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未来のオフェリー
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【 オフェリーの視点 】
それからの生活は下女の気分だった。牛や馬の排泄物まで掃除しなくてはならなかった。
だが、人間の排泄物を片付ける仕事よりマシだった。
初めての孕みやすい日。
初夜と同じように勃たせて四つん這いになって受け止めるだけ。
ある日、夫人と娘が里帰りすると閨の日ではないのに部屋に来た。
この日は四つん這いではなかった。
男爵は仰向けになると“跨って腰を振れ”と言った。
「閨の日じゃないので解してなくて…」
「開通してるんだから大丈夫だ」
瓶を手に取り陰茎に塗ると早くしろと急かす。
慣らすようにちょっとずつ挿れていたら、腰を掴まれ下に引き寄せられ、一気に全部収めてしまった。
「痛いっ」
「ほら、搾り取るまで腰を振り続けろ」
“遅い!” “もっと腰を上げて扱け!”
足が震え出し、もう体力の限界だと思った時、乳首を摘まれた。初めてだった。
「ああっ!!」
ガクッと腰が落ち切り、陰茎が子宮を押し上げた。
強い快感が体を走り抜ける。
「クッ…、そうだ。搾り取れ!」
痛いほど乳首を摘まれた。
手が離れたので終わったと思ったら、男爵は押し倒して上から覆い被さった。
押し潰すように奥を突き、捏ね回す。
「あっ! ああっ!!」
その夜は夜更けまで私の体を楽しんだ。
今夜は秘部を拭いてくれた。
「悪くない」
その夜から、孕みやすい日と、週に一度と、夫人がツキのモノで相手が出来ない夜に私の部屋へやってきて抱いた。
変わったことは、その度に薬を飲まされた。
何かと聞いたら孕みやすくすると言われた。
男爵は、最初の頃が嘘のように優しくなった。
愛撫をしたりして、解してから私を抱く。
お酒も用意するようになった。
私が奉仕しなくても、部屋に入ってくる時は既に勃ち上がっているし、痛くないか聞いてくるし、どこが気持ちいいかと聞いてくる。
反応がいいところは攻め上げて、結局乳首を摘まれて絶頂を迎える。
男爵はこの時の膣の締まりにハマったようだ。
チュッ
終わると秘部を濡れたタオルで拭き、乾いたタオルでも拭き、毛布を被せて頬か額にキスをする。
「欲しいものはあるか?
高いものは買ってやれないが」
「昼間に疲れなければ、もっと旦那様と楽しめると思うのですが」
直ぐに下女が二人追加で雇われ、私は自分の部屋の中だけを掃除すれば良くなった。
1年が過ぎると、
「まだ孕まないの!?」
夫人はかなり苛立っていた。
「お嬢様だったのがこの生活だ。ストレスだろう」
後で知ったが、男爵の飲ませていた薬は避妊薬だった。孕んだら抱けないからだ。
流石にマズイと思ったのか、薬を飲ますのをやめるとそこから3ヶ月後には悪阻が始まった。
夫人はそのくらいで何だと文句を言ったが、男爵が“何かあっては本家から吊し上げに合う”と庇ってくれた。
捨てられた私がどうなろうとシヴィル家は何も言うはずがないのに。
私を少しずつ大事にして守ろうとしてくれる男爵が愛おしくなってきた。
医師の診察の後、二人きりになった時、
「旦那様に似た男の子だったら嬉しいです」
「そうか。無理はするな」
「もし、男児を産んだらご褒美をくださいますか」
「何が欲しいんだ」
「この部屋で私を抱いている時だけ、私に愛をください。
唇に口付けをください。
抱きしめてください。
奥様が里帰りで外泊なさる時は、朝まで一緒にいてください。
もし、旦那様に似た男児なら、嘘でもいいので“オフェリー愛してる”と言ってから注いでください。
もし、二人目の男児が産まれたら、ご褒美に手を繋いで庭に散歩に連れ出してください。
奥様のいない日だけでも構いません」
旦那様は真顔になると“分かった”とだけ言って部屋を出た。
そして産まれたのは男爵そっくりの男児だった。
早産なのに普通の大きさらしい。
十月十日胎で育てた後だったら大変だっただろう。
「よくやった。ありがとうオフェリー」
「嬉しいです」
その知らせを聞いて、兄が確認をしにきた。
「本当にそっくりだな」
「はい」
「オフェリーは迷惑をかけていないか」
