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最終話
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落ち着くはずの実家暮らしは、期待したほど落ち着かない。
しかも1ヶ月が経とうとしていた。
もしかしたらディオンは気持ちが冷めてしまったのかもしれないなんて思い始めた。
そうなるとタウンハウスが隣なんて地獄ね。
いずれ恋人か新しいお嫁さんの声が隣から聞こえて、更に赤ちゃんの泣き声や子供の笑い声が聞こえるようになる。
もしかしてクリスチャンとダメになったとき、さっさと何処かの隠居した殿方の後添いになった方が良かったのかも。そうしたら大事な幼馴染は失わなくて済んだのに。
「え?初老の貴族が集まる場所ですか?」
「そう。交流とか出会いとか求めていそうな初老の男性が集まる場所が知りたいの」
「お嬢様?」
「夜会にいたりする?」
「大旦那様には、」
「また旅に出たらしいの」
「難しいですね。男性が集まるような場所にはレディは入れないことが多いですから。男女の集まりはパーティーや夜会になるでしょう。乗馬クラブや狩りの催しはありますが、お嬢様はなさらないので現実的ではありません」
乗馬、やっておけば良かった。
「お嬢様。人妻である以上は、」
「そうね。分かっているわ」
別居後50日目。ディオンに時間を取ってもらった。
「久しぶり。確認だけど、お義父様達に何かあったりディオンが病気だったり、ウィルソン家がトラブルになっていたりしているの?」
「していない」
そっか。
「私達、離縁しましょう」
「は?」
「無意味に時間を費やすのはよくないわ。まだ若いけど やり直すなら早い方がいいもの」
「好きな男ができたのか」
「できていないわ。
夫婦としての離縁と幼馴染としての離縁を望みます。
家門同士の付き合いは父や兄と決めて」
「簡単に言うんだな」
「無言の50日は軽視すべきではないと思うけど」
「どう言えばレティシアを納得させて仲睦まじく暮らせるのか答えが出なかった。また喧嘩したくなくて慎重でいたいと思っていただけだ」
ふとクリスチャンの言葉を思い出した。
「私だってしたかっただけよ」
「え?」
「あの夜、したかっただけ」
「シア!!」
ディオンはローテーブルを乗り越えて私の隣に来ると強く抱きしめた。
「ごめん!俺が悪かった!」
「素直に言えなくてごめんね」
「言ってくれたらそれはそれで可愛くて手加減出来なさそうだけど、シアの慣れてないところが嬉しい」
「クリスチャンの言った通りだわ」
「クリスチャン?」
「クリスチャンが素直になれって」
「あいつと会っていたのか」
「カーラと会っていたの。あれから3人で友人に、」
「俺と別れて復縁か」
「違う」
「刺されても許せるが男は駄目だ」
「ひゃっ ちょっと!」
抱え上げられ建物を出て門に向かっていた。前も同じことがあった。
過去の記憶から“今から抱かれるのかもしれない”という期待のようなものが下腹部にビリビリと刺激を送り湿らせる。
「ディオン」
「降ろさないぞ」
「我慢できない」
「っ!!」
門に向かうのを止めて庭園の奥の茂みに降ろされ、ディオンは上着を脱ぎながら警備兵に合図を送る。兵士が離れると上着を芝生の上に広げて その上に私を寝かせた。
ドレスの裾を捲り下着の上から秘部に触れると嬉しそうな顔をした。
「本当だ。こんなになっていたら可哀想だな」
「私だってしたくなるの」
「嫌なことを言った俺が悪かった。察せずに恥をかかせてごめん」
指を挿れようとするディオンに催促をした。
「早く」
「解さないと痛いぞ」
「いいから早くしてっ あっ!!」
一気に奥まで入ってきた。
「っ! キツいのに温かくてヌルヌルなんて…すごくいい」
「動かないで…少し形を味わいたいの…あっ…大きくしないで」
「出そうなんだよ」
「ダメ」
「屋敷に戻ったら また直ぐ挿れるから出させて」
「今がいいの…もっと奥まできてキスして」
とっくに行き止まりに到達していても全部入っているわけじゃない。入りきっていないアレを収めるために奥の部屋を押し上げてピッタリとくっついた。
「あっ…あっ…!」
「シアっ 締めすぎだっ」
「んっ」
押し上げたまま唇を割り入れ舌を絡ませながら私を見つめた。
唇を離すと私の口と鼻を手で押さえ、体重をかけてのしかかり更に押し上げながら耳の中に舌を入れた。
「んーっ!!」
白濁が奥に圧迫感を与え、強い絶頂に導かれた。
