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ここは何処?…マジか
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チュン チュン チュン チュン
「ん…」
「お目覚めですか」
「何時?」
「7時です」
「朝の?」
「はい。朝食をご用意します」
「まだ早いよ。寝たの3時だよ?もう少し寝かせてよ ママ」
「……アンジェリーナ様?」
「ママ…寝かせて」
「……」
3時間後、
「ハッ、いい気なものだな」
「お目覚めになりましたら お伝えいたします」
「二度と目覚めないかもしれないぞ」
バタン
「ん…ママ?」
「アンジェリーナ様、起きてください」
「誰ソレ」
「…アンジェリーナ様!?」
目を開けると、茶色の髪で青い瞳の異国の女性が覗き込んでいた。
「うわあ!!」
「アンジェリーナ様!?」
「あ、あなた誰!?」
「…本気ですか?」
「何が」
「私をお忘れですか?」
「何で知っていると思うの。ママは何処」
「エリザベス奥様は領地にいらっしゃいます」
「エリザベス?誰ソレ。私のママは由紀子なんだけど」
「……お医者様をお呼びします」
知らない異国の女性が足早に部屋を出て行った。
って、この部屋何!!
見回すとキラキラとした落ち着かない装飾に家具、ベッドは天蓋付き。部屋は私の部屋の6個分以上ある。
「あれ?」
カツラが落ちてる?
長い髪を掴むと私の頭が引っ張られた。
「何これ!」
立ち上がり、鏡台の椅子に座った。
少し赤みを帯びたダークブロンドに透き通った白藍色の瞳で、肌が恐ろしく白い美人が映っていた。
頬を摘んでも口を開けても舌を出しても、鏡の中の美人は同じことをした。
引き出しを開けると宝石がズラリ。
ドアを開けるとトイレ…ウォシュレットは付いていない。古い水洗?怖くて蓋を開けられない。オマル風じゃないよね?
別のドアは浴室で給湯パネルが無い。
違うドアはドレスだらけのウォークインクローゼット。しかも広い。
さっきの女性が出て行ったドアを開けると長~い廊下になっていた。
パタン
「夢の中にいるのね。寝よう」
ベッドに戻って目を閉じた。
ライトブラウンの髪にスーツを着たおじさまが私を診察していた。鼻が高い。
「記憶喪失です。全てをお忘れです。ご自身の名前も覚えておらず、別の記憶をお持ちのようです」
「先生、アンジェリーナ様は治りますか?」
「全く分かりません」
「なんということでしょう」
「読み書きは出来ます」
「先生、どうしたらいいのでしょう」
「無理に記憶を戻させようとはなさらないように。
ゆっくり生活していく中で思い出していけばいいのです。戻る保証はありませんが」
おじさまが帰ると食事が運ばれた。
食べながら私の専属メイドのマリーがアンジェリーナについて教えてくれた。
私はプラジール侯爵家のジョスランとエリザベスの娘。姉のロクサーヌは他国の王子に嫁ぎ、兄イアンは跡継ぎとして妻を娶った。
ここはミュローノ侯爵家のタウンハウス。一つ歳上の跡継ぎであるローランドが夫。
アンジェリーナとローランドは仲が悪かったが、王命婚姻だった。
隣接する大国の王女と婚約が内定していた王太子が、アンジェリーナに恋をしてしまい、王女との縁談は無かったことにしてアンジェリーナと結婚したいと騒いだ。
この辺りの国は、成人しないと婚約できないのでアンジェリーナはフリーだった。
国王陛下はアンジェリーナが成人すると、王太子の親友ローランドとの結婚を命じた。
ローランドはノア王太子に、アンジェリーナは妃の器ではないし性格も悪いからと諦めるよう忠告し、アンジェリーナにも牽制し続けていた。
その経緯があって、夫婦になっても仲が悪く冷え切っていた。
ローランドは恋人を作りアンジェリーナとは関わらず、アンジェリーナも屋敷内別居を望んだ。
「は? 月に一度の子作り!? 互いが嫌いなのに!?」
「王命婚です。子を産まねばなりません」
私、男と付き合ったこともなければ、したこともないんですけど!
