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【ジーン】呪縛
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【 ジーン第四王子の視点 】
父上が改めて聞いた。
父「リシュー嬢、裸で一周の代わりは何がいいと思う?」
ユ「そうですね…ジーン殿下、王子をやめてもらいましょう」
俺「は?」
セドリックが口角を上げた。
父「もっと酷くなっただろう!」
ユ「あ、言葉足らずでした。
私に対して王子をやめてもらいます」
父「どういうことだ」
ユ「私とジーン王子殿下は同じ目線に立つということです。身分や地位を使って強要しない、敬称も無し。どうですか?ジーン殿下」
俺「あ……え?」
ユ「私は“ジーンくん”と呼びます。だからジーン殿下も私を小娘とか呼ばず、“ユリナさん”と呼んでください」
俺「……分かった」
ユ「朝 すれ違ったら“おはよう”と声をかけますから、ジーン殿下も“おはよう”と返すのですよ?」
俺「分かった」
ユ「ジーン殿下ができるのは命令じゃなくてお願いですからね?」
俺「……分かった」
父「本当にいいのか?リシュー嬢」
私「はい。ジーン殿下の若くて美しい身体を拝める機会を奪ってしまった私は王都の女性達から恨まれそうですが、手を打ちます」
父「では、関係者に通達しておこう」
話が纏まり、彼女が席を立とうとしたらセドリックがあのことを口にした。
セ「リシュー嬢は優しいですね。ジーンを裸で歩かせたらまた漏らすかもしれませんからね」
俺「セドリック!」
セ「ジーンは12歳の時に便を漏らしたのです」
父「セドリック!」
俺「誰かが腹を下す木の根を混ぜて食べさせたんだ!どうせお前だろう!」
セ「同情を引こうとして自分で食べたけど加減が分からなくて漏らすことになったんだろう」
俺「違う!」
ユ「陛下、下品な言葉を使ってもいいですか?」
父「許す」
ユ「ジーンくん。具合が悪ければ ときにはオシッコでもウンチでも漏らすし嘔吐もするのが生き物よ。変な植物を摂取したら尚更だわ。
私はね、そんなものをジーンくんに食べさせるような心も頭の中もクソで出来た人間に成り下がる方が恥ずかしいと思うの」
俺「本気か?」
ユ「そうよ。心も頭もクソで出来ていたら救いようがないもの。だから漏らしたくらいなんてことないわ。開き直りましょう」
俺「そうだな。中身が全部クソの犯人に比べたら、一度くらい漏らしたっていいよな」
ユ「知ってる?便秘の方が怖いのよ?酷いと死んじゃうの」
俺「詰まってなくて良かったよ。
しかし、令嬢がクソとか使うなよ」
ユ「…元婚約者がね、妬んで私に敵意を向ける令嬢達のことを“あんなクソで出来たようなクソ女共なんか気にするな”ってよく言っていたの」
俺「……元?」
ユ「そう。ちょっとあってね。さよならしたの。そう言うしかなかったわ。
陛下、そろそろ戻ってもよろしいでしょうか」
父「仕事があるのにすまなかったな」
ユ「失礼いたします」
ユリナが退室すると父上が疲れたと口にした。
「なかなか…頑固だが良い子のようだな。おそらくあの子はお前の良き友となるだろう」
「彼女がですか?」
「最後は楽しんでいたじゃないか」
「……そうですね」
「セドリック」
「はい、父上」
「お前にはガッカリだ」
「父上!?」
「何故ジーンの食事に木の根など混ぜた」
「な、何のことですか」
「自白していたぞ。
犯人について、“心も頭もクソで出来ていたら救いようがない”とリシュー嬢が言った瞬間、お前の顔つきは変わり怒りで赤くなっていた。
油断したな」
「ご、誤解です」
「否定するなら今すぐお前を拘束して 正式に調査を命じるぞ。お前の関係者を全員尋問にかけ あらゆる場所を捜索する。そして公式に裁くことになる」
「……」
「誰かが お前に命じられたと白状するだろうな」
「……裁きなど、大袈裟です」
「お前が王子でも王族に何かを盛れば重罪だ。しかも第四王子は多数の前で大恥もかかされた。王族の名誉を汚したのだ」
「…申し訳ございません」
「セドリック第三王子は本日より監視を付ける。そして5年間の兵役を課す。国内の治安維持に努めよ。サボったり他の者に押し付けた場合、北の要塞勤務を命じる」
「5年だなんて…式は7ヶ月後なのですよ!?」
「花嫁には可哀想だが、罪が発覚したのだから仕方がないだろう。先方には説明しておく。お前がいなくとも入籍だけはできるから安心しろ」
「お願いです、父上。許してください」
「お前のしたことを許すわけにはいかない」