暴れもがくもびくともせず、ディオンの舌は耳を通して全身を刺激し、脈動と吐精がナカから刺激を与えた。
ディオンの体の重みや 口も鼻も塞がれた苦しささえも快楽の相乗効果となっていた。
目覚めたのはウィルソン邸の夫婦の寝室だった。
あのまま失禁しながら失神したらしい。
“俺が洗ったから大丈夫”と満面の笑みで言っていたけど全然大丈夫じゃない。巣穴があるなら潜って隠れたいくらい恥ずかしい。
結婚から1年半後、私は違うお強請りを決行した。
「ディオン」
「どうした?」
「妊娠させて欲しいの」
ガシャン
「し、失礼しましたっ」
朝食後のお茶を用意していたメイドが動揺して粗相をしてしまった。
「すまないな。みんな席を外してくれ」
「か、かしこまりましたっ」
大慌てで部屋からいなくなった。
「俺の子を産みたいという意味でいいのか?」
「うん。ディオンにそっくりの男の子に“ママ”って呼ばれたい」
「嬉しいよ」
濃密な1ヶ月で見事に妊娠した。
悪阻はあまりなかったが目眩が強かった。
ディオンは常に付き添い続けた。
知らせてないのに兄様が領地から出てきてディオンを連れて行ってしばらく戻らなかった。
“精神的な死闘に耐え抜いた”と疲れた顔をして帰ってきた。
そして出産の日を迎えた。
「おぎゃあ!」
「おめでとうございます」
「ディオン似の男の子?」
「女の子です」
「天使が天使を産んだ!」
ディオン似の男の子じゃなくて私似の女の子を産んだ。
出産に立ち会い手を握り続けたのは兄様だった。
ディオンは床で倒れていた。
兄様が“根性無しめ”と足で小突いていた。
「レオナルドと並ぶと、まるでアレクサンドルとレティシアみたいだわ」
「アレクサンドル。お前の子はこっちのレオナルドだからな」
お母様はニコニコしてレオナルドを膝の上に乗せていて、お父様は私の産んだ赤ちゃんを抱いて離さない兄様に呆れていた。
「シアにそっくりの子を作ったから、今回のことは大目に見てやろう」
「じゃあ、次もシア似だったら怒りませんね?アレク義兄上」
「また領地の裏庭に歴史を感じ取りに行くか?」
「遠慮します」
「兄様、私が欲しいとお願いしたのです。ディオンを虐めないでください」
「うちの息子が頼りないから仕方ない」
「妻が分娩で苦しんでいるのに失神するなんて」
お義父様とお義母様が呆れた顔をしながらディオンを非難した。
「すみません」
「ふふっ」
その後。
「やっぱりレオナルドは兄様の子ね」
私とディオンの娘シャルロットから離れようとしない。
まあ、兄様もだけど。
「レオナルド。これからお前はシャルロットを全力で守るんだ。分かったな」
「はい」
「しっかりと英才教育をしてやるからな」
「はい」
多分、まだ小さくて何を言っているか分からないはす。レオナルドはシャルロットをじっと見つめていた。
シャルロット5歳。
「僕のお姫様です、父上!」
「駄目です。シャルは私の天使です」
「そうです。ダメです」
初めてエリオット王太子殿下の息子セドリックとの顔合わせをまとめてした。
セドリック殿下はレオナルドを見て唖然とした後、レオナルドの後ろにロランと一緒に隠れていたシャルロットを見つけて出た発言だっだ。
マノン義姉様は兄様に似た次男ロランを シャルロットが産まれた7ヶ月後に産んでいた。
「僕が望めばシャルロットをお嫁さんにできるんだ!」
「無理です。父上の許しがなければ叶いません」
「兄上の言う通りです」
「フッ シャルロットはウィルソン家の娘だろう。“叔父上”の間違いじゃないのか」
セドリック殿下は鼻で笑った。
「いや…間違いじゃない。シャルロットの両親にも許可を得なければならないが、アレクサンドルの許可も得なければならない」
「そんなの変です」
「シャルロットに会わせたのは時期尚早だだたようですね。
エリオット王太子殿下。絶対に招待状を送ったり、ご子息をこちらへ向かわせたりしないでくださいね」
「アレク…分かったから」
「お腹が痛い…兄様」
「ディオン!直ぐに帰るぞ。シャルロットを連れて来い。レオナルド、ロラン。ついて来い」
兄様とディオンが交代で私を抱き上げて運んでくれた。
私のお腹は膨らんでいて妊娠9ヶ月だった。
少し早めに産まれたのはディオン似の男の子ケインだった。
レオナルドは舌打ちをし、シャルロットとロランは黙って見つめていた。
「ありがとう、シア。俺にそっくりだ。
だけど3人が美形だから 卑屈に育ったりしないかな」
「その分 私が可愛がるわ」
その後も レティシアとディオンは アレクサンドルに監視されながら幸せに過ごした。
