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停滞
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その後、ペルペナはエリザベス・ルノウ侯爵令嬢として認められて新聞に載った。
ただし、愛称としてペルペナで通すことになり、皇族はペルペナと呼んでいる。
ルノウ家の現侯爵で兄のアーサーも次兄も夫人似だった。
ペルペナに会ったときの第一声は
“うわっ親父が増えた”
ペルペナにとっては少し感じの悪い対面となったけど、緊張感は消えて普通に話せていた。
ルノウ家とペルペナは週に一度会うことにして交流を持っている。これは私の命令だ。
29年間も探し続けてくれる家族なんてそういないから大事にするようにと説得した。
ペルペナは毒殺未遂の一件依頼、私からは離れたがらないから拒否していたのだ。
そしてもう一つ。
「え?貴方、公爵家の次男なの?」
「はい。ギリグス・バンテールと申します」
公子が後宮の下っ端警備兵だっただなんて。
経緯を聞いてみた。
「僕だけ体が大きいんです。跡継ぎでもなくて成績も良くなくて人付き合いもイマイチで。
だから黙って立っている警備兵に向いていると思って志願したのです。
あまり剣の扱いも上手くなくて…というか、人を斬るって向いていないんです。だから後宮の廊下に立っている兵士になりました」
「そ、そう。 なら、私の専属護衛なんて困るんじゃない?」
「ペルペナ様がいらっしゃいますから」ポッ
「……ギリグスは何歳なの?」
「19歳です」
「……」
「老けてますよね。僕、年齢を当てられたことないんです。最近も三十半ばのベテランだと勘違いされましたから」
ペルペナと10歳差なのね。
頬を染めるから、期待したのだけど。
「正直、私もそう思ったわ。ベテランだけど心は初心なのかと」
「縁談も来ますが、相手のご令嬢の最初の反応を見てしまうと、その後に結婚したいと言われてもバンテール公爵家の力だなと思ってしまって、僕が受け入れられませんでした」
「私は有りだったわよ?」
「え?」
「ギリグスみたいな人が夫ならいいなって」
「ぼ、僕を殺す気ですか!皇帝陛下に拷問されてから処刑されちゃいます!」
「ふふっ。陛下の興味は長続きしないわ。それにギリグスはペルペナが好きでしょう?だから何もしないわよ」
赤くなったり青白くなったり また赤くなったりと忙しい人だ。
「可愛い」
「僕なんか可愛くないです~!!」
コンコンコンコン
「はい」
「ユピルピア、俺だ」
「どうぞ」
部屋に入るなり平伏すギリグスに足を止めた。
「ギリグスは何をしているんだ?」
「ち、小さな落とし物を探しています」
「そうか。
ユピルピア、体調も良くなったことだし、今夜は一緒に過ごさないか」
「…お食事ですか?」
「その後もだ」
拒否権は無い。
「かしこまりました」
「……では、メイド達にも支度を命じておく」
「はい」
皇帝はそれだけ言うと退室した。
「はぁ…」
「ペルペナ様を呼び戻しましょうか」
「ダメよ。家族の時間を邪魔してはいけないわ」
いろいろあって、初夜以降 閨事は無かった。
間違いなく今夜から再開となるだろう。
【 皇帝 アレクサンドルの視点 】
新しい宮廷医は少し戸惑っていた。
さっきまでそんなことを言っていなかったのに、ユピルピアの反応を見て まだ目眩があるしトラウマもあるとペルペナが言い出したからだ。
別室で宮廷医から話を聞いた。
「トラウマは隠すこともございます。
心の傷を曝け出すことを嫌がることは珍しいことではございません。特に王女様であったなら そのような傾向にあるのは当然でしょう」
「トラウマと目眩を除けば問題無いのだな?」
「左様でございます」
「分かった」
何を嫌がっているのだろう。反応したのは“普通の生活”。
まさか閨事か!?
初夜以降、仕事もあったし いろいろと問題も事件もあったから閨事は無かった。
俺が毒を盛られているとユピルピアに指摘されて調査した結果、毒を盛っていたのは宮廷医だった。
数年前、汚職事件で彼の甥を処刑した。実は兄の妻と浮気をして出来た実子だと分かった。
出来るだけ長く苦しめたかったようだ。
地下牢に入れて実験に使っている。ヴィヴィアンの毒薬と解毒剤も彼で確かめた。ユピルピアは知らないかペルペナは知っている。
後宮も解体したし、ユピルピアの体調も戻ったのに何故なのか。
ユピルピアが療養中、モアナとシャンティを交互に抱いていたからか?
