上 下
7 / 35

【ロジェ】 気持ちが伝われば

しおりを挟む
【 ロジェの視点 】

父『宝石の売り上げがすごいぞ』

義姉『確かに次々とお茶会やパーティでお会いする夫人や令嬢方が、うちの宝石を身に付けておりますわ。輝きも違いますし 直ぐ分かりますわ』

母『星形は殿方も付けていらっしゃるし』

兄『ロジェ、ユリナちゃんを口説けたのか?』

俺『ユリナに男が近付かないようにしています』

兄『好きだと伝えないと』

俺『……』

義姉『フラれるのが怖いのね』

母『でももうすぐ卒業よ?』

父『流石に卒業したら、縁談を探すだろう』

母『子爵は既に探しているって聞いたことがあるわ。うちから申し込む?』

俺『……はい』


だが、ユリナから直接断られてしまった。

“釣り合わないってことは分かっているし、宝石の研磨の仕方を教えたりデザインを提供したからなのよね?私は親友と政略結婚なんてする気はないの”

結局、卒業パーティーも済ませ、学生ではなくなりユリナとは用事を作らなければ会えなくなってしまった。

そして知った隣国での見合い話。
先日の兄上からの案を思い出した。

“いっそのこと既成事実でいいんじゃないか?
飲みやすいけど強めの酒を飲ませて理性を緩くさせてベッドに運べ。そのくらいしないとユリナは親友だの友人だのというしがらみからは抜け出せない。泣いて嫌がるなら止めて諦めろ”

もう時間がない。


既成事実を作るために夜会に呼び出したユリナは
“私なんかに欲情するわけがないじゃない”と言った。
チャンスだと思った。

『そうか。自信があるのだな?
俺がユリナに欲情したときは覚悟を決めろよ』

『はいはい。分かりました』

1度目のダンスの後に、甘くて強い酒を2杯飲ませた。そして2度目のダンスを踊り終える頃にはまともなステップは踏んでおらず、ユリナは自分の足で真っ直ぐ歩くことができなくなっていた。

『少し休もう』

廊下に出て

『ちょっと』

『いいから掴まれ』

抱き上げて

『何処行くの?』

『休めるところ』

俺の部屋へ運びベッドの上に降ろした。

スカーフを外し上着を脱ぎ、シャツを脱ぎユリナの髪飾りやネックレスやイヤリングを外し、ドレスを脱がせ始めた。

『ロジェ!?』

『こんなものを着ていたら苦しいだろう』

『帰ってメイドに…ちょっと!』

比較的脱がせやすいドレスで良かった。

『ロジェ、んっ』

唇を重ねて舌を捩じ込んで

『あっ』

鎖骨から胸の間に舌を這わせ

『ロジェっ』

紐を解き 胸が露わになり 透き通るような白い肌に息をのんだ。

『帰る』

『駄目だ』

『帰る、あっ』

抵抗すると揺れる胸の頂は薄いピンクで

『お前が言ったんだ、ユリナ』

口に含むとすごく柔らかくて

『あっ、ダメっ』

だけど徐々に硬くなって

『っ!』

下着の中に手を入れて割れ目に指を忍ばせても濡れていないから、下着を脱がせて脚を広げて押さえ付けて入念に舐めた。

『ダメ!ああっ』

湯浴みの前でもユリナなら舐め尽くせる。

『ロジェっ無理!無理…あ…あ…』

達したようで身体をくねらせていた。

指を一本挿れてゆっくり解す。

『狭いな』

『そんなとこっ』

また愛芽を口に含み舌で撫で上げながら ナカを探るように指で慣らす。

『やっ』

少しずつ潤っていく。

今夜は痛いんだろうな。

『ユリナ』

ここに捩じ込むのか。…俺の 入るのか?

