【完結】騙された? 貴方の仰る通りにしただけですが

ユユ

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破棄宣言

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煌めくシャンデリアの下で華やかなドレスが舞う。

パートナーと愛を育む者もいれば新たな恋を探す者、早く終わってくれと祈る者など様々だ。

ちなみに、私はと言うと…


「コゼット・ブラウニー!!」

こんなところでフルネームを叫ぶな。

「はい、何でしょう」

「お前のエスコートも今夜で終わりだ!」

え? エスコートされていませんけど?

「エスコートですか?」

「お前のような堕落者を婚約者に持ってどれだけ私が恥をかいてきたか!」

パートナーとしてエスコートされたのはデビュータントの一度きりなのだけど。

「はあ…」

「ドレスが苦しいんだろう!」

あんたのアホさに苦しんでいるのよ。

「何が言いたいのですか」

「お前のような豚令嬢とは婚約を破棄する!」

ですか。理由は?」

「今 言っただろう!
だらしなく太ったその体!それが理由だ!」

「ダニエル様の数々の浮気ではなくて?」

「は? ダニエル様!?」

「なっ! 違うからなっ、ミリア」

イヤイヤイヤ…ダニエル様とピッタリ寄り添いパートナーとして王太子殿下の誕生パーティに参加したミリア様、お二人は浮気の真っ最中…現行犯ですよ?

「まあ、いいです。承りました。
今すぐ屋敷へ戻り、今夜中に破棄の書類を送ってください」

「パーティが」

そのパーティを台無しにしたのはあんたでしょ。

「今夜中です。
ミリア様のためにもお急ぎください」

「そ、そうか。

でも、書類は…」

知ってる。あんたバカだから自分で作れないものね。

「簡単で構いません。

タイトルは“婚約破棄宣言書”
ダニエル様が私に破棄を告げたことを書いて署名してください。
ちゃんと私の名前も書いてくださいね。
日付けもお忘れなく」

「よし!帰って書類を届けさせるから待っていろ!」

「はい。お待ち申し上げます」


ダニエルが去ったパーティ会場では。

「ブラウニー伯爵令嬢。王太子妃殿下がお呼びです」

「すぐに参りますわ」



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