でもそれはユピルピアからの申し出でもあったし2人とも皇妃なのだから当然だ。
ユピルピアは王女だ。王が妻を複数持つことなど当たり前の環境て育ったはずだ。
そもそも後宮の全員に手を付けていたのだから今更だろう。
そろそろ子を産ませていかなければならない。一番歳上はモアナだが、シャンティから孕ませることにしたので先月末からシャンティだけ避妊を止めた。
同時妊娠は避けたいので、シャンティが孕むのを待って次はモアナを孕ませるつもりだった。
それはユピルピアと楽しみたかったからだ。
あの美しいく柔らかくて小さな身体を抱き潰したい、プロプルに帰りたいなどと思わないように溶かしたいと思ったからだ。
“愛して欲しい”
初夜でユピルピアに乞うと、彼女は“愛は要らない”と言った。
後宮入りした経緯とその後の事を考えれば、ユピルピアにとって割り切った政略結婚と同じなのだろう。
それを何とかしたくてユピルピアに気持ちを伝えているつもりだが、成果は無いというかとか。
目眩が無くなったと言うまで待つことにした。
「多分、ユピルピア様は陛下のお気持ちが変わったときのことを考えるとお辛いのだと思います」
「何故そんな心配を?」
「……」
「怒らないから言ってくれ」
シャンティを抱いた後、ユピルピアのことを相談した。
「私達は何でも受け身ですわ。全ては陛下のお心次第。陛下が飽きたと言えば忘れ去られ、別の女性に興味をお待ちになれば 特にそれまでの寵妃は邪魔な存在になります。ユピルピア様は不安なのでしょう」
「俺は信用か無いのか」
「ユピルピア様か後宮入りした理由も義務感だけですし、会いもせず閨の免除をしてしまったではありませんか。勘違いで初夜に至ったこともあります。
信頼関係を得るには時間も努力も必要てす」
「……」
やっと目眩が治ったとユピルピアが認めた。
だから夜を過そうと誘ったら抵抗がありそうだった。だが、これ以上待ちたくない。
既にモアナとシャンティを抱いているのにユピルピアを抱かないのは別の問題を引き起こしかねない。
だからユピルピアの浮かない表情を無視してユピルピアを抱いた。
ただし、愛称としてペルペナで通すことになり、皇族はペルペナと呼んでいる。
ルノウ家の現侯爵で兄のアーサーも次兄も夫人似だった。
ペルペナに会ったときの第一声は
“うわっ親父が増えた”
ペルペナにとっては少し感じの悪い対面となったけど、緊張感は消えて普通に話せていた。
ルノウ家とペルペナは週に一度会うことにして交流を持っている。これは私の命令だ。
29年間も探し続けてくれる家族なんてそういないから大事にするようにと説得した。
ペルペナは毒殺未遂の一件依頼、私からは離れたがらないから拒否していたのだ。
そしてもう一つ。
「え?貴方、公爵家の次男なの?」
「はい。ギリグス・バンテールと申します」
公子が後宮の下っ端警備兵だっただなんて。
経緯を聞いてみた。
「僕だけ体が大きいんです。跡継ぎでもなくて成績も良くなくて人付き合いもイマイチで。
だから黙って立っている警備兵に向いていると思って志願したのです。
あまり剣の扱いも上手くなくて…というか、人を斬るって向いていないんです。だから後宮の廊下に立っている兵士になりました」
「そ、そう。 なら、私の専属護衛なんて困るんじゃない?」
「ペルペナ様がいらっしゃいますから」ポッ
「……ギリグスは何歳なの?」
「19歳です」
「……」
「老けてますよね。僕、年齢を当てられたことないんです。最近も三十半ばのベテランだと勘違いされましたから」
ペルペナと10歳差なのね。
頬を染めるから、期待したのだけど。
「正直、私もそう思ったわ。ベテランだけど心は初心なのかと」
「縁談も来ますが、相手のご令嬢の最初の反応を見てしまうと、その後に結婚したいと言われてもバンテール公爵家の力だなと思ってしまって、僕が受け入れられませんでした」
「私は有りだったわよ?」
「え?」
「ギリグスみたいな人が夫ならいいなって」
「ぼ、僕を殺す気ですか!皇帝陛下に拷問されてから処刑されちゃいます!」
「ふふっ。陛下の興味は長続きしないわ。それにギリグスはペルペナが好きでしょう?だから何もしないわよ」
赤くなったり青白くなったり また赤くなったりと忙しい人だ。
「可愛い」
