【完結】王子妃になりたくないと願ったら純潔を散らされました

ユユ

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ケイン様と

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登校の馬車の中でケイン様は毎日、“他の令息と仲良くしないように”と言いながら抱きしめ、下校の馬車の中では唇を重ねた。

ゴトゴトゴトゴト

馬車の中で甘い尋問が始まる。

「今日は?」

「実習があって、3人(の令息)と話しました」

「またか」

「カイン様こそ、“大公女様の婚約者は色気がありますね”なんて言わせて。
まあ、私のときも そうやって引っかかってしまいましたものね」

「サラを口説いているだけだ。他の女に向けていない」

「んっ」

フィオルド邸は近い。だけどその間、ずっとキスをしてくる。
経験のある私にはだらけだ。カイン様の力強い腕も優しい手も、色気溢れる瞳も熱い息も、唇の柔らかさも追いかけまわす舌も、私を

「このまま出掛けようか」

「…帰って着替えます」

「週末ならいいか?」

「週末はパパが来ます」

「2人きりになりたい」

「……」

今日ははっきり分かる。下着が湿っている。このまま出かけるなんて出来ない。

「卒業したら」


だけど、登校日はこんな感じで、休みの日は夜寝る前に私を膝の上に乗せて頭や髪や首や肩や背中を撫でる。背中、腰を通り過ぎてお尻から太腿へ。

さらに下からは硬いモノに押される。
熱った身体では なかなか眠れない。落ち着くまで勉強をした。
1ヶ月以上そんな日々を過ごした。


そして猛勉強の末に 卒業試験に合格し、卒業パーティの日を迎えた。
パパと大公妃は保護者としてというより来賓だし、フィオルド家のお祖父様達は他の保護者にひっきりなしに声をかけられていた。

ケイン様は誘うように密着しながら私と踊る。

「近くないですか?」

「仲の良さを見せ付けないとな」

ダンスが終わるとバルコニーに連れて行かれキスをされた。少し強引なキスをしながら、背中、腰、お尻と手を滑らせ、今夜は太腿ではなくお尻の割れ目に沿って秘部近くまで指を進めた。

「っ!!」

「サラ」

首筋を舐め上げられ吸い付かれ、身体の力が抜けていく。同時に秘部が潤いだした。

ケイン様はスカーフを取り、扉のハンドルに括り付け開かないようにすると、私を持ち上げて死角の手すりに座らせた。

「落とさないから、腕を首に回して」

言われた通り、ケイン様の首に腕を回した。
ケイン様はキスを再開させながら、ドレスの裾を捲り脚を撫で上げた。

「ケイン様っ」

「嫌なら止めてくれ」

鼻と鼻を付けて私を見つめながらケイン様の指は下着の上から秘部に触れた。

「っ!」

きっと濡れてる!

「もしかして、の?」

「……はい」

「サラの中に入りたいけど、2人の初めてがこんなところではな」

そう言いながら下着をずらして直に秘部に指を沈め、愛液を纏わせ優しく撫でるケイン様の瞳はキラキラと輝いていた。

「ケイン…様っ」

「可愛いな。直接見て確認したいけど、此処では無理だな」

愛芽をコリコリと弄りながら、そんなことを言うけど、さっきからどんどん指は大胆な動きになっていく。

「ああっ」

「シッ、中から覗かれるぞ」

そんなこと言ったって!

入り口を撫でたり押したり弄ばれ キスをされ、もう我慢できそうになかった。

なのにケイン様は指を離しハンカチで指だけ拭い、手すりから降ろし、秘部はヌルヌルのまま下着やドレスを整えて、スカーフの結び目を解き、首に巻き直した。

「戻ろうか」

「……はい」


歩く度にヌルヌル感を感じる。

「サラ、何処にいたんだ? パパと踊ろう」

パパとダンスをして、お祖父様ともダンスをして皆でフィオルド邸に帰った。
濡れた下着を履き替え、楽なワンピースドレスに着替えてお喋りをした。

就寝前、ケイン様がノックしたけど、“眠い”と言って部屋に入れなかった。

そんな攻防戦のようなものを続けながら、ケイン様はセンティアの伯爵になるべく教育を受け、私はいくつものお茶会に出席した。


新居の建物自体は建ったので2人で見に行った。
これから内装を手がけるので、その前に手直しが必要な所はないか確認をして、内装の再考をする。

ケイン様と私は一緒に中に入り、じっくり確認をしていった。
2階に上がると、図面を元に部屋を覗く。

「待機メイドの部屋だな」

「リネン室ですね」

そして、

「子供部屋だな」

そう言いながら、図面や部屋でなく私を見つめた。

「そ、そうですね」

そして、

「夫婦の寝室だな」

「…続き部屋…じゃなくてクローゼット?」

「身支度などをする部屋や、仕事などをする部屋は作っているが、寝室の役目を持った妻の部屋や夫の部屋は作っていない。毎日一緒だ。病気や悪阻でどうしても別にする必要があるときだけ客間を使えばいい」

「……」

「嫌か? いつも触れていたいと思うのは私だけなのは寂しいな」

頬を撫で、唇を合わせ 舌を捻じ込まれ、一歩、また一歩と後ろに下がると、職人の持ち込んだテーブルにぶつかった。

「ひゃっ」

耳の穴に舌を捩じ込まれ、反射的に声が漏れた。
その声はよく響いた。

「声を抑えて」

胸元のボタンを外しリボンを外し、私を持ち上げてテーブルの上に腰をかけさせた。
そして押し倒して襟元をずらし、下着の肩紐をずらして ケイン様の大きな手が乳房を包んだ。

