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婚姻(微R18)
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三ヶ月が経ち、質素な婚姻の儀を執り行った。
カロンヌ家とバックス家の婚姻なのに両親と兄弟しか呼ばず、誓い署名するのみ。
花嫁のソフィアは体のラインを隠した質素な婚姻衣装に厚いベールを着けていた。
新郎も新婦も自らの脚で入り口から祭壇まで歩み、神父から婚姻の意志を確認され、同意すると婚姻届けに署名をする。婚姻生活に条件がある場合は婚姻契約にも署名して、合わせて提出する。
それだけで終わりだ。
指輪の交換やら口付けなどは無い。
それはこの国の婚姻の儀のしきたりだから。
普通はその後の披露宴をやるのだが、任意なのでやらない貴族も稀にいる。
それは訳アリの婚姻か、金が無い家門同士の婚姻か、無理矢理既成事実を作り婚姻するしかない場合だ。
公爵家では執事のカトラーとメイド長のタニアが挨拶をしてアクセルの部屋へと案内をした。
「アクセル様のお部屋は三階ですが、食堂や応接間などは一階となります。
二階はソフィア様と公爵夫妻が使用なさっておいでですので踏み入れはなさらないようお願いします」
「何故だ」
「白い結婚の期間でございます。事故が起きないように配慮させていただきます」
「……」
「お食事は食堂でもお部屋でも、ご要望お応えします。来客や第三者の宿泊は公爵閣下に許可をお求めください」
「何故だ」
「全ては主人である公爵閣下が決めることでございます。客人を迎え入れるかどうかも同じです。
仕事関係の来客も多くございます。
実はライバルの縁者だったなどの事故を防ぐ為でございます。
商家や貴族の屋敷では基本となります」
「っ!」
「ほとんど騎士団の寄宿舎で過ごされると伝えて聞いておりますが間違いございませんか」
「そうだ」
「かしこまりました。今夜はいかがなさいますか」
「城に戻る。当分戻らない」
「かしこまりました」
アクセルは荷物を確認すると、城へ戻った。
アクセルが去ると屋敷はいつもの活気を取り戻した。
「お父様、スフェールからお手紙が届きました」
「何と書いてあった」
「ご立腹です」
「私から事情を書いて返事を出そう」
「あと、兄様が来ると言っております」
「どっちかな?」
「長男です」
「相当お怒りのようだな」
「私が宥めますので」
「滞在は先ずは城だろうな」
「多分」
一方、城ではアクセルは婚姻の儀の当日で休みだったがジャクリーン王女に会いに来ていた。
【 アクセルの視点 】
「ジャクリーン姫、機嫌を直してください。
私が愛しているのは貴女だけです」
贈り物を手に、王女の部屋に訪れていた。
「アクセル様は多くの女性と関係を持っているそうですね」
「え?」
「しかも、私との交際中も、他の女達に声を掛けて体を重ねていると聞きましたわ」
「一体誰がそんな嘘を」
「茶会で令嬢達が話していたのよ!」
「もしそのような噂が流れたのなら私に対する妬みです。
そのような偽りをジャクリーン姫の耳に入れるのは貴女への妬みです。
私が、美しく可憐なジャクリーン姫の側にいられるから、悪意ある噂を流したのです。
そして令嬢達はジャクリーン姫の美しさと比べて妬いているのです」
「……本当?」
「正直、私は彼方此方で女性から誘いを受けますが、きっぱりと断っております」
「本当に?」
「ジャクリーン姫をこの腕の中に閉じ込めているのに、雑草に手を出すようなゲテモノ喰いではございません」
「私ったら……」
「ジャクリーン姫は純粋ですから、付け込まれたのです。気になさらないでください」
「悩んだのよ。
貴方が豊満な胸を好むと聞いて……私はこの通り、全く膨らみが無いから」
「バカなことを。
ジャクリーン姫の胸は美しくて魅力的です。
私がどれだけ夢中なのか証明して見せましょう」
「あっ」
「敏感で愛らしい」
「はあっ」
「すべすべで良い匂いだ」
「ああっ!そんなに吸わないで」
「吸われるのが好きなのは知っていますよ」
痛くなるほど頂を吸い続けられて、ジャクリーンはギブアップした。
「もう痛くて取れちゃいそう」
「では明日は優しく舐めましょう」
「アクセル様っ」
いつも吸い続けるとこんなに伸びるものなのだな。最初の頃は小さくてピンクの乳首だったのに。今は洗濯板に焦茶色のアーモンド、もしくは小瓶のコルクが付いている感じだ。
ジャクリーン姫が喜ぶからやり過ぎてしまった。
初夜でこれなら萎えただろうな。
時々、姫が上に乗って腰を振りながら、自ら乳首を引っ張っているからな。伸びる訳だ。
「あっ」
「しっかり濡れているね。嬉しいよ」
この可愛い顔でなければ、この体は選ばないだろうな。
胸は貧しいし、ウエストがあまりないし、尻が貧相だ。とにかく姫に凹凸はない。
私は胸が豊満で形のいい尻の女が好みだ。
後は可愛い顔。
「アクセル様ぁ」
「もう挿れて欲しいんだね?