「僕なんか可愛くないです~!!」
コンコンコンコン
「はい」
「ユピルピア、俺だ」
「どうぞ」
部屋に入るなり平伏すギリグスに足を止めた。
「ギリグスは何をしているんだ?」
「ち、小さな落とし物を探しています」
「そうか。
ユピルピア、体調も良くなったことだし、今夜は一緒に過ごさないか」
「…お食事ですか?」
「その後もだ」
拒否権は無い。
「かしこまりました」
「……では、メイド達にも支度を命じておく」
「はい」
皇帝はそれだけ言うと退室した。
「はぁ…」
「ペルペナ様を呼び戻しましょうか」
「ダメよ。家族の時間を邪魔してはいけないわ」
いろいろあって、初夜以降 閨事は無かった。
間違いなく今夜から再開となるだろう。
【 皇帝 アレクサンドルの視点 】
新しい宮廷医は少し戸惑っていた。
さっきまでそんなことを言っていなかったのに、ユピルピアの反応を見て まだ目眩があるしトラウマもあるとペルペナが言い出したからだ。
別室で宮廷医から話を聞いた。
「トラウマは隠すこともございます。
心の傷を曝け出すことを嫌がることは珍しいことではございません。特に王女様であったなら そのような傾向にあるのは当然でしょう」
「トラウマと目眩を除けば問題無いのだな?」
「左様でございます」
「分かった」
何を嫌がっているのだろう。反応したのは“普通の生活”。
まさか閨事か!?
初夜以降、仕事もあったし いろいろと問題も事件もあったから閨事は無かった。
俺が毒を盛られているとユピルピアに指摘されて調査した結果、毒を盛っていたのは宮廷医だった。
数年前、汚職事件で彼の甥を処刑した。実は兄の妻と浮気をして出来た実子だと分かった。
出来るだけ長く苦しめたかったようだ。
地下牢に入れて実験に使っている。ヴィヴィアンの毒薬と解毒剤も彼で確かめた。ユピルピアは知らないかペルペナは知っている。
後宮も解体したし、ユピルピアの体調も戻ったのに何故なのか。
ユピルピアが療養中、モアナとシャンティを交互に抱いていたからか?
でもそれはユピルピアからの申し出でもあったし2人とも皇妃なのだから当然だ。
ユピルピアは王女だ。王が妻を複数持つことなど当たり前の環境て育ったはずだ。
そもそも後宮の全員に手を付けていたのだから今更だろう。
そろそろ子を産ませていかなければならない。一番歳上はモアナだが、シャンティから孕ませることにしたので先月末からシャンティだけ避妊を止めた。
同時妊娠は避けたいので、シャンティが孕むのを待って次はモアナを孕ませるつもりだった。
それはユピルピアと楽しみたかったからだ。
あの美しいく柔らかくて小さな身体を抱き潰したい、プロプルに帰りたいなどと思わないように溶かしたいと思ったからだ。
“愛して欲しい”
初夜でユピルピアに乞うと、彼女は“愛は要らない”と言った。
後宮入りした経緯とその後の事を考えれば、ユピルピアにとって割り切った政略結婚と同じなのだろう。
それを何とかしたくてユピルピアに気持ちを伝えているつもりだが、成果は無いというかとか。
目眩が無くなったと言うまで待つことにした。
「多分、ユピルピア様は陛下のお気持ちが変わったときのことを考えるとお辛いのだと思います」
「何故そんな心配を?」
「……」
「怒らないから言ってくれ」
シャンティを抱いた後、ユピルピアのことを相談した。
「私達は何でも受け身ですわ。全ては陛下のお心次第。陛下が飽きたと言えば忘れ去られ、別の女性に興味をお待ちになれば 特にそれまでの寵妃は邪魔な存在になります。ユピルピア様は不安なのでしょう」
「俺は信用か無いのか」
「ユピルピア様か後宮入りした理由も義務感だけですし、会いもせず閨の免除をしてしまったではありませんか。勘違いで初夜に至ったこともあります。
信頼関係を得るには時間も努力も必要てす」
「……」
やっと目眩が治ったとユピルピアが認めた。
だから夜を過そうと誘ったら抵抗がありそうだった。だが、これ以上待ちたくない。
既にモアナとシャンティを抱いているのにユピルピアを抱かないのは別の問題を引き起こしかねない。
だからユピルピアの浮かない表情を無視してユピルピアを抱いた。
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