56 / 73
パトリシアのその後
しおりを挟む残虐表現あり。飛ばしても問題ありません。
※※※※※※※※※※ ※※※※※※※※※※
【 パトリシアの視点 】
昔、不貞の現場を目撃されて夫に追い出された後 男爵邸に身を寄せた。
王都の屋敷に連れて行ってくれると思ったら違う返事が返ってきた。
『孕んだらな』
だけど3年経っても孕まなかった。
閨は激減。他の愛人を引き入れていた。
そして3ヶ月前に大喧嘩をしてしまった。
男爵には過去に妻2人、妾10人以上、愛人は数えていないらしい。
その誰もが孕まないので別れたという。
なのに、
『畑が干からびているからだ』
私のせいにされて、カッとなって言ってしまった。
『種無しのクセに責任転嫁しないでよ!』
男爵は怒りを露わに、直ぐに私を追い出した。
宿に宿泊すること3泊目、職を探そうと思ったけど既に男爵の手が回っていて、領内で雇う勇気のある者はいないよと鼻で笑われた。
そこで元夫を思い出した。
私にベタ惚れで未だに再婚していない不器用な男を。隣の元夫の領地に移り、子爵邸に手紙を出したが、執事のバートが返事を寄越した。
“ご主人様と会わせるつもりもないし屋敷にも入れない”
使用人のクセにと腹が立ったが、バートはやると言ったらやる。
これ以上宿に泊まることも無理なので職を探すが、面接で落ちてしまう。だって使用人の真似事などしたことがなかったから。
所持金も少なくて、仕方なく娼館に行った。
とにかく町にいれば元夫に会うはずだ。仕事の無い時間は町を歩き遭遇することを狙った。
元夫を捕まえるまでの辛抱だと。
仕事をしているうちに、指名数は少ないのに売り上げが一番良い娘がいた。名前はリタ。平凡な容姿だった。
秘訣を探ろうと古株に聞いてみた。
『領主様のお気に入りよ。処女も領主様のが散らしたの。最近は1日置きに来ては抱き潰すのよ。悲鳴のような喘ぎ声をあげているわ。失神することもあるの。領主様は、自分の後に客を付けなくて済むよう余分に払うのよ。とても激しいようだけど乱暴なわけではないらしいの。
羨ましいわ。失神するほど気持ちよくしてくれて、お金をたくさん払ってくれて、その後は寝ていていいんだもの』
は!? 何よそれ!!
私はリタより遥かに綺麗なのに、男経験があって少し歳が上だからっていい客を充てがってもらえない。単価は安いし、汚らしい客が私の体を使っていく。
時には、
『緩いな。プロなんだから締める練習くらいしろよ』
『愛想よく咥えろよ』
『若い子がいい』
散々な扱いで腹が立っていた。
そんな時にガタイが良く、顔立ちの良い男が客についた。浮かれて下着を脱がせると小さかった。
『これって勃ってるの?』
次の瞬間首を絞められ足が床に付かなかった。
『客を馬鹿にする娼婦か。面白い』
ここで言葉にしてしまっていたことに気が付いた。
しかもよくよく考えてみたら男爵のモノが大きすぎただけで、男のモノは少し小振りなだけだった。
ベッドに投げ下ろされて潤滑油を後方に垂らすと解さずに挿入した。
『嫌!そこは!痛い!痛い!痛い!』
叫んでもどんどん押し込んでいくし、押さえ込まれてびくともしない。
結局そのまま肛門を犯された。
しかも腸に吐精されると腹が痛くなった。
男は金ができると抱きに来た。膣は使わない。解しもしない。いつも腸内に吐精されて腹が痛い。
もし漏らしでもしたら片付けるのは私だし、営業ができないと叱られる。
知ってか知らずか、男は私の髪を掴み 尻を叩き 首を絞めたりして楽しみ、吐精した後は抜かずにのし掛かり じっと待つ。
私はうつ伏せに潰されて身動きが取れないばかりか呼吸も苦しい。窒息しないようには加減をされているのは分かる。
『退いて!お腹が痛いの!』
『まだ射精してる最中だ』
『終わったじゃないの!』
『そうか?』
すると少しずつ、萎えたものが力を取り戻して来た。
まさか!?
『無理よ無理!トイレに行かせて!』
『まだ時間じゃない。時間内はいくら射精しても構わないルールだろう』
ある程度硬さを取り戻すと、のしかかったまま腰を突き上げるように抽送を始めた。
『無理!お願い!』
『ほら、ちゃんと締めろ』
バチーン!!
男は腕を立てると ベッドの弾みも利用しながら激しく腰を動かした。
『ダメ!漏れる!!』
『ああっ!くっ!腰が痛てぇ!』
『なら止めてよ!!』
『勃ったものは仕方ないだろう』
ギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッ
グチュッグチュッグチュッグチュッグチュッ……
『っ! 無理!出る!!』
『いくぞ!出すぞ!!』
男が腰をグイッグイッと吐精に合わせて押し付けた。
お腹はギュルギュルと音を立てている。
『漏れる…』
『汚いから漏らすなよ』
ヌポンッ!
