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エヴァンとミーシェ(エヴァンの縁談避け)
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【 エヴァンの視点 】
ミーシェを抱き上げて私室のベッドに寝かせた。
メイドと侍従と護衛に事情と今後について話し、宿泊の支度をさせた。
「ミーシェが起きたら湯浴みをさせてナイトドレスを着せてくれ。透けていないが肌が出ていて脱がせやすいものを。肩が紐状とか。
ガウンは厚手のものを頼む。
質問をはぐらかして上手くやってくれ。
逃げられないようにドレスは隠してくれ。
その後、部屋で一緒に夕食をとりたい」
「また今夜も王女様が夜這いにいらっしゃるのでは?」
「その時は各持ち場から合図を送ってくれ。その合図で部屋の扉を開けておいて王女をそのまま通してくれ」
「見せつけるのですか」
「そうしたい。ミーシェを見たら諦めるだろう。問題は解決したから今夜回避して明日は見送りだ」
「意外でした。こんなに可愛い本気の嫉妬なんて」
「時々見せる、この子供っぽいところがいいんだ」
「早速マックス様が反応していましたね」
「マックスは油断ならない。出産で妻子を失って、再婚していないからな」
「丁度サルト夫妻の歳の差と同じくらいでは?」
「止めてくれ。不吉なことを言うな」
その後、仕事をしながら都度報告を受けた。
「まだ起きませんが寝言で“エヴァンのバカ”、“エヴァンの節操無し” と仰っております」
「その目は止めろ。
何処から節操無しが出てくるんだ?」
「目覚めましたが頭痛がするようでした。
頭痛に効くハーブティーをご用意いたしました。
これから湯浴みです」
「何か言っていなかったか」
「“ここは何処?帰る”と」
「何て答えた」
「酷い顔で部屋から出られません。私ならそのままでは絶対に出たくありませんとお伝えしました。
手鏡をお渡しして納得していただきました。
湯浴みの後はマッサージをします」
「ありがとう」
「殿下、どちらのナイトドレスにしましょう」
「これは私が我慢できなくなるから駄目だ。婚姻したら着させてくれ。
……こんなにスリットが入って見えてしまわないか?」
「ギリギリ見えません。普通になさっていればの話です」
「ではこれで」
「殿下、全て終わりました。今から夕食を運びます」
「ありがとう。私も向かう。王女は?」
「湯浴みを終えたところです。一時間半位でお部屋に押しかけるかと」
「よろしく頼む」
「かしこまりました」
部屋の扉が少し開いていて話し声が聞こえた。
「帰りたいの!ドレスは何処?」
「ですから、涙と鼻水と涎で汚れてしまいましたので洗濯しております」
「全部透明じゃない!大丈夫よ」
「大丈夫ではありません」
「しかもこの露出の多い衣装は何!?」
「ナイトドレスでございます」
「そうじゃなくて、普通の寝巻きがあるでしょう」
「あいにく、在庫がございません。
幼児のサイズならございます」
「他国の王女が滞在しているならあるはずよ」
「それが、透け透けのナイトドレスしか着ないと仰って、店に用意させた物はどれも透けています。
かなりの透け具合ですがお持ちしましょうか?」
「は? やっぱり……」
「ミーシェ様、殿下は王女様の透けたお姿を見ても反応しませんわ。
夜這いに来た王女様を廊下で毎夜追い返していらっしゃいます」
「毎夜 透け透け……」
そこだけ抜粋するな!
「じゃあ下着は」
「洗濯中です。夜用の下着は王女様はお付けにならないと仰って」
は!? ミーシェは下着無しか!?
「こんなに露出が激しいと風邪引きます」
「ガウンがございますから」
勘弁してくれ!あのナイトドレスに下着無しなんてやり過ぎだ!