「彼女はとても従順で、頑張っています」
男爵の言葉に涙が出てきた。
「私、王子妃じゃなくて、バレー男爵に娶ってもらえて良かったです」
「ユリス殿下に未練はないのか?」
「私は王子妃の座に固執していただけのようですわ。
バレー男爵を知ったら、ユリス殿下は霞んでしまいます」
男爵は真っ赤になり、お兄様は涙を浮かべて笑った。
そして帰り際にお兄様が男爵に箱を手渡した。
重そうだった。
「実に素晴らしい。男爵に祝いの品だ。好きに使うといい」
そう言って帰ってしまった。
箱の中身は金貨100枚だった。
後日、屋敷の修繕改装に職人たちがやってきた。
家畜小屋も倉庫も新築してくださった。
立派な家具も贈ってくださった。
床はギシギシ軋まないし、隙間もないから虫も入らない。
ベッドはふかふかで、化粧品や香油なども送られてきた。
改装の済んだ部屋に行くと、部屋が広くなっていた。壁をくり抜いたらしい。
そして二人並んでもゆったりしたサイズのベッド。
全て兄様のお心遣いだった。
男爵様は金貨をもらって直ぐ、使用人をまた一人増やし、乳母も一人雇った。
夫人には公爵の意思だと説明した。
夫人と私の部屋が両端になったのと、ドアや壁がしっかり改装されたのでタオルを口に入れる必要はなくなった。
私との閨は孕みやすい日と週一回と、夫人がお相手できないとき。
だけど夫人の閨の日は激減したようだった。
約束通り、夜に私の部屋に来ると抱きしめて深い口付けをしてくれる。
それだけで糸を引くほど濡らしてしまう私に“可愛い奴め”と言う。
挿入している間も時々撫でたり口付けをしてくれた。
そして注ぐ時に、“オフェリー、愛してる”と言ってくれる。
「私もです、旦那様」
直ぐに二人目を孕み、産まれたのはまた男爵にそっくりの男児だった。
夫人は顔を確認した翌日、荷物を纏めて娘と実家に帰ってしまった。
「迎えに行って差し上げてください」
「いいんだ。彼女には申し訳ないが私はオフェリーを愛してしまった。
彼女とは離縁をして養育費を置いてくる」
数日後、男爵は離縁して、私を正妻として届け出た。
そしてまた、お兄様が訪れた。
「またそっくりだな。すごいな」
「そうでしょう。オフェリーは素晴らしい」
「今後はどうするんだ?」
「もう二人生まれましたので、子は作りません。
オフェリーの体が心配ですから」
「そうか」
そこに長男がやってきた。
「コウシャクさまにゴアイサツをもうしあげます」
「おお。すごいな」
「オフェリーが教育してますので。
今の言葉だけ頑張って覚えさせました」
「無理しなくていいぞ」
また笑いながら箱を渡してきた。
そしてお兄様は一泊して帰っていった。
また金貨と夫婦の指輪だった。
二人目が産まれて以降は避妊薬を使ったので孕むことはなかった。
そして旦那様は花を頼まない。外出は必ず私を連れて行くし、同伴が無理な時でも花を頼まないようだ。その代わり、帰宅するとたっぷり抱く。
時々卑猥な言葉を囁かれるが、下品と感じるよりも体が反応する。
“1週間分、たっぷり注ぐからな”
その言葉だけで膣がキュッと締まり、蜜が溢れる。
公爵令嬢のままなら考えられないだろう。
馬小屋でも森でも風呂場でもどこでも彼のモノを受け入れて、注いでとお強請りをしてしまう。
今日は、私が廁へ引っ張りこんで、“ここでは犯されておりません” と言うと、彼は喜んで廁で私に注いだ。
「愛してるよ、オフェリー」
「愛しておりますわ、旦那様」
それからの生活は下女の気分だった。牛や馬の排泄物まで掃除しなくてはならなかった。
だが、人間の排泄物を片付ける仕事よりマシだった。
初めての孕みやすい日。
初夜と同じように勃たせて四つん這いになって受け止めるだけ。
ある日、夫人と娘が里帰りすると閨の日ではないのに部屋に来た。
この日は四つん這いではなかった。
男爵は仰向けになると“跨って腰を振れ”と言った。
「閨の日じゃないので解してなくて…」
「開通してるんだから大丈夫だ」
瓶を手に取り陰茎に塗ると早くしろと急かす。
慣らすようにちょっとずつ挿れていたら、腰を掴まれ下に引き寄せられ、一気に全部収めてしまった。
「痛いっ」
「ほら、搾り取るまで腰を振り続けろ」
“遅い!” “もっと腰を上げて扱け!”