「父上、助けてください。ジーンが何をしても、叱りはしても許し助けていたではありませんか」
「お前は一線を越えたのだ。血を分けた兄弟を攻撃した。苦しいだけじゃなくて精神的にも辛い思いをさせた。あれから今までずっと、そしてこの先も。
犯人であり兄であるお前は揶揄ったり、事情を知らぬ人にさえ教えてしまう有様だ。まさにクソだ。
その性根を少しでも叩き直すには罰を与えるしかない。
連れて行け」
「父上!!」
セドリックが兵士に連れて行かれた。
「遅くなって悪かったな」
父上が犯人を見つけて処罰するのが遅くなったと謝ってくれた。
「いつも思っていました。自分は要らない王子だと。
セドリックみたいに器用じゃなくて、なかなか結果が出ず、どんなに頑張ってもどんどんセドリックは先に行く。セドリックはみんなの前では弟を気遣う優しい兄を演じますが、いつも言うんです、“そんなこともできないのか、まだ出来ないのか、いつになったら出来るのか”“哀れだな、無様だな、恥ずかしい”……幼い頃から言われ続けて、いつの間にか問題児になりました。貴族の子達は駄目王子と陰口を言ったり馬鹿にした目を向けてきたのです。
馬鹿みたいなことをしていると分かっていました。…いつのまにか“良い王子になろう”という気持ちは 何処かへ隠れてしまいました。
父上、申し訳ありません」
「王子が優秀なことにこしたことはない。
だが個人差があることは確かだ。聞くだけで頭に入って理解する者もいれば、やっと覚えても時間が経てば忘れてしまう者もいる。だから出世を繰り返して上へ行ける者とそうでない者に分かれる。世の中はそうでない者も必要なのだ。
ジーン。お前に求めることは誠実さや公正さ、思いやりだ。王太子のエドワードは厳格過ぎて冷たいと思われがちだし、第二王子のベルナードは女癖が悪い。
ジーンには拗ねた部分があるが優しい子だ。使用人達の粗相を叱りつけたりしないし、具合が悪いと思えば帰って休めと言うし、孤児院では泥だらけになりながら幼子達と遊んでやるような子だから、私もつい庇ってしまう。今日みたいなバカをしでかしてもな」
「はい…」
父上の言葉に涙が出てきた。
「泣いてもいい。だが無闇に貴族の子を攻撃しようとするな。リシュー嬢は学園でお前をバカにした貴族ではないだろう?」
「申し訳ありません」
「リシュー嬢に謝って やり直せ。いいな」
「はい」
長い呪縛から解き放たれた。
今までどんよりしていた景色は鮮明になった。
父上が改めて聞いた。
父「リシュー嬢、裸で一周の代わりは何がいいと思う?」
ユ「そうですね…ジーン殿下、王子をやめてもらいましょう」
俺「は?」
セドリックが口角を上げた。
父「もっと酷くなっただろう!」
ユ「あ、言葉足らずでした。
私に対して王子をやめてもらいます」
父「どういうことだ」
ユ「私とジーン王子殿下は同じ目線に立つということです。身分や地位を使って強要しない、敬称も無し。どうですか?ジーン殿下」
俺「あ……え?」
ユ「私は“ジーンくん”と呼びます。だからジーン殿下も私を小娘とか呼ばず、“ユリナさん”と呼んでください」
俺「……分かった」
ユ「朝 すれ違ったら“おはよう”と声をかけますから、ジーン殿下も“おはよう”と返すのですよ?」
俺「分かった」
ユ「ジーン殿下ができるのは命令じゃなくてお願いですからね?」
俺「……分かった」
父「本当にいいのか?リシュー嬢」
私「はい。ジーン殿下の若くて美しい身体を拝める機会を奪ってしまった私は王都の女性達から恨まれそうですが、手を打ちます」
父「では、関係者に通達しておこう」
話が纏まり、彼女が席を立とうとしたらセドリックがあのことを口にした。
セ「リシュー嬢は優しいですね。ジーンを裸で歩かせたらまた漏らすかもしれませんからね」
俺「セドリック!」
セ「ジーンは12歳の時に便を漏らしたのです」
父「セドリック!」
俺「誰かが腹を下す木の根を混ぜて食べさせたんだ!どうせお前だろう!」
セ「同情を引こうとして自分で食べたけど加減が分からなくて漏らすことになったんだろう」
俺「違う!」
ユ「陛下、下品な言葉を使ってもいいですか?」
父「許す」
ユ「ジーンくん。具合が悪ければ ときにはオシッコでもウンチでも漏らすし嘔吐もするのが生き物よ。変な植物を摂取したら尚更だわ。
私はね、そんなものをジーンくんに食べさせるような心も頭の中もクソで出来た人間に成り下がる方が恥ずかしいと思うの」
俺「本気か?」
ユ「そうよ。心も頭もクソで出来ていたら救いようがないもの。だから漏らしたくらいなんてことないわ。開き直りましょう」
俺「そうだな。中身が全部クソの犯人に比べたら、一度くらい漏らしたっていいよな」