可愛い催促をしてくれて嬉しいよ」
「ああっ!」
「……」
しばらく腰を振っていたが、そろそろ見回りの時間だ。早くしないと。
「アクセル様、最近は我慢なさってるのね。
気にせず注いでいいのよ」
「ジャクリーン姫の悦ぶ顔を見ていたいんだ」
「あっ!」
本当は、すっかり緩くなってしまって刺激が足りずに高まりにくくなってしまっていた。
夜会や街で引っ掛ける女達は、経験が浅ければ締まりがいいし、熟れていても男を喜ばせようと意識して締める女が多い。
姫は受け身だし、上に乗らせても男を悦ばせようとはしていない。
一旦抜いて、指で姫の弱いところを攻め立てながら陰茎を扱いて、出そうになったら陰茎を挿入した。
強く叩きつけて吐精した。
大急ぎで拭いて乱れを直し換気をして、秘密の通路から部屋を出た。
これは王族が狙われた時の隠し通路だ。
姫に教えてもらい、ここから通っている。
カロンヌ家とバックス家の婚姻なのに両親と兄弟しか呼ばず、誓い署名するのみ。
花嫁のソフィアは体のラインを隠した質素な婚姻衣装に厚いベールを着けていた。
新郎も新婦も自らの脚で入り口から祭壇まで歩み、神父から婚姻の意志を確認され、同意すると婚姻届けに署名をする。婚姻生活に条件がある場合は婚姻契約にも署名して、合わせて提出する。
それだけで終わりだ。
指輪の交換やら口付けなどは無い。
それはこの国の婚姻の儀のしきたりだから。
普通はその後の披露宴をやるのだが、任意なのでやらない貴族も稀にいる。
それは訳アリの婚姻か、金が無い家門同士の婚姻か、無理矢理既成事実を作り婚姻するしかない場合だ。
公爵家では執事のカトラーとメイド長のタニアが挨拶をしてアクセルの部屋へと案内をした。
「アクセル様のお部屋は三階ですが、食堂や応接間などは一階となります。
二階はソフィア様と公爵夫妻が使用なさっておいでですので踏み入れはなさらないようお願いします」
「何故だ」
「白い結婚の期間でございます。事故が起きないように配慮させていただきます」
「……」
「お食事は食堂でもお部屋でも、ご要望お応えします。来客や第三者の宿泊は公爵閣下に許可をお求めください」
「何故だ」
「全ては主人である公爵閣下が決めることでございます。客人を迎え入れるかどうかも同じです。
仕事関係の来客も多くございます。
実はライバルの縁者だったなどの事故を防ぐ為でございます。
商家や貴族の屋敷では基本となります」
「っ!」
「ほとんど騎士団の寄宿舎で過ごされると伝えて聞いておりますが間違いございませんか」
「そうだ」
「かしこまりました。今夜はいかがなさいますか」
「城に戻る。当分戻らない」
「かしこまりました」
アクセルは荷物を確認すると、城へ戻った。
アクセルが去ると屋敷はいつもの活気を取り戻した。
「お父様、スフェールからお手紙が届きました」
「何と書いてあった」
「ご立腹です」
「私から事情を書いて返事を出そう」
「あと、兄様が来ると言っております」
「どっちかな?」
「長男です」
「相当お怒りのようだな」
「私が宥めますので」
「滞在は先ずは城だろうな」
「多分」
一方、城ではアクセルは婚姻の儀の当日で休みだったがジャクリーン王女に会いに来ていた。
【 アクセルの視点 】
「ジャクリーン姫、機嫌を直してください。
