6 / 19
頼もしい味方
しおりを挟む
何故か後宮の先輩から招待を受けた。
一階の談話室と書かれた部屋へ行くと、美女が揃っていた。人数は5人。先日、一度全員に挨拶だけしたけど全く覚えていない。
「招待してくださったヴィヴィアン様はどなたですか」
「まあ、覚えていないなんて」
「失礼だわ」
一通り文句を言い終えた5人は改めて自己紹介をしてくれた。
1「私はララザフ王国の王女ヴィヴィアンよ」
2「私はフロレア王国の王女ビアナです」
3「私はヴァテロク王国の公爵令嬢フィリアです」
4「私はゼルマクルム王国の公爵令嬢ロリです」
5「私はカラザ王国の侯爵令嬢アイリスです」
私「私は、」
モ「あら~何の集まり?」
シ「混ぜてもらうわね」
挨拶をしようとしたら、帝国の貴族令嬢モアナ様とシャンティ様が入室した。ここには扉は無い。
モ「ユピルピア様、座りましょう」
シ「大丈夫ですか?」
私「大丈夫ですわ。
私はプロプル王国の王女ユピルピアと申します。お招きありがとうございます」
モ「ずるいわ。私達を誘わないなんて酷い」
シ「ユピルピア様、座りましょう」
モアナ様とシャンティ様の間に挟まれてソファに座った。
モ「で、このメンバーは何? これから何が始まるのかしら」
1「どんな方がいらしたのか気になりましたの」
2「一番最後にいらしたでしょう?気になりまして」
3「王女様ということですが、プロプル王国の流行りですか?随分と庶民的なお召し物で」
2「王女様といってもいろいろございますものね」
4「下女が産んだとか」
4人はクスクスと笑い、1人は一番敵意を宿した目でじっと私を見ていた。
私「正妃の産んだ娘で父王にそっくりですが、何か?
王族の血筋に対してありもしない事を口にするなんて、ゼルマクルム王国の王族は皆様寛大ですのね。
でも他所の国はそうではないはずですわ。プロプルでは良くて下級平民、最悪極刑ですから。
後宮に入っていなければ、是非招待したいくらいですわ」
4「っ!!」
シ「下級平民って何ですの?」
私「貴族籍から抜いた後、実験台に使う者のことです。新薬の開発に役立ってもらいますわ」
モ「まあ、本当だとしても王族の血筋のことを口にする貴族は不敬として処罰されますわね。しかも根拠のない侮辱なら極刑も致し方ありませんわ。
ここは後宮てす。誰が妃に格上げされるか分からない中でロリ様とビアナ様は勇気がおありですのね。
私が妃になったとしたら、そのような事を申した者は平兵士にでも下げ渡しますわ」
2「モアナ様のことを言ったわけでは、」
モ「ユピルピア様は私達の友人ですわ」
シ「すっかり仲良くなりましたの」
2「ほ、本当ですか?」
モ「ええ。ユピルピア様のお部屋にお泊りする予定ですわ」
シ「ユピルピア様のお部屋で 皇帝陛下と4人でお茶を飲みましたのよ」
1「陛下が!?」
シ「待遇に問題がないか確認のために態々いらっしゃったのです」
モ「お茶もお気に召されておいででしたわ」
2「そんな…」
1「で、でも、アイリス様の元へお渡りに、」
モ「どのくらい滞在なさったのかしら。贈り物でもあったのかしら、特別な会話でも?もしかして避妊薬は免除されたのかしら」
5「…いえ」
モ「それでは単なるお務めなだけで、寵愛とは別物ですわ。寧ろ閨事無しに陛下がユピルピア様の元を訪ねてお茶を飲んで会話をなさった事の方を重視すべきではございませんこと?」
シ「装いを馬鹿になさっていましたわね。
ユピルピア様は帝国民のために 着る物も食事も慎ましくなさったのです。逆に持参なさった宝石類を寄付なさろうとしたのですよ。私は感動しましたわ」
モ「プロプル王国の王族の自己犠牲心はとても尊いですわ。例え何の権利も持たない状態でも帝国のために尽くそうとなさるなんて。私、自分が恥ずかしくなりましたわ。ユピルピア様が帝国に来てくださって嬉しいです」
本当は私を吊し上げたかったのに、モアナ様とシャンティ様の登場で一気に逆転してしまったわ。
あの小柄なアイリス様が直近の皇帝の閨の相手をしたのね。だけど私は出迎えはもちろん 挨拶も無く後宮の女としての役割も求められなかった。そんな私のことなんて捨て置けばいいのに。
それにモアナ様とシャンティ様はかなり私を美化してしまったわ。恥ずかしい。
お茶会はそのまま終わってしまった。