足が震え出し、もう体力の限界だと思った時、乳首を摘まれた。初めてだった。
「ああっ!!」
ガクッと腰が落ち切り、陰茎が子宮を押し上げた。
強い快感が体を走り抜ける。
「クッ…、そうだ。搾り取れ!」
痛いほど乳首を摘まれた。
手が離れたので終わったと思ったら、男爵は押し倒して上から覆い被さった。
押し潰すように奥を突き、捏ね回す。
「あっ! ああっ!!」
その夜は夜更けまで私の体を楽しんだ。
今夜は秘部を拭いてくれた。
「悪くない」
その夜から、孕みやすい日と、週に一度と、夫人がツキのモノで相手が出来ない夜に私の部屋へやってきて抱いた。
変わったことは、その度に薬を飲まされた。
何かと聞いたら孕みやすくすると言われた。
男爵は、最初の頃が嘘のように優しくなった。
愛撫をしたりして、解してから私を抱く。
お酒も用意するようになった。
私が奉仕しなくても、部屋に入ってくる時は既に勃ち上がっているし、痛くないか聞いてくるし、どこが気持ちいいかと聞いてくる。
反応がいいところは攻め上げて、結局乳首を摘まれて絶頂を迎える。
男爵はこの時の膣の締まりにハマったようだ。
チュッ
終わると秘部を濡れたタオルで拭き、乾いたタオルでも拭き、毛布を被せて頬か額にキスをする。
「欲しいものはあるか?
高いものは買ってやれないが」
「昼間に疲れなければ、もっと旦那様と楽しめると思うのですが」
直ぐに下女が二人追加で雇われ、私は自分の部屋の中だけを掃除すれば良くなった。
1年が過ぎると、
「まだ孕まないの!?」
夫人はかなり苛立っていた。
「お嬢様だったのがこの生活だ。ストレスだろう」
後で知ったが、男爵の飲ませていた薬は避妊薬だった。孕んだら抱けないからだ。
流石にマズイと思ったのか、薬を飲ますのをやめるとそこから3ヶ月後には悪阻が始まった。
夫人はそのくらいで何だと文句を言ったが、男爵が“何かあっては本家から吊し上げに合う”と庇ってくれた。
捨てられた私がどうなろうとシヴィル家は何も言うはずがないのに。
私を少しずつ大事にして守ろうとしてくれる男爵が愛おしくなってきた。
医師の診察の後、二人きりになった時、
「旦那様に似た男の子だったら嬉しいです」
「そうか。無理はするな」
「もし、男児を産んだらご褒美をくださいますか」
「何が欲しいんだ」
「この部屋で私を抱いている時だけ、私に愛をください。
唇に口付けをください。
抱きしめてください。
奥様が里帰りで外泊なさる時は、朝まで一緒にいてください。
もし、旦那様に似た男児なら、嘘でもいいので“オフェリー愛してる”と言ってから注いでください。
もし、二人目の男児が産まれたら、ご褒美に手を繋いで庭に散歩に連れ出してください。
奥様のいない日だけでも構いません」
旦那様は真顔になると“分かった”とだけ言って部屋を出た。
そして産まれたのは男爵そっくりの男児だった。
早産なのに普通の大きさらしい。
十月十日胎で育てた後だったら大変だっただろう。
「よくやった。ありがとうオフェリー」
「嬉しいです」
その知らせを聞いて、兄が確認をしにきた。
「本当にそっくりだな」
「はい」
「オフェリーは迷惑をかけていないか」
「彼女はとても従順で、頑張っています」
男爵の言葉に涙が出てきた。
「私、王子妃じゃなくて、バレー男爵に娶ってもらえて良かったです」
「ユリス殿下に未練はないのか?」