ユ「知ってる?便秘の方が怖いのよ?酷いと死んじゃうの」
俺「詰まってなくて良かったよ。
しかし、令嬢がクソとか使うなよ」
ユ「…元婚約者がね、妬んで私に敵意を向ける令嬢達のことを“あんなクソで出来たようなクソ女共なんか気にするな”ってよく言っていたの」
俺「……元?」
ユ「そう。ちょっとあってね。さよならしたの。そう言うしかなかったわ。
陛下、そろそろ戻ってもよろしいでしょうか」
父「仕事があるのにすまなかったな」
ユ「失礼いたします」
ユリナが退室すると父上が疲れたと口にした。
「なかなか…頑固だが良い子のようだな。おそらくあの子はお前の良き友となるだろう」
「彼女がですか?」
「最後は楽しんでいたじゃないか」
「……そうですね」
「セドリック」
「はい、父上」
「お前にはガッカリだ」
「父上!?」
「何故ジーンの食事に木の根など混ぜた」
「な、何のことですか」
「自白していたぞ。
犯人について、“心も頭もクソで出来ていたら救いようがない”とリシュー嬢が言った瞬間、お前の顔つきは変わり怒りで赤くなっていた。
油断したな」
「ご、誤解です」
「否定するなら今すぐお前を拘束して 正式に調査を命じるぞ。お前の関係者を全員尋問にかけ あらゆる場所を捜索する。そして公式に裁くことになる」
「……」
「誰かが お前に命じられたと白状するだろうな」
「……裁きなど、大袈裟です」
「お前が王子でも王族に何かを盛れば重罪だ。しかも第四王子は多数の前で大恥もかかされた。王族の名誉を汚したのだ」
「…申し訳ございません」
「セドリック第三王子は本日より監視を付ける。そして5年間の兵役を課す。国内の治安維持に努めよ。サボったり他の者に押し付けた場合、北の要塞勤務を命じる」
「5年だなんて…式は7ヶ月後なのですよ!?」
「花嫁には可哀想だが、罪が発覚したのだから仕方がないだろう。先方には説明しておく。お前がいなくとも入籍だけはできるから安心しろ」
「お願いです、父上。許してください」
「お前のしたことを許すわけにはいかない」
「父上、助けてください。ジーンが何をしても、叱りはしても許し助けていたではありませんか」
「お前は一線を越えたのだ。血を分けた兄弟を攻撃した。苦しいだけじゃなくて精神的にも辛い思いをさせた。あれから今までずっと、そしてこの先も。
犯人であり兄であるお前は揶揄ったり、事情を知らぬ人にさえ教えてしまう有様だ。まさにクソだ。
その性根を少しでも叩き直すには罰を与えるしかない。
連れて行け」
「父上!!」
セドリックが兵士に連れて行かれた。
「遅くなって悪かったな」
父上が犯人を見つけて処罰するのが遅くなったと謝ってくれた。
「いつも思っていました。自分は要らない王子だと。
セドリックみたいに器用じゃなくて、なかなか結果が出ず、どんなに頑張ってもどんどんセドリックは先に行く。セドリックはみんなの前では弟を気遣う優しい兄を演じますが、いつも言うんです、“そんなこともできないのか、まだ出来ないのか、いつになったら出来るのか”“哀れだな、無様だな、恥ずかしい”……幼い頃から言われ続けて、いつの間にか問題児になりました。貴族の子達は駄目王子と陰口を言ったり馬鹿にした目を向けてきたのです。
馬鹿みたいなことをしていると分かっていました。…いつのまにか“良い王子になろう”という気持ちは 何処かへ隠れてしまいました。
父上、申し訳ありません」
「王子が優秀なことにこしたことはない。
だが個人差があることは確かだ。聞くだけで頭に入って理解する者もいれば、やっと覚えても時間が経てば忘れてしまう者もいる。だから出世を繰り返して上へ行ける者とそうでない者に分かれる。世の中はそうでない者も必要なのだ。
ジーン。お前に求めることは誠実さや公正さ、思いやりだ。王太子のエドワードは厳格過ぎて冷たいと思われがちだし、第二王子のベルナードは女癖が悪い。
ジーンには拗ねた部分があるが優しい子だ。使用人達の粗相を叱りつけたりしないし、具合が悪いと思えば帰って休めと言うし、孤児院では泥だらけになりながら幼子達と遊んでやるような子だから、私もつい庇ってしまう。今日みたいなバカをしでかしてもな」
「はい…」
父上の言葉に涙が出てきた。
「泣いてもいい。だが無闇に貴族の子を攻撃しようとするな。リシュー嬢は学園でお前をバカにした貴族ではないだろう?」
「申し訳ありません」
「リシュー嬢に謝って やり直せ。いいな」
「はい」
長い呪縛から解き放たれた。
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