助けてくれたモアナ様とシャンティ様を招待してお泊まりしてもらうことになった。
「やりましたわ!私の勝ちです!」
3人でカードゲームをして、ずっと負けていたシャンティ様がやっと勝ったので大喜びしていた。
「お嬢様方、湯浴みの準備が整いました」
「お先にどうぞ」
自分が最後に入ろうと勧めたが、
「3人で一緒に入りましょう?」
「3人は狭いです。おふたりでどうぞ」
「3人がいいです」
「狭いです」
「「3人がいいです」」
結局、3人で入り、それぞれのメイドが身体や髪を洗った。
狭くて洗い難くて時間がかかってしまった。
【 後宮使用人管理者エルダの視点 】
渡り廊下の側にある部屋で日誌を書いていた。
リリーン リリーン リリーン
三回ベルの音が聞こえた。
渡り廊下の先の扉を開けると皇帝陛下とサイモン後宮長達が通過なさった。
「エルダ、陛下はユピルピア様の部屋に行く」
「お渡りですね、直ぐに連絡いたします」
「いや、直接行く」
「本日はモアナ様とシャンティ様がユピルピア様のお部屋でお泊りですので、直ぐに部屋に戻らせます」
「構わない」
陛下はツカツカと先へ進む。
ユピルピア様の部屋のドアをノックすると、モアナ様のメイドがドアを開けた。
「!! 陛下っ…よ、ようこそユピルピア様のお部屋へ」
「…シャンティのメイドか?」
「モアナ様のメイドです、陛下」
サイモンが答えていると、
「誰か来たの?」
薄布地の白いナイトドレスを着たユピルピア様が通りかかった。
長湯でもしたのか白い肌は薄桃色に染まり、いい香りが立ち上る。
髪を無防備に拭いていたために左肩紐がずれて薄布地が下がり、乳房と小さなピンクの頂が片方見えてしまっていた。
サイモン後宮長はパッと後ろを向くと、陛下の護衛も目線を少し逸らした。
「…皇帝陛下?」
陛下の登場を不思議に思いながら髪を拭き続ける。
その間も露わになった左胸は動きに合わせてプルプルと揺れていた。
「ユピルピア様!」
慌ててペルペナが肩紐を上げてナイトガウンを着せた。そして耳打ちをするとユピルピア様の顔は真っ赤になり、顔を手で覆ってしゃがみ込んでしまった。
…しゃがみ込んでしまったから、今度は太腿や下着が見えてしまった。
陛下はユピルピア様の側まで歩くとユピルピア様を抱き上げてベッドの上に下ろした。
ペルペナから布を取り上げるとユピルピア様の髪を乾かし始めた。
ユピルピア様は顔を隠したままだ。
乾かし終わると頭を撫でてから 無言で部屋を出た。
「陛下…」
「ヴィヴィアンを」
「かしこまりました」
突然の訪問にヴィヴィアン様は喜んだが、また陛下は10分も経たずに済ませて出て来てしまった。
一階の談話室と書かれた部屋へ行くと、美女が揃っていた。人数は5人。先日、一度全員に挨拶だけしたけど全く覚えていない。
「招待してくださったヴィヴィアン様はどなたですか」
「まあ、覚えていないなんて」
「失礼だわ」
一通り文句を言い終えた5人は改めて自己紹介をしてくれた。
1「私はララザフ王国の王女ヴィヴィアンよ」
2「私はフロレア王国の王女ビアナです」
3「私はヴァテロク王国の公爵令嬢フィリアです」
4「私はゼルマクルム王国の公爵令嬢ロリです」
5「私はカラザ王国の侯爵令嬢アイリスです」
私「私は、」
モ「あら~何の集まり?」
シ「混ぜてもらうわね」
挨拶をしようとしたら、帝国の貴族令嬢モアナ様とシャンティ様が入室した。ここには扉は無い。
モ「ユピルピア様、座りましょう」
シ「大丈夫ですか?」
私「大丈夫ですわ。
私はプロプル王国の王女ユピルピアと申します。お招きありがとうございます」
モ「ずるいわ。私達を誘わないなんて酷い」
シ「ユピルピア様、座りましょう」
モアナ様とシャンティ様の間に挟まれてソファに座った。
モ「で、このメンバーは何? これから何が始まるのかしら」
1「どんな方がいらしたのか気になりましたの」
2「一番最後にいらしたでしょう?気になりまして」
3「王女様ということですが、プロプル王国の流行りですか?随分と庶民的なお召し物で」
2「王女様といってもいろいろございますものね」
4「下女が産んだとか」
4人はクスクスと笑い、1人は一番敵意を宿した目でじっと私を見ていた。
私「正妃の産んだ娘で父王にそっくりですが、何か?
