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困惑
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チュン チュンチュン
鳥の囀りが聞こえて目を開けると、隣でローランドが眠っていた。
周囲を見渡したけどアンジェリーナの部屋なのは間違いない。
寝ぼけて間違えちゃったのかな?
ローランドのまつ毛や唇や喉仏や胸筋を見ていたら急に恥ずかしくなった。
アンジェリーナの身体に入る前の私は交際経験もエッチしたことも無かった。起き上がったアレを見るのも初めてだった。
確かアンジェリーナはうつ伏せに寝て、ローランドが潤滑油で手早く馴染ませて、子作りするって聞いていたのに、あちこち触られて見られて 舐められて吸われて、指でナカをかき混ぜられ、アレを受け入れることになった。仰向けで。
あんなの入れたら割けちゃうから“ムリ”と言ったのに、“何度も入ってるから大丈夫だ”と挿入された。抵抗はしてみたけどローランドの力に敵わなかったし、最初からすごく気持ち良かった。
恥ずかしさはいつの間にか快楽で麻痺してしまった。ローランドは貪るようにキスをし、腰を押し付けて奥を押し上げた。ナカで更に大きく膨らんだと思ったら、首筋で脈拍を測っているかのような脈動をナカで感じた。
それが落ち着くと少しだけ腰を引き、“リーナのナカ、気持ちいい”と言うと、今度は後ろから大きく抽送を始めた。腰を打ち付けられ揺さぶられる。
必死にヘッドボードに手を付いた。
お尻を鷲掴みにされ、彼が打ち付ける度に 濡れた肌と肌がぶつかるとグチュンと音がした。
“注いだものが漏れちゃったな”
ローランドの言葉で、さっきのが吐精だと知った。
何故まだ続けているのか分からないけど、尋ねるほどの余裕は無かった。
“また痙攣してる…そんなに気持ちいいのか?”
嬉しそうな声で囁きながら、またすぐ攻め立てられてしまった。
やっと終わってヘトヘトで、ボーッとしているうちに寝てしまった。
さて、どうしよう。
謝罪はしてもらったけど、きっとアンジェリーナのことが好みじゃないのよね?嫌っていたくらいだし。
…でもすごかった。
ベッドから抜け出し立ち上がると、精液が脚を伝って落ちてきた。
ヨタヨタと浴室へ向かい、拭ってからガウンを羽織り廊下へ出るとメイドを探した。
「アンジェリーナ様」
「おはよう。悪いけどお風呂に入れないかな。
使用人の共同風呂でいいから」
「お部屋でご用意いたします」
「ローランドが寝ているから起こしたくないの」
「それでは別のお部屋にご案内しますので、そちらでお支度をいたします」
「ありがとう」
お風呂に入ってスッキリ出来たのは良いけど、メイドがナカを綺麗にするとは知らず、恥ずかしかった。注射器のようなものがビデ代わりになっていて洗浄された。
次からは自分でやろうと思う。
髪を乾かしているときに思い出した。
そうだ。ローランドはヴァイオレットだけじゃなくてその前もいたと聞いた。
…そっか。ヴァイオレットがいなくなって間が無いから、手近な私だったんだ。
そう思ったら 急に昨夜の出来事に感情を揺らすのは馬鹿なことだと思った。
この世界の貴族の男は、愛人がいても妾がいても珍しいことではないらしい。だからこれまで恋人を作ってきたローランドはまた作るだろう。
「ヤンヌ邸に戻るから、先触れをお願い」
「朝食はどちらで召し上がりますか」
「要らないわ。ローランドも起こさないでゆっくり寝かせてあげて」
「ですが、」
「ヴァイオレットのことで疲れてるのよ」
「かしこまりました」
「マリーにも伝えてもらえる?」
「直ぐに」
ローランド宛にメッセージを書き置きして ミュローノ邸を後にした。
ヤンヌ邸に到着し お茶を飲みながら、マルトー商会の招待状のことを報告し、パーティが終わり次第子爵領にいる叔母様の元へ戻る説明をした。