谷間を舐めながら頂きを指で刺激して硬くさせ、口に含むケイン様の舌も息も熱い。

「はぁっ……んっ」

ドレスの裾をたくし上げて下着に手を掛けた。

「ケイン様!?」

「嫌なら止めてくれ」

「……」

下着を掴んだケイン様の手を掴んだが 放した。

靴と下着を脱がされると脚を持ち上げ開こうとする。

思わず力が入った。だってまだ昼間で明るいし、彼に見せたことがない。
だけどじっと見つめられ、脚の力を抜いた。

左右に秘部を広げると、愛芽や入り口を舐め始めた。

温かくて気持ちいい。

「あっ!」

指が1本ゆっくりナカに入った。
1本だけでも圧迫感がある。剣を握る男の指は皮膚も硬い。優しくナカを擦りながら愛芽を口に含み吸われ、一気に極まってきた。
ケイン様は口を離し、指を引いて入り口を伸ばし始めた。

「しっかり揺れているけど狭いな」

「ケイン様っ」

「“嫌”じゃないんだろう?」

「でもっ」

「力を抜いて」

解された後、もう1本指が入った。
入り口が少し痛かった。2本の指はかなりの圧迫感を与えていた。なのに不思議と少しずつ指は自由に動き出し、また極まってきた。
指の動きがピタッと止まり、そっと抜かれた。
ハンカチを取り出すと指を拭いて、私の下着を履かせようとした。

「ケイン様!」

「どうした?」

「……」

「言わないと分からないな」

ケイン様はそう言いながら、1本だけもう一度挿入した。深い場所を指先で刺激して片方の手で下腹部を撫でた。

「あっ!!」

「声を抑えて」

建物内には誰もいないが外には御者がいる。外は静かだし、この部屋のドアも玄関も空いているから、よく響く今の状態では聞こえてしまうかもしれない。

ケイン様は執拗に、指でナカを刺激し、私が極まりかけると止めて、胸を舐めたりキスをする。そしてまた指で刺激をする。何度も何度も繰り返されて理性は飛んでしまった。

「入れてください」

「入ってるよ」

「ケイン様…」

「本当にいいのか?」

「早く!」

直ぐに指とは違うモノが秘部に擦り付けられ愛液を纏わせると、入り口に当てて少しだけめり込ませた。

左手で私の口と鼻を塞ぎ 右手は肩を掴んだ。

「挿れるぞ」

「んんーっ!!!!!」

一気に奥まで貫かれ押し上げられた。同時に達してケイン様のモノをギュウギュウと締め付け 痙攣しながら暴れた。

「くっ…すごく締め上げられるっ」

「んんーっ!!」

「やっとサラの中に入れた…幸せだ」

「んっ!!んんっ!!」

「気持ちいいか?私もすごく気持ちいい」

段々極まりが落ち着くと、口からカイン様の手が離れた。

奥を押し上げたまま、私の両胸を揉み、頂きを刺激する。ナカではアレがビクビクと跳ねていた。

「ごめん、久しぶり過ぎて出そうだ」

「……」

「この後は大公邸だから、続きができそうにない」

「…はい」

「ココを刺激してサラが2回達したら、腹の上に出すけどいいか?」

そう言いながら、ケイン様の親指は愛芽をヌルヌルと捏ね回していた。

「は…いっ」

ケイン様に奥を押し上げられたまま、指で愛芽を刺激され2回達した。

曲げた脚を広げ腿裏を上から押さえ付け、最初は優しくナカを擦っていたが、直ぐにナカで更に膨らみ圧迫した。出そうなのだと分かった。

お腹や胸の谷間に指を這わせ、ケイン様に告げた。

「ここにどうぞ」

「サラっ!」

「ああっ!!」

一心不乱に腰を叩き付けて“ヌポっ”と音を立てて引き抜くと、お腹や胸の谷間や首にたっぷり吐精した。

次々と押し出される大量の精液を指でクルクルとかき混ぜながら、こんなに一杯ナカに注がれたら…なんて思っていると、ケイン様はサッと拭き取り、また挿入した。

「えっ!? ああっ!!」

「そんなに物欲しそうにされて我慢できるか!」

ケイン様の目つきは変わり、私の口と鼻を手で覆い、まるで犯すように乱暴に腰を振った。さっきと違い、私の反応を探ることなく、射精のためだけに刺激を得ようとしているのがわかる。角度を変え、横を向かせ 次は後ろから突き、また仰向けにして腰を掴んで浮かせて激しく突いて そのままピッタリと密着させ奥に吐精した。

快楽の刺激に顔を歪ませながら 乱れた息を整えているケイン様の素の表情を見てホッとする。
きっとケイン様は何人も女性を抱いてきただろう。
比べられたらと思うと不安だったけど、私の身体でも気持ちよさそうだと安心した。

ゆっくり抜くと、注がれた精液がドロッと出てきた。

ケイン様はそれを見つめた。

「避妊薬を買いに行かなきゃな。大公邸で貰ったら、閣下に殴られる」

「そうですね」

「痛くなかったか?」

「なんとか大丈夫です」

「…少し痛かったんだな。ごめん」

秘部を優しく拭いてくれたけど、下着は使いものにならなかった。愛液で濡れていた上に、1度目に出した精液を私の下着で拭いたから。

帰りは下着と避妊薬を購入して帰った。


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