キャロン家とウィルソン家の密な交流は 子供達の世代でも続くことになる。
終
しかも1ヶ月が経とうとしていた。
もしかしたらディオンは気持ちが冷めてしまったのかもしれないなんて思い始めた。
そうなるとタウンハウスが隣なんて地獄ね。
いずれ恋人か新しいお嫁さんの声が隣から聞こえて、更に赤ちゃんの泣き声や子供の笑い声が聞こえるようになる。
もしかしてクリスチャンとダメになったとき、さっさと何処かの隠居した殿方の後添いになった方が良かったのかも。そうしたら大事な幼馴染は失わなくて済んだのに。
「え?初老の貴族が集まる場所ですか?」
「そう。交流とか出会いとか求めていそうな初老の男性が集まる場所が知りたいの」
「お嬢様?」
「夜会にいたりする?」
「大旦那様には、」
「また旅に出たらしいの」
「難しいですね。男性が集まるような場所にはレディは入れないことが多いですから。男女の集まりはパーティーや夜会になるでしょう。乗馬クラブや狩りの催しはありますが、お嬢様はなさらないので現実的ではありません」
乗馬、やっておけば良かった。
「お嬢様。人妻である以上は、」
「そうね。分かっているわ」
別居後50日目。ディオンに時間を取ってもらった。
「久しぶり。確認だけど、お義父様達に何かあったりディオンが病気だったり、ウィルソン家がトラブルになっていたりしているの?」
「していない」
そっか。
「私達、離縁しましょう」
「は?」
「無意味に時間を費やすのはよくないわ。まだ若いけど やり直すなら早い方がいいもの」
「好きな男ができたのか」
「できていないわ。
夫婦としての離縁と幼馴染としての離縁を望みます。
家門同士の付き合いは父や兄と決めて」
「簡単に言うんだな」
「無言の50日は軽視すべきではないと思うけど」
「どう言えばレティシアを納得させて仲睦まじく暮らせるのか答えが出なかった。また喧嘩したくなくて慎重でいたいと思っていただけだ」
ふとクリスチャンの言葉を思い出した。
「私だってしたかっただけよ」
「え?」
「あの夜、したかっただけ」
「シア!!」
ディオンはローテーブルを乗り越えて私の隣に来ると強く抱きしめた。
「ごめん!俺が悪かった!」
「素直に言えなくてごめんね」
「言ってくれたらそれはそれで可愛くて手加減出来なさそうだけど、シアの慣れてないところが嬉しい」
「クリスチャンの言った通りだわ」
「クリスチャン?」
「クリスチャンが素直になれって」
「あいつと会っていたのか」
「カーラと会っていたの。あれから3人で友人に、」
「俺と別れて復縁か」
「違う」
「刺されても許せるが男は駄目だ」
「ひゃっ ちょっと!」
抱え上げられ建物を出て門に向かっていた。前も同じことがあった。
過去の記憶から“今から抱かれるのかもしれない”という期待のようなものが下腹部にビリビリと刺激を送り湿らせる。
「ディオン」
「降ろさないぞ」
「我慢できない」
「っ!!」
門に向かうのを止めて庭園の奥の茂みに降ろされ、ディオンは上着を脱ぎながら警備兵に合図を送る。兵士が離れると上着を芝生の上に広げて その上に私を寝かせた。
ドレスの裾を捲り下着の上から秘部に触れると嬉しそうな顔をした。
「本当だ。こんなになっていたら可哀想だな」
「私だってしたくなるの」
「嫌なことを言った俺が悪かった。察せずに恥をかかせてごめん」
指を挿れようとするディオンに催促をした。
「早く」
「解さないと痛いぞ」
「いいから早くしてっ あっ!!」
一気に奥まで入ってきた。
「っ! キツいのに温かくてヌルヌルなんて…すごくいい」
「動かないで…少し形を味わいたいの…あっ…大きくしないで」
「出そうなんだよ」
「ダメ」
「屋敷に戻ったら また直ぐ挿れるから出させて」
「今がいいの…もっと奥まできてキスして」
とっくに行き止まりに到達していても全部入っているわけじゃない。入りきっていないアレを収めるために奥の部屋を押し上げてピッタリとくっついた。
「あっ…あっ…!」
「シアっ 締めすぎだっ」
「んっ」
押し上げたまま唇を割り入れ舌を絡ませながら私を見つめた。
唇を離すと私の口と鼻を手で押さえ、体重をかけてのしかかり更に押し上げながら耳の中に舌を入れた。
「んーっ!!」
白濁が奥に圧迫感を与え、強い絶頂に導かれた。
暴れもがくもびくともせず、ディオンの舌は耳を通して全身を刺激し、脈動と吐精がナカから刺激を与えた。
ディオンの体の重みや 口も鼻も塞がれた苦しささえも快楽の相乗効果となっていた。
目覚めたのはウィルソン邸の夫婦の寝室だった。
あのまま失禁しながら失神したらしい。
“俺が洗ったから大丈夫”と満面の笑みで言っていたけど全然大丈夫じゃない。巣穴があるなら潜って隠れたいくらい恥ずかしい。
結婚から1年半後、私は違うお強請りを決行した。
「ディオン」
「どうした?」
「妊娠させて欲しいの」
ガシャン
「し、失礼しましたっ」
朝食後のお茶を用意していたメイドが動揺して粗相をしてしまった。
「すまないな。みんな席を外してくれ」
「か、かしこまりましたっ」
大慌てで部屋からいなくなった。
「俺の子を産みたいという意味でいいのか?」
「うん。ディオンにそっくりの男の子に“ママ”って呼ばれたい」
「嬉しいよ」
濃密な1ヶ月で見事に妊娠した。
悪阻はあまりなかったが目眩が強かった。
ディオンは常に付き添い続けた。
知らせてないのに兄様が領地から出てきてディオンを連れて行ってしばらく戻らなかった。
“精神的な死闘に耐え抜いた”と疲れた顔をして帰ってきた。
そして出産の日を迎えた。
「おぎゃあ!」
「おめでとうございます」
「ディオン似の男の子?」
「女の子です」
「天使が天使を産んだ!」
ディオン似の男の子じゃなくて私似の女の子を産んだ。
出産に立ち会い手を握り続けたのは兄様だった。
ディオンは床で倒れていた。
兄様が“根性無しめ”と足で小突いていた。
「レオナルドと並ぶと、まるでアレクサンドルとレティシアみたいだわ」
「アレクサンドル。お前の子はこっちのレオナルドだからな」
お母様はニコニコしてレオナルドを膝の上に乗せていて、お父様は私の産んだ赤ちゃんを抱いて離さない兄様に呆れていた。
「シアにそっくりの子を作ったから、今回のことは大目に見てやろう」
「じゃあ、次もシア似だったら怒りませんね?アレク義兄上」
「また領地の裏庭に歴史を感じ取りに行くか?」
「遠慮します」
「兄様、私が欲しいとお願いしたのです。ディオンを虐めないでください」
「うちの息子が頼りないから仕方ない」
「妻が分娩で苦しんでいるのに失神するなんて」
お義父様とお義母様が呆れた顔をしながらディオンを非難した。
「すみません」
「ふふっ」
その後。
「やっぱりレオナルドは兄様の子ね」
私とディオンの娘シャルロットから離れようとしない。
まあ、兄様もだけど。
「レオナルド。これからお前はシャルロットを全力で守るんだ。分かったな」
「はい」
「しっかりと英才教育をしてやるからな」
「はい」
多分、まだ小さくて何を言っているか分からないはす。レオナルドはシャルロットをじっと見つめていた。
シャルロット5歳。
「僕のお姫様です、父上!」
「駄目です。シャルは私の天使です」
「そうです。ダメです」
初めてエリオット王太子殿下の息子セドリックとの顔合わせをまとめてした。
セドリック殿下はレオナルドを見て唖然とした後、レオナルドの後ろにロランと一緒に隠れていたシャルロットを見つけて出た発言だっだ。
マノン義姉様は兄様に似た次男ロランを シャルロットが産まれた7ヶ月後に産んでいた。
「僕が望めばシャルロットをお嫁さんにできるんだ!」
「無理です。父上の許しがなければ叶いません」
「兄上の言う通りです」
「フッ シャルロットはウィルソン家の娘だろう。“叔父上”の間違いじゃないのか」
セドリック殿下は鼻で笑った。
「いや…間違いじゃない。シャルロットの両親にも許可を得なければならないが、アレクサンドルの許可も得なければならない」
「そんなの変です」
「シャルロットに会わせたのは時期尚早だだたようですね。
エリオット王太子殿下。絶対に招待状を送ったり、ご子息をこちらへ向かわせたりしないでくださいね」
「アレク…分かったから」
「お腹が痛い…兄様」
「ディオン!直ぐに帰るぞ。シャルロットを連れて来い。レオナルド、ロラン。ついて来い」
兄様とディオンが交代で私を抱き上げて運んでくれた。
私のお腹は膨らんでいて妊娠9ヶ月だった。
少し早めに産まれたのはディオン似の男の子ケインだった。
レオナルドは舌打ちをし、シャルロットとロランは黙って見つめていた。
「ありがとう、シア。俺にそっくりだ。
だけど3人が美形だから 卑屈に育ったりしないかな」
「その分 私が可愛がるわ」
その後も レティシアとディオンは アレクサンドルに監視されながら幸せに過ごした。
キャロン家とウィルソン家の密な交流は 子供達の世代でも続くことになる。
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