【完結】王子妃になりたくないと願ったら純潔を散らされました

ユユ

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拾い主の葛藤

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【 ノアム・アルク子爵の視点 】


「若いな」

綺麗な女だった。

頭部に怪我を負っていたが大丈夫そうだ。
小屋に連れ帰り火を起こし、服を脱がせた。
長く水の中にいたのだろう。顔は青白く体は冷えきっていた。

「綺麗な体をしている」

美しい曲線に滑らかな肌。多分今回できた痣以外に傷はなさそうだ。
しかし服は平民。裕福な平民の家に生まれたか?

娘の体温を上げるために服を脱ぎ、抱きしめた。

「冷たいな」

だが生きている。

非常時だというのに、体の感触に集中してしまう。
胸も豊かで、可愛らしい頂が立ち上がっていた。寒さからなのは分かっているが、それが私に触れているのがわかる。

最近忙しくて娼館に行かないまま小屋に来てしまったから2ヶ月近くご無沙汰だった。
痛いほど勃ち上がり、我慢がきかなかった。

指に唾液をたっぷり纏わせて膣口や陰核を刺激した。頂を口に含み舌で転がしていると段々と濡れてきた。

指を挿れてみると柔らかく指を締め付ける。

「狭いな」

だが、生娘ではなさそうだ。

指でナカを刺激して、口で胸を刺激していると、段々と血色が戻ってきて娘の体は温まってきた。

「これも人命救助だ」

膣口に陰茎を押し付けたとき、理性が少し働いた。

「まずいな」

避妊薬が小屋にない。娘を放置して取りに行くこともできない。
妊娠させるわけにいかない。私は貴族だから平民とは余程の利がないと婚姻できない。

押し込まずに滑らせ、娘の両足を揃えて肩にかけた。

いわゆる素股だ。

ヌルヌルだから娘も擦られて気持ち良さそうだ。

紅潮した顔も美しかった。

「クッ!!」

胸や腹に精液が飛び散った。腰の動きに合わせて凝縮したような精液はプルプルと震えていた。

拭き取って抱きしめて寝た。




数時間後に目覚めたが娘は眠ったまま。
だが脈はしっかりとしているし血色もいい。

服を着て湯を沸かすことにした。

そして娘に服を着せようとしたが、

「一体俺はどうしたんだ…」

脚を開かせて秘部の肉を左右に開き剥き出しにすると陰核を口に含み舐めた。

娘の体はビクビクと反応している。
指を挿れて抽送しながら舐め続けるとすっかり膣はドロドロだった。

皮を剥き優しく舐めながら二本目の指を挿れて掻き回した。

「あ…」

娘が声を上げた。
だが意識を取り戻したわけではなかった。

「少し体を借りる代わりだ」

ジュッ ジュッ

陰核を舐め吸う音と

グチュッ グチュッ 

ナカを指で貪る音が

「あっ…あっ…」

娘の甘い声が

「そのままイけ」

俺の聴覚に味覚に触覚に視覚に焼き付いていく。


二本の指をギュウギュウと締め付けながら快楽の高波にのまれた娘の身体は痙攣していた。

指を抜き、陰茎の先を膣口に当てがい、擦り付けた。

互いの粘液でヌルヌルとして気持ちがいい。

ココにコレを押し挿れて、肉を掻き分けて、擦り上げて、奥を突き上げて、さっきのように締め付けられて、この娘のナカで果てたい。全部搾り取られたい。このピンクの穴から俺の白濁が溢れ出る様子を見たい。そして“もっと” “もう一度”とお強請りされたい。

グッ

腰に力を入れて挿入しかけたとき娘の瞼が一瞬開いたがすぐに閉じた。

かなりの美しさだ。本当に平民か!?
その辺の令嬢など足元にも及ばない。

膣口から離して素股で済ますと、温タオルで体を拭いて服を着せた。

「俺はどうしてしまったんだ」

昏睡している娘に無許可で二度も。



丸一日眠った娘はやっと目覚めたが、記憶が無かった。演技だとしたら問題を抱えているということだ。どちらにしても関わらない方がいい。

回復して町へ行こうにも雨が降り、二、三日かけて土が乾けばまた雨が降り。
まるで引き渡すなと言っているようだった。

だが厄介事は嫌だし、俺自身がおかしくなってしまった。あの娘を体が求めてしまうのだ。


憲兵の詰所にやっと連れて行けたが、娘がどうなるのか聞いてみた。

引き渡せば何処へ行ってもあの身体を求められる。
男爵家は初日から手を出すだろう。客層が少し難がある宿屋の酒場は個人の娼婦や出会いを求める平民の女も寄りつくような場所で、女を抱きたいと思っている男達が集まるから娘はすぐに餌食になる。

娼館か最悪路上!?

駄目だ。引き渡せない。



屋敷に連れ帰ると執事のバートもメイド長のローズも期待の目をしていた。

使用人として雇うと言うと表情が曇った。

ローズは娘が格上の貴族令嬢じゃないかと言う。




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