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成長した2人
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あの時…エミリオの誕生日のパーティで繋いだ手より厚みがあって、不思議な感じ。
体の厚みも首の太さも違う。
顔は同じはずなのに少し別の人みたいに感じる。
より男っぽくなったせい?
それとも女性関係の影響で?
「アリス?」
「え?」
「どうした?」
「何で私は背があれ以上伸びなかったのに、エミリオもノエル様も背が伸びているの?ずるい」
「可愛いな」
「!?」
「アリスが女の子で俺たちは男だからだよ。仕方ないことだ」
「もう少し伸びたかった」
「ノエルとは会って何を?」
「最初は陛下と王太子殿下も同席なさったけど、ほとんど王妃様と王太子妃様とノエル様とお話ししていたわ。留学先の話とか、…いろいろ」
「…いろいろって?」
「誰に求婚されたとか」
「…あとは?」
「頭を小突かれていたかな」
「小突く?」
「ずっとノエル様の膝の上に座らされて抱きしめられていたんだけど、なんか頭のあちこちに何度も柔らかいものが突いてくるの」
「……はぁ~」
「なあに?」
「何でもない。もう乗るなよ」
「王太子妃様以外の全員に乗ったわ。逆らえないもの。一応拒否したのよ」
「ノエルは余計だ」
「婚約しているし来年結婚でしょう?
だから最後だって言ったけど、“嫌だ”って言われてしまったわ」
「それでも」
「……」
「分かってる。散々他の女に手を出したのにアリスに言うのは図々しいのは分かってるけど、俺はアリスティーネを愛してるんだ。あの日からずっと。一瞬で好きになった女の子の口の中に飴を入れたときから 俺の人生はアリスティーネ一色なんだ」
「よく分からないわ。
だったら他の女性と関係なんて持てないと思うけど」
「アリスはノエルが好きだったし、アリスの側にいながら気持ちを抑えるのに発散が必要だった。
アリスが俺と縁を切って留学しただろう。その間 自暴自棄だった。どうでもよかった。ただ どの女もアリスの身代わりにしか過ぎなかった。一度もアリスに見立てなかったことはない」
「そんなこと言われたって…信じられない」
「アリスが戻ってきたのなら、絶対に諦めない。他の男と結婚するなんて言ったら今度は連れ去って一生外に出さない。
その代わり、一生のアリスティーネだけを愛するし信じてもらえるように努力する。二度と他の女に手を出さない」
「信じられない」
「アリスに厳しくしたのは嫁にもらうつもりだったからだ。未来のヴィフノワ公爵夫人に育てようとしたんだ」
「あんな昔から?7歳だったのよ!?」
「俺の妻はアリスしかいない。アリスを妻にできないなら結婚なんかしない」
「……」
愛の告白?求婚?脅迫?どれ?
「他の男と手を繋がないでくれ」
「え!」
「…誰と繋いでるんだ?」
「お兄様と、」
「身内以外で」
「レオとクリスとノエル様」
「はぁ~」
「手ぐらいなによ。自分は…
そもそも私たちは仲直りはしたけど それだけよ?」
「ごめんな。
だけどアリスは俺のものだ」
「違う」
「他の男を愛したりするなよ。絶対に引き裂いてやる。相手の男は消せるものなら消す。無理なら表に出られないようにしてやる。
相手のことを思うなら、俺以外見るな」
「暴君じゃない」
「仕方ないだろう。アリスと一緒にいられないなら生きている意味なんかないんだから」
「そんなこと言われても」
「これからたくさん会って一緒に過ごそう。デートをしたり、旅に出てもいい」
「でも…」
「国内に俺のアリスティーネに手を出そうとする奴はほぼいない。そうなるようにしてきたからだ。
王太子殿下もしくはノエルの愛妾にでもなるつもりがないのなら、深く考えずに一緒に過ごしてくれ。
今度こそ素直に愛を伝えてアリスを幸せにする。
お願いだからチャンスをくれないか。
まあ多分 今頃両家でその方向で話が進んでいるはずだ」
「そうなの!?」
「国内でアリスティーネ・エンブレアが嫁ぐには一番いい相手だからな。俺ほど長くアリスティーネ一筋の男もいない」
「他の女性たちに手を出しておいてよく言うわ」
「ごめん」
手を繋いだまま散歩を続けていている間、エミリオはずっと微笑んでいた。
「昔はほとんど無表情だったじゃない。経験を積むとそんな風になるわけ?」
「厳しく育てなくちゃいけないのに、あ~アリス可愛い、キスしたいなんて顔に出していたら アリスが育たないだろう」
「ふん」
「本当、俺は馬鹿だったな。こんなに嫉妬深いと知っていたなら鞭でも打ってもらって我慢したよ」
「嫉妬じゃないから!」
「愛してるよ」
「ふん。私が打ってやる」
「危ないから短い鞭にしような」
「…変態じゃないんだから 本当にそんなことするわけないじゃない」
「侯爵にも感謝している。俺が腐りきらずに済んだのは侯爵のおかけだ。愛娘を傷付けて憎いはずの俺の心を拾ってくれて感謝している。素晴らしい方だな」
「ふふっ 私もそう思うわ」
エミリオの言った通りだった。
戻ると両家の話はまとまっていて、幼馴染をベースにした婚約者候補として交流させると言われた。
「但し、あくまでも候補だ。
エミリオ殿よりも大事にしてくれてアリスティーネが心を許せる相手が現れたら、遠慮せずにそちらと結婚させる。高価な物や生き物を贈ることも禁止させてもらう。
アリスティーネ。冷静になってエミリオ殿を見なさい。彼との未来が見えるのかどうかが大事だ」
「「はい」」
エミリオは嬉しそうだけど、私の頭と心は大混乱だった。
体の厚みも首の太さも違う。
顔は同じはずなのに少し別の人みたいに感じる。
より男っぽくなったせい?