私が愛しているのは貴女だけです」
贈り物を手に、王女の部屋に訪れていた。
「アクセル様は多くの女性と関係を持っているそうですね」
「え?」
「しかも、私との交際中も、他の女達に声を掛けて体を重ねていると聞きましたわ」
「一体誰がそんな嘘を」
「茶会で令嬢達が話していたのよ!」
「もしそのような噂が流れたのなら私に対する妬みです。
そのような偽りをジャクリーン姫の耳に入れるのは貴女への妬みです。
私が、美しく可憐なジャクリーン姫の側にいられるから、悪意ある噂を流したのです。
そして令嬢達はジャクリーン姫の美しさと比べて妬いているのです」
「……本当?」
「正直、私は彼方此方で女性から誘いを受けますが、きっぱりと断っております」
「本当に?」
「ジャクリーン姫をこの腕の中に閉じ込めているのに、雑草に手を出すようなゲテモノ喰いではございません」
「私ったら……」
「ジャクリーン姫は純粋ですから、付け込まれたのです。気になさらないでください」
「悩んだのよ。
貴方が豊満な胸を好むと聞いて……私はこの通り、全く膨らみが無いから」
「バカなことを。
ジャクリーン姫の胸は美しくて魅力的です。
私がどれだけ夢中なのか証明して見せましょう」
「あっ」
「敏感で愛らしい」
「はあっ」
「すべすべで良い匂いだ」
「ああっ!そんなに吸わないで」
「吸われるのが好きなのは知っていますよ」
痛くなるほど頂を吸い続けられて、ジャクリーンはギブアップした。
「もう痛くて取れちゃいそう」
「では明日は優しく舐めましょう」
「アクセル様っ」
いつも吸い続けるとこんなに伸びるものなのだな。最初の頃は小さくてピンクの乳首だったのに。今は洗濯板に焦茶色のアーモンド、もしくは小瓶のコルクが付いている感じだ。
ジャクリーン姫が喜ぶからやり過ぎてしまった。
初夜でこれなら萎えただろうな。
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「あっ」
「しっかり濡れているね。嬉しいよ」
この可愛い顔でなければ、この体は選ばないだろうな。
胸は貧しいし、ウエストがあまりないし、尻が貧相だ。とにかく姫に凹凸はない。
私は胸が豊満で形のいい尻の女が好みだ。
後は可愛い顔。
「アクセル様ぁ」
「もう挿れて欲しいんだね?
可愛い催促をしてくれて嬉しいよ」
「ああっ!」
「……」
しばらく腰を振っていたが、そろそろ見回りの時間だ。早くしないと。
「アクセル様、最近は我慢なさってるのね。
気にせず注いでいいのよ」
「ジャクリーン姫の悦ぶ顔を見ていたいんだ」
「あっ!」
本当は、すっかり緩くなってしまって刺激が足りずに高まりにくくなってしまっていた。
夜会や街で引っ掛ける女達は、経験が浅ければ締まりがいいし、熟れていても男を喜ばせようと意識して締める女が多い。
姫は受け身だし、上に乗らせても男を悦ばせようとはしていない。
一旦抜いて、指で姫の弱いところを攻め立てながら陰茎を扱いて、出そうになったら陰茎を挿入した。
強く叩きつけて吐精した。
大急ぎで拭いて乱れを直し換気をして、秘密の通路から部屋を出た。
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