「つまり、月に一度ミュローノ邸に帰るのね?」
「子さえ産めば ほぼ自由だから。それにまた恋人を作るだろうし」
「だったら此処にいる間は遊びましょう」
「ありがとう」
「ちょうどパトリックと王都の外れまで行くの。一緒に行く?」
「デートの邪魔はできないわ」
「違うわ。私の下の兄が婿入りしたお屋敷に行くの。行きましょうよ」
「パトリック様にも聞いてね。もしかしたらお邪魔かもしれないから」
「大丈夫よ、心配なら聞きに行ってもらうわ」
マルトーのパーティまで、レジーヌにあちらこちらに連れ回され、ローランドからはメッセージカードが届いていたが、“親戚付き合いをしているから、マルトーのパーティの日に帰る”と返事を出した。
そして当日、ミュローノ邸に到着すると、またローランドは息を切らして出迎えてくれた。
「出迎えなくていいのに」
「目を離すと消えると分かったから捕まえにきた」
「はい?」
「ちょっと来い」
手を繋がれて居間に入ると人払いをされた。
ソファに座らせ、ローランドが側で膝をつき 私の両手を握った。
「リーナ、何が嫌だったんだ」
「何がって?」
「何で此処を出てヤンヌ邸に滞在するんだ」
「それがいいんじゃないかと思って。
月に1回の子作りは終えたから問題ないでしょう?マルトーのパーティが終わったらヤンヌ領へ行くつもりよ。また1ヶ月後には戻るから」
「ヴァイオレットとのことが許せないのか」
「許すも許さないも、目覚めたらローランドと結婚していて、夫の貴方には恋人がいて。
まあ、都合のいいときだけ王命婚を持ち出して、妻以外と関係を持つんだな~とは思ったわ。
その点では人としてどうかと思ったけど、この世界の貴族の男は珍しいことではないと聞いたから、良しとしただけ。
そもそも私達は恋愛していないしね」
「これから、前向きにリーナと関係を築きたいんだ」
「ヴァイオレットの前にも別の女性と交際していたんでしょう?」
「そうだが、リーナとまともな夫婦になりたいんだ」
「まともな夫婦って?」
「一緒に過ごして支え合って、子を産み育てて、夫婦として親として成長していきたい」
「じゃあ、他の女性と関係を持ったりしないの?」
「そうなる」
「そんな約束して大丈夫?」
「大丈夫だ」
本当かなぁ。
鳥の囀りが聞こえて目を開けると、隣でローランドが眠っていた。
周囲を見渡したけどアンジェリーナの部屋なのは間違いない。
寝ぼけて間違えちゃったのかな?
ローランドのまつ毛や唇や喉仏や胸筋を見ていたら急に恥ずかしくなった。
アンジェリーナの身体に入る前の私は交際経験もエッチしたことも無かった。起き上がったアレを見るのも初めてだった。
確かアンジェリーナはうつ伏せに寝て、ローランドが潤滑油で手早く馴染ませて、子作りするって聞いていたのに、あちこち触られて見られて 舐められて吸われて、指でナカをかき混ぜられ、アレを受け入れることになった。仰向けで。
あんなの入れたら割けちゃうから“ムリ”と言ったのに、“何度も入ってるから大丈夫だ”と挿入された。抵抗はしてみたけどローランドの力に敵わなかったし、最初からすごく気持ち良かった。
恥ずかしさはいつの間にか快楽で麻痺してしまった。ローランドは貪るようにキスをし、腰を押し付けて奥を押し上げた。ナカで更に大きく膨らんだと思ったら、首筋で脈拍を測っているかのような脈動をナカで感じた。
それが落ち着くと少しだけ腰を引き、“リーナのナカ、気持ちいい”と言うと、今度は後ろから大きく抽送を始めた。腰を打ち付けられ揺さぶられる。
必死にヘッドボードに手を付いた。
お尻を鷲掴みにされ、彼が打ち付ける度に 濡れた肌と肌がぶつかるとグチュンと音がした。
“注いだものが漏れちゃったな”
ローランドの言葉で、さっきのが吐精だと知った。
何故まだ続けているのか分からないけど、尋ねるほどの余裕は無かった。
“また痙攣してる…そんなに気持ちいいのか?”