王族の血筋に対してありもしない事を口にするなんて、ゼルマクルム王国の王族は皆様寛大ですのね。
でも他所の国はそうではないはずですわ。プロプルでは良くて下級平民、最悪極刑ですから。
後宮に入っていなければ、是非招待したいくらいですわ」
4「っ!!」
シ「下級平民って何ですの?」
私「貴族籍から抜いた後、実験台に使う者のことです。新薬の開発に役立ってもらいますわ」
モ「まあ、本当だとしても王族の血筋のことを口にする貴族は不敬として処罰されますわね。しかも根拠のない侮辱なら極刑も致し方ありませんわ。
ここは後宮てす。誰が妃に格上げされるか分からない中でロリ様とビアナ様は勇気がおありですのね。
私が妃になったとしたら、そのような事を申した者は平兵士にでも下げ渡しますわ」
2「モアナ様のことを言ったわけでは、」
モ「ユピルピア様は私達の友人ですわ」
シ「すっかり仲良くなりましたの」
2「ほ、本当ですか?」
モ「ええ。ユピルピア様のお部屋にお泊りする予定ですわ」
シ「ユピルピア様のお部屋で 皇帝陛下と4人でお茶を飲みましたのよ」
1「陛下が!?」
シ「待遇に問題がないか確認のために態々いらっしゃったのです」
モ「お茶もお気に召されておいででしたわ」
2「そんな…」
1「で、でも、アイリス様の元へお渡りに、」
モ「どのくらい滞在なさったのかしら。贈り物でもあったのかしら、特別な会話でも?もしかして避妊薬は免除されたのかしら」
5「…いえ」
モ「それでは単なるお務めなだけで、寵愛とは別物ですわ。寧ろ閨事無しに陛下がユピルピア様の元を訪ねてお茶を飲んで会話をなさった事の方を重視すべきではございませんこと?」
シ「装いを馬鹿になさっていましたわね。
ユピルピア様は帝国民のために 着る物も食事も慎ましくなさったのです。逆に持参なさった宝石類を寄付なさろうとしたのですよ。私は感動しましたわ」
モ「プロプル王国の王族の自己犠牲心はとても尊いですわ。例え何の権利も持たない状態でも帝国のために尽くそうとなさるなんて。私、自分が恥ずかしくなりましたわ。ユピルピア様が帝国に来てくださって嬉しいです」
本当は私を吊し上げたかったのに、モアナ様とシャンティ様の登場で一気に逆転してしまったわ。
あの小柄なアイリス様が直近の皇帝の閨の相手をしたのね。だけど私は出迎えはもちろん 挨拶も無く後宮の女としての役割も求められなかった。そんな私のことなんて捨て置けばいいのに。
それにモアナ様とシャンティ様はかなり私を美化してしまったわ。恥ずかしい。
お茶会はそのまま終わってしまった。
助けてくれたモアナ様とシャンティ様を招待してお泊まりしてもらうことになった。
「やりましたわ!私の勝ちです!」
3人でカードゲームをして、ずっと負けていたシャンティ様がやっと勝ったので大喜びしていた。
「お嬢様方、湯浴みの準備が整いました」
「お先にどうぞ」
自分が最後に入ろうと勧めたが、
「3人で一緒に入りましょう?」
「3人は狭いです。おふたりでどうぞ」
「3人がいいです」
「狭いです」
「「3人がいいです」」
結局、3人で入り、それぞれのメイドが身体や髪を洗った。
狭くて洗い難くて時間がかかってしまった。
【 後宮使用人管理者エルダの視点 】
渡り廊下の側にある部屋で日誌を書いていた。
リリーン リリーン リリーン
三回ベルの音が聞こえた。
渡り廊下の先の扉を開けると皇帝陛下とサイモン後宮長達が通過なさった。
「エルダ、陛下はユピルピア様の部屋に行く」
「お渡りですね、直ぐに連絡いたします」
「いや、直接行く」
「本日はモアナ様とシャンティ様がユピルピア様のお部屋でお泊りですので、直ぐに部屋に戻らせます」
「構わない」
陛下はツカツカと先へ進む。
ユピルピア様の部屋のドアをノックすると、モアナ様のメイドがドアを開けた。
「!! 陛下っ…よ、ようこそユピルピア様のお部屋へ」
「…シャンティのメイドか?」
「モアナ様のメイドです、陛下」
サイモンが答えていると、
「誰か来たの?」
薄布地の白いナイトドレスを着たユピルピア様が通りかかった。
長湯でもしたのか白い肌は薄桃色に染まり、いい香りが立ち上る。
髪を無防備に拭いていたために左肩紐がずれて薄布地が下がり、乳房と小さなピンクの頂が片方見えてしまっていた。
サイモン後宮長はパッと後ろを向くと、陛下の護衛も目線を少し逸らした。
「…皇帝陛下?」
陛下の登場を不思議に思いながら髪を拭き続ける。
その間も露わになった左胸は動きに合わせてプルプルと揺れていた。
「ユピルピア様!」
慌ててペルペナが肩紐を上げてナイトガウンを着せた。そして耳打ちをするとユピルピア様の顔は真っ赤になり、顔を手で覆ってしゃがみ込んでしまった。
…しゃがみ込んでしまったから、今度は太腿や下着が見えてしまった。
陛下はユピルピア様の側まで歩くとユピルピア様を抱き上げてベッドの上に下ろした。
ペルペナから布を取り上げるとユピルピア様の髪を乾かし始めた。
ユピルピア様は顔を隠したままだ。
乾かし終わると頭を撫でてから 無言で部屋を出た。
「陛下…」
「ヴィヴィアンを」
「かしこまりました」
突然の訪問にヴィヴィアン様は喜んだが、また陛下は10分も経たずに済ませて出て来てしまった。
1,276
お気に入りに追加
1,456
あなたにおすすめの小説
殿下、側妃とお幸せに! 正妃をやめたら溺愛されました
まるねこ
恋愛
旧題:お飾り妃になってしまいました
第15回アルファポリス恋愛大賞で奨励賞を頂きました⭐︎読者の皆様お読み頂きありがとうございます!