「結婚してどのくらい?」
「来月の28日にちょうど1年になります」
鶏の日じゃない。
「じゃあ、11回くらいヤってるのね」
「アンジェリーナ様っ!お言葉がっ!」
「何て言えばいいの?」
「お渡りがあるとか」
「大奥か」
「はい?」
「まだ妊娠してないのね?」
「はい。“あんな男に抱かれるのも嫌だけど、あんな男の子を産むのも嫌だ”とこっそり避妊薬をお使いになっていますので」
「で、嫌々お渡りの刑に?」
「刑…」
「目を瞑っている間にすませるとか?そもそも勃つの?」
「っ! ……アンジェリーナ様がうつ伏せになり、ローランド様が潤滑油を使ってアンジェリーナ様と繋がり、サッと済ませます」
「自慰で出した精液をシリンジで注入すればいいのに」
「はい?」
「嫌いな者同士なのだから」
「そんな発想をする人はおりません!口に出してもいけません!」
腑に落ちないけど、こんなに否定するなら この世界ではダメということなのだろう。
「じゃあ、避妊は止めるわ。さっさと産んで完全別居すればいいのよ。嫌いな私と一緒に暮らしたくないでしょう?」
「よろしいのですか?」
「仕方ないじゃない。子を産むのは避けられないんでしょう? なら さっさと産んで完全別居すればいいんじゃない?
産んだ子の権利はミュローノ侯爵家にあって、乳母が育てるなら私は用済みになるから、いなくなった方が互いのためじゃない」
「産後は何処で生活をなさるのですか?」
「記憶がないの。分からないわ。お金さえあれば何処でもいいんじゃない?
ところで、実家との関係はどうなの?」
「普通かと」
「仲が悪くもなく、溺愛されてもないってことね」
「はい」
「問題は生活が時代遅れということよね。
使用人がいないと厳しいかも」
「当然ですっ」
ガスも電気も通ってなくて、電車も車もないんだものね。
水汲みや火起こし…洗濯も手洗いで水気も絞らないといけないんだものね。
「マリー。先ずは髪を切りたいからハサミを持ってきて」
「はい!?」
「ん…」
「お目覚めですか」
「何時?」
「7時です」
「朝の?」
「はい。朝食をご用意します」
「まだ早いよ。寝たの3時だよ?もう少し寝かせてよ ママ」
「……アンジェリーナ様?」
「ママ…寝かせて」
「……」
3時間後、
「ハッ、いい気なものだな」
「お目覚めになりましたら お伝えいたします」
「二度と目覚めないかもしれないぞ」
バタン
「ん…ママ?」
「アンジェリーナ様、起きてください」
「誰ソレ」
「…アンジェリーナ様!?」
目を開けると、茶色の髪で青い瞳の異国の女性が覗き込んでいた。
「うわあ!!」
「アンジェリーナ様!?」
「あ、あなた誰!?」
「…本気ですか?」
「何が」
「私をお忘れですか?」
「何で知っていると思うの。ママは何処」
「エリザベス奥様は領地にいらっしゃいます」
「エリザベス?誰ソレ。私のママは由紀子なんだけど」
「……お医者様をお呼びします」
知らない異国の女性が足早に部屋を出て行った。
って、この部屋何!!
見回すとキラキラとした落ち着かない装飾に家具、ベッドは天蓋付き。部屋は私の部屋の6個分以上ある。
「あれ?」
カツラが落ちてる?
長い髪を掴むと私の頭が引っ張られた。
「何これ!」
立ち上がり、鏡台の椅子に座った。
少し赤みを帯びたダークブロンドに透き通った白藍色の瞳で、肌が恐ろしく白い美人が映っていた。
頬を摘んでも口を開けても舌を出しても、鏡の中の美人は同じことをした。
引き出しを開けると宝石がズラリ。
ドアを開けるとトイレ…ウォシュレットは付いていない。古い水洗?怖くて蓋を開けられない。オマル風じゃないよね?