嬉しそうな声で囁きながら、またすぐ攻め立てられてしまった。
やっと終わってヘトヘトで、ボーッとしているうちに寝てしまった。
さて、どうしよう。
謝罪はしてもらったけど、きっとアンジェリーナのことが好みじゃないのよね?嫌っていたくらいだし。
…でもすごかった。
ベッドから抜け出し立ち上がると、精液が脚を伝って落ちてきた。
ヨタヨタと浴室へ向かい、拭ってからガウンを羽織り廊下へ出るとメイドを探した。
「アンジェリーナ様」
「おはよう。悪いけどお風呂に入れないかな。
使用人の共同風呂でいいから」
「お部屋でご用意いたします」
「ローランドが寝ているから起こしたくないの」
「それでは別のお部屋にご案内しますので、そちらでお支度をいたします」
「ありがとう」
お風呂に入ってスッキリ出来たのは良いけど、メイドがナカを綺麗にするとは知らず、恥ずかしかった。注射器のようなものがビデ代わりになっていて洗浄された。
次からは自分でやろうと思う。
髪を乾かしているときに思い出した。
そうだ。ローランドはヴァイオレットだけじゃなくてその前もいたと聞いた。
…そっか。ヴァイオレットがいなくなって間が無いから、手近な私だったんだ。
そう思ったら 急に昨夜の出来事に感情を揺らすのは馬鹿なことだと思った。
この世界の貴族の男は、愛人がいても妾がいても珍しいことではないらしい。だからこれまで恋人を作ってきたローランドはまた作るだろう。
「ヤンヌ邸に戻るから、先触れをお願い」
「朝食はどちらで召し上がりますか」
「要らないわ。ローランドも起こさないでゆっくり寝かせてあげて」
「ですが、」
「ヴァイオレットのことで疲れてるのよ」
「かしこまりました」
「マリーにも伝えてもらえる?」
「直ぐに」
ローランド宛にメッセージを書き置きして ミュローノ邸を後にした。
ヤンヌ邸に到着し お茶を飲みながら、マルトー商会の招待状のことを報告し、パーティが終わり次第子爵領にいる叔母様の元へ戻る説明をした。
「つまり、月に一度ミュローノ邸に帰るのね?」
「子さえ産めば ほぼ自由だから。それにまた恋人を作るだろうし」
「だったら此処にいる間は遊びましょう」
「ありがとう」
「ちょうどパトリックと王都の外れまで行くの。一緒に行く?」
「デートの邪魔はできないわ」
「違うわ。私の下の兄が婿入りしたお屋敷に行くの。行きましょうよ」
「パトリック様にも聞いてね。もしかしたらお邪魔かもしれないから」
「大丈夫よ、心配なら聞きに行ってもらうわ」
マルトーのパーティまで、レジーヌにあちらこちらに連れ回され、ローランドからはメッセージカードが届いていたが、“親戚付き合いをしているから、マルトーのパーティの日に帰る”と返事を出した。
そして当日、ミュローノ邸に到着すると、またローランドは息を切らして出迎えてくれた。
「出迎えなくていいのに」
「目を離すと消えると分かったから捕まえにきた」
「はい?」
「ちょっと来い」
手を繋がれて居間に入ると人払いをされた。
ソファに座らせ、ローランドが側で膝をつき 私の両手を握った。
「リーナ、何が嫌だったんだ」
「何がって?」
「何で此処を出てヤンヌ邸に滞在するんだ」
「それがいいんじゃないかと思って。
月に1回の子作りは終えたから問題ないでしょう?マルトーのパーティが終わったらヤンヌ領へ行くつもりよ。また1ヶ月後には戻るから」
「ヴァイオレットとのことが許せないのか」
「許すも許さないも、目覚めたらローランドと結婚していて、夫の貴方には恋人がいて。
まあ、都合のいいときだけ王命婚を持ち出して、妻以外と関係を持つんだな~とは思ったわ。
その点では人としてどうかと思ったけど、この世界の貴族の男は珍しいことではないと聞いたから、良しとしただけ。
そもそも私達は恋愛していないしね」
「これから、前向きにリーナと関係を築きたいんだ」
「ヴァイオレットの前にも別の女性と交際していたんでしょう?」
「そうだが、リーナとまともな夫婦になりたいんだ」
「まともな夫婦って?」
「一緒に過ごして支え合って、子を産み育てて、夫婦として親として成長していきたい」
「じゃあ、他の女性と関係を持ったりしないの?」
「そうなる」
「そんな約束して大丈夫?」
「大丈夫だ」
本当かなぁ。
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