『んあっ』

抵抗する力が弱い。こんなんじゃ簡単に組み敷かれるぞ。

『ユリナ、俺の側を離れるなよ』

指を二本に増やすと 愛液が指に纏わり付きながら膣圧で締め上げてくる。

早く挿れたい、繋がって 締め付けられたい。
ナカで擦って吐精して染み込ませたい。この女は俺のものだと刻みたい。

『ああっ!』

また舐めて絶頂へと促すと二本の指を捻り上げるように締め付ける。

もう限界だ。

指を抜き、秘部に陰茎を押し付けながら蜜を纏わせた。角度を変え膣口にぐっと押し付けた。

『駄目…ロジェっ』

俺を押し退けようとする両手を掴み頭の上に押さえ付けた。

『大人しく力を抜いていろ』

腰に力を入れて膣壁を押し割っていく。

『痛いっ』

涙を浮かべて痛みと未知の侵入に怯えるユリナが愛おしい。誰も許したことのない俺だけの身体ユリナの証。

『いっ!!』

残りの半分を一気に押し込んだ。

『ユリナ』

『痛いのに』

『ごめん』

涙を拭い 届く範囲全てにキスをした。

『痛いの』

『でも俺は最高に嬉しい』

『なんで…』

『欲情したらいいって言っただろう?』

『違う…私は、』

『違わない。婚約すれば数ヶ月から1年で夫婦になる。こうやって愛し合うことも含まれている。
俺は我慢しない。お前の否定の言葉は聞きたくない。
今夜からは身も心も俺を受け入れて愛してくれ。
ユリナを大事にするし勃たなくなっても悦ばせてやる。ユリナは身を任せて貪欲に快楽を受け取ればいい』

『ロジェ』

『愛してる』

『っ!』

『愛してるよ ユリナ』

『……』

戸惑うユリナとは反対に膣内は俺の言葉に反応して生き物のように包み込む。
あたたかくて溶けそうに気持ちいい。

少し腰を回し奥を撫でるとジワっと蜜が出てきた。

胸を掬い頂を摘んで捏ねながら少しだけ大きく腰を回す。

段々とユリナの反応が変わりだし 半開きの唇から吐息が漏れ出した。
それが一気に射精感を促した。

俺ので気持ち良くなっているユリナがさらに愛おしい。
何度か身体を重ねたらユリナから俺を欲してくれるだろうか。
“今すぐ挿れて”と懇願するユリナが見たい。
愛撫もしていないのにグチュグチュに濡れたココにいきなり突き立て 抉って掻き回して押し上げて最奥で果てたい。
“もっと”と2回目を強請るユリナの突き出した尻を鷲掴みにして背後から乱暴に犯してユリナを満足させる日が来て欲しい。

妄想は精液を一気にのぼらせた。
もう ちょっとでも動けば出てしまう。

『ユリナ、“お願い”って言って』

『何?』

『“お願い”って言ってくれ』

『……お願い  あっ!!』

腰を限界まで押し付けて吐精を始めた。勢いよく次から次へとユリナの奥に注いでいく。

『ユリナっ!』

『ああっ』

『俺を愛して』

『ロジェっ』

『すごい…気持ちいいっ』

『は…あっ』


吐精が終わっても萎えない。
ゆっくり抽送を始めると次第にユリナは痛みではなく快楽を拾い出した。

『や、怖い』

『俺は嬉しい』

『あっ』

『幸せだ』



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~

tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!! 壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは??? 一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

旦那様には愛人がいますが気にしません。

りつ
恋愛
 イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

愛のゆくえ【完結】

春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした ですが、告白した私にあなたは言いました 「妹にしか思えない」 私は幼馴染みと婚約しました それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか? ☆12時30分より1時間更新 (6月1日0時30分 完結) こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね? ……違う? とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。 他社でも公開

貴方が側妃を望んだのです

cyaru
恋愛
「君はそれでいいのか」王太子ハロルドは言った。 「えぇ。勿論ですわ」婚約者の公爵令嬢フランセアは答えた。 誠の愛に気がついたと言われたフランセアは微笑んで答えた。 ※2022年6月12日。一部書き足しました。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。  史実などに基づいたものではない事をご理解ください。 ※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。  表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。 ※更新していくうえでタグは幾つか増えます。 ※作者都合のご都合主義です。 ※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。 ※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

王子は婚約破棄を泣いて詫びる

tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。 目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。 「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」 存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。  王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。

私が我慢する必要ありますか?【2024年12月25日電子書籍配信決定しました】

青太郎
恋愛
ある日前世の記憶が戻りました。 そして気付いてしまったのです。 私が我慢する必要ありますか? ※ 株式会社MARCOT様より電子書籍化決定! コミックシーモア様にて12/25より配信されます。 コミックシーモア様限定の短編もありますので興味のある方はぜひお手に取って頂けると嬉しいです。 リンク先 https://www.cmoa.jp/title/1101438094/vol/1/

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...