別のドアは浴室で給湯パネルが無い。
違うドアはドレスだらけのウォークインクローゼット。しかも広い。
さっきの女性が出て行ったドアを開けると長~い廊下になっていた。
パタン
「夢の中にいるのね。寝よう」
ベッドに戻って目を閉じた。
ライトブラウンの髪にスーツを着たおじさまが私を診察していた。鼻が高い。
「記憶喪失です。全てをお忘れです。ご自身の名前も覚えておらず、別の記憶をお持ちのようです」
「先生、アンジェリーナ様は治りますか?」
「全く分かりません」
「なんということでしょう」
「読み書きは出来ます」
「先生、どうしたらいいのでしょう」
「無理に記憶を戻させようとはなさらないように。
ゆっくり生活していく中で思い出していけばいいのです。戻る保証はありませんが」
おじさまが帰ると食事が運ばれた。
食べながら私の専属メイドのマリーがアンジェリーナについて教えてくれた。
私はプラジール侯爵家のジョスランとエリザベスの娘。姉のロクサーヌは他国の王子に嫁ぎ、兄イアンは跡継ぎとして妻を娶った。
ここはミュローノ侯爵家のタウンハウス。一つ歳上の跡継ぎであるローランドが夫。
アンジェリーナとローランドは仲が悪かったが、王命婚姻だった。
隣接する大国の王女と婚約が内定していた王太子が、アンジェリーナに恋をしてしまい、王女との縁談は無かったことにしてアンジェリーナと結婚したいと騒いだ。
この辺りの国は、成人しないと婚約できないのでアンジェリーナはフリーだった。
国王陛下はアンジェリーナが成人すると、王太子の親友ローランドとの結婚を命じた。
ローランドはノア王太子に、アンジェリーナは妃の器ではないし性格も悪いからと諦めるよう忠告し、アンジェリーナにも牽制し続けていた。
その経緯があって、夫婦になっても仲が悪く冷え切っていた。
ローランドは恋人を作りアンジェリーナとは関わらず、アンジェリーナも屋敷内別居を望んだ。
「は? 月に一度の子作り!? 互いが嫌いなのに!?」
「王命婚です。子を産まねばなりません」
私、男と付き合ったこともなければ、したこともないんですけど!
「結婚してどのくらい?」
「来月の28日にちょうど1年になります」
鶏の日じゃない。
「じゃあ、11回くらいヤってるのね」
「アンジェリーナ様っ!お言葉がっ!」
「何て言えばいいの?」
「お渡りがあるとか」
「大奥か」
「はい?」
「まだ妊娠してないのね?」
「はい。“あんな男に抱かれるのも嫌だけど、あんな男の子を産むのも嫌だ”とこっそり避妊薬をお使いになっていますので」
「で、嫌々お渡りの刑に?」
「刑…」
「目を瞑っている間にすませるとか?そもそも勃つの?」
「っ! ……アンジェリーナ様がうつ伏せになり、ローランド様が潤滑油を使ってアンジェリーナ様と繋がり、サッと済ませます」
「自慰で出した精液をシリンジで注入すればいいのに」
「はい?」
「嫌いな者同士なのだから」
「そんな発想をする人はおりません!口に出してもいけません!」
腑に落ちないけど、こんなに否定するなら この世界ではダメということなのだろう。
「じゃあ、避妊は止めるわ。さっさと産んで完全別居すればいいのよ。嫌いな私と一緒に暮らしたくないでしょう?」
「よろしいのですか?」
「仕方ないじゃない。子を産むのは避けられないんでしょう? なら さっさと産んで完全別居すればいいんじゃない?
産んだ子の権利はミュローノ侯爵家にあって、乳母が育てるなら私は用済みになるから、いなくなった方が互いのためじゃない」
「産後は何処で生活をなさるのですか?」
「記憶がないの。分からないわ。お金さえあれば何処でもいいんじゃない?
ところで、実家との関係はどうなの?」
「普通かと」
「仲が悪くもなく、溺愛されてもないってことね」
「はい」
「問題は生活が時代遅れということよね。
使用人がいないと厳しいかも」
「当然ですっ」
ガスも電気も通ってなくて、電車も車もないんだものね。
水汲みや火起こし…洗濯も手洗いで水気も絞らないといけないんだものね。
「マリー。先ずは髪を切りたいからハサミを持ってきて」
「はい!?」
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