男は2度目の吐精が終わると 直ぐにベッドから離れて股間を濡タオルで拭いてスラックスを履いて部屋を出た。
痛い…起きてトイレに行かなくちゃ…。
起きあがろうとして うつ伏せから四つん這いになった瞬間吹き出した。
ブバババババッ!!
ガスと一緒に吹き出す音と、
ビチャビチャビチャビチャ!!
飛び散る音を立てていた。
臭いが充満していく。
その後は叱られて掃除や洗濯をさせられて。
理由を言っても、“今まで漏らしたことはないじゃないか!”と言われてしまう。
そしてまた男が店に来ると私を指名して 腸を2~3度犯し、漏らして怒られ、片付けさせられる。
こんな辛い日々を送っているのに私の目に映ったのは、溶けそうなほど優しい眼差しで見つめながら若い女をエスコートをする元夫だった。
許さない!
そして何も知らない純粋そうな女に分かるように、リタというお気に入りを処女のときから買っていて、今じゃ1日置きに抱き潰していると教えてやった。
多分平民じゃなくて貴族令嬢のお忍びね。
だったら効果はあったはず。
女は顔が強張った。
身の丈に合わない?平民だったの!?
そして去って行った。
元夫は私を町兵に捕えさせ、追いかけて行った。
私は娼館務めだったから、娼館との話し合いが必要だったし聴取もとられた。
『お願い。私は元妻なの。実家も貴族なのよ!』
町兵は困惑していた。確認を取るまで時間稼ぎができた。その隙に見張りの兵を誘った。
『相手をするから暫くここに置いて』
『牢屋に!?』
『そう』
見張りは仲間と相談して了承すると順番に私の体を使った。戻って来た兵も。
時間が来て交代の兵達に私のことも引き継いで、また兵達が私の体を使った。
疲れたがあの男に後ろを犯されるよりマシだ。
後日、身なりの良い男がやってきた。
その男は城の催しで見たことがあった。紫色を使った騎士服を着た騎士達もいた。
私の上で腰を振っていた兵士は騎士服の色を見て青ざめた。
「町兵を外に出せ」
私は服を整えて跪いた。
「私が誰だか分かっているのだな」
「はい、大公閣下」
「昨日子爵に町で会ったろう」
「…はい」
「お前は娼館通いのことを口にして一緒にいた令嬢を追い払ったな?」
「事実を話しただけです」
「子爵が一緒にいた令嬢は私の娘だ」
「えっ…」
娘!?
「最愛の女に産ませた最愛の娘だ。娘のためならなんだってする。
お前は私の娘を傷付けたな」
公女だったなんて!!
「違います!傷付けてなんて!」
「事実でも、令嬢を連れた子爵にあんな話をすればそうなるのは分かっていたはずだ」
「申し訳ありません、元夫と口論をしただけでお嬢様を傷付けるつもりはありませんでした!」
「いや、お前は私の娘にも話しかけただろう?
聞かれたのではない。聞かせたのだ。
さて、王族に平気で嘘を吐く不敬な女をどうしたらいいだろうか」
「お、お許しください!」
「奉仕が好きなようだから、お前の望みを叶えてやろう」
そう言って大公閣下は去った。
その後、私を相手した町兵はクビになり、新しい兵がやってきた。
数日後、馬車で連れてこられたのは更に奥地で、土地を整備し始めたばかりの場所だった。
そこに木の檻のようなものがあった。
「アレは獣が出たとき、生きていれば入れる檻だ」
ボロ毛布を敷かれた檻の中に押し込まれ、足首に足枷をつけられ鎖で柵と繋がれた。
「奉仕が天職らしいな」
「お願い!置いていかないで!!」
「おい!作業を止めて聞け!
無料の娼婦だ!お前達のために連れてきた!
好きに使ってもいいが替えは無い!長持ちさせろよ!」
男達は歓喜の声を上げる者達や、舐め回すように私を見る男達で異様な雰囲気だった。
既に股間を弄っている男もいる…
「お願い!貴方の相手をするわ!連れて行って!」
「ふざけるな。お前のような女を抱いたらアソコが腐り落ちる」
そう言って置き去りにされた。
日が暮れてからは地獄が始まった。
次の月のモノは来なかった。
何を言っても犯され続ける。
何日経ったのか、2ヶ月か3ヶ月か…
ある日激しい腹痛が始まり、血が脚を伝った。
流産だと悟ったが そのうち視界はボヤけた。
「おい、女が死んでるぞ」
「多分孕んでいたんだろう」
「誰の子だったんだろうな」
「おーい!埋めるから手伝ってくれ!」
658
お気に入りに追加
1,633
あなたにおすすめの小説

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で夫と愛人の罠から抜け出したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる