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エヴァン(巻き戻り)
二度目のままで
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1ヶ月間サルトに滞在してミーシェと過ごした。
そして改めて求婚をした。
「ミーシェ。愛してる。私の唯一の妻になって欲しい。もし断るのなら私の息の根を止めて欲しい」
「脅迫じゃない」
「結果的にミーシェが側にいなければ生きる気力を無くして早死にする。
叔父上、叔母上。私ほどミーシェに一途な男は家族を除いてはこの世に存在しません。
ステファニーという何でもミーシェに味方をしてしまう姑がいる環境も他所にはありません。
権力でも守れます。
どうかお願いします」
4人の前に両膝をついて懇願した。
ハ「ミーシェ、どうしたい」
ア「貴女次第よ」
ミ「……浮気したら殺す」
エ「徹底的に拷問してから殺していい!婚前契約に明記する!」
ミ「他の女とキスをしたら唇と舌を切り取る」
エ「ミーシェの望むままに。手が汚れるからライアンに任せていい」
ミ「他の女に見惚れたら、」
エ「眼球を針で刺してくれ!」
ミ「……結婚します」
エ「ミーシェ!!」
ギュウギュウにミーシェを抱きしめながら号泣した。
ミ「ちょっと!鼓膜が破れる!」
ライアンが引き剥がした。
ラ「煩い」
代わりにライアンに抱きついて号泣した。
エ「ありがとう!ありがとう、ライアン!」
ミ「何でライアンなのよ」
ラ「……」
だってライアンが一番大事だと公言する、ライアンの双子の妹を私が娶るからだ。
ライアンがその気になれば、ずっと側に居させることだってできたはずで。だけどライアンはいつだってミーシェの気持ちを優先してきた。
エ「ライアン、生まれてきてくれてありがとう」
ミ「だから何でライアンなの!」
そこにロランが通りかかった。
ロ「まさかと思いますが……兄上、求婚相手を間違えていますよ?
もう少し左に愛しの女性がいますよ?」
エ「ライアン!大好きだ!」
ロ「兄上…バカを通り越して壊れちゃったんですね。
まさかミーシェ義姉様にフラれて乗り換えた!?」
さらにシーナもやってきた。
シ「ちょっと。お兄様が嫌そうな顔をしてるから離してあげてください」
エ「ライアン!いや、兄上!!」
シ「何言ってんの!お兄様は私のお兄様なの!
ただでさえロランがお兄様に付き纏ってるのに王子兄弟で止めてちょうだい!」
ロ「シーちゃん。僕はライアン義兄上を崇拝はしてるけど愛はシーちゃんにあるからね」
ロランがシーナを抱きしめた。
シ「ちょっと!何で抱きつくのよ!」
もうシーナはロランの力には敵わないからシーナはロランに噛みついた。
ロ「シーちゃん、いっぱい噛み付いていいからね」
シ「変態」
ラ「ロラン、離れろ」
ライアンの声に肩を振るわせてロランはサッと離れた。
ラ「湯浴みをしてくる」
エヴァンに透明な涙、鼻水、涎をつけられたライアンは早歩きで浴室へ向かった。
半年後、私はミーシェと結婚した。
幸せ過ぎてミーシェに殴ってもらった。
的確過ぎて意識を飛ばした。
ミーシェ妃
それはミーシェが常に王城に住むことを指していた。
騎士団は大喜びだし、第四は頻繁にミーシェを可愛がりに来る。
母上はミーシェと毎日のように食事を共にできて嬉しそうだ。
そして父上と母上に相談した。
「私は王の器ではありません。誇れるところはミーシェに一途ということだけ。
父上と母上は長生きなさることは知っています。
ミーシェも子が産める体だということも知っています。
ミーシェの産んだ子が私に似なかったら、私を飛ばして、私の子を次期国王にしてください」
「巻き戻る前はミーシェが産むそっくりの男児は筋金入りのマザコンじゃなかった?」
「母上だってアネットコンじゃないですか。それでも立派に父上と一緒に国を治めておられます」
「あまり遅くにはしないでくれよ」
「2年後に仕込みます」
婚姻から3年近く経ってミーシェが私の子を産んでくれた。
ミーシェにそっくりの傾国の美男子だった。
その次は私に似た男児だった。
長男はマザコンだ。ミーシェから離れない。
意外にも、私に似た次男が才能を持っていた。
第四にも直ぐに受け入れられて英才教育が始まった。
「長男は危険なくらい美少年だけど中身はエヴァン似ね。
次男はエヴァン似だけど、中身は双子達に似ているわ」
と母上が笑う。
レイは何も言わずとも積極的に王子教育を学んでいく。
「ヘンリーには無理でしょう」
レイに早くも悟られる困ったヘンリーだが、私には可愛くて仕方がない。
「レイ。苦労をかけるな。
入学前にサルト留学に出そうと思うが行くか?」
「絶対に行きます」
母上の時代は学園に通う年齢が早かった。
それだけ婚姻が早かった。
だが私達の代では、早過ぎる結婚や出産は女性の体に良くないということで、入学年齢が遅くなった。
それは今も続いている。
学園に入る前の大事な時期だ。
ミーシェを里帰りさせつつレイをサルトに連れて行った。
ヘンリーはミーシェと離れたくなくて行きたがったが、そのままサルトに置いて帰る予定だけどいいのか?と聞くと大人しくなった。
ライアンにギュウギュウに抱きつくミーシェを見て改めてヘンリーを置いてきて良かったと思った。
「で? ウチを何だと思っているんだ?」
「ライアン、頼むよ。レイは鍛え甲斐があるはずだからロランのように面倒を見てくれないか」
「何で?」
「父上の次は私を飛ばしてレイが国王になるはずだからだ」
「第四は何て?」
「見た目が似過ぎてて話は流れた」
「影がエヴァンにそっくりだと身元がすぐにバレるからな……」
「ライアン。お願い」
「分かった」
ミーシェがちょっと頼めば受けるんだな。
「いい?レイ。ライアンの言うことは絶対よ」
「はい、母上」
1日だけ海に近い別荘に宿泊した。
まさかそれで授かるとは思ってもみなかった。
ミ「私そっくりの女の子だわ」
エ「アネット叔母上にもそっくりだ」
ス「可愛い!」
シ「ステファニー、落ち着いて」
ス「ベビー用品を買い漁らなくちゃ!」
ミ「お下がりで十分です」
ス「ダメよ!」
エ「ヘンリーにはしばらく黙っていよう」
シ「落ち着くまで近寄らせないように見張らせよう」
12歳差の妹を盲目に溺愛するヘンリーと、まるで権力を持ったライアンのようなレイが、妹エステルを甘やかす。
“エステルは天使だから何もしなくていいからね”
“エステルに害をなす者は埋める”
そして私も
「エステルは嫁にやらない」
ミーシェを抱きしめながらエステルの寝顔を見つめた。
二度目の未来は毎日が楽園だった。ミーシェが元気でいる限り。
私達は長く生きることができた。
レイは王冠を引き継いだ。
賢く強い統治者として君臨した。
ヘンリーは聖職者になった。あの顔の効果で敬虔深い信者が増え、寄付もかなり増えた。ヘンリーの微笑みは夫人や令嬢を虜にした。
エステルは表向きは独身だ。第四の一人と恋に落ちて城で愛を育んでいる。
昔のSとミーシェのようにならないか心配だったが、惹かれてしまったものはどうしようもない。
ミーシェは私を残して71歳で天に召された。
病死だった。
悲しくて寂しくて辛いが、多分そう待つことなくミーシェが迎えに来てくれると信じている。
それまで、ミーシェと一緒に愛した子供達を見守るつもりだ。
終
そして改めて求婚をした。
「ミーシェ。愛してる。私の唯一の妻になって欲しい。もし断るのなら私の息の根を止めて欲しい」
「脅迫じゃない」
「結果的にミーシェが側にいなければ生きる気力を無くして早死にする。
叔父上、叔母上。私ほどミーシェに一途な男は家族を除いてはこの世に存在しません。
ステファニーという何でもミーシェに味方をしてしまう姑がいる環境も他所にはありません。
権力でも守れます。
どうかお願いします」
4人の前に両膝をついて懇願した。
ハ「ミーシェ、どうしたい」
ア「貴女次第よ」
ミ「……浮気したら殺す」
エ「徹底的に拷問してから殺していい!婚前契約に明記する!」
ミ「他の女とキスをしたら唇と舌を切り取る」
エ「ミーシェの望むままに。手が汚れるからライアンに任せていい」
ミ「他の女に見惚れたら、」
エ「眼球を針で刺してくれ!」
ミ「……結婚します」
エ「ミーシェ!!」
ギュウギュウにミーシェを抱きしめながら号泣した。
ミ「ちょっと!鼓膜が破れる!」
ライアンが引き剥がした。
ラ「煩い」
代わりにライアンに抱きついて号泣した。
エ「ありがとう!ありがとう、ライアン!」
ミ「何でライアンなのよ」
ラ「……」
だってライアンが一番大事だと公言する、ライアンの双子の妹を私が娶るからだ。
ライアンがその気になれば、ずっと側に居させることだってできたはずで。だけどライアンはいつだってミーシェの気持ちを優先してきた。
エ「ライアン、生まれてきてくれてありがとう」
ミ「だから何でライアンなの!」
そこにロランが通りかかった。
ロ「まさかと思いますが……兄上、求婚相手を間違えていますよ?
もう少し左に愛しの女性がいますよ?」
エ「ライアン!大好きだ!」
ロ「兄上…バカを通り越して壊れちゃったんですね。
まさかミーシェ義姉様にフラれて乗り換えた!?」
さらにシーナもやってきた。
シ「ちょっと。お兄様が嫌そうな顔をしてるから離してあげてください」
エ「ライアン!いや、兄上!!」
シ「何言ってんの!お兄様は私のお兄様なの!