……まずい。勃ってきた。完勃ちしたら変態扱いだ。
「(落ち着け~、落ち着け~)」
「(……殿下、サルト男爵かステファニー王女殿下を思い浮かべると効くかもしれません)」
「(………助かった)」
「この下着、下着じゃないみたいで落ち着かない」
なんだ、着けているのか。
部屋に入るとガウンを切る前のミーシェが飛び跳ねてメイドに文句を言っていた。
「メイド服でいいわ!お願い!」
「エヴァン殿下」
「キャアッ!」
走ってベッドに潜り込んでしまった。
「(……周辺を人払いしてくれ)」
「(いけません!)」
「(拷問だろう!何でガウンを脱がせたんだ)」
「(ドレスに着替えるからと脱がれたのです)」
「(ガウンを着せて連れてきてくれ)」
「(かしこまりました)」
シルクとレースのナイトドレスは膝と付け根の間くらいの丈しかなく、付け根辺りまでスリットが入って飛び跳ねる度に見えそうになっていた。
そして緩い作りのせいで直ぐに肩紐をずらせば乳房が顕になりそうなのに、飛び跳ねる度に柔らかい膨らみは揺れていた。
上は下着を付けていないせいか形や突起が丸わかりだし、横から頂が見えるのではと思うほど白い乳房の一部が見えていた。
元々ああいうデザインなのか、ミーシェのサイズより大きかったのか。
誰を脳裏に招集したらこの勃ち上がったモノを大人しくさせられるのか。
先にテーブルについてナプキンを手に取った。
これで隠せる。
ミーシェを抱き上げて私室のベッドに寝かせた。
メイドと侍従と護衛に事情と今後について話し、宿泊の支度をさせた。
「ミーシェが起きたら湯浴みをさせてナイトドレスを着せてくれ。透けていないが肌が出ていて脱がせやすいものを。肩が紐状とか。
ガウンは厚手のものを頼む。
質問をはぐらかして上手くやってくれ。
逃げられないようにドレスは隠してくれ。
その後、部屋で一緒に夕食をとりたい」
「また今夜も王女様が夜這いにいらっしゃるのでは?」
「その時は各持ち場から合図を送ってくれ。その合図で部屋の扉を開けておいて王女をそのまま通してくれ」
「見せつけるのですか」
「そうしたい。ミーシェを見たら諦めるだろう。問題は解決したから今夜回避して明日は見送りだ」
「意外でした。こんなに可愛い本気の嫉妬なんて」
「時々見せる、この子供っぽいところがいいんだ」
「早速マックス様が反応していましたね」
「マックスは油断ならない。出産で妻子を失って、再婚していないからな」
「丁度サルト夫妻の歳の差と同じくらいでは?」
「止めてくれ。不吉なことを言うな」
その後、仕事をしながら都度報告を受けた。
「まだ起きませんが寝言で“エヴァンのバカ”、“エヴァンの節操無し” と仰っております」
「その目は止めろ。
何処から節操無しが出てくるんだ?」
「目覚めましたが頭痛がするようでした。
頭痛に効くハーブティーをご用意いたしました。
これから湯浴みです」
「何か言っていなかったか」
「“ここは何処?帰る”と」
「何て答えた」
「酷い顔で部屋から出られません。私ならそのままでは絶対に出たくありませんとお伝えしました。
手鏡をお渡しして納得していただきました。
湯浴みの後はマッサージをします」
「ありがとう」
「殿下、どちらのナイトドレスにしましょう」
「これは私が我慢できなくなるから駄目だ。婚姻したら着させてくれ。
……こんなにスリットが入って見えてしまわないか?」
「ギリギリ見えません。普通になさっていればの話です」
「ではこれで」
「殿下、全て終わりました。今から夕食を運びます」
「ありがとう。私も向かう。王女は?」
「湯浴みを終えたところです。一時間半位でお部屋に押しかけるかと」
「よろしく頼む」
「かしこまりました」
部屋の扉が少し開いていて話し声が聞こえた。
「帰りたいの!ドレスは何処?」
「ですから、涙と鼻水と涎で汚れてしまいましたので洗濯しております」
「全部透明じゃない!大丈夫よ」
「大丈夫ではありません」
「しかもこの露出の多い衣装は何!?」
「ナイトドレスでございます」
「そうじゃなくて、普通の寝巻きがあるでしょう」
「あいにく、在庫がございません。
幼児のサイズならございます」
「他国の王女が滞在しているならあるはずよ」
「それが、透け透けのナイトドレスしか着ないと仰って、店に用意させた物はどれも透けています。
かなりの透け具合ですがお持ちしましょうか?」
「は? やっぱり……」
「ミーシェ様、殿下は王女様の透けたお姿を見ても反応しませんわ。
夜這いに来た王女様を廊下で毎夜追い返していらっしゃいます」
「毎夜 透け透け……」
そこだけ抜粋するな!
「じゃあ下着は」
「洗濯中です。夜用の下着は王女様はお付けにならないと仰って」
は!? ミーシェは下着無しか!?
「こんなに露出が激しいと風邪引きます」
「ガウンがございますから」
勘弁してくれ!あのナイトドレスに下着無しなんてやり過ぎだ!
……まずい。勃ってきた。完勃ちしたら変態扱いだ。
「(落ち着け~、落ち着け~)」
「(……殿下、サルト男爵かステファニー王女殿下を思い浮かべると効くかもしれません)」
「(………助かった)」
「この下着、下着じゃないみたいで落ち着かない」
なんだ、着けているのか。
部屋に入るとガウンを切る前のミーシェが飛び跳ねてメイドに文句を言っていた。
「メイド服でいいわ!お願い!」
「エヴァン殿下」
「キャアッ!」
走ってベッドに潜り込んでしまった。
「(……周辺を人払いしてくれ)」
「(いけません!)」
「(拷問だろう!何でガウンを脱がせたんだ)」
「(ドレスに着替えるからと脱がれたのです)」
「(ガウンを着せて連れてきてくれ)」
「(かしこまりました)」
シルクとレースのナイトドレスは膝と付け根の間くらいの丈しかなく、付け根辺りまでスリットが入って飛び跳ねる度に見えそうになっていた。
そして緩い作りのせいで直ぐに肩紐をずらせば乳房が顕になりそうなのに、飛び跳ねる度に柔らかい膨らみは揺れていた。
上は下着を付けていないせいか形や突起が丸わかりだし、横から頂が見えるのではと思うほど白い乳房の一部が見えていた。
元々ああいうデザインなのか、ミーシェのサイズより大きかったのか。
誰を脳裏に招集したらこの勃ち上がったモノを大人しくさせられるのか。
先にテーブルについてナプキンを手に取った。
これで隠せる。
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