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買い出し
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翌日、早速買い物に来た。
先ずは服だ。
「いらっしゃいませ」
「見て回っても良いかしら」
「どうぞ、ご覧になってください」
「カーラも自分の服を選んでね」
「え?」
「せっかくだもの。プレゼントするわ」
「ありがとうございます」
ワンピース5着、ジャケット1着、カーディガン1枚、ブラウス3枚、スカート2枚、スラック1枚を購入して馬車に積んだ。
カーラもワンピース2着買った。
鞄も斜め掛けのポーチを買った。
靴は二足オーダーした。靴擦れはいやだからね。
途中で昼食をとった。ジェシカさんが選んだ店に行ってみた。
「え?一緒のテーブルですか?」
「どうして分けるの?みんな座れるわ」
「使用人は別席が普通で、」
「そうだったかしら。では、ララ流に合わせてもらって良いかしら」
「あ、はい」
「すみませ~ん」
「は~い!」
「6名分をおすすめで用意してくださるかしら。みんな食べられないものはある?」
皆、首を振る
「それと、飲み物は何にする?」
「コーヒー」
「俺も」
「私はジュースで」
「私はハーブティー」
「私もハーブティーにするわ。ジェシカさんは?」
「あ、」
「好きな物でいいのですよ」
「ジュースでお願いします」
「デザートは?」
「チーズケーキ」
「季節のフルーツタルト」
「私も」
「俺も」
「チョコレートケーキで」
「ジェシカさんは?」
「いいのですか?」
「勿論よ」
「ベリーケーキをお願いします」
しっかり料理が出てきたけど、男3人もいるから減りが早い。
「ジェシカさん。先に自分の分を確保してくださる?無くなっちゃうわ」
「あ、はい」
「ララ様、これ美味いですよ」
「本当ね」
デザートまで食べ終わると苦しかった。
「食べ過ぎたわ」
「苦しいですね」
「昼寝がしたいですね」
「予定無いらしいから公爵家に戻ったら仮眠とりましょう。ジェシカさんは戻ったらやることがあるの?」
「はい」
「一時間くらい付き合えるかしら」
「? はい」
屋敷に戻ると、私の客室にジェシカさんも呼んだ。
「さあ、ジェシカさん。靴を脱いでソファに横になって」
「ええ!?」
「ほらほら」
無理矢理座らせて体を倒して膝掛けをかけた。
「つまらなかったらテーブルの小説でも読んで。私もカーラも仮眠をとるから」
「あ、はい」
私とカーラは靴を脱いでベッドに横になった。
「夕飯迄にお腹空くかしら」
起きたら外にお散歩行こうかしら。
コンコンコンコン
「ララ様」
私は飛び起きた。
「(ヤバい!カーラ!起きて!)」
ガバッ
コンコンコンコン
「ララ様」
「(ジェシカさん、起きて!)」
ガバッ
私はジェシカの手を引いてベッドに連れてきた。
「(ジェシカさんとカーラは私のマッサージをずっとしていた。分かった?)」
コクン コクン
「はーい。どうぞ」
カリンメイド長だった。
「ララ様、おかえりなさいませ。もうすぐお夕食でございます。
ジェシカ、ここに居たのね」
「カリンメイド長、申し訳ありません。
買い物中に二度も脚が攣ってしまって、ジェシカさんとカーラがずっと脚を摩ってくださっていたのです」
「まあ、大丈夫でござますか」
「ジェシカさんとカーラのおかげで楽になりました。とても助かりましたわ。
ジェシカさん、ありがとう。疲れたでしょう?今日は寝支度を早く終わらせて、早く就寝しましょうね」
「あ、はい」
「では、他の者に担当させましょう。
ジェシカは今日はもういいわ。下がりなさい」
「失礼いたします」
何とか誤魔化せたようね。
「夕食は少なめにお願いしても良いかしら」
「かしこまりました」
早めに就寝支度を終えたララとカーラは、
「多分、明日の夜から他の人達と食べるのよね」
「そうですね」
「ずっと部屋食でいいのに」
「ご令息に会いたくないのですか?」
「カーラ。私、辞退できないなら選考漏れになろうとしているのよ」
「ええ!?」
「私には貴族の夫人だなんて無理だわ。
ちょっと裕福な平民のお家に嫁ぐとか、そういうのでいいの。お金さえあれば結婚しなくてもいいわ」
「ですが、ご令息の絵姿に一目惚れしたはずでは?」
「気のせいよ。ほら、倒れたでしょう?