それとも女性関係の影響で?
「アリス?」
「え?」
「どうした?」
「何で私は背があれ以上伸びなかったのに、エミリオもノエル様も背が伸びているの?ずるい」
「可愛いな」
「!?」
「アリスが女の子で俺たちは男だからだよ。仕方ないことだ」
「もう少し伸びたかった」
「ノエルとは会って何を?」
「最初は陛下と王太子殿下も同席なさったけど、ほとんど王妃様と王太子妃様とノエル様とお話ししていたわ。留学先の話とか、…いろいろ」
「…いろいろって?」
「誰に求婚されたとか」
「…あとは?」
「頭を小突かれていたかな」
「小突く?」
「ずっとノエル様の膝の上に座らされて抱きしめられていたんだけど、なんか頭のあちこちに何度も柔らかいものが突いてくるの」
「……はぁ~」
「なあに?」
「何でもない。もう乗るなよ」
「王太子妃様以外の全員に乗ったわ。逆らえないもの。一応拒否したのよ」
「ノエルは余計だ」
「婚約しているし来年結婚でしょう?
だから最後だって言ったけど、“嫌だ”って言われてしまったわ」
「それでも」
「……」
「分かってる。散々他の女に手を出したのにアリスに言うのは図々しいのは分かってるけど、俺はアリスティーネを愛してるんだ。あの日からずっと。一瞬で好きになった女の子の口の中に飴を入れたときから 俺の人生はアリスティーネ一色なんだ」
「よく分からないわ。
だったら他の女性と関係なんて持てないと思うけど」
「アリスはノエルが好きだったし、アリスの側にいながら気持ちを抑えるのに発散が必要だった。
アリスが俺と縁を切って留学しただろう。その間 自暴自棄だった。どうでもよかった。ただ どの女もアリスの身代わりにしか過ぎなかった。一度もアリスに見立てなかったことはない」
「そんなこと言われたって…信じられない」
「アリスが戻ってきたのなら、絶対に諦めない。他の男と結婚するなんて言ったら今度は連れ去って一生外に出さない。
その代わり、一生のアリスティーネだけを愛するし信じてもらえるように努力する。二度と他の女に手を出さない」
「信じられない」
「アリスに厳しくしたのは嫁にもらうつもりだったからだ。未来のヴィフノワ公爵夫人に育てようとしたんだ」
「あんな昔から?7歳だったのよ!?」
「俺の妻はアリスしかいない。アリスを妻にできないなら結婚なんかしない」
「……」
愛の告白?求婚?脅迫?どれ?
「他の男と手を繋がないでくれ」
「え!」
「…誰と繋いでるんだ?」
「お兄様と、」
「身内以外で」
「レオとクリスとノエル様」
「はぁ~」
「手ぐらいなによ。自分は…
そもそも私たちは仲直りはしたけど それだけよ?」
「ごめんな。
だけどアリスは俺のものだ」
「違う」
「他の男を愛したりするなよ。絶対に引き裂いてやる。相手の男は消せるものなら消す。無理なら表に出られないようにしてやる。
相手のことを思うなら、俺以外見るな」
「暴君じゃない」
「仕方ないだろう。アリスと一緒にいられないなら生きている意味なんかないんだから」
「そんなこと言われても」
「これからたくさん会って一緒に過ごそう。デートをしたり、旅に出てもいい」
「でも…」
「国内に俺のアリスティーネに手を出そうとする奴はほぼいない。そうなるようにしてきたからだ。
王太子殿下もしくはノエルの愛妾にでもなるつもりがないのなら、深く考えずに一緒に過ごしてくれ。
今度こそ素直に愛を伝えてアリスを幸せにする。
お願いだからチャンスをくれないか。
まあ多分 今頃両家でその方向で話が進んでいるはずだ」
「そうなの!?」
「国内でアリスティーネ・エンブレアが嫁ぐには一番いい相手だからな。俺ほど長くアリスティーネ一筋の男もいない」
「他の女性たちに手を出しておいてよく言うわ」
「ごめん」
手を繋いだまま散歩を続けていている間、エミリオはずっと微笑んでいた。
「昔はほとんど無表情だったじゃない。経験を積むとそんな風になるわけ?」
「厳しく育てなくちゃいけないのに、あ~アリス可愛い、キスしたいなんて顔に出していたら アリスが育たないだろう」
「ふん」
「本当、俺は馬鹿だったな。こんなに嫉妬深いと知っていたなら鞭でも打ってもらって我慢したよ」
「嫉妬じゃないから!」
「愛してるよ」
「ふん。私が打ってやる」
「危ないから短い鞭にしような」
「…変態じゃないんだから 本当にそんなことするわけないじゃない」
「侯爵にも感謝している。俺が腐りきらずに済んだのは侯爵のおかけだ。愛娘を傷付けて憎いはずの俺の心を拾ってくれて感謝している。素晴らしい方だな」
「ふふっ 私もそう思うわ」
エミリオの言った通りだった。
戻ると両家の話はまとまっていて、幼馴染をベースにした婚約者候補として交流させると言われた。
「但し、あくまでも候補だ。
エミリオ殿よりも大事にしてくれてアリスティーネが心を許せる相手が現れたら、遠慮せずにそちらと結婚させる。高価な物や生き物を贈ることも禁止させてもらう。
アリスティーネ。冷静になってエミリオ殿を見なさい。彼との未来が見えるのかどうかが大事だ」
「「はい」」
エミリオは嬉しそうだけど、私の頭と心は大混乱だった。
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