ただでさえロランがお兄様に付き纏ってるのに王子兄弟で止めてちょうだい!」
ロ「シーちゃん。僕はライアン義兄上を崇拝はしてるけど愛はシーちゃんにあるからね」
ロランがシーナを抱きしめた。
シ「ちょっと!何で抱きつくのよ!」
もうシーナはロランの力には敵わないからシーナはロランに噛みついた。
ロ「シーちゃん、いっぱい噛み付いていいからね」
シ「変態」
ラ「ロラン、離れろ」
ライアンの声に肩を振るわせてロランはサッと離れた。
ラ「湯浴みをしてくる」
エヴァンに透明な涙、鼻水、涎をつけられたライアンは早歩きで浴室へ向かった。
半年後、私はミーシェと結婚した。
幸せ過ぎてミーシェに殴ってもらった。
的確過ぎて意識を飛ばした。
ミーシェ妃
それはミーシェが常に王城に住むことを指していた。
騎士団は大喜びだし、第四は頻繁にミーシェを可愛がりに来る。
母上はミーシェと毎日のように食事を共にできて嬉しそうだ。
そして父上と母上に相談した。
「私は王の器ではありません。誇れるところはミーシェに一途ということだけ。
父上と母上は長生きなさることは知っています。
ミーシェも子が産める体だということも知っています。
ミーシェの産んだ子が私に似なかったら、私を飛ばして、私の子を次期国王にしてください」
「巻き戻る前はミーシェが産むそっくりの男児は筋金入りのマザコンじゃなかった?」
「母上だってアネットコンじゃないですか。それでも立派に父上と一緒に国を治めておられます」
「あまり遅くにはしないでくれよ」
「2年後に仕込みます」
婚姻から3年近く経ってミーシェが私の子を産んでくれた。
ミーシェにそっくりの傾国の美男子だった。
その次は私に似た男児だった。
長男はマザコンだ。ミーシェから離れない。
意外にも、私に似た次男が才能を持っていた。
第四にも直ぐに受け入れられて英才教育が始まった。
「長男は危険なくらい美少年だけど中身はエヴァン似ね。
次男はエヴァン似だけど、中身は双子達に似ているわ」
と母上が笑う。
レイは何も言わずとも積極的に王子教育を学んでいく。
「ヘンリーには無理でしょう」
レイに早くも悟られる困ったヘンリーだが、私には可愛くて仕方がない。
「レイ。苦労をかけるな。
入学前にサルト留学に出そうと思うが行くか?」
「絶対に行きます」
母上の時代は学園に通う年齢が早かった。
それだけ婚姻が早かった。
だが私達の代では、早過ぎる結婚や出産は女性の体に良くないということで、入学年齢が遅くなった。
それは今も続いている。
学園に入る前の大事な時期だ。
ミーシェを里帰りさせつつレイをサルトに連れて行った。
ヘンリーはミーシェと離れたくなくて行きたがったが、そのままサルトに置いて帰る予定だけどいいのか?と聞くと大人しくなった。
ライアンにギュウギュウに抱きつくミーシェを見て改めてヘンリーを置いてきて良かったと思った。
「で? ウチを何だと思っているんだ?」
「ライアン、頼むよ。レイは鍛え甲斐があるはずだからロランのように面倒を見てくれないか」
「何で?」
「父上の次は私を飛ばしてレイが国王になるはずだからだ」
「第四は何て?」
「見た目が似過ぎてて話は流れた」
「影がエヴァンにそっくりだと身元がすぐにバレるからな……」
「ライアン。お願い」
「分かった」
ミーシェがちょっと頼めば受けるんだな。
「いい?レイ。ライアンの言うことは絶対よ」
「はい、母上」
1日だけ海に近い別荘に宿泊した。
まさかそれで授かるとは思ってもみなかった。
ミ「私そっくりの女の子だわ」
エ「アネット叔母上にもそっくりだ」
ス「可愛い!」
シ「ステファニー、落ち着いて」
ス「ベビー用品を買い漁らなくちゃ!」
ミ「お下がりで十分です」
ス「ダメよ!」
エ「ヘンリーにはしばらく黙っていよう」
シ「落ち着くまで近寄らせないように見張らせよう」
12歳差の妹を盲目に溺愛するヘンリーと、まるで権力を持ったライアンのようなレイが、妹エステルを甘やかす。
“エステルは天使だから何もしなくていいからね”
“エステルに害をなす者は埋める”
そして私も
「エステルは嫁にやらない」
ミーシェを抱きしめながらエステルの寝顔を見つめた。
二度目の未来は毎日が楽園だった。ミーシェが元気でいる限り。
私達は長く生きることができた。
レイは王冠を引き継いだ。
賢く強い統治者として君臨した。
ヘンリーは聖職者になった。あの顔の効果で敬虔深い信者が増え、寄付もかなり増えた。ヘンリーの微笑みは夫人や令嬢を虜にした。
エステルは表向きは独身だ。第四の一人と恋に落ちて城で愛を育んでいる。
昔のSとミーシェのようにならないか心配だったが、惹かれてしまったものはどうしようもない。
ミーシェは私を残して71歳で天に召された。
病死だった。
悲しくて寂しくて辛いが、多分そう待つことなくミーシェが迎えに来てくれると信じている。
それまで、ミーシェと一緒に愛した子供達を見守るつもりだ。
終
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