結婚式1月前に突然告白される。相手は男爵令嬢ですか、婚約破棄ですね。分かりました。えっ?違うの?嫌です。お飾り妃なんてなりたくありません。

口は禍の元・・・後悔する王様は王妃様を口説く
ひとみん
恋愛
王命で王太子アルヴィンとの結婚が決まってしまった美しいフィオナ。
逃走すら許さない周囲の鉄壁の護りに諦めた彼女は、偶然王太子の会話を聞いてしまう。
「跡継ぎができれば離縁してもかまわないだろう」「互いの不貞でも理由にすればいい」
誰がこんな奴とやってけるかっ!と怒り炸裂のフィオナ。子供が出来たら即離婚を胸に王太子に言い放った。
「必要最低限の夫婦生活で済ませたいと思います」
だが一目見てフィオナに惚れてしまったアルヴィン。
妻が初恋で絶対に別れたくない夫と、こんなクズ夫とすぐに別れたい妻とのすれ違いラブストーリー。
ご都合主義満載です!

【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。

【完結】愛しき冷血宰相へ別れの挨拶を
川上桃園
恋愛
「どうかもう私のことはお忘れください。閣下の幸せを、遠くから見守っております」
とある国で、宰相閣下が結婚するという新聞記事が出た。
これを見た地方官吏のコーデリアは突如、王都へ旅立った。亡き兄の友人であり、年上の想い人でもある「彼」に別れを告げるために。
だが目当ての宰相邸では使用人に追い返されて途方に暮れる。そこに出くわしたのは、彼と結婚するという噂の美しき令嬢の姿だった――。
これは、冷血宰相と呼ばれた彼の結婚を巡る、恋のから騒ぎ。最後はハッピーエンドで終わるめでたしめでたしのお話です。
第22回書き出し祭り参加作品
2025.1.26 女性向けホトラン1位ありがとうございます
2025.2.14 後日談を投稿しました

夫に相手にされない侯爵夫人ですが、記憶を失ったので人生やり直します。
MIRICO
恋愛
第二章【記憶を失った侯爵夫人ですが、夫と人生やり直します。】完結です。
記憶を失った私は侯爵夫人だった。しかし、旦那様とは不仲でほとんど話すこともなく、パーティに連れて行かれたのは結婚して数回ほど。それを聞いても何も思い出せないので、とりあえず記憶を失ったことは旦那様に内緒にしておいた。
旦那様は美形で凛とした顔の見目の良い方。けれどお城に泊まってばかりで、お屋敷にいてもほとんど顔を合わせない。いいんですよ、その間私は自由にできますから。
屋敷の生活は楽しく旦那様がいなくても何の問題もなかったけれど、ある日突然パーティに同伴することに。
旦那様が「わたし」をどう思っているのか、記憶を失った私にはどうでもいい。けれど、旦那様のお相手たちがやけに私に噛み付いてくる。
記憶がないのだから、私は旦那様のことはどうでもいいのよ?
それなのに、旦那様までもが私にかまってくる。旦那様は一体何がしたいのかしら…?
小説家になろう様に掲載済みです。

【完】隣国に売られるように渡った王女
まるねこ
恋愛
幼いころから王妃の命令で勉強ばかりしていたリヴィア。乳母に支えられながら成長し、ある日、父である国王陛下から呼び出しがあった。
「リヴィア、お前は長年王女として過ごしているが未だ婚約者がいなかったな。良い嫁ぎ先を選んでおいた」と。
リヴィアの不遇はいつまで続くのか。
Copyright©︎2024-まるねこ

探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?
雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。
最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。
ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。
もう限界です。
探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる