充分解れたところで次はナカを解そうとすると手首を掴まれた。

「もう挿れて」

「奥も解さないと」

「いいの」

ミーシェが腰を浮かせたので陰茎を掴み先端を割れ目に擦り付け膣口を探し当てると、掴んだミーシェの腰をゆっくり引き落とした。

入り口は柔らかな肉に包まれる感覚だったが少し進むと直ぐに抵抗感が出てきた。

ものすごくキツい。
ミーシェの顔を見ると少し痛そうだ。

「痛いのか?やっぱり、」

「いいの。ゆっくり全部挿れて」

腰を掴む手に力を入れてゆっくり沈めていく。

キツい。

狭い膣壁を無理矢理押し分ける感覚は処女の開通を思い出させた。

ミーシェの初めてを貰っている様な感覚だった。

「ミーシェ……」

強く抱きしめて全てを挿れた。

少し体が震えてる。

「ふぅっ……んくっ……」

ギュウギュウに締め付けながら不規則に蠢き身体をビクつかせていた。

ミーシェの顔を見ると、目をギュッと閉じ歯を食いしばっていた。

「ミーシェ、痛いか?」

「ちょっと……でも……」

「気持ちいい?」

私の首筋に顔を埋めて小さく“うん”と言った。

「私もすごく気持ちいいし幸せだ。ミーシェに包まれて安心する」

背中や頭や肩を撫でるとナカがさらに動き出す。

「んっ…んっ…」

陰茎をピッタリと埋めたまま腰は動かしていないが、陰茎が膣壁が与えてくる刺激でビクビクと動いてしまう。その度に刺激をしてしまうようでミーシェの震えも膣壁の動きも止まらない。

気持ち良過ぎてもうそうだ。
快楽の為じゃないと言った手前、我慢をしているが突き回したくて仕方ない。

「ミーシェ、そんなに食いしばらずに力を抜いて」

口付けをして舌で割り入れると、ナカの動きが激しくなりビクビクと体を震わす。

「んっ!んっ!」

瞼が開き潤んだ瞳で懇願する。

「もうムリっ! イかせて!」

もう理性は吹き飛んだ。

力いっぱい抱きしめて強く陰茎を突き入れて数回押し上げると吐精が始まった。
股間、腰、背中、首、頭と快楽の刺激が駆け抜けて行く。

「くっ……ミーシェ……」

吐精に合わせて押し上げ続けると、強烈な締め付けが始まった。

「ん~っ!!」

暴れるミーシェを抱き込み落ち着くのを待った。



数分後、力を緩めて背中と頭を撫でた。
ミーシェは抱き付いたまま頬擦りをしている。

なんて可愛いんだ。










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