【完結】出て行ってください! 午前0時 なぜか王太子に起こされる

ユユ

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だから! 違うったら!

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ノックの主はロバートだった。

「お嬢様、もうすぐ王太子殿下の遣いの方々が到着なさいます

「分かったわ」

仕方なく出迎えに行くと、ゾロゾロと騎士や紳士達や教会の人らしき方々がいた。


実は、あれから2ヶ月が経っている。
殿下は学者や教会に聞いたが皆 知らないと答えた。

殿下の部屋に異常は無い。
それで私の部屋を調べにきた。

事前に許可を与えている。


早速私の部屋を開放して調べさせた。




夕刻、

「異常はございません」

「そうですか」

「陛下にはお尋ねに?」

「あ、聞いておりません」

「代々伝わる何かがあるかもしれません」

「そうします」


調査隊は翌日 帰って行った。



更に1週間後、こんなことを言い出した。

「は? アイザック用のベッドを入れる!?」

「どうせ飛ばされるのだから。
いつもソファは身体に悪い」

「部屋が狭くなるでしょう」

「じゃあ、ベッド半分 使わせてくれ」

「ええ? そこまで広いベッドじゃないから」

「任せろ」




そして1週間後、私のベッドは解体され、超高級なキングサイズのベッドが組み込まれた。

寝具もついてきた。

寝心地はいいけど、隣は他人。眠れる訳が……


起きたらアイザックは居なかった。
残ったのは真ん中に積まれた枕とクッションだけ。

夜中に現れる生き霊という扱いにすることにした。




ある週末の夜中。

「シルビア~」

最近は、私を起こさずに静かに来ては静かに寝て静かに去っていたのに…

「何ですか」

「招待状」

「要りません」

「何で毎回断るんだよ。
これは父上からの招待状だから断れないからな」

「熱が出る予定なので、」

「城で働いているペッシュナー伯爵が可哀想だな」

「脅迫とはいい度胸ですね。
っていうか、酒臭い。あっち行って」

「仕方ないだろう。女達が離してくれないんだから」

「はいはい。床で寝てください」

「ところでシルビア。成人はいつだ?」

「……は?」

「成人の儀だよ。見に行ってやるよ」

「とっくに終わりましたが」

「またまた~」

「私は何歳に見えますか?」

「15」

「17です」

「は!?」

あんた、今胸を見たわね?

「イテテテテテッ!俺は王太子だぞ!!」

腕挫十字固で成敗した。

「だから何だ」

「ごめんなさい!ごめんなさい!!」


そして正座オスワリさせた。

「胸のサイズで年齢を決めるとは何事ですか。
それでも次期国王ですか?」

「ごめんなさい」

「貴方がいかに乱れた人なのか分かりました。
はぁ。早く来ないようにしてくださいよ」

「……」








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