なんか神様みたいな人が出てきてね、その人の方が格好良かったのよ」
「夢ですか?」
「さあ。でもしっかり覚えてるわ」
嘘だけど。
「どんな方でしたか?」
「黒髪に黒い瞳、がっしりとした体でいい匂いがするのよ」
「黒髪に黒目ですが。珍しいですね」
「そうかしら。私の好みだわ。あまり彫りが深くない方がいいわね。
細マッチョじゃないの、ゴリは嫌。
カーラの好みは?」
「性格の明るい方がいいですわ」
「顔は?」
「童顔がいいです」
「キャーッ!」
「止めてください!恥ずかしです!」
「明日も街に出て物色しない?」
「何をですか?」
「好みの人を見つけるのよ」
「お嬢様っ!」
「何処で出会えるかしら。広場?」
「難しいですね。普通のご令嬢なら夜会とか、騎士団とか」
「騎士団?」
「差し入れを持って行くのです」
「ええ~面倒臭い」
「お嬢様……」
先ずは服だ。
「いらっしゃいませ」
「見て回っても良いかしら」
「どうぞ、ご覧になってください」
「カーラも自分の服を選んでね」
「え?」
「せっかくだもの。プレゼントするわ」
「ありがとうございます」
ワンピース5着、ジャケット1着、カーディガン1枚、ブラウス3枚、スカート2枚、スラック1枚を購入して馬車に積んだ。
カーラもワンピース2着買った。
鞄も斜め掛けのポーチを買った。
靴は二足オーダーした。靴擦れはいやだからね。
途中で昼食をとった。ジェシカさんが選んだ店に行ってみた。
「え?一緒のテーブルですか?」
「どうして分けるの?みんな座れるわ」
「使用人は別席が普通で、」
「そうだったかしら。では、ララ流に合わせてもらって良いかしら」
「あ、はい」
「すみませ~ん」
「は~い!」
「6名分をおすすめで用意してくださるかしら。みんな食べられないものはある?」
皆、首を振る
「それと、飲み物は何にする?」
「コーヒー」
「俺も」
「私はジュースで」
「私はハーブティー」
「私もハーブティーにするわ。ジェシカさんは?」
「あ、」
「好きな物でいいのですよ」
「ジュースでお願いします」
「デザートは?」
「チーズケーキ」
「季節のフルーツタルト」
「私も」
「俺も」
「チョコレートケーキで」
「ジェシカさんは?」
「いいのですか?」
「勿論よ」
「ベリーケーキをお願いします」
しっかり料理が出てきたけど、男3人もいるから減りが早い。
「ジェシカさん。先に自分の分を確保してくださる?無くなっちゃうわ」
「あ、はい」
「ララ様、これ美味いですよ」
「本当ね」
デザートまで食べ終わると苦しかった。
「食べ過ぎたわ」
「苦しいですね」
「昼寝がしたいですね」
「予定無いらしいから公爵家に戻ったら仮眠とりましょう。ジェシカさんは戻ったらやることがあるの?」
「はい」
「一時間くらい付き合えるかしら」
「? はい」
屋敷に戻ると、私の客室にジェシカさんも呼んだ。
「さあ、ジェシカさん。靴を脱いでソファに横になって」
「ええ!?」
「ほらほら」
無理矢理座らせて体を倒して膝掛けをかけた。
「つまらなかったらテーブルの小説でも読んで。私もカーラも仮眠をとるから」
「あ、はい」
私とカーラは靴を脱いでベッドに横になった。
「夕飯迄にお腹空くかしら」
起きたら外にお散歩行こうかしら。
コンコンコンコン
「ララ様」
私は飛び起きた。
「(ヤバい!カーラ!起きて!)」
ガバッ
コンコンコンコン
「ララ様」
「(ジェシカさん、起きて!)」
ガバッ
私はジェシカの手を引いてベッドに連れてきた。
「(ジェシカさんとカーラは私のマッサージをずっとしていた。分かった?)」
コクン コクン
「はーい。どうぞ」
カリンメイド長だった。
「ララ様、おかえりなさいませ。もうすぐお夕食でございます。
ジェシカ、ここに居たのね」
「カリンメイド長、申し訳ありません。
買い物中に二度も脚が攣ってしまって、ジェシカさんとカーラがずっと脚を摩ってくださっていたのです」
「まあ、大丈夫でござますか」
「ジェシカさんとカーラのおかげで楽になりました。とても助かりましたわ。
ジェシカさん、ありがとう。疲れたでしょう?今日は寝支度を早く終わらせて、早く就寝しましょうね」
「あ、はい」
「では、他の者に担当させましょう。
ジェシカは今日はもういいわ。下がりなさい」
「失礼いたします」
何とか誤魔化せたようね。
「夕食は少なめにお願いしても良いかしら」
「かしこまりました」
早めに就寝支度を終えたララとカーラは、
「多分、明日の夜から他の人達と食べるのよね」
「そうですね」
「ずっと部屋食でいいのに」
「ご令息に会いたくないのですか?」
「カーラ。私、辞退できないなら選考漏れになろうとしているのよ」
「ええ!?」
「私には貴族の夫人だなんて無理だわ。
ちょっと裕福な平民のお家に嫁ぐとか、そういうのでいいの。お金さえあれば結婚しなくてもいいわ」
「ですが、ご令息の絵姿に一目惚れしたはずでは?」
「気のせいよ。ほら、倒れたでしょう?
なんか神様みたいな人が出てきてね、その人の方が格好良かったのよ」
「夢ですか?」
「さあ。でもしっかり覚えてるわ」
嘘だけど。
「どんな方でしたか?」
「黒髪に黒い瞳、がっしりとした体でいい匂いがするのよ」
「黒髪に黒目ですが。珍しいですね」
「そうかしら。私の好みだわ。あまり彫りが深くない方がいいわね。
細マッチョじゃないの、ゴリは嫌。
カーラの好みは?」
「性格の明るい方がいいですわ」
「顔は?」
「童顔がいいです」
「キャーッ!」
「止めてください!恥ずかしです!」
「明日も街に出て物色しない?」
「何をですか?」
「好みの人を見つけるのよ」
「お嬢様っ!」
「何処で出会えるかしら。広場?」
「難しいですね。普通のご令嬢なら夜会とか、騎士団とか」
「騎士団?」
「差し入れを持って行くのです」
「ええ~面倒臭い」
「お嬢様……」
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