「私は王子妃の座に固執していただけのようですわ。
バレー男爵を知ったら、ユリス殿下は霞んでしまいます」
男爵は真っ赤になり、お兄様は涙を浮かべて笑った。
そして帰り際にお兄様が男爵に箱を手渡した。
重そうだった。
「実に素晴らしい。男爵に祝いの品だ。好きに使うといい」
そう言って帰ってしまった。
箱の中身は金貨100枚だった。
後日、屋敷の修繕改装に職人たちがやってきた。
家畜小屋も倉庫も新築してくださった。
立派な家具も贈ってくださった。
床はギシギシ軋まないし、隙間もないから虫も入らない。
ベッドはふかふかで、化粧品や香油なども送られてきた。
改装の済んだ部屋に行くと、部屋が広くなっていた。壁をくり抜いたらしい。
そして二人並んでもゆったりしたサイズのベッド。
全て兄様のお心遣いだった。
男爵様は金貨をもらって直ぐ、使用人をまた一人増やし、乳母も一人雇った。
夫人には公爵の意思だと説明した。
夫人と私の部屋が両端になったのと、ドアや壁がしっかり改装されたのでタオルを口に入れる必要はなくなった。
私との閨は孕みやすい日と週一回と、夫人がお相手できないとき。
だけど夫人の閨の日は激減したようだった。
約束通り、夜に私の部屋に来ると抱きしめて深い口付けをしてくれる。
それだけで糸を引くほど濡らしてしまう私に“可愛い奴め”と言う。
挿入している間も時々撫でたり口付けをしてくれた。
そして注ぐ時に、“オフェリー、愛してる”と言ってくれる。
「私もです、旦那様」
直ぐに二人目を孕み、産まれたのはまた男爵にそっくりの男児だった。
夫人は顔を確認した翌日、荷物を纏めて娘と実家に帰ってしまった。
「迎えに行って差し上げてください」
「いいんだ。彼女には申し訳ないが私はオフェリーを愛してしまった。
彼女とは離縁をして養育費を置いてくる」
数日後、男爵は離縁して、私を正妻として届け出た。
そしてまた、お兄様が訪れた。
「またそっくりだな。すごいな」
「そうでしょう。オフェリーは素晴らしい」
「今後はどうするんだ?」
「もう二人生まれましたので、子は作りません。
オフェリーの体が心配ですから」
「そうか」
そこに長男がやってきた。
「コウシャクさまにゴアイサツをもうしあげます」
「おお。すごいな」
「オフェリーが教育してますので。
今の言葉だけ頑張って覚えさせました」
「無理しなくていいぞ」
また笑いながら箱を渡してきた。
そしてお兄様は一泊して帰っていった。
また金貨と夫婦の指輪だった。
二人目が産まれて以降は避妊薬を使ったので孕むことはなかった。
そして旦那様は花を頼まない。外出は必ず私を連れて行くし、同伴が無理な時でも花を頼まないようだ。その代わり、帰宅するとたっぷり抱く。
時々卑猥な言葉を囁かれるが、下品と感じるよりも体が反応する。
“1週間分、たっぷり注ぐからな”
その言葉だけで膣がキュッと締まり、蜜が溢れる。
公爵令嬢のままなら考えられないだろう。
馬小屋でも森でも風呂場でもどこでも彼のモノを受け入れて、注いでとお強請りをしてしまう。
今日は、私が廁へ引っ張りこんで、“ここでは犯されておりません” と言うと、彼は喜んで廁で私に注いだ。
「愛してるよ、オフェリー」
「愛しておりますわ、旦那様」
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